アナグマの左右の下顎骨は歳をとると癒合・合体し、そのため上顎の関節窩から外すことが出来なくなる。そのため以下のようなアニメ画像が簡単にできる(図1)。*ぼくのブログで用いられる下顎窩後突起と云うような用語は、動物解剖学or人体解剖学で使われているものではない。人体解剖と動物解剖の用語では異なるし、用語が無いものもある。ぼくが勝手につけた用語である。
「特定秘密保護法反対」
「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!
自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。
原発不要・核廃絶
2024年12月6日金曜日
顎が外れないアナグマ Badgers that can't get their mandibles off
図1.アナグマMeles melesの下顎骨が外れない
図2.左右の下顎骨が癒合・合体している
このように下顎頭が上顎の下顎窩から外れないのは、老アナグマの左右の下顎骨が癒合合体していることと、下顎頭はおさまる上顎の下顎窩の前後の突起が下顎頭が外れないように前後・上下からおさえている(図3、図4&図5)。
図3.アナグマの下顎頭がおさまる上顎の顎関節
〇:下顎窩後突起 △:下顎窩前突起
図4.下顎頭bを支える下顎窩前突起△
図5.アナグマの下顎頭bを支える下顎窩後突起〇と前突起△
上顎骨の下顎頭が接する下顎窩の前後に突起が張り出て、しかもさらに横長の下顎頭を下から支えている(図4&5)。左右の下顎骨が癒合して一体化しているので、さらに外れないくなっている。
このように下顎骨が上顎の下顎窩から外れなくなっているのは手持ちの頭骨では年寄りのアナグマだけである。
あー、昨日は一歩も外に出なかった。家に籠って骨を見たり、学生時代の仲間とクラス会の打ち合わせなどで陽が暮れた。
2024年12月5日木曜日
釧路の雪から From the Snow in Kushiro
釧路の妹からLINEで初雪が積もったっと庭の雪景色の写真が送られてきた(図1)。いつもは初雪は12月中下旬だが、今年は早くしかもこんなに降るなんてとまだ降っているようで積もりそうだとのことだ。雪景色は綺麗だが、今だとグシャグシャになり歩くのも車も大変だ。
図1.雪景色
地球温暖化で、世界中が災害に見舞われている。時期米国大統領トランプは温暖化には無関心だし、今もっとも化石燃料を使っている中国、インドも途上国の立場でしか発言しない。確かにG7などの国々が多くの炭酸ガスを排出してきた責任はあるが、現在の中国、インドの排出量はとてつもない量だ。あー、地球はヒトの行為によって壊れていくぅー!
上から見た下顎頭の形 The shapes of Caput mandibulae viewed from above
日本産動物7目の下顎骨の筋突起の側面から見た形状をアップしてきた。今回は下顎頭(下顎の上顎と接する関節突起)の形を上からみる(図1~7)。ニホンザル、カモシカ、アカネズミ、アズマモグラ、ユビナガコウモリの上から見た下顎頭をアップする。
下顎頭は上顎の関節窩と接して、顎を上げたり下げたり、左右に動かしたりする支点となっている。サル、キツネ、カモシカ、アズマモグラ、ヤマコウモリの下顎頭は横長である。が、ノウサギのは縦長であり、アカネズミは少し縦長豆状のものになっている。
サルでは下顎頭の内側が外側より長く、キツネでは外側が、カモシカでも内側が長く、アズマモグラは差がなく、ヤマコウモリでは内側の下顎頭が長い。これらの違いは上顎の蝶形骨翼状突起(図8)から出る翼突筋が下顎頭の内側か外側に着くか事と関係している。
図1.ニホンザルMacaca fusucataの下顎骨・第三臼歯と上から
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
図2.キツネVulpes vulpesの下顎骨・第三臼歯と上から
a:筋突起 b:下顎頭
図3.カモシカCapricornis crispusの下顎骨・第三臼歯と上から
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
図4.ノウサギLeus brachyurusの下顎骨・第三歯と上から
a:筋突起 b:下顎頭 c:角突起
図5.アカネズミApodemus speciosusの下顎骨上から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図6.アズマモグラMogera woguraの下顎骨上から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図7.ヤマコウモリNyctalus aviatorの下顎骨上から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図8.キツネの底面からみた頭骨
→&←:翼状突起(サルでは外側板と内側板がある)
キツネのような下顎頭からノウサギのような下顎頭を見てきたが、これは当然納まる上顎の関節窩の形が違う。これは又、次回に取り上げる。
