「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年7月8日日曜日

テン、タヌキ、アナグマたちの糞の内容物 The contents in scats of martens, a raccoon dog and a badger.

7月5日の続きです。
6時57分、テン糞
ムカデ脚付き1匹分、ガガンボの翅か?3枚、脚3本、腹部の殻
9時4分、テン糞
熊ノ爪付近で見つけた。
熊ノ爪から鍋嵐までの間は、もっともいろんな動物たちのフィールドサインが多い場所である。
ムカデ1匹分、鳥の羽毛と毛根多数、骨片多数、アリ2匹、昆虫の脚2本、外羽4枚、腹部殻、外骨格
8時4分、タヌキ糞
この場所は宮ヶ瀬尾根の細尾根の上であり、もう何年も同じ場所がタヌキのトイレになっている。
同じタヌキの家族ということなのかな?
小さな(15ミリ)のムカデ一匹、他不明物と土砂
9時14分、アナグマ糞
このアナグマ糞は719ピーク近くで見つけたものだが、熊ノ爪から719ピーク間でほぼ
確実にアナグマ糞を見つけることができる。少し、穴を掘ってトイレにしている。
この場所も同じアナグマ一族が年中利用している場所だ。
5,6ミリのサワガニの子が3匹、他土砂
以上であった。
テンはムカデや昆虫や小鳥を食べ、タヌキやアナグマは枯葉の積もった腐葉土に鼻を突っ込んで土壌動物などを食べていることが分る。サワガニの子は偶然に触覚で探り当てたものだろう。

今回、S.S君と歩いた、コースは下草がほとんどなく。
急斜面でも土石が剝き出しとなっており、風雨によって自然崩壊が進んでいる。
水源涵養林としての経路作りのために尾根沿いの樹木と切ったりすることは、実生苗が育つまで待ってもらいたい。

2012年7月7日土曜日

アカモミタケ

土山峠から堤川林道終点から鍋嵐をめざし、そこで早い昼食。
帰路は、「熊の爪」から「祠の分岐」にでて、辺室山・土山峠の登山路を戻ってきた。
学生のS.S君は身が軽く、ぴょんぴょん飛び跳ねながら下っていく。
アカモミタケだ。今年初めてのものだ。
枯葉に埋まるようにして出てきていた。
このキノコ少し白っぽいが、間違いないだろう。
茎を追ったり、傘を折ると赤い血のような汁がでた。
このためにアカモミタケは見分けやすい。
ぼくは、このキノコが好きだ。
味や香りには欠けるが、歯触りというか舌触りがよい。
それよりもシイタケのように安心して食べられるからかもしれない。 
味噌汁に容れても良いし、煮物にしても良い。
味噌汁で、大根おろしを容れて一緒に食べるとなお一層うまい。
だが、昨日はイグチの仲間も一本容れて、キュウリやナスも具として食べた。

下のキノコ、取ってきたが、同定できず。
秋の広葉樹林にでるオオワライタケやコレラタケというのにも似ているが、
せめてこの枯れ木が同定できれば、まだ少しはキノコの名前に近づける。
かじって舌先で転がして味わったが、特にどうってことがない。
が、食べるのはやめた。
あー、キノコを良く知っている人と一緒に山を歩きたいものだ。

2012年7月6日金曜日

東丹沢歩き!  Walking in the east Tanzawa mountains.

昨日、7月6日の土山峠から「不思議なミズキ」・鍋嵐・「祠の峠」
そして、辺室山を通って土山峠まで戻ってきたGPSの軌跡だ。
が、何故か土山峠でGPSをoffにしょうとしたら、すでにoffになっていた。
このようなことは始めてだ。
ともかく、バテた1日だった。
宮ヶ瀬尾根の東側は新しいシカ柵でこんなにも植生が回復してきている。
モミジイチゴやニガイチゴもたくさん実をつけている。
しかし、シカ柵に覆われないぼくらは歩く西側でも今年は木の実生の苗がでている。
草の芽生えは見られないが木々の芽生えが見られる。
シカの頭数を日常的に間引いている効果がでてきたのか?
ここを過ぎる頃はすでにバテテいる。
朝飯用にパンを食べようと無理無理食べるが、1個がようやくだ。
「熊の爪」を過ぎて鍋嵐へ稜線を歩いている時に、後にいたS.S君が来ない。
しゃがんで北面の谷を覗いている。
小さな真っ黒の影のような物が斜面を走り去って行ったという。
え!それは子グマだ。緊張感が増し、カメラを構える。
が、母グマが咳払いするような威嚇の声は聞こえない。
最後の鍋嵐までの急峻な登り、S.S君を先にいかせる。
ぼくは、ゆっくり登るが、息は切れ、汗は額や鼻先、さらにはまつ毛からも落ちる。
この頃はすでに上着を脱いでシャツ1枚になっているのに、このありさまだ。

