「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年11月16日日曜日

秋雨の日

早朝から秋雨が降ったり止んだりしている。
前の家の垣根から駐車場へはみ出している柿の枝においしそうな大きな実がついている。
ぼくがカメラを向けていると、車をとりにきた夫婦が大きな柿ですねぇーと感嘆の声をあげる。
小雨がレンズに落ちてくるので、すぐ戻ってきた。
前の家の持ち主は、この町内でも唯一の代々この地に住んでいる人である。
広かった土地は、切り売りしたのか貸しているのか駐車場やマンションとなっている。
我家の前はキャベツや大根の畑であったが、今は調剤薬局と駐車場となっている。
畑があった時は、畑を耕す時にはツグミやシロハラ、ムクドリなどがやってきてミミズやら虫などを啄ばんでいた。

田舎も都会も地面がコンクリートやアスファルトで覆われてしまった。
雨が降って地固まるなどということは無くなってしまった。
雨が降っても大地に雨は吸い込まれず、コンクリートやアスファルトの表面を流れて下水道へと流れていく。
地下水の減少は、このような雨が直接、下水、下水から河川へと流れるようになった事に一員がある。さらに、これのことは、豪雨によって地面に滲み込まない雨水は舗装道路や下水道を走って大洪水を起こす原因にもなっているのだろう。
日本のように雨の多い土地柄では、畑作地や森林が自然の水の循環システムを作り上げていたのだらから、再度、農業を復活させ、コンクリートで固められて死んでしまった地面を生き返らせるのが緊急の課題だろう。
特に、今は食の問題で我が国の農業が考えられている時だ。
政治はこの農業問題に対して、もっともっと表立った動きをして良いと思うのだが、、、。

2008年11月14日金曜日

動物園はやはり見世物小屋か?

今日は、上野動物園に学生を連れていった。
天気も良いので、幼稚園児の集団、小学生の集団、小さな子供と一緒の家族連れなど混んでいた。
これ以上に旭川の旭日山動物園の方が年間入場が多いなんてちょっと信じられないくらいだった。
ぼくは、学生たちに日本に生息する野生動物を見てもらい、動物の檻の近くによることで、その動物の性質や匂いも感じてもらいたいと思っていた。
正門から入園してすぐ案内地図をとってみたが、ニホンザルのいる場所を除いて日本の哺乳動物がどこにいるのか判らない。
案内のブースの女性二人に聞いてみた。
ニホンザルとニホンジカのことは場所をすぐに説明してくれた。ツキノワグマやヒグマのいる場所も分かった。
テン、イタチ、イイズナ、オコジョ、ノウサギ、タヌキ、アナグマ、カモシカなどいるかいないかも分からなかった。
ましてや、日本産のネズミ(齧歯)目や、モグラ(食虫)目、コウモリ(翼手)目の有無は聞く気にもならなかった。

日本に生息する哺乳動物を10種類以上展示しているのは、上野動物園に限らず日本の動物園では皆無と言って良いほどだ。
ニホンザル、シカ、カモシカ、ヒグマ、ツキノワグマ、キツネ、タヌキはもとより、リス、ムササビ、モモンガを含む小型哺乳類や移入種などの展示をして日本の野山の動物たちをゴリラやゾウ、トラのように身近なものにして欲しい。

2008年11月13日木曜日

春と間違えた?

寒くなってきたので、屋外に出していたベンジャミンゴムの鉢を部屋に取り入れた。
置いたところの床に毎朝直径5,6センチの水溜りができる。
今朝、この葉から水滴が落ちているのがわかった。
今、葉先に水滴がぶら下り、ちょっと上の方にもついている。
この上の水滴が下りてきたら床に落ちる。
この葉だけから水滴が落ちる。
部屋の中が温かいので、もう一度元気を取り戻したかのようだ。
時計を見て測ったら30分くらいで一粒、露を落とす。
この露、少しベタベタするので舐めったが甘くない。
これから、新芽でも出てきそうだ。
植物は温度や日照時間などにすぐ反応して正直だ。

2008年11月12日水曜日

人生100年にむけて!

2000年6月に丹沢で見つけたニホンザルのオスの頭骨である。
このオスは、前年まで、前脚、後脚や背がくの字に曲がって馬ノ背群について歩いていた。
木にも登り、走っている姿もみた。
恐らく、冬を越したが栄養不良で3月くらいにでも息絶えたと思われる。
推定、30歳近いかあるいは越えていると思われたオスである。
見ての通り、歯が酷い状態であり、上も下も咬合面が磨り減って歯根まで見えていたり、歯が切歯が上下とも曲がっていて小さくなっていたり、1本ずつ欠けている。
しかし、この頭骨ほど重く、分厚い骨でできたニホンザルの頭骨はもっていない。

