「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年6月26日火曜日

イモリだ! Newt!

土山峠から湖岸道路を歩き、清川トンネルへ向かう経路に入った。
この奥には毎年ツチアケビが咲く場所があり、今年も芽生えからここを通る時には、
撮っている。だいぶ蕾らしくなってきた。
っと、斜面に黒い物が動いた。???
イモリだった。暗いので、シャッターが降りるのが遅い。
10枚?くらい撮って1枚ピンが合っていた。
イモリの英名はサラマンダーと思っていたら、Salamandroideaはイモリ亜目の学名だった。
捕まえる。腹は朱色だ。
水辺からは離れているが、霧雨模様なので歩き回れるのだろう。 
このように腹部が朱色なのはどうしてか?
オスもメスもイモリの腹は赤い 。
ネットでみると、この朱色は、自分は猛毒を持っているという警戒色のようだ。
それで、このようにイヤラシク腹をみせてくねくねするようだ。
どうもすごい再生能力があるようだ。
トカゲなら尾だけだが、こやつは手足まで完全に再生するようだ。

2012年6月25日月曜日

カヤだった! Was a stinking cedar!

6月22日にアップしたイノシシによる根元の掘り起しの木
ニシメガネザルさん、ぼくが間違ってました。あれはカヤでした。
枝を折り取って持ってきました。が、ちくちくと針で刺すように痛い葉である。
根は、ことごとく食べられているんです。
直径1センチくらいの根はそのままバリバリ食べたようです。
太いねは、樹皮を剥ぎ取って食べています。 
イノシシはカヤの根が大好きなんですね。
ニシメガネザルさんは、9月にイノシシがカヤの根食いをしたのをおさえております。
この梅雨の頃のカヤの根が特別に好きな訳では無いんだ。
ともかくカヤの根が彼らの好物なんだ。

今日はこのカヤのところでじっくり根を写真にとったり見たりしていたら、首元に水が付いたような感じ、触るとヒルだった。
で、ズボンにもヒルが上がってきている。
靴にも、飽和食塩水を噴霧! 
このところ、山中で立ち止まることが多くなったのでヒルにつかれる。
飽和食塩水を噴霧した靴下を履いて、靴下の中にズボンを折りたたんで入れてるので、
足の中には入りこまない。が、上がってきている。
この軽登山靴、アフリカに持っていって向こうで3年間履いていた。
もちろん、底は何度か取り換えている。内側も外側もボロボロでかなりみすぼらしくなっている。

ツチアケビ

丹沢、土山峠にきた。
小雨だが、雨は上がりそうだ。

梅雨の風物誌 One traditional thing in the rainy season

梅雨に入ると青梅を買い、洗って1,2日間干して
塩漬けにして、梅雨明けと共に日向に干す。
この甘酸っぱい梅の匂いが部屋中に立ち込める。
梅干しは、丹沢へ行くときに1個を持つ。
さらに、釧路に送る。
以前はぼくが梅酒づくりに励んだが、今は連れ合いが梅干しづくりに取り組んでいる。
庭の小さな木になる5,6個あまりのウメの小さな実も加わる。

カサブランカが咲いているので2本切り花にして部屋の花瓶に挿した。
夜の7時半を過ぎるとあのヤマユリの濃厚な香りを放つ。
カサブランカはヤマユリを原種にするようで、その香りはヤマユリそのものだ。
ヤマユリは昼間も香りを放っているが、カサブランカは夜だけだ。 
丹沢のヤマユリは7月下旬に咲く。
今年は丹沢のヤマユリが見られるかな?
我が家のヤマユリの実生と思われる苗も20センチくらいになった。
が、蕾はもっていない。

2012年6月24日日曜日

タヌキの鼻面は短くなる Raccoondog's muzzle that will become to be short.

