「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2022年1月7日金曜日

寒い!  It’s so cold!

 昨日は久しぶりに雪が降った。3時過ぎに雪が降る中を登山靴を履いて散歩した。家々の生垣の上に雪が積もり、その雪を大きな買い物籠に取って集め、雪だるまを作ろうとしている子供たちがいた。そのはしゃいだ声を聞くと子供の頃を思い出した。まだ、あまり車が走っていなく馬橇が走っていた小学校低学年の頃の事だ。吹雪で吹き溜まりになったところを潜って遊んだ。ただそれだけで面白かった。ぼくが携帯で頭上のサクラの枝に積もった雪の写真を撮っていると、通りがかりの女性も見上げて写真を撮っていた。

近くの小学校の雪の積もった木を見上げる
我が家の庭のカヤランやヨウラクランが着いたフウラン鉢
今朝は5時に目覚めたが、まだ外は暗いしかも寒いので、布団の中でもぞもぞして6時半になったので起きた。カーテンを開けて外を見ると隣近所の家々の屋根や庭木は雪に覆われ、灰白色の世界だ。でも、まもなく朝日によって屋根の上の雪が白銀色に光りだした。
我が家の北側にある玄関前の道路は東西に走っているので、道路は凍っている。
お昼過ぎには、フウラン鉢を覆っていた雪が消え、庭や道路もほんのわずかに日陰に雪が残ている。2月9日は最後の丹沢実習で、辺室山だ。雪がそれまで残っていて欲しい!

2022年1月4日火曜日

凍らないスイセンの花  The flowers of daffodil/narcissus that do not freeze

毎年、不思議に思う事の一つにスイセンの花やウメの蕾がある。
寒い道東生まれの僕にとっては、厳冬期にウメの蕾が膨らみ、それどころかスイセンは暮れから花まで咲かせている。
道東では雪が少ないので、庭も道路も氷で覆われている。草は氷で覆われることによって寒風を避けているようにも思える。
こちらでは、乾いた寒風が吹きすさぶのにも関わらず、スイセンは花を咲かせ、ウメは蕾を膨らめせる。
暮れに零下になり睡蓮鉢に薄氷が張っていた。
しかし、スイセンは咲いて良い匂いを漂わせている。
睡蓮鉢の水の表面は凍っても、葉や花びらは凍らない。
スイセンの花や葉には水分を凍らせない化学物質が含まれているのだろう。
1月4日お昼過ぎ
カヤランも花茎を2センチくらい伸ばしている。

2022年1月1日土曜日

新年おめでとう!  Happy new year!

今朝、10時過ぎに散歩がてらに富士山が一望できる場所に行ってきた。そこは慶応湘南藤沢キャンパスの先の丘の上だ。ぼくが行った時は十数名の人たちが入れ替わり来ていた。

どうも、ぼくは子供の頃から正月が来ないと年賀状を書けない。昨年は1月に左脚の座骨神経痛に気力を失い。12月にはギックリ腰で学校を休み。ぼくにとってはコロナ禍どころではなかった。山を歩くのもコースマップに載っている時間の3倍くらいかかる。まぁー、後期高齢者になったのだから仕方がないとも云える。しかし、すいすいと若者のように歩く年寄りもいるので、憧れてしまう。

サケは旨いし食事も美味しいが、量は少しで良くなった。やはり、絶対活動量が極端に落ち、筋力や生理・免疫機能も落ちているので、いろいろ注意しなければいけなくなった。

ともかく、このコロナ禍で外で友人・知人・後輩・教え子と飲食できなくなったが、コロナが収束するまでもう少しの辛抱だ。

皆さま今年も宜しくネ!

2021年12月30日木曜日

動物は自分で自分の身体を擦り減らして生き永らえている  Animals survive longer by rubbing down their own bodies.