今日、3人の知人から「喪中のための欠礼」のハガキが届いた。御両親が亡くなったようだ。皆、90歳を越えて亡くなられている。
我老母は91歳で、歩くのが精一杯で走ることなどできない。
我父も90歳で逝った。
お袋も親父も入れ歯の助けがあればこそ食事をたのしめる。
親父の火葬後の骨は僅かであった。お袋は親父以上に痩せ衰えているので、骨が脆くなっていることは明らかだ。
ヒトは、歯が全部無くても、内臓が衰えても、免疫が不全になっても、骨が崩れる一歩手前までいっても様々な助けによって生きていける。
野生のサルは、歯が欠けたり、磨耗したり、脚の関節が痛くて足腰が曲がってあるいても、骨は堅く充実しており、木に登ったり、走ることさえできる。
上の頭骨の持ち主のオスザルは恐らく前年の厳冬期にこの歯では樹皮を剥いて食べるにも歯痛が大変だったろう。食べられなくなって栄養失調で死んでしまったのだろう。野生ザルにとっては歯が命である。

人生100年だと云う。
ヒトは、野生ザルとはちがって、老人にあった食事を摂ることができる。
病気にさえならなければいつまでも食事を摂れる。
食事をとっても多くのの器官が機能しなくなる老衰がやってくる。
残り40年をできるかぎり外を歩き、若者に伝えるべきものをもつようにしたいものだ。

2008年11月11日火曜日

ネオテニー(幼体成熟)

下の頭骨は、ニホンザルMacaca fuscataの頭骨です。
左は1歳のアカンボウで、右は12、3歳のオトナオスのものです。
両方とも千葉県産のものです。アカンボウのものは野荒らしのため有害鳥獣駆除で射殺されたもので(散弾の痕が頭頂骨に二つはっきりわかりますね。さらに、三箇所穴が空いてます)、左のオスは、山中で死骸を見つけたものです(死因不明)。

私たちヒトの頭骨は、右のオトナの頭骨よりもずーと左のアカンボウの頭骨に似ていますね。
サルはオトナになるにつれて口吻部分が長くなってますね。

頭骨に限らず、ヒトの身体は毛が少なくてサルの胎児のようなものです。
このように、サルから見るとヒトはサルの幼児がそのままのかたちで成長し性成熟に達しているようなものです。
これを幼体(形)成熟(ネオテニー)というのです。
メキシコに生息している両生類のアホロートルは有名ですね。

2008年11月10日月曜日

サルとヒトの頭骨

昨日、友人から頂いた解剖学(骨学)の本を見ていて、え?本当?何故?となり、手持ちの解剖図書や本など他の3冊を調べた。
やはり、載ってない。で、ネットで検索した無いのだ。

サルや他の哺乳類の頭蓋骨にはあるべき骨がヒトにはないのか、胎児の時に消滅しているのかもしれない。
下は、屋久島で拾った、ヤクニホンザルMacaca fuscata yakuiの頭蓋である。まー、ニホンザルやカニクイと同じと思って良い。
①:前顎骨、②上顎骨、③頬骨、④前頭骨、⑤鼻骨と⑥はサルの仲間特有の眼窩である。
①~⑤の骨は他の哺乳類の頭骨にも当然ある。
しかし、ヒトの解剖学の本では、①前顎骨という記載が見当たらないのである。
ぼくは、学生に①前顎骨から出てくる歯を切歯といい、②上顎骨から出る歯で生え変わる歯を前臼歯、生え変わらない歯を臼歯、さらに①前顎骨と②上顎骨との境目に出てくる歯を犬歯と教えている。それは、いろんな哺乳類の頭骨を見ていれば誰もが気がつく。

ヒトでは前歯はあるが、胎児の時に上顎骨と縫合・合体したものと思われる。
ヒトでは、前顎骨、鼻骨、前頭骨、後頭骨が左右合体してしまっている。ニホンザルでは、鼻骨と前頭骨と後頭骨が左右合体し、他の哺乳類では、後頭骨が合体しているくらいである。

多くの哺乳類で左右の頭骨が縫合合体しているのは老齢化した個体だけである。
何故、他の哺乳類でもサルが左右の前頭骨や鼻骨が合体し、、サルよりもヒトの前顎骨が縫合合体しているのであろうか?
これが今、わからないことである。

2008年11月9日日曜日

眩しいナンテン

昨日は、午後2時から8時まで我家の居間で、専門学校の卒業生たちと鍋を囲んだ。
25歳の女性たちを直視できない。
彼女らの身体の中に何があるのだろうと思う程、みな光り輝いていて眩しい。
ニギヤカナに鍋が終わり、台所を整理整頓して、引き上げていった。

今朝は曇り空、隣の庭のナンテンの赤い実が輝いている。
たくさん輝いて鳥たちに見つけて食べてもらわなくては、彼らは子供たちを残していけない。
卒業生たちの眩しさも、生命としての自然の輝きなのだろう。

