「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年3月4日木曜日

サル接近警戒システム!

 先日、岡山県高梁市に行ってきた。
高梁市の臥牛山はニホンザルの天然記念物指定地域になっている。
指定地域に生息するサルの群れが農作物を荒らさないように工夫がこらされている。
その一つがサル接近警戒システムである。
サルが農耕地に近づいてくると住民たちに音と注意光で知らせ、専任の追い上げ人の携帯にも知らせるというものだ。
ソーラーパネルの上の橙色は回転灯で、サルが接近しているあいだ回って住民たちにサルが接近していることを知らせる。
下の箱の上のスピーカーはサルが接近した時の数分間音が出る。
箱には大型トラック用のバッテリーが入っている。
臥牛山の群れの発信機の首輪をつけられた8歳くらいのメスザル。
久しぶりにサルに出会えたので、サルの写真ばかり撮っていた。

2010年3月3日水曜日

広島

原爆ドームの前の木、クスノキが植えられていた。
芝生の上や敷石の上に長い果柄の青黒い実がたくさん落ちている。
クスノキはムクドリのねぐらになっている。
朝、早いのでたくさんのムクドリたちが枝に留まっている。
階段を使って河原に降りてみた。 漂っているように生活排水が混じった川が流れ、縁の石は緑の苔で覆われている。
夏はさぞかし悪臭がするのではないだろか?
平和記念資料館から出るといつの間にか外国人を含む多くの観光客がいた。
被災者が流れ、水を求めた川をきれいに出来ないものか?

福田 史夫

2010年3月1日月曜日

備中高梁だ!

岡山から伯備線に乗り換えて備中高梁に来ている。
横浜のみどりの窓口で伯備線の備中高梁と言っても、JRになってからはなかなか分かってもらえない。
その道の専門なんだから勉強して欲しい。  
鉄道マニアみたく覚えなくても良いがもう少し鉄道網を見て楽しんで欲しい。
右奥の山が臥牛山。

シカとカモシカの下顎の歯の違い

 丹沢にはシカとカモシカほぼ同じ場所に生息している。
サル調査をしていて、カモシカは1990年以前には全くみたことがなかった。
それは、生息はしているが数が少なかったからである。
2000年を過ぎた頃から、見かけるようになり、4、5年前からは場所によっては
シカよりもカモシカを見かけることが多くなった。

シカは谷間に響きわたる警戒音を出してくれるので、こちらが気がつかなくてもシカの存在がわかり、双眼鏡で対岸斜面のシカを見つけることができる。
一方、カモシカは仲間と一緒にいないで単独のことが多いので、警戒音をだすことがない。
直接姿を見つけて、カモシカを確認することになる。

両者とも生後間もないアカンボウはブッシュの中に隠れていてぼくらに出会っても逃げることはなくただ硬直したようにじっとしている。

彼らの足跡や糞の形状で簡単に識別できないものか考えあぐんでいる。
草木の食痕もどちらのものなのか難しい。
下は先日の堤川林道での食痕である。クリックすると拡大。
歯形の幅が1センチ以上ある。
1センチ以上の大きな幅の歯をもつ動物は?
カモシカもシカも上顎の切歯は無い。
カモシカでは上顎の犬歯も無い。シカの犬歯はあっても
歯肉から出ているのは5ミリ程度のもので消失する運命の歯である。
だから、両者とも下顎の歯と上顎で抑えて草を噛み採ったり、唇や舌で草を巻き取ったりする。
両者の下顎の犬歯は切歯状となり、切歯と並ぶ。
下は丹沢のシカとカモシカの下顎の比較である。
左は同じ大きさの切歯と犬歯が並ぶ、右は第一切歯が幅1センチ以上もある。
どちらがシカ?カモシカ?
左がカモシカで右がシカだ。
堤川林道の上の食痕はシカの下顎の第一切歯の痕だということがわかる。

2010年2月28日日曜日

丹沢の山の崩壊はシカのせい?

先日の丹沢の続き
この新しいシカ糞かな?それともカモシカのもの?
以前だったら、このようにまとまった糞塊はカモシカとしていたが、、、。
今は、ちょっと判断がつけられなくなってしまった。
それよりもこの糞の色、パソコン上で加工してセピア色にしているわけではない。
シカやカモシカ糞は黒っぽいのだが、、、これは茶色だ。
食べるものが不足して、枯れ葉を食べているからなのだろうか?
シカの胃内容物を調べればすぐ解かる。
来年の猟期にでも射殺されたシカの胃内容物の分析をする卒論や修論で研究する学生が出てきて欲しい。すでにやられているが、ぼくが知らないだけかな?