鍋嵐に着いたのが10時ちょっと前、ここで早めの昼食をとり大休息。
記念写真を撮り、下る。 
S.S君はまるでハンミョウのように飛ぶように降りていく。
身が軽いし、足腰のバネがぼくとは雲泥の差があるのだ。 
帰路、清川村のコンビニに寄り、サイダーを買う。
子どもの頃の味だ。
慶應SFCの前でS.S君をおろし、帰宅。
着ていた全てを洗濯機にブチ込みスイッチオン。
こちらはシャワーを浴びて、缶ビールで生き返る。
新しい、テン糞やタヌキ糞、アナグマ糞を拾ってきたので、週末はこれらの水洗いだ。
今日は、これから専門学校だ。なんだか、足首が痛い感じ。この1ヶ月で体重が5キロ増え、70キロの大台を超えた。このために脚に負担がかかっているようだ。それで、バテたのかもしれない。

2012年7月5日木曜日

友人の文章が中学生の受験用国語に載った。

昨日、性行動学者の友人と飲んだ。
飲み放題で、ぼくらはそれぞれビール6杯は呑んだ。
満足している。彼とは、飲んで駅の階段から転げ落ちて怪我をしたり(ぼくは無傷だった)、中国のキンシコウの調査地でも白酒をしこたま飲み何度か前後不覚となっている。
彼は、訳本以外に10冊以上の本を世に問うている。
その中の一冊、「ヒト家をつくるサル」京都大学出版会が、中学生の受験用国語の問題集に取り上げられたというのだ。それによって、毎年1万円のお金が振り込まれるようだ。
ぼくは、小中高の頃の国語は嫌いだった。
特に、試験問題だ。
次の文章を読み、問に答えよというのが不得意だった。
〇〇がこれというのはどの語彙、あるいは文章を指しているかというのが特に苦手だった。
しかし、友人の文章は論理的な文章なので、主語・述語・目的語が明快なのだ。
彼の名は榎本知郎だ。彼は、論文を書くために論理的な文章を書くための
練習を40年ちかくしてきたために、一般書でもそのような書き方になってしまうようだ。
小中学校の国語の試験問題で、主語はどれか?目的語は?
あるいは、「それ」とは何を指しているかとう問は答えられなかった。
日本語、ぼくらが日常話していることば、あるいは書いている言葉は、論理的とは思われない。
しかし、それで何一つ不自由はしないし、それが当たり前、普通だと思っている。
日本語というのは、主語さえも曖昧なことが多い。ましてや述語や目的語は曖昧模糊とている。
友人の榎本氏の本の文章が、中学生の国語の問題集に取り入れられたことは、
友人としても大変うれしいことだ。もちろん、彼も喜んでいる。
そのため、昨日の酒は旨かった。
しかし、と論理的に文章を掛けないぼくは思うのだ。
日本語なんだから、曖昧模糊とした文章でもその中の文意が伝われば
いいんじゃないのと思っている。

今日は、慶應の学生と丹沢に行ってきた。
朝飯を食べずに行ったせいか、あるいは暑かったせいか、バテバテだった。
下は、今年初めてのホコリタケの仲間ノウタケだ。
もちろんまだ若いのでゲットしてきた。

2012年7月4日水曜日

暗闇で捕食する哺乳類たち Almost mammals which can find out and eat somethings in the velvet darkness.

清川トンネル内のコウモリのコロニーの下にコウモリ糞が落ちていた。
その側に、コウモリ糞とはまったく違う糞があった。
テンかイタチの糞である。
もちろん持ち帰った。
コウモリの骨でも出てこないか楽しみである。
水洗いした。
この二つの塊で一匹分のオオゲジの殻と脚であった。
長い脚がなかったらムカデとするところだった。
洗っていて驚きというかすごい感動を味わった。
それは、「サルは視覚の動物だが、アナグマ、テン、クマ、イノシシなどの他の哺乳類は目が見えない」とまで学生たちに話していたからだ。
目が見えないというよりも、嗅覚や聴覚の動物だ。
生活を視覚ではなく嗅覚や聴覚に頼っている。

清川トンネルのコウモリのコロニーがあった場所はトンネルの真ん中あたりだ。
この辺りはトンネルの出口の明かりが遠くに見えるだけで、自分の手を目の前に持っていってもまったく見えない真っ暗闇の世界だ。
そんな暗闇の中でテンorイタチがオオゲジを捕食している。
テンたちはオオゲジの歩く音か臭いで探り当てて捕食したのだろう。

テンやイタチは木に登ってクワの実などの果実も食べる。
果実を食べる時は匂いで判断するんだろう。
では、鳥やネズミやカエルを捕食するときは?

クマが食べていた物は? The foods which a black bear ate?