2008年11月8日土曜日

イヌ科Canidae3属の頭骨・後眼窩突起による同定

わが国には、ノイヌも含めてイヌ属Canis、キツネ属Vulpesとタヌキ属Nyctereutesの3属が生息する。
イヌ属はノイヌC. familiaris、キツネ属はキツネV. vulpes、タヌキ属はタヌキN. procyonoidesである。

関東地方にはこれらイヌ科の3種が、轢死体となっているのを目にする。

頭蓋骨の前頭骨から横に張り出た後眼窩突起(下図、〇で囲った部分)の形で3種を容易に区別することができる。
左から、イヌ、キツネ、タヌキである。
以下の3種の頭骨上面の写真からも容易に区別できますね。 皆、同じ大きさにしております。

















2008年11月7日金曜日

雑感


今日は、6時半に目覚めて、びっくりだ。
慌てて、階下に下り、顔を洗い、降圧剤を2錠飲み、トイレに入って、昨夜用意したバックの中身を点検し、家をでる。
金曜日、専門学校は9時に始まる1時限目、2時限目と授業があるのだ。
日本産の哺乳類の頭骨からみた分類と検索を2コマ連続してやり終える。
12時半になっている。
帰路はいつものように、飼育室をのぞき、動物たちに声をかける。左の動物を携帯でパチリ、可愛いヤツだ。こちらの話しが解かるかのように耳を傾ける。この動物を知っている人はこのブログを見る人ではいないでしょう。

駅まで行く途中で学生のカップルに合う。メシを食べに行くところらしい。今ハヤリのこの数ヶ月前にできたレストランに入る。すでに、先ほど教えたクラスの連中がいる。この専門学校は講師が学生と飲食を共にすることを厳禁にしている。なので、ぼくが入ったら学生たちがいたので仕方がない。

箸の持ち方を注意する。

電車に一緒に乗る。隣の男子が足を組んだので、ダメと注意!

次に足を前に投げ出したので、ダメと注意!

彼は地方出身だ、彼曰く。電車通学していいても、自分たち学生だけなので、ほとんどのことが許されたようだ。確かに、サル調査で地方のJRに乗ると行儀の悪い高校生や中学生が目立つ。

大人が乗らないので、注意する人がいないのだ。

いつも通勤電車の中で思うことがある。あー、この人もう5センチ右端に腰を動かしてくれるともう一人すわれるのに、この人は、持ち物は細いかばんだが横長になっているので、足の下か、棚に上げてくれるともう一人座れるにと思うことがある。

今朝は超満員のJRだったが、女性で自分の肩や腰などにちょっとでも触れると肘を立てて横腹を押し付けてくる人がいる。そういう女性の回りは隙間が空いている。隣になった人は酷い迷惑だ。自意識過剰としか思えない。

2008年11月6日木曜日

似ているがすごく違うイタチとマングース

右膝の状態が思わしくないので、この丸一週間仕事で外出するだけで、丹沢へは行けないので、骨を整理したり、眺めることが多かった。

写真の右と左では外見は似たような動物だが、一方はイタチ科のイタチであり、もう一方はマングース科のマングースである。
以前はマングースはハクビシンと同じジャコウネコ科とされていた。
左がイタチで右がマングースである。
真上から見るとよくにている。
しかし、マングースはイタチに比べて口吻部分が細く、後眼窩突起が発達しているのがわかる。

頭蓋の下からみた左イタチ、右マングースである。
イタチでは小さく同じ大きさの切歯が綺麗に並び、頬歯(小臼歯と大臼歯)の数が少なく、小臼歯が3本、大臼歯が2本である。一方、マングースは切歯は外側の第三切歯が大きく目立ち、小臼歯は4本、大臼歯が2本である。
前からみると、左のイタチより右のマングースの方が頭頂部が高くなっている。 さらに云えば、イタチの方が小さな頭骨であるのに下眼窩孔が大きい。下眼窩孔には神経と血管がとおり、上唇がマングースよりイタチの方が敏感であると云える。つまりイタチは獲物をヒゲで確かめているといえる。 真横から並べてみたものである。左イタチは平べったい頭をしているが、右マングースは頭頂部が盛り上がっており、後眼窩突起が伸びて頬骨弓と結びついて眼窩輪を形成している。これらのことから、マングースはイタチをはるかに凌ぐ大きさの脳をもっていることは疑いがない。眼でしっかり獲物を見て捕まえて生活していることがうかがえるが、イタチの眼はマングースに比べると劣ることは疑いがなく、ネズミのように素早く動くネズミを捕まえることはほとんど不可能であろうと思われる。ヒゲで確かめて死体を食べているのだろう。

植物写真家のisa氏が今朝のブログで述べているように、 オバマ氏に期待したい気持ちがあるのは何故なのだろう。

しばらく休養していたので、膝が回復してきた。ばんざーい!