昨年の12月にisa隊員(還暦おめでとう!)の清川のアトリエから頂いてきたタヌキメスについて
2011年12月27日にアップした。
晒骨した頭骨をパソコンの上に置いて見ていた。
ん?犬歯のすぐ後ろの前臼歯が足りない。
手に取って裏返してみた。左右の犬歯のすぐ後ろにあるはずの前臼歯(タヌキでは第一前臼歯の位置にあるが、第二前臼歯)がないのだ。
上顎の左右の犬歯の後方が空いていて、前臼歯が3本で、臼歯が2本だ。
下顎は左右とも前臼歯4本で、臼歯は3本だ。
タヌキの下顎の歯式は哺乳類の基本歯式3・1・4・3となっているが普通で、最後の位置にある第三臼歯は写真のようにサンショウの種子よりも小さくなっている。この第三臼歯が生えていないタヌキもいる。
上顎は3・1・4・2の歯式のものが多くをしめる。ときどき、小さな第三臼歯をもつ個体がいるが、
頭骨標本にしてしまうと、骨から外れて落ちてしまう。
さらに、左右どちらかの第二前臼歯が生えていない個体もいる。

しかし、このタヌキのように、下顎は3・1・4・3の完全歯式であるのに、
上顎は左右とも3・1・3・2となっているのは珍しい。
(クリックして拡大して見てください。)
左がisa隊員からもらったタヌキで左右の前臼歯とも3本、
中は左の前臼歯が3本のタヌキで、
右は左右とも前臼歯が4本のタヌキ。
(クリックして拡大) 
タヌキはもっと口吻が短くなりネコ風の顔に変わっていくのかな?
ネコなら動いている動物を捕獲するから鼻面が長いと両眼視するのに邪魔になる。
でも、タヌキは鼻(嗅覚)の動物だ。
アナグマのように地面に鼻を押し付けるようにして臭いを嗅いでいる。
それは臭いを嗅ぐのに加えて、口元にあるヒゲの触覚でも食物を探し当てることができていることを物語っているのだろうか?

2012年6月23日土曜日

テン糞とタヌキ糞の内容物は違う。 The differences between the scats of a marten and a raccoondog.

6月21日、土山峠から湖岸の林道を歩いて
6時23分、テン糞を見つけ、写真を撮り採集。
水洗いした。
黄色の線で囲ったAはムカデの尾部や脚や口の部分、Bはネズミ科の下顎の切歯がある。
この下顎の切歯の大きさからハタネズミ亜科のネズミと考えた。しかし、断定はできない。
Cはアオムシだった。乾かしたら緑色が分らなくなった。
黄色の円で一つ一つ囲んだのが、モミジイチゴの種子である。
で、赤の円で囲ったのが、なんとこれもモミジイチゴの種子であった。
周りに果皮というか果肉が付着している。
 7時1分に湖岸道路から尾根に上がってあるタヌキのトイレ。
もう実生の苗床になっている。
苗を掻き分けてみつけた、新しいタヌキの糞をゲット。 
このタヌキ糞を水洗いした。
ムカデの脚5本、ウロコ状の外骨格多数、昆虫の外骨格、脚及び触覚。
90パーセント近くが土砂であった。
まるで、アナグマの糞のようである。もしこの糞がタヌキのトイレに無かったならアナグマ糞と考えたであろう。

テン糞とタヌキ糞の内容物を比べると、タヌキはキブシ食いはなくなったが、まだまだ
土壌動物を食べて冬の食事だ。
一方、テンは春の味覚(モミジイチゴ)を楽しみ、アオムシを食べ、タヌキと同じようにムカデを食べてはいるものの、ハタネズミ?まで口にしているのだ。
テンは、地上も動き回れるし木にも登れる。タヌキは地上だけの生活だ。
木に登れるか登れないかで食事のメニューの幅がずいぶん異なるのだ。
もう少し、イタチとテンやアナグマとタヌキの食性の違いを明らかにしたいものだ。

2012年6月22日金曜日

イノシシはイヌガヤの根が好き? Wildboar like the roots of Cephalotaxus drupacea.