今朝は5時に目が覚めたが起きる気になれず。ベットの中でウトウトしながら、トランンプやプーチンの事、韓国の戒厳令の事、動物たちの下顎頭や関節窩の事、クラス会の事など取りとめもない話題を行ったり来たりしていた。っと、目覚めた。カーテンから外の明かりが洩れてきている。6時半だ!起きた。夏は4時半に起きていた。外はまだ暗いがすぐ明るくなった。今は5時でも暗い。
2024年12月4日水曜日
ハイラックスの下顎骨が面白い The mandible of hylax is interesting
タンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジーの人付けを試みていた時にアルーシャ在住のドイツ人の若者のグロスマンが手伝ってくれた。彼からハイラックスの頭骨3個をプレゼントされた。その内の一つがイワハイラックスで下顎骨も備わっていた(図1)。
図1.イワハイラックスの頭骨左側面から
この下顎骨の筋突起aが前にすごく傾いているようだが、歯を水平にすると少し前のめりに傾いている位だ。下顎頭bから下顎角cまでの下顎骨後縁が伸びた事によるだろう。これは上顎の後頭骨頚静脈突起から出る顎二腹筋が付着して、顎を後ろに引き寄せるために下顎骨後縁が発達したのだろう。
図2.イワハイラックスの下顎骨
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
尚、ハイラックスの下顎骨はサルやヒトの仲間、ゾウやイノシシ、果実食のコウモリの仲間と同じように左右が生まれながらに合体している(図3)。図3.左右のイワハイラックスの下顎骨は生まれながらに合体
この頃、朝起きるのが遅くなった。6時だ。5時には目覚めるのだが、ベットの中で少し明るくなるのを待っている。時々我が家に寄る連れ合いの友人が逝っていた事が判った。息子夫婦が彼女の死を見つけたようだ。今年2月頃来た時にはランが好きのようだったので小鉢のカトレアをあげたのだった。屋久島のサル調査の時も連れ合いと来たり、釧路にも遊びに来たのに!69歳は若い!
2024年12月3日火曜日
横からみた下顎骨の違い The differences of mammals mandibles from laleral view
ここで、日本に生息する陸生動物の
霊長目Primatesニホンザル、
食肉目Carnivoreキツネ、
鯨偶蹄目Cetatiodactylaカモシカ、
兎形目Lagomorphaノウサギ、
齧歯目Rodentiaスミスネズミ、
真無盲腸目Euliptyphlaヒミズ・モグラ、
翼手目Chiropteraユビナガコウモリの7目の下顎骨をアップする。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの下顎骨左側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
図2.キツネVulpes vulpesの下顎骨左斜め上方から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図3.カモシカCapricornis crispusの下顎骨右側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c:下顎角
図4.ノウサギLepus brachyurusの下顎骨左から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図5.スミスネズミEothenomys smithiiの下顎骨左斜め上方から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図6.ヒミズUrotrichus talpoides(上)とアズマモグラMogera wogura(下)の右下顎骨内側側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
図7.ユビナガコウモリMiniopterus fuliginosusの右下顎骨内側側面から
a:筋突起 b:下顎頭 c':角突起
日本産哺乳類7目の下顎骨を横から眺めて、どう感じただろうか?知っているけれど、こうやって並べて比較すると随分違うものだ。カモシカとノウサギは植物食なので、似ているかと思うが大きく異なっている。特に筋突起の部分がノウサギでは異常とも思うほどだ。ヒミズやモグラとキツネの筋突起、下顎頭、角突起がこんなに似ているとは思わなかった。サルとユビナガコウモリの筋突起と下顎頭の間の形状がそっくりだ。カモシカやスミスネズミの筋突起と下顎頭の間の深く切れ込んでいる。いずれにしても、これらは全てそれぞれの動物たちの食物を食べる時の下顎の動かし方の違いを反映しているのだ。
さぁー、散歩4千歩を目差して歩いてこよう。
シーバス・リーガルの味 The taste of Chivas Regal 12Y
昨日は、昼間に横浜でタンザニアで知り合った元青年協力隊員の3人と飲食し、午後5時半からは藤沢で義姉の卒寿祝で飲んだ。何と、半月振りのアルコールであったが、昼間の生ビールも夜のシーバス・リーガルも期待していた旨さはなかった。この2,30年間、殆ど1日も休んだ事なくウィスキーを飲んでいたので、16日振りのシーバス・リーガルのストレートに期待していたのだ。もっと手足の先まで痺れる程の快感が起こると思っていたのだ。昔、タバコを吸っていた時に半年くらい吸わなかった事があった。が、半年振りに吸った時はニコチンが手足の隅々の末端の神経まで伝わるような一瞬の快感を得た事があった。そのような快感がアルコールでも起きると思っていたのだ。
