「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年4月27日月曜日

テン糞内容物は?  What are the contents of marten's droppings?

24日の専門学校の丹沢実習で、テン糞を3個見つけた。

テン糞①
ネズミ科動物毛骨片脛骨腓骨寛骨部分
これは、いかにもScent-Marking「匂い付け」というものであった。堤川林道に転がっていた岩の上にあった。もう少し、脛骨と腓骨や寛骨の部分があったならネズミ亜科かハタネズミ亜科くらいの区別はできたであろう。
テン糞②
キブシ種子、昆虫脚、トカゲ歯骨片
今、トカゲ、カナヘビ、ヤモリの歯を見比べていたので、哺乳類や鳥類以外骨片の中にトカゲの歯を見つけた時は「ヤッタ!」という気持ちになった。
テン糞③
キブシ種子果肉果皮、ハグロケバエ幼虫4匹
イモムシ状の抜け殻を洗っている時は、ムカデと思ったが、机の上に乗せて見て外皮に短い毛があるので、ハグロケバエと結論付けた。
それは、今回見つけたアナグマの糞がハグロケバエの塊のようなものだったので見比べるまでもなくハグロケバエと結論したのだ。

タヌキ糞の内容物もそうであったが、テン糞にもキブシの種子が3個中2個にも混じっている。
しかし、トカゲはタヌキ糞にもみられ、また、ハグロケバエの幼虫はアナグマ糞にも多数みられた。
ハグロケバエは積雪下で枯れ葉などの腐葉土の中で幼虫状態で越冬したのだ。

2015年4月26日日曜日

トカゲにもこの歯があった!  There is a pair of tooth like this in a lizard!

4月11日にタヌキ糞からでてきたトカゲの頭をアップした。
それを水に浸けて腐らせようとしたが、まるまる糞の中から出てきたので標本とした。

昨年、11月にネズ吉を捕まえた時にトカゲのミイラも拾って水に浸けていたので、
その頭部を離して小さなジャム瓶に容れて机の上に置いていた。
もう、頭部の状態も良く解らない程の状態になっていた。

トカゲの歯は既にどんなものか知っていた。しかし、トカゲの歯で不明な点があった。それは他のトカゲ亜目の仲間のヤモリやカナヘビには見つかっていたが、トカゲではデッキブラシ状の歯は見つかっていなかった。

今回のトカゲの頭は水洗いする場合も静かに不用浮遊物を水と共に流した。
で、残った沈殿物の中から上下の歯とブラシ状の歯を見つけた。
真ん中の歯である。
これだ!
真ん中に裂け目が分かる。一つのように思っていたこの歯は左右一対のものだったのだ。
これで、ヤモリ、カナヘビとトカゲのトカゲ亜目にもブラシ状の歯があることが分かった。
トカゲの歯は、やはりヤモリやカナヘビの歯と比べると鋭くない。

でも、このブラシ状の歯はどこにあるの?
コイ科の魚にある咽頭歯のようなもの?
後藤・大泰司編「歯の比較解剖学」医歯薬出版にも記載されていない。
すると、これは歯ではない?
このような骨片でトカゲやカナヘビやヤモリの頭部を形成する骨はどこにある骨?
しかし、どうも歯だ!

どなたか教えてください。

タヌキ糞の内容物 The contents in the droppings of raccoon dog.

24日の丹沢実習で見つけたタヌキ糞を水洗いした。
タヌキ糞①
トカゲ頭脚尾、シカ毛皮
下の真っ黒の糞は2日くらい前のものと思われた。洗っても流れ出るものは殆んど無く、
大半が1センチ前後に折れ曲がった毛と消化されて溶けかかった皮であった。
タヌキ糞②
キブシ種子、節足動物外骨格、シカ毛
古い2、3週間前のもののようだった。
タヌキ糞③
キブシ種子、ムカデ外皮2匹分、腐葉細片、土砂
右の黒い塊を洗った。
タヌキ糞④
キブシ種子、腐葉細片
コインのすぐ左上のものを拾った。
タヌキ糞⑤
マメガキ種子13個、サルナシ種子、ケンポナシ種子果柄、腐葉細片
かなり古く、ほとんど乾ききっていた。

5個のタヌキ糞では、タヌキ糞①を除いて、4つともまるで厳冬期の糞と思われる内容物であった。それは、キブシや腐葉土を漁ったと思われる腐葉細片が多かったことである。
タヌキ糞⑤はどの場所にマメガキやサルナシ、ケンポナシが落ちていたのかと思われるくらい、
腐葉が積もり重なったところにマメガキやサルナシ、ケンポナシなども一緒に
転がり落ちていたのを偶然見つけて食べることができたんだ。
タヌキ糞①から出てきたトカゲの足や尾は皮がついており、肉は消化されていなかった。
シカの毛が出てくるのは猟期が終わって間もないので、現場で解体されて、皮が捨てられることがあるのでそれを見つけて食べたのだろう。