今日の丹沢実習は、今朝5時に中止を決定した。
中止した時の雨足はスゴイものだった。
下は、昨日の丹沢で不思議に思ったことだ。

これは、イヌガヤの木である。
上のイヌガヤの根はイノシシの掘り返されてしまって、根が空気に晒されている。
イノシシはイヌガヤの根の周りの何かを掘り出したかったのか?
これは、上の木から3メートルくらい斜面を下ったところのイヌガヤの根元である。
ここもイノシシが根元を掘り起こしている。
横に回って根元を取る。
何か、特別な土壌動物でもひそんでいたのだろうか? 
上の場所から1時間以上も離れた場所、もう湖岸近くである。
ここでもイヌガヤの根元が剝き出しにされている。
イノシシが根元を掘り起こした後に多量の雨が降ったのだ。
 ここで、これもイヌガヤなので、考えてしまった。
ここでは一部の根の樹皮が剥され、根が折られている。
イノシシがイヌガヤの根を掘り起こす目的は何なのだろうか?
①この時季のイヌガヤの根の周りには土壌動物が集まる。
②この時季のイヌガヤの細根は甘い。
③イヌガヤの根元にはイノシシが好む山芋やクズの根がある。
なぁーんで考えても分からないので、みなさんにお聞きしたい。
イノシシがイヌガヤの根を掘り起こすのは何故?

2012年6月21日木曜日

霧雨の丹沢 A wet and mist in the Tanzawa.

今朝、5時過ぎに家をでる。
午後から降り出すとの予報だった。
土山峠に着いのは6時だった。

湖岸の道路でテン糞を拾い、清川トンネルへの道に入って、すぐ、尾根上の
タヌキのトイレを見に行き、タヌキ糞をゲットし、そのまま尾根を詰める。
途中で、14日にアナグマを見た岩穴の全貌が見える位置で座る。
が、ヒルの襲来に遭い、その場を離れ猿ヶ島まで登る。
台風による暴風でいたるところで木が折れたり、根こそぎ倒れたりしている。
猿ヶ島から宮ヶ瀬尾根を北上する細尾根の西側にネジキがまだ花をつけていた。
先週まではあんなに咲いていたウツギももう花は散っている。
山は初夏の緑一色になった。 
雨が思い出したようにパラパラと落ちる。
清川トンネルからハタチガ沢林道を歩いて、終点まで行き堤川林道に出ようと思っていたが、
雨のパラパラの間隔が短くなってきたので、土山峠に戻ることにする。
土山峠の車の場所に着いたのが10時35分だった。約4時間半の山歩きだった。
我が家には12時前に戻る。

ぼくの携帯では日々の歩いた歩数が記録される。
これを見て、驚いた。今日、歩いたのは6.2キロ(GPSの記録)で4342歩であり、昨日慶應で一コマ授業しただけで4216歩、火曜日に葛西の専門学校で授業したのは二コマ5064歩だ。
学校で授業するということは歩き回るということだ。
心身共に疲れるのは当たり前だ。
もっとも、単独での丹沢歩きは歩くことによってリフレッシュされる。

明日は丹沢実習の日だが、、、、。クマ、雨の問題が、、、コースを変えよう。

一瞬の丹沢

先週、アナグマが出てきた岩穴の前にいる。
どういうわけか、今日は首筋に三匹と左手に一匹のヒルに取り付かれる。
汗をかいているので、かなり匂いや炭酸ガスを発散しているからなのだろう。
まただ。耳の後ろにいる。剥がす。
ここは移動しよう。

