「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年7月17日土曜日

バンビだ!

丹沢実習、8時40分発の宮ヶ瀬行きのバスに乗る。
学生は二人だけなので、向山トンネルから高取山を目差すことにする。
仏果山登山口から歩いてすぐ、先日カモシカを見つけたKagetoshiさんがシカ!と声をあげる。
トラックや乗用車が走るすぐ横の山側の斜面に小鹿のバンビが!
まだ、足取りもままならないようである。
また、痩せてもいる。
盛んに草を食べている。
ぼくが咳をしても、こちらを見ようともしない。しかし、動くとこちらをじっと見る。
自力で採食できる小鹿なのにどうして母親と一緒にいないのだろう?
しかも、このバンビはメスのようである。
シカではメスの子はもちろんことアカンボウは母親とはいつも一緒である。
オスの子はしばらくすると母親から離れる。
このバンビは採食しているが、痩せた様子と歩き方から
まだ、母親のミルクを飲むために、ブッシュの中でじっと母親を待っていなければならない個体であろう。が、子供の積極性と興味で、母親がやって来るのを待ちきれずに立ち上がって採食している個体であると考える。
30分くらいこのバンビを観察して、向山トンネルに向かう。
湖側から登りなさいという感じのしっかりした扉がある。
階段があるがすぐ無くなり、尾根に取り付く。
急斜面であるが、立ち木があるので、つかまって登りやすい。
なんと1時間半もかからず高取山に着く。
山頂近くで一時間遅れのOguchi君ともどんぴしゃりで出会う。
まったくヒルのいないコースであった。

この日は、高取山・仏果山・土山峠とコースをとったが、最後の下りでヒルに襲われ学生たちは走り下る。ぼくの靴もスパッツも塩が滲みこんでいるので関係ないと思っていたら、手の甲に吸い付いていた。

2010年7月16日金曜日

そろそろ梅雨明け!

昨日の早戸川は水たちが争って流れ下っているようだった。
この水の流れや林道の落石や倒木をみて、引き返した。
水沢橋手前のヤブデマリの果実である。
小雨が上がっていくようで、霧が消えていく。
キブシの実はこんなに大きくなっている。
今日は、夏休み前最後の、専門学校の丹沢実習である。
今朝の天気では暑い山歩きになりそうだ。
仏果山である。
サルかシカ、あるいはカモシカに出会えるかな?

2010年7月15日木曜日

リョウブの花を見に!

昨日のやまぼうしさんのブログのリョウブの花に魅せられて、早朝家を出て観察してきた。
小雨がチラツク。
クマバチが3匹、花の蜜を吸っている。
この花の香りに寄ってくるのだろう。
花の香りは虫を惹き付ける大事な道具なのだ。
早戸川林道を走って、雷滝にでも久しぶりに行ってみようと思っていた。
しかし、道路に落ちている倒木や石、そして小雨。
帰路のことを考えて途中で引き返した。

水沢橋のところに車を置き、奥野林道を歩く。
やった~!良かった~!
ヤマユリが咲いていた。大半が蕾であったが、4、5本が咲いていた。
早朝のせいか、それとも霧雨模様のせいか?
ヤマユリ特有のあの厚化粧のような匂いがしない。
陽が射さないの匂わないのか?
このところ気にしているコンクリートで斜面を被った法面のヤマユリは?
見に行く。恐らく明日か明後日には開くだろう。
毎朝、すべきことを忘れてもいたので、このヤマユリを見て帰宅することにする。
植物はこうやって、一度見つけておくと毎年その場所で楽しむことができる。

2010年7月13日火曜日

風雅な香り漂う!

二鉢あるフウランが咲いている。
一鉢を部屋に入れた。
実に良い香り。気持ちが落ち着き、穏やかになる。
嗅覚に訴えてぼくらを楽しませてくれる。
風雅な香りがたちこめる部屋で好きなCDを聴く。
このフウラン以前にも知らせたかもしれないが、
小豆島のサル調査の折に一株買った。
昨年の暮れから外に出しっぱなしである。
他に、デンドロビュームの仲間も外に出しぱなしである。
確実にこの湘南台は暖かくなっている。
30年前は、ベコニアやゼラニュームも部屋に取り込んだが、もう何年も前から地植えでも育っている。温室やフレームを作った頃がウソのようだ。

2010年7月12日月曜日

樹皮食い!

