大山北尾根のNo.16(多分)の送電線の鉄塔を見ながらお昼の海苔弁を食べていると、すぐそこにシカのいるというので、見に行く。20メートルも歩かないでシカのメスグループが採食している(図1)。おそらく、右のシカが母親で左が白い点々模様があるので娘だろう。ここは猟が禁止されている禁漁区なので、シカも安心して採食している。
枯草を掻き分けて食べているモノは何かな?判りますか?
図1.シカの母娘
図2.林床に落ちているドングリを食べているぅ!
図3.目の前にあったアズキナシの赤い果実
大山北尾根を望む日陰にいると寒いので、12時前に出発することにする。トイレの前の広場に行くとお昼を食べている登山者が、座れる所を埋めている。ぼくらは見晴台を目指して下る下る下る。が、何度も先に行くパーティに道を譲り、上がってきた登山者たちに道を譲られる。小石が落ちる。下の方で、大きな声が聞こえる。ん?石が当たった?それにしては早すぎる。
ヤビツ峠から大山山頂までの道もそうだが、見晴台への道も整備されている。滑落防止のために沢側に鉄杭が撃ち込まれ鎖の柵となっている。そんなところで何故か前の方が詰まっている。救助の青い制服を着、ヘルメットをかぶった人たちがいた。通っても良いですか?っと声をかける。頭から血を流し、蒼白になったぼくくらいの年齢の人が座り込んでいる。滑落したのだ。「見晴台まで下そう」などと云う話し声を耳にしながら下る。5年くらい前まで平気だったような箇所でバランスを崩すことがあるんだ!あるいは足がもつれたりするんだ!気を着けようと考えながら足を下す場所を選ぶ。
2度も、「もう着いた見晴台だ!」っと学生たちに叫ぶ。上から見下ろして道が平になったところが見えると見晴台が近いと思ってしまう。が、3度目の平な道が見晴台のところだった。
13:00 見晴台に着く。ここも登山者がいっぱいだ!しかし、運よく休み台が一つ空いた。そこにぼくらはなだれ込んで座る。
図4.一つの休み台を占拠できた!
見晴台もすごい登山者なので、席を空けるためにも出発する。見晴台から下社までの道はほとんどなだらかにトラバースしながら下るので、楽だ!もっともぼくはザックを学生のM君が持ってくれている。バリバリとすぐ頭上でヘリの音が聞こえる。滑落者をタンカーで見晴台まで運び、そこにヘリが来てホバリングしながら機内まで持ち上げているんだろう。
下社のケーブルカー駅でも人々が列をなしている。2台の車両が上と下へ移動しているから、多くの人が並んでいても待ち時間が15分くらいなものだった。
図5. M君がぼくのザックを胸に担いでくれている。感謝!
ケーブルカーから降りて参道の階段をくだる。両側にお土産屋が並ぶ。その婚クリートの階段が膝に響く。そのためか、翌日は両足の太ももが筋肉痛だ!今回、生まれて初めて自分のザックを持ってもらった。今年度いっぱいで専門学校を辞めると決めたので気力が萎えたのかもしれない。それに、優しく体力自慢のM君がぼくの歩き方を見て何度か声をかけてくれていたのだ。M君ありがとう!学生たちは登り下りをまるでサルのようにぴょんぴょん歩く。ぼくは一歩一歩しか足を出せない。彼らのバランスの良さと柔らかく強い筋力がぼくには失われている。