2012年6月19日火曜日

ホオジロの骨 Bones of a meadow bunting

4月の野生生物探検隊の集まりで、take隊員からもらったホオジロの死体を
5月7日に解体し、骨にする前の大きさなどをアップした。
2週間前、ほとんど出来上がっているようなので、入れ歯洗浄剤を一錠入れた。
これによって、あの腐敗臭が気にならなくなるのだ。
今日、そぉっと取り出した。
洗浄剤を入れたためだろう。
まだ、腱や一部の肉質は腐敗しきっていなかった。
が、そのために骨格全てがうまく取れた。
まだ、乾いていないので、詳しくは見ていないが。
全ての骨が華奢(きゃしゃ)である。
もし、イタチやテンに食べられたとしたら、骨はしっかりした形として残らないのではないかと思ってしまう。残るのは脚の部分のウロコ付き皮膚と足の爪とクチバシのケラチン質の外側の部分だろう。
鳥は飛ぶためにその骨は軽くできていることは解ってはいたが、これほど華奢だとは思わなかった。ホオジロと同じくらいの大きさのアカネズミなどとは比べものにならない程だ。
飛ぶために、まるで竹ヒゴを細くし柔軟なものにしている。
ケンタッキーフライドチキンのような堅い骨ではない。
そういえば、学生の頃、焼き鳥と云えばスズメやツグミの丸焼きだった。
頭からバリバリ食べたものだ。
骨が乾いたら、バラバラにして、各部分の骨の形状をみよう。

2012年6月18日月曜日

ヤモリだ! That's a gecko!

昨日夕方帰宅して、外を見たら、隣の家の壁を走る生き物!
ゴキブリか!と思ったが、すぐヤモリだと判る。
外壁にヤモリを見るなんて、台湾や東南アジアに行った感じだ。
こやつかなり太っている。メスなのか?
アフリカの我が家では机の引き出しの中にも、ダンボール箱の中にも卵を産んでいた。
このヤモリはどこに産卵するのかな?

今朝、狭い庭をみると、ヘメロカリスの仲間が花を咲かせている。
この花はすぐ萎んでしまう。朝顔よりもはかない。
3本の花茎が立っているので、来春は一株分を山菜として食べよう。
キンシコウ調査の基地にしていた農家では、この花を摘んで、そのまま炒めていた。
この歯触りが良かった。
我が家では、多くて2つくらいしか咲いていないし、可哀想でとても花を摘めない。

2012年6月17日日曜日

今の時季、タヌキの主食は甲虫だ。A racoon dog eats mainly beetles in this season.

6月14日のタヌキ糞の水洗いの結果
タヌキ糞①、7:41、尾根上のタヌキのタメ糞場(トイレ)で
苗床になっている端にあった。
タヌキ糞②、7時52分、①と同じ尾根上の30メートル上部で
 タヌキのトイレで
ここも苗床になっていた
①の内容物:ソメイヨシノの種子1個、ムカデ2匹分、甲虫の外骨格や下羽根2枚
②の内容物:スゲの葉5本(3~5センチ2本、7~10センチ3本)、甲虫外骨格、脚3個、口吻部1個、①,②の糞とも細かな土砂が9割以上を占めていた。
タヌキは、四足で地面を這いずり回っていることが多いので、まだまだ土壌動物の甲虫やムカデなどの節足動物を食べていることになる。ソメイヨシノの種子1個はたまたま林床に落ちていたサクランボウを食べたのだろう。また、②で消化されないスゲが出てきたが、スゲを食べたと考えられる。
釧路湿原のミンク糞の中から、シダ類の茎がでてきたのと同じように食肉目の動物であろうと、食物が乏しい時季には、草本やシダ類を食べているのだ。
せっかく春になっても、今の時季のタヌキはムカデや昆虫などの節足動物となる。
それでも冬場のようにキブシを食べなくて良いということで満足しているのかな?

13日から15日にかけて清川村ではクマが目撃されているようだ。
オスグマはメスを求めて広く動きまわり、メスの子供はオスグマに殺されることもあるようだ。
発情した動物のオスは大変厄介だ。
食べるものはサクランボくらいだろう。腹が減って気が立っているだろう。
十分注意したいものだ。
でも、会いたい!