シカなどの草食動物が餓死するのは今頃の時季なので、①の糞ではその餓死した個体を食べることができたのかも知れない。
そうすると、①の糞はトカゲも食べており、もっとも春らしい内容物とも云える。

2015年4月25日土曜日

丹沢実習始まる

昨日はTCA専門学校野生動物保護専攻新2年生の始めての丹沢実習であった。
本厚木駅前7時40分発の宮ケ瀬行のバスに乗り、土山峠で下りて堤川林道を終点まで歩く。
歩いている途中でGPSロガーのスイッチを入れる。

林道沿いにはヒメウツギが咲き
 ヤマブキが咲く
林道終点から宮ケ瀬尾根を目差して登り、宮ケ瀬尾根を南下して熊ノ爪を目差す。
不思議なミズキで恒例の集合写真。皆、元気が良い。
ヤマザクラやマメザクラが満開で、天気も良く微風ですごく気持ちの良い山歩き!
熊ノ爪と登山道との合流地点「峠ノ祠」で30分のお昼とした。
昼食後、登山道を歩いて辺室山を経て土山峠に行く予定だったが、
「帰るの?」と云うKさんの一言で方針転換。
物見峠を越えて、三峰山方向に足を伸ばし、不動沢と鳥屋侍沢の間の尾根を行くことにする。
途中の616ピークの手前で測量の人たちと出会う。
そのまま、尾根を下るのではなく、経路を使って鳥屋侍沢へでる。
シカやカモシカにも出会えなかった。
途中から頭痛で体調が悪くなった者もでたが、皆、元気に谷太郎林道に下りたつことができた。

2015年4月23日木曜日

ジネズミとヒミズの切歯と臼歯 The difference between Incisor & molar of Dsinezumi shrew and Japanese shrew-mole.

ヒミズの上顎の臼歯とユビナガコウモリの臼歯が似ていることをアップした。
では、ヒミズと同じトガリネズミ目のジネズミはどうだろうか?
ヒミズとジネズミはトガリネズミ目に属するモグラ科とトガリネズミ科の動物である。
しかし、臼歯は一見すると似ているようだが、随分違う。

 ジネズミDsinezumi shrew Crocidura dsinezumi 上顎底から臼歯の咬合面を撮る。

ヒミズJapanese shrew-mole Urotrichus talpoides上顎底から臼歯の咬合面を撮る。

さらに、ジネズミを含むトガリネズミ科の動物たちの第一切歯を側面から見ると、
下の写真のようにカラストンビ状になっている。
これが、トガリネズミ属だと歯先が赤褐色に染まっている。
しかし、ヒミズなどのモグラ科の動物は第一切歯は真っ直ぐ下に向かう。
Lateral view of Dsinezumi shrew  

テンやキツネの糞の中に、あるいはフクロウなどのペリットの中に、トガリネズミ科の動物の歯が出てくれば、ヒミズと混同することはないだろう。

2015年4月22日水曜日

ヒミズとユビナガコウモリの臼歯比較 The molar teeth comparison of Japanese shrew-mole and Eastern Bent-winged Bat

ヒミズとユビナガコウモリの臼歯の咬面の形状を比べた。
それは、下の赤線で囲った臼歯の咬面(正式には咬合面だ!)がの形状が、ヒミズとユビナガコウモリの臼歯のものと似ていて、キツネ糞からでてきた下写真の臼歯の同定に戸惑ったからだ。
これがヒミズの上顎を底面から撮ったものだ。赤線で囲った第二臼歯と形が同じだ。
下はヒナコウモリ科のユビナガコウモリの上顎の臼歯を咬合面から見たものだ。
ヒミズの臼歯と似ているが、違うことが明らかだ。
しかし、肉眼ではほとんど区別がつかなかった。
ついでに、ヒミズの下顎の臼歯を咬合面がわかるように撮った。
キツネ糞からでた臼歯の右上と中のものはヒミズの下顎の臼歯であることが分かるだろう。
下はユビナガコウモリの下顎の臼歯だ。

ヒミズとユビナガコウモリの臼歯は何故こうも似ているのか、両者とも同じように
昆虫食だからと云えるが、ヒミズは地表面のミミズなどの土壌動物と言われる節足動物を食べ、
ヒナコウモリ科のコウモリたちは飛んでいる小さな昆虫を食べるということで、
互いの臼歯の微妙な違いが出てきていることになる。

では、大きなクワガタムシのような甲虫ばかりを食べるような食性をもった動物が生まれたとしたら、どのような臼歯になるのだろうか?

