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2023年1月8日日曜日

多くの哺乳類とウサギの下顎切痕bの位置は異なる

 昨日、アナウサギとノウサギの下顎骨の大きな違いは下顎切痕bであることを示した。ウサギの下顎切痕bは関節突起aと角突起cの間にある(図1)。しかし、他の哺乳類の下顎切痕bは筋突起dと関節突起aの間にある(図2,3,4)。ここでは、イヌ(食肉目)、カモシカ(鯨偶蹄目)、スミスネズミ(齧歯目)を他の哺乳類の代表とした。

ぼくは、当初ウサギの下顎切痕bは間違いだと思っていた。

他のイヌ(図2)やネズミ(図4)では関節突起aと角突起cの間も切り込みがあり、カモシカはcまでは顕著な凹みは見られない(図3)。しかし、いずれにしても、下顎切痕bが見られるのは筋突起dと関節突起aとの間である。

図1.アナウサギノウサギの下顎骨
a:関節突起(下顎頭)()b:下顎切痕 c:角突起 d:筋突起

図2.イヌ(クロ)の下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ

図3.カモシカの下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ、但しカモシカのcは下顎角と呼ばれる。ヒトやサル、イノシシ、シカ、ハイラックス、オオコウモリも同じである。
図4.スミスズミの下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ
ウサギの筋突起dは関節突起aの前の薄いものである。いろいろ、手持ちの動物たちの下顎骨を見ていて、筋突起や下顎角(角突起)の形状の違いも様々であることが判った。
今回はウサギの下顎切痕が筋突起と関節突起の間にある凹みではなく、関節突起と角突起の間の凹みを指すことが判った。
尚、ウサギの下顎切痕は加藤嘉太郎著「家畜比較解剖図説」養賢堂1990による。

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