2012年6月15日金曜日

テンは今何を食べている?The fruits that a marten eats now.

テン糞とタヌキ糞を採集してきたが、昨日は専門学校から帰宅後、蚊取り線香をつけて、庭の水道栓でテン糞を洗った。連れ合いがコーヒーが沸いたと持ってきた。
テン糞①、7:12、湖岸の林道で
サクラの果実を食べたことがわかる。
テン糞②、7:24、湖岸の林道で
これは、サクラの果実がそのまま排出されたようだ。 
テン糞①の水洗いの結果:
ソメイヨシノの果実(果皮に果肉もついた種子)6個、
それに小さな種子が7個あった。
テン糞②の水洗いの結果:
ソメイヨシノの果皮付き種子(洗っても種子から果皮を剥すのが大変)14個、
それに小さな種子が38個あった。
この小さな、①②の種子は同じものだ。昨年の6月の種子標本と照らし合わせた。
なーんだ!え?もう食べられるのか?
モミジイチゴの種子だった。
(実は、糞を採集した時、サクランボウ以外に小さな種子に気が付いた時は、
ヤマグワの種子だと思っていたのだ。洗い、乾いてモミジイチゴと判明した。)
いよいよ、ソメイヨシノの果実食いから他のサクラの果実食いと並行して、モミジイチゴなどのイチゴ類やヤマグワの果実も食べ始めるのだ。
今年は、そんなにたくさんのモミジイチゴがなっているのを見つけてはいない。
もっとも、一週間に一回くらいのペースならダメか!
しかし、これで、東丹沢のテンの食性については1年分をマトメルことができそうだ。
でも、その年の不作の場合もあるから今年も続けようかな?
他の地域のテンやタヌキ、アナグマなどではどうなのだろうか?
当然、同じ果実があっても食べない果実があるような、
そんな地域差が出てくるとしたら、おもしろいな。
明日はタヌキ糞を洗う。

梅雨の晴れ間の丹沢 The break of rainy season in the Tanzawa area.

昨日は、梅雨の晴れ間の一日であった。
慶應湘南藤沢の環境情報学部のS.S君と朝6時に大学正門前のコンビニで待ち合わせる。
土山峠に車を駐車できなければ大棚沢駐車場に置いて、仏果山だと考えていたが、
先着車がなくうまくとめることができた。
ちょっと肌寒いくらいに感じる天気であった。
ウツギの白い花が満開であり、辺りを明るくしている。
見つけたテン糞はすっかり丹沢の春の食物を食べた様子が分るものだった。
テン糞ばかりでなくタヌキ糞もゲットしてきたので、分析が楽しみだ。
歩いたコースは下のGPSの軌跡で、8キロちょっとの行程であった。
少し、物足り無い感じもしたが、2週間ぶりの丹沢歩きに満足だ。
シカのメスグループに出合い。アナグマが岩穴から出てくるところも見たのだ。
写真に撮ったと思ったが、ボケていて何を撮ったのか分からず。がっかりだ!
S.S君は日吉まで、「動物行動学」を聴きにきているのだ。
下は猿ヶ島で記念写真! 
もうすっかり夏のような植生だ。
今回は、何故かムカデ(違う。ヤスデだ!)をずいぶん見つけた。
自分が単独で歩くのとは違い、S.S君の歩きが気になった。
若いだけにバランスが良いが慣れていない歩きなので、急斜面ではハラハラもした。
1時過ぎには家に帰りついた。机に向かったが睡魔に襲われ、寝入る。
テン糞の内容物は興味深いですよ。

2012年6月14日木曜日

釧路湿原のキツネ?とミンクの糞の内容物 Contents in scats of a fox and a mink in the Kushiro marsh

釧路湿原で拾ってきたキツネ?糞とミンク糞を水洗いした。
サルルン展望台付近で見つけた、キツネ?糞、踏まれていた。
上は、シカの毛の塊であり、甲虫(糞虫)がまるまる一匹出てきた。
甲虫は糞が排出された後に、糞の中に入ったものだと考える。
狩猟などによって射殺されたエゾジカを食べたものだろう。

