ニホンザルの大孔の大きさはオトナになってもアカンボウ時と大差が無かった。これはニホンザル特有なのか、それとも他の動物たちでも生後変わらないのか?コドモ、ワカモノとオトナ頭骨標本があるハクビシンで調べた。尚、オトナのハクビシンは2010年5月に長者屋敷キャンプ場の小屋の床下で、ワカモノは2022年3月にNKさんの畑の網に絡まって、コドモは2011年1月に交通事故に遭った個体である。
図1.ハクビシンPaguma larvataの腹側から見た頭骨
左:オトナ 中:ワカモノ 右:コドモ
図2.ハクビシンの後ろから見た頭骨
左:オトナ 中:ワカモノ 右:コドモ
図1や図2を見てもオトナやワカモノ、コドモの大孔の見た目の大きさは大差がない。ノギスで横幅と前後幅を測った。コドモ:10.2、8.4 ワカモノ:11.0、7.4 オトナ:11.5、7.9であり、何とコドモの前後幅がもっとも大きく、横幅ではオトナであった。大孔の内周の長さを測ることができれば大きさが特定できるだろうが、ここでは見た目に拘りたい。
図3.ハクビシンの正面の頭骨
左:オトナ 中:ワカモノ 右:コドモ
図4.ハクビシンの上から見た頭骨
左:オトナ 中:ワカモノ 右:コドモ
正面からや上から見るともちろんオトナ>ワカモノ>コドモの順に小さくなる。上からの見た頭骨の脳頭蓋部分の大きさを見ると、オトナが最も大きくてコドモは最も小さい。が、頭骨全体からの脳頭蓋の大きさは顔面頭蓋の上顎骨や鼻骨などがコドモからオトナに成るにつれて著しく発達成長しているのに、脳頭蓋の頭頂骨、後頭骨はたいして大きくなっていない(図4)。この事が大孔の大きさがコドモとオトナでは大差が無いことを物語っている。但し、前頭骨は後眼窩突起の発達などで顔面頭蓋と同じように大きくなっている。




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