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2023年1月19日木曜日

ゾウやハイラックスの側面からみた下顎骨   Lateral view of mandibles in Paenungulata

手持ちのイワハイラックスの下顎骨も角突起ではなく下顎角となっている(図1)ので、同じ近蹄類Paenungulataのゾウやマナティを調べてみた。アジアゾウ(図2)もニシインドマナティ(図3)も下顎角となっている。
これらの近蹄類は植物食であり、下顎骨の形状は同じようなものになっている。
図1. イワハイラックスHeterohyrax bruceiの左側面からの下顎骨
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
Falk Grossmannから譲り受ける
図2.アジアゾウElepha maximusの右側面からの下顎骨
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
2010年5月国立科学博物館で
エ?ゾウの下顎骨の先端は歯槽部よりも前に突き出している。ヒトと同じではないか!
図3.ニシインドマナティTrichechus manatus

下顎骨の下顎角が角突起とならないで下顎角のままなのは、兎類、大翼手類、霊長類、偶蹄類、近蹄類の植物食の動物たちだ。
イヌやネコなどの食肉類は角突起となっている。日本に生息する哺乳類には真無盲腸目のトガリネズミやモグラ、齧歯目、翼手目、兎形目、霊長目、食肉目、鯨偶蹄目、海牛目が存在する。植物食だけに特化しているのは、兎形目、陸生鯨偶蹄目、海牛目で霊長目も主食は植物食だ。真無盲腸目はどちらかと云うと昆虫食で、齧歯目は雑食から植物食がいる。小翼手亜目は昆虫食で、食肉目だけが肉食だ。
この植物食と食肉目との食性の違いが下顎角or角突起に顕われていることになる。それは下顎角に付着する筋肉と関係しているのだ。でも、ともかく他の動物たちの下顎骨を調べよう!

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