この黒紫色の傘をもつイグチの仲間がムラサキヤマドリタケです。
傘の大きさは5センチくらいでした。おそらくもっと大きくなることでしょう。
下から見上げると傘の裏はイグチの仲間特有のスボンジ状となっていて、黄色でした。
ナメクジがそのスポンジを食べておりました。ナメクジが食べるというのもイグチの仲間のキノコに良くみられます。
これはダンドボロギクです。
このようなキクの仲間は難しいので、やまぼうしさんに聞きました。
クリックすると拡大しますが、右の花が終わった後の種子ができた頃の綿毛をボロと見立てたのでしょうということです。ダンドは愛知県の段戸山(1152m)からきているようです。
もう、このダンドボロギクは覚えました。
今年に入ってから、論文や本の整理をしている。
必要なくなった書類を資源ゴミに出せるようにホチキスを取り外したりしている。
友人の一人が大学を定年で辞める時、ぼくに解剖学関係の本をくれた。
欲しい本は持っていって欲しいとまで云われた。
彼は、学会も辞めた。90歳まで生きたとしても後30年。
自分の論文や本は自分が保管していなくても、今では論文は電子化されていて誰もが読める。本もその内そうなるだろう。
ゴミになるような物を残して死ぬ訳にはいかないようだ。
彼は、身辺を綺麗に整理して第二の人生に向っている。
しかし、ぼくは彼のように身辺を綺麗にできない。
一つ論文を手にとると、これは霊長類研究所の図書館でコピーしたものだ。
これは、何度も読んだものだ。この論文から勇気付けられた。この論文は難しくて読みきれなかった。この論文は〇〇先生の研究室を訪ねた時、もらったものだ。
大半が英文のもので海外の研究者から送られてきたものも多い。
英語の論文を読まざるを得なくて苦労した。
一つ一つの論文には自分の思い出が一杯だ。友人たちが書いた物もある。
ホチキスは外したが、やはり捨てる気にはなれない。
なぜ、捨てる気になれないのか?今日も暑くなり始めた部屋で考えている。
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