これは、北尾根上で樹皮が食べられた痕である。
この痕は地面から1メートルくらいのところまでだ。
草食動物で、シカかカモシカのどちらかである。

良く見ると歯型がたくさんついている。
歯型は幹に対して、直角になるようにつけられている。
つまり、この樹皮を食べた動物は、顔を横に曲げて齧り取ったのだ。
スケールをあてて歯型を撮った。
2条の歯型がついているのがわかる。
これは当然下顎の切歯である。
2条の歯型の幅は5~7ミリくらいで、
歯と歯の間の隙間が1~2ミリくらい空き、
一本の歯型の幅が1~2ミリである。
手持ちのシカの第一切歯は幅広く、
9~11ミリであり、一対では22ミリにも及ぶ。
カモシカの第一切歯は、4、5ミリで、一対では10ミリ前後になる。
幅広の歯型が見当たらないので、この樹皮を齧ったのはカモシカと結論づけた。
しかし、実際に齧っているところを観察し、その歯型をみたいものだ。

2010年7月11日日曜日

サルに出遭ったが、、、!

今回の唐沢・Jピークまでの登りの前半は
ヒルの巣窟のような場所だったので、
かなり無理してスピードを上げて歩いた。
最初の平らなアブラチャンのブッシュまではヒルの状態を見るだけで、
キノコや動物たちのフィールドサインがあっても通り過ぎた。

その最初の平らなブッシュ手前で
アナグマが掘った穴だ、使用しているのだろう。
アナグマはウンチをするとき何故か10センチくらいの
穴を掘ってトイレとする。
2回分のウンチがあった。
Jピークまでの細尾根上にあった、ハクビシンのサクランボの種子の糞
サクラの種子も集めて調べなくてははダメだ!
やはり同じ細尾根にあったテン糞、サクランボの種子が混じる。
何故か、ハリギリの葉だけが4メートル四方に散在している。
ハリギリに登って葉を落としたヤツがいるのだ。
この食痕をみて、愕然とした。樹種を見極めてこなかった。
シカかカモシカが、、、、歯型がたくさんついていた。
この鑑定は、、?
北尾根の途中のスギの植林地帯から斜面を滑り降りる。
最後に沢沿いに下って、ドンピシャで上手く林道へ出られる。
少し、橋の方へ歩くと、コマツナギが満開だ。これは花期が長い。
橋の近くの草むらに草丈50センチ以上ありそうな巨大ネジバナが、、。
花を見るとほっとする。
橋の上にはハクビシンの糞が、この糞はヤマグワの種子のかたまりだ。
橋のゲート前に置いた車に乗り込む。まだ軽ワゴンの人は戻っていない。
車の中は蒸し風呂状態で楽しみにしていたペットボトルのお茶は
ぬるま湯でおいしくない。
宮ヶ瀬やまびこ大橋を右に折れてスピードを上げると、
前からのトラックがヘッドライトを点滅させる。
すれ違う時に運転手は窓越しに何か叫ぶ。
ん?何だ?そうかネズミ捕りだ!
スピードを60キロ以下にダウンだ。
感謝である。
何故、この山中の直線道路が40キロ制限なんだろうか?
サルやシカなどの動物を守るためだと解釈しているが、、、。

土山峠を過ぎて、七曲のような急な下りを下りると、
左側の路肩から斜面にお腹に赤ちゃんを連れた
メスザルが一頭走る。
上煤ヶ谷のバス停付近である。
車を停め、カメラを持って外にでる。

ブッシュの中に数頭のサルたちの頭や身体が見え隠れしている。
ぼくのカメラはこういうとき全く役にたたない。
5分ほどシャッターチャンスがないか見ていた、
道路をワカオスが渡り、コンクリートの法面を行くが早すぎで撮ったが、
こちらのカメラのシャッターがすぐおりずダメ。
斜面の杉林の中を群れの一部が歩いているのが分かる。
懐かしいサルの互いに呼び合うクークーという声、、、。
姿も声も聞こえなくなって、4,5分もしただろうか5歳くらいのオスが電線を渡っている。
このようなサルの出遭いに感動するくらいサルに遭わなくなっている。
丹沢では、山の中にはサルはいない。
野生ザルがいるのは農耕地・集落周辺の里山なのだ。

2010年7月10日土曜日

キノコがいっぱい!