2015年4月20日月曜日

キツネ糞に入っていた臼歯  The molar teeth which were included in the fox'es feces.

円山木ノ頭から弁天尾根を下りてきて、沢を渡った林道上で見つけたキツネ糞は
小哺乳類の短い毛の塊のようなものだった。それを洗って、毛玉を少しずつピンセットで摘まんではコップに容れた水の中で振り洗いした。その結果たくさんの骨片が底に落ちた。
下の写真は、全体の骨片の半分くらいであるが、歯や歯が埋っている骨(上顎&下顎)は全て取り出した。
切歯と思われる歯や臼歯が埋っている顎骨が分かるだろう。
これらの歯の形状から小哺乳類はネズミ科ではないことが判る。
上の歯の中から、右上にあるものなどを咬面が上から見えるように、木工ボンドをつけて倒れないように方眼紙上にそっとピンセットを使って貼りつけた。
それが、下の写真だ。
貼り付けるまでは、ヒミズの歯だろうと思っていたが、Kenko 顕微鏡Do-Natureで見ると、
左の臼歯の咬面の形状は、阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」に載っているヒナコウモリ科のものにそっくりだ。
下の左が上顎と臼歯で、中と右が下顎の臼歯ということになる。
で、手持ちのヒミズのものと見比べた。
む、む、むぅー!
分からん、区別がつかない。
ということは今までヒミズだと同定したものにヒナコウモリ科のコウモリのものが含まれていた?
この糞に含まれる骨片は、まるで園芸店で肥料用に売っている骨粉と大差がない。
他の歯以外の骨の部分があれば良いのだが、、、。
図鑑では見たいところがわからない、やはり、実物で見比べるよりない。
ぼくの唯一のコウモリの頭骨は、ヒナコウモリ科ユビナガコウモリのものだ。
アブラコウモリの乾燥標本を持っているが、もったいなくて骨にしていない。

ぼくの標本ヒミズとユビナガコウモリの臼歯をじっくりながめた。
うん!キツネ糞から出てきた上の写真の臼歯はヒミズのものだ。
ユビナガコウモリの臼歯は下のAの部分とBの部分の咬面の高さが異なるのだ。
Aの部分(内側、舌がある方)がBの外側よりも極端に低くなっている。
これは、上から見た図では区別できないものだ。
しかし、ヒミズではA、Bの高さはそう変わらない。

このキツネ糞から出てきた下の写真のA、Bの高さはそう違いがないので、ヒミズと同定した。
あ!アズマモグラの臼歯は倍以上の大きさだ。

そのうちに、ヒナコウモリ科の歯とヒミズの歯と比べた写真をアップしたい。

2015年4月19日日曜日

4種類の動物の糞4個 Four scats of four carnivorre species.

今回は、テンなどの食肉目の糞が見つからず、計4個しか見つけられなかった。
その4個ともがどれも同じ動物のものがなく、テン、タヌキ、キツネ、イタチのものであった。
水洗い分析は日曜日の朝行った。。
それぞれの糞は下の地図の①~④の地点で見つかった。
それぞれの糞を見て、何を食べたか見ただけで判りますか?
写真をクリックすると拡大します。
9:30、①テン糞 Japanese marten
11:31、②タヌキ糞 Raccoon dog
12:51、③キツネ糞 Fox
13:19、④イタチ糞  Weasel

①テン糞:
ムカデ頭部+3外皮、アシナガバチ?(膜翅目)翅胸部腹部頭部
②タヌキ糞:
土壌動物外骨格脚触覚、腐葉細片
③キツネ糞
トガリネズミ目?臼歯骨片毛多数 (同定中)
④イタチ糞:
キブシ種子2個、小哺乳類毛、甲虫外翅脚

という内容物でした。③のキツネ糞は、これほど噛み砕くかと思われるほど骨を噛み砕いておりました。丸吞みで大雑把に食べてしまわずに、どうも、このキツネは久しぶりの哺乳類の味を十分に味わいたかったのですね。