下のは釧路湿原展望台の遊歩道で見つけた。
周囲は谷地、湿原なのでミンクのものと推定した。
下の糞が2、3日古く、上の糞が新しいものだった。
2個とも採集してきて洗った。 
上の新しい糞は、
幅15ミリ、長さ40ミリくらいの二つの植物の皮(リンゴの果皮のような)と、ワラビ(あるいはゼンマイ)と思われる4、5センチの茎が6本、玉虫のような鮮やかな甲虫の外骨格、寒天状の不明物質多数。
さらに、なぜかステンレスを削った5センチくらいの針金状の金属が出てきた。

下は、やはり鮮やかな甲虫の外羽、膜翅目の羽5枚、昆虫の外骨格、キノコ(エノキかナメコのような)3本、単子葉の6センチくらいの葉一枚、寒天状の不明物質が多数。

所変われば品変わるというが、丹沢、箱根の動物たちの春の食べ物と違うものを釧路湿原の肉食動物は食べているようだ。サルルン展望台付近で見つけたキツネ糞はなるほどと思うが、
釧路湿原展望台の遊歩道のミンクの糞は、甲虫は食べているが、それよりも山菜を食べている。
丹沢や箱根ではキブシの果実を食べているように、出始めた柔らかい山菜を食べている。
草食動物よりも、食肉目の動物たちの方が生きるのに大変苦労していることが分る。
しかし、出てきた針金状の金属片は何を食べたのだろう?気になる。

2012年6月13日水曜日

フキとヨブスマソウが食べ頃 Eatable wild plants

ぼくは、野菜はどれも大好きだが、さらに好きなのは山菜だ。
釧路のフキは大きくなると2メートルくらいになり、太さは直径5,6センチ以上になる。
これを味噌汁の実や、煮物、キンピラなどにして食べる。
この大きなアキタブキしか知らなかったので、
箱根や丹沢の小さくて細いフキを知った時は、食べるところが無いフキだと思ったくらいだ。
今回も5、6本採集して、皮を剥いて重曹を少し加えて煮たものを我が家のお土産として持ち帰った。もちろん、もう食べつくした。
このフキの下にコロポックルがひそんでいる。
ヨブスマソウである。
これを根元からオオイタドリのようにポキっと折取ると、水があふれ出す。
この水が美味しい.
フキと同じキク科の植物である。釧路ではモミジガサが(シドキ)などより、
これを煮物にしてたべる。上品な味がする。
今回は国立公園の湿原でしか見なかったので、折り取ることはできなかった。
これも1メートル以上となる。
下のスズランの葉のようなものが、アイヌネギ(ギョウジャニンニク)である。
このように葉が広がって成長したものは食用に適さない。
芽生えのシュートの時が美味い。ぼくの大好きな山菜でもある。
生のままをパンに乗せてマヨネーズをかけて、ガブっとかじる。
酢味噌和えがお酒の摘みに最高だし、豚肉との炒め物も美味い。
さぁー、そろそろ気持ちを切り替えよう。
いつの間にか梅雨に入ってしまった。
 植物にとっては大事な雨だ。

2012年6月12日火曜日

カッコウの鳴き声 Cry of a cuckoo in the Kushiro marsh

釧路湿原展望台から遊歩道を下っていると、ツツドリやカッコウの声が、
なんとなく伸びやかな気持ちになりますよ。
もう少し、ぼくが鳥の名前を知っていたら、、、。
子供の頃は、小鳥の巣探し、卵、雛探しの名人?でした。
小鳥の動きをじっと見ていて、巣を見つけ出したものです。
あるいはまた、草刈に行って巣を見つけるとその周りだけ草を残したものです。
卵や雛が入っている巣を見つけると毎日のように状態を見に通いました。
ある程度、育ってから持ち帰ったのです。
だが、一度も成長まで育て上げたことはありませんでした。
どのくらい小鳥を殺してしまったか、、、、、!