15日の唐沢・Jピーク・ゴジラ尾根・北尾根ルートでは500メートル以上では
キノコをたくさん見つけた。
ぼくが知っている食べられるものはゲットしてきた。
タマゴタケの幼菌である。可哀想だが旨そうなので、、、、。
ホウレンソウとのバター炒めが最高!
オニイグチをゲット。まだ、食べていない。
これはヤマイグチであろうか、、、。
イグチの仲間はたいてい食べられるので頂いてきた。
677のピークにあった直径30センチに達しようかというアカヤマドリ!
はじめは切り株?と思ったくらいだ。
その近くにあった猛毒のドクツルタケ(タマゴタケの仲間)
毒キノコで有名なテングタケ(タマゴタケの仲間)の幼菌
傘を開いたテングタケだ!
あった!キャホーと叫びたいくらいだった。
傘を開いたおいしいタマゴタケ。
ヤマイグチか?不明だが持ち帰る。
アカヤマドリ(イグチの仲間)、まだ幼菌だ。
とうとうタマゴタケを!
持ち帰っても、連れ合いも食べないので幼菌を含めて、計6本ゲット。
まるで、キノコ採集のような山歩きだったが、
ちゃんと動物たちのフィールドサインも写真に撮っておりますよ。
また、大きな声では云えませんが、サルの群れにも出遭いました。
それらは、明日アップします。

2010年7月9日金曜日

GPSの軌跡

下の航空写真は
7月1日のGPSの軌跡とクマに出遭った場所矢印の赤丸の地点。
下は昨日7月8日のGPS軌跡
矢印赤丸がJピークである。クリックすると拡大します。
旗のマークはGPSのスイッチをONにした場所です。
上は中津川に架かる橋の上でON。
下は長者屋敷キャンプ場を過ぎてからの道路上でON。
北尾根とクマ遭遇地点は近い。

GPSがあると、自宅に戻ってからパソコン上で軌跡や時間が分かるので、
後から自分の歩いたコースを確かめられるので心強い。

唐沢キャンプ場からJピークを目差す

7月8日:前日大学を定年退職した友人と呑む。
幸い、深酒はしなかったので4時半に目覚める。
階下に下りると娘がサッカーワールドカップのドイツ・スペイン戦を見ている。
見終わって、丹沢へ向かう。紺碧の空だ!

今回は、昔の山歩きの人たちのようにナタをもった。
クマと対峙して襲われたときの武器として使うためだ。
前日、呑んだ時に友人に唐沢から鍋嵐方面を歩いてみないか?と誘ったが笑って断られる。
「今の時季のあの辺りはヒルの天国だ!」

車を橋のあるゲート前の僅かなスペースの道路沿いにとめる。Uターンして戻ってくる間に軽のワゴンが停まっている。沢登り?か渓流釣り?
ぼくは、長者屋敷キャンプ場を過ぎてから、左側の山波を見ながら歩く、尾根から降りてきても中津川沿いは、岩壁の絶壁になっているところがある。さらに、川を渡渉してこの舗装道路に上がるにはどこが良いかなどと思いながら歩く。唐沢キャンプ場の前を通り過ぎると、古い吊り橋がある。この吊り橋は3、4度歩いたことがあるので、今回も慎重に歩を進める。
渡りきってから、川をみると、何だ!岩伝いに簡単に渡れるのだ!
そこから前の斜面にとりつく、、、、、、、。
足元はヒル、ヒル、、、ヒルである。
が、ぼくの靴もスパッツも完全武装しているので、大丈夫!
が、上がってくるヤツもいるので、停まってヒルの状態など見ている暇がない。
尾根に向かい、登る。
メガネは用をなさない。額から落ちる汗と吐く息とで曇りガラスのメガネ状態。
何故か、脇腹がチックとするので、Tシャツをたくし上げるとヒルが吸い付いている。なんと腕にも、一匹、、!