ニホンザル以外の狭鼻猿では、11月にもらったタイワンザルMacaca cyclopis、飼育されていたカニクイザルM.fascicularisなどのマカク属とタンザニアでもらったサバンナモンキーTheropithecus aetiopus、拾ったアカコロブスPiliocolobus badius、キイロヒヒPapio cynocephalus、もらったスリランカのハヌマンラングールSemnopithecus enterusなどがあるが、切歯がある程度残っているのは拾ったアカコロブスのオスなどがいる(図1,2&3)。
図1.オス・アカコロブス頭骨の正面
図2. オスのアカコロブスの頭骨の底から
右犬歯と左第二切歯は拾った時に既に欠落
図3. オスのアカコロブスの下顎の上から
アカコロブスの上顎の犬歯や切歯は磨り減っている事が解かる。さらに、下顎の切歯や犬歯も前臼歯や臼歯と比べると磨り減って歯の表面のエナメル質が磨り減って象牙質がかなり露わに出てきている。クリックして拡大すると良く解りますよ。
ニホンザルは雑食性であるが、アカコロブスは葉食性の狭鼻猿だ。彼らは自分の下顎の切歯を上顎の切歯に嚙み合わせて互いに擦り減らし、上顎の犬歯によって下顎の第一前臼歯を擦り減らし、犬歯をも擦り減らしている。下顎の切歯で上顎の切歯を擦り減らしているのはネズミやウサギの仲間もそうだ。しかし、彼らの切歯は根が無いので死ぬまで伸び続ける。
15歳まで生きた我が家のクロは上顎の第三切歯が下顎の犬歯によって随分擦り減っている(図4)。エナメル質、象牙質を擦り減らし歯髄にまで達しそうになっている。クロは食べる度に歯が沁みて痛んだことだろう。クロは歯と同じように歩き方も老犬特有のぎこちない歩き方になり、死んでいった。当然、生理機能も劣化していたであろう。
図4. クロの上顎の第三切歯の摩耗

サルもネズミやウサギもイヌも歳をとるということは自分で自分の歯を擦り減らして生きている。どうも、動物が長く生きると云うことは、歯ばかりでなく自分の身体を自ら擦り減らして生きていくことなのだろう。それが老化であり、さまざまな生理機能が劣化して高血圧になったり血糖値が高くなったり、腎臓や肝臓の機能が落ちたり、癌になったりするのだ。
ぼくは幸い筋肉を含む運動機能と歯や目、耳の劣化と高血圧等を自覚している。一つを治してもまた違うものを治さなければ日常生活が難しくなっている。それが可能なのも後何年かな?              

2021年12月28日火曜日

ニホンザルは切歯や犬歯の使用頻度が高い   Japanese macaques use their incisors and canines more frequently than other teeth.

昨日は歯医者に行ってきた。上顎右第一前臼歯の虫歯の治療だった。前回は神経を取られ、今日はガリガリと削られて、歯茎?の型を取られた。今日の歯科では屈辱感と拷問を味わった40分間だった。歯医者に行くのがイヤだ!どうしてぼくはこうも歯で苦労するのだろうと思い老猿の頭骨の歯を眺めた。
下のニホンザルの頭骨を見てもらいたい。死ぬ半年前に見た時は手足は曲がりよたよた歩いていた老猿のオスであった。歯を見てもらいたい。
東丹沢の馬ノ背群にいた老猿オスの正面
図2. 上顎を底から
図3. 下顎を上から

見て明らかのように上下の犬歯や切歯の摩耗や欠損が目立つ。前臼歯、臼歯も摩耗しているもののまだしっかり残っている。この個体は食物を食べるのに切歯や犬歯を他の歯の前臼歯や臼歯よりも数倍も多く使っている事が解かる。
切歯や犬歯が摩耗や欠損するのは、この個体の特徴なのかな?っと思って他のニホンザルオスの歯を調べた。
図4. 東海大医で飼育されていた老オスニホンザル
上顎右第二切歯と下顎右第二切歯が半分以下に摩耗している。
飼育下にあった老オスのニホンザルは犬歯や切歯が他の歯よりもひどく摩耗し、上下の右第二切歯が半分以下に摩耗している(図4)。
図5. 長野県大町のオスニホンザル
上顎第二切歯は欠損
図6. 秩父のオスニホンザル
大町の山で拾われた(TCA専門学校生卒業のY.I君による)オスニホンザル(図5)も11月にY.Narita氏から譲り受けた秩父のニホンザル(図6)も上顎の切歯が他のはよりも随分摩耗している事が解かる。ニホンザルでは切歯や犬歯が他の歯よりも使われる頻度が高いと思われる。この事は他のアジア・アフリカ生息の狭鼻猿でも同じようなので、調べたい!

2021年12月26日日曜日

22日の3個のテン糞の内容物   The contents of three scats of martens on 22 Dec.

 22日に大山・三峰山登山口から三峰方面に歩いて登ろうと計画していた尾根を断念した。その日にテン糞を3ヶ所で拾った。テン糞①は二の足林道の終点を過ぎ一の橋を渡ってまもなく見つけた。テン糞②は堰堤上の所であり、テン糞③は水が出ている最後の鎖場を過ぎた所であった。どれも、皆真っ黒であり、果実のほかに昆虫が食べられた糞のように思えた。しかし、テン糞①はマメガキを食べた糞であり、テン糞③はヒサカキの黒い果実を食べたものであった。テン糞②だけに果実の他に大きな膜翅目を食べたことが分かった。

テン糞②の場所は、16日にも同じ場所でテン糞を拾ったところである。糞をしたテンは自分の行動域の周辺のscent marking(匂い付け)として同じ場所に糞をして、隣接した行動域を持つ個体に自分の存在を知らせているのだろう。それとも隣接した個体の糞の可能性もあるかな?