やまぼうしさんからお知らせがあり、昨日「水源環境保全・再生かながわ県民フォーラム」なるものを聞きにいった。
会場が藤沢リラホールで、電車に乗って15分もあれば行けるからだ。
丹沢の山はシカによる採食で草木が食べられて、土肌が剥きだしになり、そのため土砂の流失がおこっているという。
例えば、「不思議なミズキ」がある付近
さらには、不思議なミズキの尾根を北上して宮ヶ瀬尾根への途中の細尾根
見てのとおり下草が無い。これは冬(今年のもの)ということを考えても、ちょっとひどすぎる。
以前なら、下草としてのササが生えていたところでもある。
このように丹沢山塊の下草を無くしたのは、シカが食べたからだと考えられている。

ちょっと待って欲しい。以前は植林の杉や檜の苗が食べられる。成木の樹皮が食べられるということであった。それが、今は雑木や下草まで食べつくしてしまっているということだった。

1970年代後半は、ブナやモミが枯れたり、丹沢の樹木や下草が枯死していくのは、大気汚染によるものであったと考えられていた。酸性雨も問題になった。
今はどうも悪者は大気汚染よりもシカになっている。

ぼくはアレルギー性の喘息をもつが、その原因が花粉だという。
フザケルナと叫びたい。何故、動物にとって、花粉が敵なのだ。大気汚染を含む、複合したげんいんでしょう。それがタマタマ解かりやすい引き金の一つが花粉ということではないの?
花粉症は食品や大気などの複合汚染を警告していることではないの?

一昨年、昨年と宮ヶ瀬湖が異様な青色になった。
学生が気持ち悪い色だと云った。ぼくは何故あのような色になるのか解らなかった。
フォーラムの発表で、相模湖や津久井湖のアオコの異常発生ということで、下の青色がアオコだとわかった。
宮ヶ瀬湖の上流には家庭排水が大量に流される住宅がないため、宮ヶ瀬湖のアオコには全く触れられなかった。
丹沢山塊に降った汚染された雨が宮ヶ瀬湖に流れ入る。
科学的に解明する考え方が神奈川県ではとられていない。思い込みだけである。
シカが本当に山を荒らすなら、オスだけを撃つのではなく、メスも撃たなくてはならない。

2010年2月27日土曜日

動物たちのフィールドサイン:食痕

24日の土山峠・ハタチガ沢・北尾根・鍋嵐・能の爪・宮ヶ瀬尾根のコースで
出遭った哺乳類はエビフライレストラン付近でのカモシカだけであった。
が、テン糞は多く、50メートルに1、2個も見つかる。
北尾根の677ピークを越えてJピークに登る途中の細尾根で、
モグラが通ったトンネルだ。
こんな固い地面も彼らは潜るんだ。日陰には残雪があるところである。
食痕としてちょっと気になるものがあった。いつも判らないので見過ごしてきたものである。
この場所では何故かアセビの葉や小枝が直径2メートル以内に散在している。
これは、リス?ムササビ?ヤマネ?
小動物が木に登って齧り落としたと思われる。
このような食痕がJピークから鍋嵐・能の爪にかけて3箇所にあった。
どの部分を採食したのだろうか?
下の写真は、雪の重みで枝折れしたマテバシイの葉が食べられている。
Jピーク近くの広くなった尾根である。
これは、シカ?カモシカ?が食べた痕、区別できなかった。
堤川林道を歩いていると、これまた雪の重みで折れた木の樹皮を採食した痕をみつけた。
これは、カモシカ?シカ?
歯形が残っていた。判りましたか?
バカなことにこの木が何だったか記録していない。来週にでも行って見なくては!

2010年2月26日金曜日

沈丁花の香り漂う

雨模様だが、本降りではない。
テレビではオリンピックゲームのフィギャーの演技。
そう、スポーツなのにキム・ヨナ選手の演技に魅せられている。
窓を開けると沈丁花の香り、カメラを持って外にでると赤い沈丁花はこんなにも開いていた。
隣の白花の沈丁花はまだ蕾だ。
浅田選手は白花の沈丁花かもしれない。

殺すなら、全てを利用して!

 24日に土山峠から「峠のお社」に登る時、沢沿いの経路を利用した。
沢を登っていくと、15日には気がつかなかったシカが解体された現場にぶつかった。
2等のオスジカがここまで曳きづり下ろされて解体されたようだ。
丹沢の猟期は15日までだったから、その少し前に撃たれて解体されたようだ。
そう云えば、15日に沢を下ってきたら、経路の登り口近くに軽トラが2台停まっていて、
二人の猟師が立ち話しをしていたっけ!あの時だったのかな?
こちらは、猟銃の音も聞こえなくなってしまったのだろうか?
それは、ともかく可哀想なシカが解体された跡だ。
クリックすると拡大するが、左下と中上に下顎骨が見える。
左端と中くらいに上顎骨が裏返っている。
一体分の毛皮があり、沢を隔ててもう一体分の毛皮がある。
胃に詰まっていたと思われる反芻途中の内容物が捨てられたままになっている。
これは、猟師が胃を割いて内容物を捨てたのだろう。
そして、胃を含む小腸も内容物を出してこの沢で洗ったのだと思いたい。
この解体現場には、頭骨は揃ってあるが、角は折り取られ、四脚や骨盤や脊椎を含む頭以外の他の骨は見当たらない。動物たちが持っていったとは考えられない。
これら2頭のオスジカを解体した猟師たちは頭骨と毛皮と胃内容物を捨てただけで、持ち帰ったようだ。
毛皮も持ち帰って利用して欲しかった。野生動物と云わず生き物を殺生した場合、殺生した人間はできるだけ全て利用すべきだ。それが生き物に対する思いやりだろう。