そんなヒルとの格闘も30分くらいだ、しだいにヒルは見当たらなくなり、こちらもゆっくり登る。
着いたピークの付近は、家を建てて畑を作ってやっていけそうなくらいの広場だ。アブラチャンのブッシュうでもある。
そこから東方のさらに高いところを目差してあるく。最初のブッシュ広場を越えるとあとは楽に登れる。下の看板があるピークにでて、ようやく休憩し、煤ヶ谷のコンビニで買ってきたサンドイッチを食べる。
これからは南東へ走るJピークへの細尾根歩きである。
ここから、丹沢山方面が良く見えた。
沢から吹き上げてくる風がもの凄く心地良い。
宮ヶ瀬湖も眼下にみえる。Jピークはもうすぐだ!
Jピークに着いたのが11時前だったが、お昼にする。
インスタントラーメンで水分補給も兼ねる。ラーメンにはゲットしたタマゴタケを容れる。
GPS(杭の手前下)でポイントをチェック。
鍋嵐を回って、能の爪から不思議なミズキを通ってハタチガ沢林道向かうつもりだったが、ラーメンをすすっている内に気持ちが変わる。このままゴジラ尾根・北尾根と下ることにする。
ゴジラ尾根では尾根道沿いに、どうしてこれほどまで伐採するかと思うほど、木が根元から切られている。きっと、あの不思議な感じの三人組みが県からの委託を受けた森林組合の下請けでやっているのだろう。
お役人たちの「水源林」の見回りために歩き易い用に整備しているのだろうが、ここまで切ってやる必要はない。見回りの人たちが自分で、ノコやナタを持って歩くと良いのだ。
677ピークにある看板のところで、このまま北尾根を下るか、それとも東への尾根を行ってハタチガ沢に出るか。先日クマの母子に出遭ったところが、この東側の斜面でもある。
この山歩きでは、キノコ(イグチの仲間やタマゴタケ)の大収穫、さらに、テン、ハクビシン、アナグマ、タヌキなどの糞も写真におさめる。それらは明日。

2010年7月6日火曜日

恥かしい、「霊長類研究所でのサルの大脱走」!

7月6日の朝日新聞の一面に「後に続けとニホンザル大脱走」と記事の案内があった。
京都大学霊長類研究所で飼われているニホンザルが回りがコンクリートの高い塀で囲んだオープンエンクロジャーとなっている飼育場から、中に植栽されている木の上に登って枝の弾力を利用してフエンスを飛び越えたようだ。

想像以上のジャンプ力に研究者も驚いているという記事が目に飛び込んだ。

この記事を読んで、ぼくは今の研究者に野生のサルを観察しなさいと言いたい。
植えられている木がどの程度になれば、飛び出ることができるか判断がつきそうなものなのにそう判断できる研究者がいないのだ。

先日の下北半島のサルが上野動物園の檻に移されて、逃げたというのは野性のサルの力強さを見せ付けてくれたもので、動物園の飼育関係者にとってはそこまでは想定外であったというのは理解できる。

しかし、今回の霊長類研究所での大脱走は、サルの研究者が飼育している施設なのに、何故、このようなことが起こるのか?と疑問に思った読者の方々もいらしゃったかと思う。

野生ザルを追跡して調査・観察する研究者が少なくなってきたことによるだろう。
また、論文・報告書を読まない研究者が増えているのではないかと危惧する。

新聞記事の中で「脱走ザルの中にボス級のメスザルがおり、このサルが手本になって次々に飛び出した可能性があるという。」

これは、サルの群れの行動を知らない素人の言葉だ!驚く。
サルの行動や生態の研究者がいたとしても海外に生息しているサル研究に熱心で、ニホンザル研究はおろそかにされている。

せめて、海外から日本に戻っている時だけでも野生ニホンザルを観察するという姿勢があれば、このような事件が報道されることはなかったろう。

以前なら、恥かしくてこのような事件があったとしても隠していたかもしれないが、霊長類研究所の存在のある種の宣伝として報道してもらったとしたら、悲しい。