2015年4月18日土曜日

塩水橋から本間ノ頭・円山木ノ頭・塩水林道へ

16日は塩水橋付近のスペースに車を置く。
7時少し過ぎていたが、駐車できる空き地は早くも車で埋まっていた。
GPSロガーにスイッチを入れて、スパッツをつける。
久しぶりの塩水橋からの本間ノ頭までの登りだ。目的はヤマシャクヤクの花の状態だ。
今回はできるだけ経路を歩いてみたが、右に左にジグザグに曲がる場合は
尾根をゆっくり直登だ。一人歩きだから自分だけのペースで気楽だ。
でも、ヘリコプターのバリバリという音がうるさ過ぎた。
穏やかな春の日差しの中での山歩きにケチをつけられたようだった。
下の地図の①までが経路を主に歩いたのだ。
①のところで新しくできたシカ柵を脚立で超える。以後は尾根歩き。
①のところ、赤い脚立で越えるとすぐ何年も前に倒木でシカ柵が倒されたところに出る。
 ここに生々しいクマ剥ぎの痕があった。冬籠りの穴から出てきたクマがやったんだろう。
緑の看板だ!
緑の看板を過ぎてまもなく②のところで下の写真の????だ!
倒木がバラバラになっている。
誰かが倒木の中に潜んでいる幼虫たちか越冬昆虫を漁ったんだ。
 始めはイノシシかな?と思ったが、足跡がまったく見つからないのでクマかな?
と思い、爪痕でもないかな?っと探したが見つからなかった。
 いくつかの木の根元が齧られている。これは樹液が溢れている。
齧られた傷口を舐めて治しているようだ。
 カモシカが齧ったんだ。
カモシカが木の根元を齧った食痕がいくつもあった。が、シカのは無かった。
シカの個体数調節が成功しているようで、このところシカの姿を見る機会がすくなくなった。
本間ノ頭(東峰)に着いたのが10時半だった。塩水橋のたもとから3時間以上もかかって登ってきたことになる。先日登ってきた本間橋や栂立尾根の方への道を少しのぞいてみる。
風も弱く、日差しも柔らかく気持ちがよい。円山木ノ頭(中峰)の方へ向かう。
この登山道沿いでもキクザキイチゲの白い花が目に飛び込む。
あー、こちらに足を伸ばして良かった。
奥野林道が見える。もう、ヘリも飛び回っていない。気持ちが良い。自分だけの丹沢だ!
途中の小ピークに10時53分着だ。以前、ここから塩水橋を目差して尾根を下って、ニッチもサッチも動けない状態になり、登りなおしたことがあった。以来、いつもザイルをザックにしのばせている。
11時17分、円山木ノ頭(中峰)だ。
この道標の裏から尾根を下りていく。
10分くらい下って、アセビの林の中にタヌキのタメ糞だ。
何と、ピンク色のビニールテープがうるさいほど着いている。
このテープはしっかりと尾根上についてはいない。
ぼくは、尾根を下る時はいつも一番高いところ、高いところと地図を見ながらくだる。
しかし、このテープはそうではない。
上の地図で毎回迷うと書いた場所もピンクテープをつけた人も迷ったようだ。
以前はシカ柵の扉を潜ったのだが、今は朽ちてシカ柵が倒れている。
シカ柵を右にしてずんずん下っていくと、経路がでてきたので、尾根から外れるが経路を歩く。
12時37分、弁天杉への道が何だか鳥居のような感じ!
弁天杉には寄らず、どんどん経路を下る。登り口の沢に出る。石伝いに沢を渡り、
対岸の舗装された林道に登る。おー、キツネ糞だ!
朽ちてきた古い木橋を渡り、塩水林道に出る。
何だか、ヤマザクラやマメザクラにピンクのミツバツツジの花が山全体を覆っているようだ。
弁天杉が青々としてみえた。 
13時50分に車に戻った。約6時間半で計12.6キロ歩いたことになる。

2015年4月16日木曜日

ヤマシャクヤクはまだ蕾  Paeonia japonica does not burst yet, it's bud.

今日は、6時前に家を出て、塩水橋付近に車を置いたのが7時15分だった。
この時、すでに丹沢登山の車がたくさんとまっていた。
車を置いた脇から「本間ノ頭」を目差して登り始める。
今日は、尾根を直登するのではなく、経路を利用した。
ウグイスが「ホーホケキョ」と鳴く声を聴きながらゆっくり歩いた。
しかし、ヘリコムターが8時頃から9時半頃まで飛び回り、「うるさーい」と叫びたくなるほどであった。
なんと、さまざなな所にキクザキイチゲが咲いていた。
が、ヤマシャクヤクはまだ蕾だった。
残念無念!
 昨年、やまぼうしさんらと花が終わった?地生ランを見た場所で、10分以上、
探したが見つからなかった。
盗掘された?
本間ノ頭でピストンして戻ろうと思ったが、本間ノ頭着は10時半だったので、円山木ノ頭から弁天尾根を下ることにした。
車を置いたところに着いたのが13時50分であった。
ヤビツ峠越えをして名古木で左折して国道246号線に入ったのが間違いだった。
来た通りに、宮ケ瀬・清川村に戻るのだった。
帰宅は、16時だった。