8:53 テン糞①
マメガキ種子・果皮果肉、

9:58 テン糞②
マメガキ種子・果肉果皮、サルナシ種子・果皮、膜翅目胸部・腹部・脚・翅

10:10 テン糞③
ヒサカキ種子・果肉果皮

図1. 歩いたルートとテン糞①,②,③の位置

もう今週で2021年も終わりとなる。正月までにもう1回くらい山に行きたいが、大掃除もあるから無理かな?


2021年12月25日土曜日

初めてのウィスキー響を飲んだ! I had my first whisky, Hibiki!

昨日で、今年の専門学校の授業を終えた。今日は先々週に休講したことによる補講だ。わざわざクリスマスイブに日に補講が当てられた。だからぼくは学生が半分でも来れば上々かな?っと考えていた。しかし、出席者は75名中50名もいた。クリスマスイブの補講は学生たちに申し訳ないので、15個入りの「KitKat」を5袋持っていった。それを5分休憩時間に配った。
授業後、足取りも軽く学校を後にし、東西線に乗ってを大手町で降り、丸の内側の東京駅北口とを結ぶOAZO内を通る。いつも寄ってみようと思っていたILBARの横に来たので、まるでザイルで引っ張れるように中に入って座り心地の悪い椅子に腰かけ、ぼくのすぐ前にあるウィスキー響のシングルをストレートで頼み、水をもらった。中年の男女が一組と若い男がサワーのようなものを飲んでいた。ぼくはサントリーの山崎や白洲は口にしたことがあるが、響は一度も味わったことがない。値段を見ると3200???とある。まぁー、仕方がない。が、2,3分もしないで飲んでしまった。もう少し味わって飲むんだった。最初にオールドバーを飲んだ時の感激のようなものは何もなく、ただウィスキーをストレードで少し飲んだという想いしかなく、カードで支払いを済ませてJR東京駅北口の改札まで歩いた。電車に乗ってもウィスキーシングル一杯だけだと、飲んだ感覚が全くない。だから、帰宅してすぐウィスキーを飲んでいる。ぼくはサントリー角かバランタインがお似合いだ。来春はそれをダブルで頼んでみよう!
6時半になるのにまだ暗い、ここ藤沢の今日の日の出は6時48分だ。朝目覚めても外が暗いとどうも起きるのを躊躇する。しかも、16時半を過ぎると暗くなる。暗い時間が長すぎる、早く3月くらいになって日の出が早くなって欲しい。しかし、極北に近い北欧では日中も太陽が出ない極夜がある。そんな処で生活すると陽の光をとてつもなく恋しくなるだろう。ぼくが居る藤沢は日中は眩しい太陽が空に浮かぶので恵まれている。

 

2021年12月23日木曜日

挫折  Bafflement

 昨日は、16日に登ってみようと思った尾根を前にして、何度となく見上げただけですごすごと帰ってきた。前夜は2万5千の地図をベッドに持って行って何度となく見たり、尾根上にマーカーで線を引いたりして地図を頭に入れていた。今朝、大山・三峰山登山口のところでスッパツを付けて準備万端となり、さぁー出かけるかなと立ち上がったら単独行の人が休みもしないで黙々と大山方面へ上がっていった。

どうして同じくらいの歳なのにあんなに軽やかにスピーディに歩くことができるのだろうか?っと思いながら一歩一歩歩く。あー、彼の歩きがカモシカならぼくは荷車を曳いた牛の歩みだ。

登ろうをする尾根が目の前に近づいてきた。ちょうどそこには、沢の右岸の道を歩き堰堤に掛けられた丸太を束ねた橋(図1)を登って、堰堤の上に落ちている橋を右に見て石伝いに沢を渡り、少し登り再び橋(図2)を渡ったところに道標がある。

図1.9:40 堰堤に掛けられた橋
図2. 9:43 再び堰堤近くに掛けられた橋
この左奥に道標見える(クリックして拡大)
図3. 9:44 図2の左奥にある道標。
この図3の道標がぼくが今日登ろうしている尾根の下にある。Geographicaを見て現在地を確かめる。ここだ(図6)!
図6. 歩いたルート(赤線)と登ろうとした尾根(茶線)
10メートルくらい登山道を登ってトラバースして目的の尾根に登ろうと思い、尾根を見上げる(図7)。何だか気力が失われて溜息が出てしまう。登山道に2,3分たたずむ。
図7. 9:50 尾根を登山道から見上げる
図3の道標の処まで降りて、尾根を見上げる(図8)。だめだ!登る気力が湧いて来ない。スギの植林地なので、恐らく尾根を登っていくと仕事道があると思うが、林床は枝打ちしたスギの枝がたくさん落ちている。それらを踏み越えていく気力が湧いて来ない。だめだ!
図8. 9:54 道標の処から尾根を見上げる
酷い挫折、屈辱感を味わう。
ここを登ろうとやって来たのに!
わずか600メートルくらいの距離、300メートルちょっとの登りを諦めてしまう。
帰路は、ヒルが出てこない4月までに登ってみようと思いながら重い脚を前に出した。
さぁー、明日は先々週休講したための補講だ!