アフリカの山で一緒にチンパンジーを追ってくれたトングエの人々は、小動物なら皮を食べ、内蔵は綺麗に洗って食べ、骨までバリバリと噛み砕く。サルくらいの大きさになると毛皮は敷き皮やなめし皮にして利用する。
日本人とアフリカ人の野生動物に対する思いは異なるが、ついこの間まではシカ皮も大事に利用した筈だ。沢の水に浸らせて腐らせることはないだろう。
それとも、せめて皮だけでもイタチ、テン、アナグマ、タヌキ、キツネ、クマやカラスたちに残してくれたのだろうか?贅沢になった日本人が皮を死肉を食べる動物たちに施したということか!

2010年2月25日木曜日

シカ柵の有効性は?

昨日、土山峠に車を置いて、先日の水源管理経路から直接尾根を登って
宮ヶ瀬尾根の峠のお社を目差した。なんと、一時間半近くかった。
シカ柵を潜ったり、乗り越えたり、扉を通ったりだった。
峠を越えて、ハタチガ林道に下り、終点からハタチガ沢に下り、沢を遡上して北尾根のピークを目差したが、途中で677ピークに向かっていることに気づいた。
でも、胸にGPSロガーがあるので帰ってから歩いたコースが楽しみだと思い、迷ったことが苦にならなくなった。
677ピークからJピークを通り、鍋嵐でお昼を食べ、エビフライレストランを通って719ピークで休み、能の爪から宮ヶ瀬尾根に下る途中で、さんという丹沢のクマの調べている自然保護に係わる(?)長靴を入った男性と出合う。そこで立ち話しをする。彼は辺室山を通って土山峠に戻るようだ。分かれた後、間違ったコースを歩いていることに気づき、戻って宮ヶ瀬尾根を目差し、ハタチガ沢林道終点と堤川林道終点の分岐の尾根で残りのオニギリを食べて堤川林道へ下りる。
このコースは暗い杉林の中を45度くらいの急斜面を下りるが、毎回まっすぐ下りれたことがない。
林道に下りて、先日見つけたクマ糞を採集しようと思うが、見つからない。ようやく親指くらいの欠片を見つけ糞分析のために持ち帰る。

シカ柵を潜る
乗り越える
扉から
丹沢の山歩きはシカ柵があって歩きづらいことこの上ない。
上のシカ柵の内外(どちらが内か外は不明)の植生を見比べて欲しい。

シカ柵は、シカがスギなどの植林や残したいブナなどの樹木をシカによる採食(これを食害という)から守るために延々数キロにも及ぶ柵である。

どう見ても柵の内外では植生に違いが無い。丹沢山塊の下草がなくなって剥きだしになっているのは本当にシカの採食が原因なのだろうか?
もし、そうだとしたら、もっともっとシカ柵を維持管理してほしい。

シカは柵のどちら側でも見られる。シカ柵の意味がなくなっているは明らかである。
それにも関わらず新しいシカ柵が作られている。
柵は維持管理をしっかりしなければいけない。その維持管理のために人を配置しているとはおもえない。台風や強風、雪で木々が倒れて柵を押し倒しても、あるいはアナグマが金網の下に通り道をつくり、それが他の動物も通るようになって大きくなるが、そのままである。修理されたシカ柵を見たことがない。
そんないい加減な考えのシカ柵は税金の無駄使いだ!

2010年2月23日火曜日

セロジネが咲き始めた

セロジネの仲間が咲き始めた。
これは、かなりの低温にも耐えれるので、我寝室に置いている。
ランの中でもかなり強い香りだ。
たくさん咲くと嫌な匂いに感じる。
このセロジネの仲間も、デンドロやパフィオも東南アジアに分布するランで、
新大陸のアメリカに分布するカトレアやオンシジュームの仲間とは異なる着生ランだ。

ランに興味を持ったのは、学生の時にタイワンザルの調査に台湾に行った時だ。
ごく普通の民家の軒先に着生ランのファレノプシスをぶら下げていた。
当時、ファレノプシスは高価なものであった。
北海道生まれのぼくにとっては南国のこのような風景に焦がれていたのかもしれない。
アフリカには上記の仲間のランがなく、エビネのような地生ランが多かった。
ランの種子はほとんど粉状のもので、世界中の空中に漂っている。
が、アフリカの熱帯降雨林にはカトレアもファレノプシスの仲間も無い。