図1.藤沢駅南口前のロータリ
藤沢の目的の店にまで行くには、30分以上も時間があったので、藤沢駅南口前のロータリーの通りをゆっくり一回りし(図1)、それから卒寿祝の店まで下の通りを歩いた。British Pubが通りに面してあるので、立ち止まって見た(図2)。
図2.British Pubがあり、覗いた。
昼間に生ビールを飲んだが、ウィスキーを飲みたいと思ってメニューをみたら、スコッチ以外にバーボンも置いてある。シーバス・リーガルが目にはいった。シングルで700円だ。
図2.British Pubの飲み物のメニュー
っとすぐ目的の店に着いた。まだ15分も早い。がまだ誰もきていない。が、入った。魚料理専門の店で、日本酒が並べていたが、ウィスキーを訊いたら、なんとシーバス・リーガルがあると云うのでストレートを頼み飲んでいたら、連れ合いや義姉たちがやってきた。
2024年12月2日月曜日
タヌキの下顎骨の角突起の形状 The of "Proceus coronoideus" shapes of mandibles in racoon-dogs
産地が明らかな8頭のタヌキの下顎骨を側面から見比べた。
図1.左側面からのキツネの下顎骨
↑↑:筋突起
a:湯河原白銀林道 b:千葉市緑区 c:丹沢 d:清川村 e:清川村 f:町田市鶴川 g:奥多摩湖畔 h:長野
どうだろうか?筋突起部分の幅がaとbは狭いが、他は幅広に見えないかな?aとbの幅は9ミリ内だが、他は11ミリを超えるのだ。湯河原aのタヌキと千葉市bのタヌキが同じなんて興味深い。
伊勢沢林道の幼体タヌキの下顎骨の筋突起の形状はc、d、eの丹沢、清川村のタヌキのもの似ている。
図1に並べたa~hのタヌキの側面からみた下顎骨で地域変異が見られる。下顎骨の筋突起は側頭筋などの咀嚼する筋肉が着いているが、それぞれの地域のどのような特性でこのような変異になっているのか全く見当がつかない。
さぁー、横浜に行く支度をしよう。
2024年12月1日日曜日
台湾の友人YNからのチョウ Pretty psyche from friend YN in Taiwan
台東近郊にいる友人のYNから珍しいチョウの写真を送ってきたので、アップする。沖縄以南に生息するクロテンシロチョウと云う可愛いいチョウだ。台所に入ってきたのでスマホで撮ったようだ。
今年の台東はつい先日まで台風が次々にやってくるのでその後始末に大変なようだ。それでも能登の地震&水害に遭った人々よりマシだと云ってる。それでも又か!っとイヤになるようだ。
可愛いクロテンシロチョウLeptosia nina
このクロテンシロチョウはシロチョウ科でモンシロチョウやスジグロチョウ、モンキチョウなんかと親類のようだ。翅を広げたものがネットに載っている。モンシロチョウに似ている。
キツネの下顎骨の角突起の形状 The "Processus coronoideus" shapes of mandibles of foxes
5個体のニホンザルで下顎骨の角突起の形状が他個体と異なるものがあった。キツネVulpes vulpesの下顎骨をみた(図1)。
図1.キツネの左側面からみた下顎骨の角突起
左から茨城産、山梨産a、山梨産b、丹沢産a、丹沢産b
図1.キツネの右側面から見た下顎骨の角突起
左から丹沢産b、丹沢産a、山梨産b、山梨産a、茨城産
茨城産、山梨産a、丹沢産aの角突起は三角状にやや尖っている。が、山梨産bと丹沢産bは角突起の部分が少し平である。この角突起の形状の違いはどういうことなのだろうか?但し、丹沢産bは親から分散した直後の個体だ。単なる個体差なのかな?
タヌキの頭骨の方が多く持っているし、チビのタヌキの頭骨もあるので見てみよう!
2024年11月30日土曜日
庭の二つの菊が咲いている Two kinds of Chrysanthemums are blooming in back yard.
今年の夏の暑さが長引いたせいか、我が家の菊はみすぼらしい。この白い菊は我が家の前が畑だった頃にその土手に秋なるとわんさか咲き誇っていたものだ。いつの間にか我が家の庭に入ってきて咲いている。この菊の親がいた場所は畑から調剤薬局と駐車場になっている。
我が家の庭の一番日当たりの良い場所で生育しているが、今年は草丈も短く、花数も少なく、花も小さく、しかもいびつだ(図1-1&-2))。
図1-1.花がいびつだ
図1-2. 花が小さく数も少ない
この黄色の菊も今年は丈が低く、花数が少なく、花も小さい。鉢植えにして水をきらさないように、駐車場横の水道栓の側に置いている。今年の夏の暑さが長く続いたせいなのかな?この菊は横浜に住んでいた友人の庭に咲いていたもので、クサソテツと一緒にもらってきた。クサソテツは我が家の庭が合わないのか4,5年で消えてしまった。図2.黄花の鉢植えの菊
今日は、インフルエンザの予防接種を受けに内科に行っただけで、ほとんど骨を見て過ごしていた。あー、これではダメだ。歩かなくては!
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