2021年12月22日水曜日

デンドロを部屋に取り入れる Bringing the dendrobium into the room.

 このところ早朝は5度c以下の寒い日が続いているので、デンドロビューム類を部屋に取り入れた。デンドロだけは晩秋の5度c以下の低温に当てなければ花芽が形成されない。カトレアやオンシジューム、パフィオペディラムやセロジネは10月下旬には部屋に入れている。今、庭の木に下がっているのはフウランやカヤラン、ヨウラクランなどの日本産の着生ランたちだ。カヤランも寒さに当たって花枝が2本伸びている。1、2月の頃は庭に出しっぱなしにしていると可哀そうで部屋に入れてやりたいが、ここよりも寒い丹沢山麓にも生育しているのだ。

濃い緑色になった昨年の茎の節にできたデンドロの花芽(赤丸で囲む)、向こう側にもできている。

2021年12月20日月曜日

晩秋のテンの食物は?  What are the marten’s foods in the late autumn?

16日に二の足林道の大平石切場跡に車を置き、そこから不動尻を過ぎ、大山・三峰山登山口から三峰・唐沢峠までの稜線に登り、稜線を南下して不動尻・大山の登山道を下ってきた。急ぎ足の山歩きであったが、5個のテン糞を見つけた(図1~5)。テン糞①は林道上で見つけたが他の4個は三峰山までの登山道で3個と他の1個は三峰・唐沢の稜線上であった(図6)。それらの内容物を水洗いして調べた。
テン糞①はマメガキを食べたものであったが、他はキブシ、ヒサカキやサルナシやマタタビの果実を食べ、さらに昆虫や両性・爬虫類を食べたものであった。
図1. テン糞①
マメガキ種子・果肉果皮
内容物の大半が消化されていないマメガキの果肉付き果皮であり、種子が6個あった。
図2. テン糞②
キブシ種子・果皮、ヒサカキ種子・果肉果皮、カマドウマ脚、トカゲorカナヘビ手指骨・肋骨
ヒサカキの種子と黒いヒサカキの果肉つき果皮が大半を占め、キブシの種子が7,8個と、カマドウマの脚が1本、さらにトカゲかカナヘビの肋骨と手指骨と思われる細く小さな骨があった。
図3. テン糞③
サルナシ種子・果肉果皮、マメガキ種子・果肉果皮

図4.テン糞④ 
マタタビ種子、カマドウマ産卵管・足、ケバエ科の幼虫、腐葉細片
サルナシの種子かと思ったが一回り小さいのでマタタビ種子とした。カマドウマの産卵管が3本も見つかった。さらに、30~40ミリのケバエの仲間の尾頭付き幼虫が5匹見つかった。この時季にハグロケバエの幼虫は林床表面の腐葉土に集団で生活し、朽ちた葉や木を食べて生活している(図4')。テンばかりでなくアナグマやタヌキも喜んで食べることだろう。しかし、今までアナグマやタヌキの糞ではケバエの幼虫は見つかっていないのは、アナグマやタヌキの方がテンよりも幼虫のキチン質の外皮の消化力が勝っているのだろう。
図4'. ハグロケバエの幼虫の集団 20141017 梅の木尾根で
図5.テン糞⑤
ヒサカキ種子・果肉果皮、キブシ種子・果肉果皮、サルナシ種子、直翅目産卵管・脚、脊椎動物(ガマガエル?)皮膚・骨片
脊椎動物の皮膚とそれに絡まった骨片があった。鳥や哺乳類ではないので、骨片の質と大きさからガマガエルとしたが、大きなヤマアカガエルかも知れない。

図6は歩いたルートと見つけたテン糞の位置である。
図6. 歩いたルート上のテン糞①~⑤の位置
今年も残り11日あまり、今年は1月に座骨神経痛で気力を失われ、先日は腰痛?で学校を休み、コロナ禍の中で自分の年齢を考えざるを得ない事となった。今週24日のクリスマスイブに補講の授業があるが、それまでにもう一回は山歩きをしたい。