そんな鳥好き?だったのに、
鳥の名前で知っていたのは、ヒバリ、アオジ、ヒレンジャクくらいでした。
鳥の名前を覚えようなどとはこれっぽっちも思っていませんでした。

それは、トンボ、チョウチョウ、セミ、バッタなどの昆虫、さらには魚やカエルもそうです。たくさん採集し、捕まえるだけで、その名前を知ろうとは思いませんでした。
ですから、大学の生物科に入って、チョウや甲虫の名前に詳しい同級生、植物の名前を知っている同級生がいて驚きました。

田舎の子供にとっては、鳥、魚、昆虫、植物などの生き物は遊びの対象であり、それを分類し覚えるなんていう気持ちがおこりません。親が教員をやっていたのに、我が家には鳥や植物、昆虫などの図鑑というものさえなかったのです。
しかし、小学校4、5年の時に小さな図鑑を買ったことがあります。
熱帯魚の図鑑でした。
当時のデパートの屋上などで売られていた熱帯魚に魅せられたのです。

子供が取っても採ってもびくともしない自然が懐かしい。
そんな自然もブルトーザーで一気に変わってしまう。
釧路は人口が減っているが、原野に重機が入り変わっていく。
春先の凍るように冷たい川に腰まで浸かって釣りをしている子供の姿は皆無になってしまった。
子供たちの遊びが自然の生き物ではなくなってしまったようだ。

2012年6月11日月曜日

釧路湿原は雪氷に3ヶ月半覆われる The Kushiro marsh is covered with snowice for 3.5 months .

丹沢山麓に下草が生えないのはシカの食害によるものだとされている。
同じようにシカが増加して困っている釧路の野山の状態と比べて、
丹沢と釧路ではどこが違うのか考えていた。
始めは大気汚染が丹沢の森林や土壌に影響を与えているのだろうと思った。
だが、新しく作られたスレンレスのシカ防護柵内の植生がみるみる
回復してきているのを見ている。
で、今回の釧路でなーんだと思いついた。
釧路湿原の冬は雪と氷で覆われる。
写真は2008年の塘路湖付近の釧網線の雪景色
塘路湖から釧路市内に向かう道路、左側に釧網線が走り、
右に釧路川が流れる。
2008年1月。 
冬の湿原は氷と雪で覆われる。
シカが食べることができるのは雪の上に出ている樹皮だけだ。

では、氷に覆われない丘陵の上はどうだろうか?
 ここは丘陵の尾根に当たる部分で、シカ道となっている。
それでも下草が生えている。
尾根上なので冬季の積雪は風で飛ばされて少ないであろう。
しかし、釧路地方では、一度降った雪は根雪になって春まで融けない。
この尾根上には4、5メートルおきにシカ糞が見られる。
古いシカ糞だ、恐らく雪の上にあったものが雪がとけてこのような状態になったのだろう。

湿原と丘陵は冬は雪氷に覆われる。
その為に、シカたちは雪の下の草の根までは食べることができない。
エゾジカの個体数の増加に困っている農家の人たちの声が釧路新聞や北海道新聞などの
地方新聞に載っている。
だが、釧路の人々は春になるとアイヌネギやウドなどの山菜採りを楽しめる。
また、様々な釧路湿原の四季折々の花々を楽しんでいる。
クマザサも繁茂して、ヤブを作っている。
これは、とりもなおさず冬季の雪氷が大地を覆うからだ。

あと数十年後には北海道は温暖化の影響で水稲やミカンの適地になるという。
こうなると、釧路湿原もシカによって植物が食べつくされてしまう可能性が高い。
丹沢のような植生にしないためにも、今の内にシカ肉を食べるようにしなけばならない。