6月29日の丹沢実習で、見つけたクマ糞
ハタチガ沢林道の沢側の路肩にあった。
10日から2週間くらい前のものだった。
雨に当たっているので固くなってボロボロ状態だ。
この時季のクマは何を食べているのだろうか?
モミジイチゴの実はすでに終わっているが、水洗いが楽しみだ。
イタチやテン糞は全て持ち帰るのだが、あまりにも多いのでほんの一部を持ち帰る。
洗った。
イチゴやクワなどの種子は全くでてこなかった。
全て、ミズナラかコナラ、あるいはシラカシなどのドングリだけを漁ったと思われる内容物だった。
明るい茶色に見えるのは、ドングリの種皮である。
洗っているうちに、これイノシシ糞ではないの?と思った。
が、イノシシ糞ならこのように一様なドングリだけを食べたような内容物にはならない。
必ず、土砂がかなりの割合で混じり、さらに土壌動物の外骨格が混じる。
この糞は、ドングリをミキサーにかけたともいうべきものだった。
林道のカーブ沿いに雨で流れて溜まったドングリがある。
それらを食べたのだ。と結論付けた。

2012年7月3日火曜日

イタチとテンの糞 Scats of weasel and marten

6月29日の丹沢実習でイタチ、テン、クマ糞を見つけ持ち帰った。
12時8分:イタチ糞
鳥の羽毛根が白く見える。
水洗いすると、これは、トリの羽毛と骨片だけだった。
12時12分:またもやイタチ糞だ。
水洗いすると、ネズミ科の上顎の切歯が一本と噛み砕かれた切歯と、たくさんの骨片が出てきた。
切歯が真上にあるのがわかるかな?クリックして拡大してみて!
この切歯はネズミ亜科のアカネズミのものと分かった。
(アカネズミとハタネズミの上顎切歯の違いについて、自然・動植物-哺乳類の頭骨と骨-歯のところにアップした。)
12時42分:テン糞だ。
羽毛根の白いのがわかる。
水洗いした。
毛根や頭骨の破片、及び骨片が多数でてきた。
中央上のドーナツ状の骨片は眼窩の中に納まり、眼球を覆っているものだ。
Sclerotic ring(硬化した輪)、日本語の名称はなんて云うのか?
このリングの大きさはtake隊員よりもらったホオジロのものよりも小さい。
ホオジロよりさらに小さな小鳥を食べたものだろうか?

この時季のイタチやテンは、小鳥やネズミを食べているが、今の時季は鳥も哺乳類の多くも
育児の時である。巣にいるオトナの鳥やネズミがイタチやテンに狙われたとしても素早く逃げることができるだろう。食べられた個体は、巣立ち前の幼鳥か母親から分散したばかりの子どものネズミではないだろうか。
糞中の歯や骨、あるいは毛でオトナか子どもを区別できるようになりたいものだ。

2012年7月2日月曜日

ネジバナ a kind of orchids.

昨日から両足が腿からくるぶしまで猛烈に痒い。
足がプチプチと赤くなっている。
隣の六会駅前にある皮膚科まで自転車を走らす。
線路沿いにたくさんネジバナが咲いている。
一つや二つではない、たくさんだ。

皮膚科から戻り、カメラを持って線路沿いを歩く。
あるある。綺麗だ!
近くのものをアップして除いて、びっくりだ。
花の一つ一つはカトレアの花にもにている。
カメラのファインダーを覗いて気が付くなんて、不思議だ。 
ネジバナはこのねじれている全体を一つとして見ていて、
一つ一つの花をじっくり見たことがなかった。
このように全体を見ていて、一つ一つは見ていないような物の見方はたくさんあるのだ。
今の学生たちは云々、政治家たちは、イスラム教徒は、こうだと決めつけた見方をしている。
あるいは、逆に、木を見て森を見ないこともたくさんあるのだ。
ものの見方は難しい。



丹沢実習 Tanzawa practice

堤川林道終点から宮ヶ瀬尾根の稜線に辿り着きハタチガ沢林道に下り立った時は、11時50分。まだ、お腹は空いていないというので、出発だ。
シカの警戒音が谷間に響く。
Hasegawa君とYagishita君がハタチガ沢に下りて、探しに行く。
Y君がジャツイバラのトゲで腕に怪我をしたようだ。でも、ぼくは気が付かないふりをする。
怪我をして山の自然を覚えていく。
イタチ糞やテン糞を見つける。
ハタチガ沢林道の山側斜面でヤマカガシがヤマアカガエルを丸呑みにしている。
Oota君が見つける。
皆でしばらくその様子を見守る。
このヤマカガシ、獲物が大き過ぎるのか、この状態で動けず。
橋のところで、河原に下りて遅いお昼を食べる。河原も暑い。
昼食後、清川トンネル内で天井の2カ所にコウモリのコロニーを見つける。
ヤマコウモリか?キクガシラではないようだ。
下にはコウモリの糞が、まだ溜まってはいない。
壁にはオオゲジが、、、。Kishi君見つける。 
トンネルを出て、皆で記念写真。
14時15分、トンネル前を出発。これから525のピークまで約220メートルを登る。
ピークで休憩し、そこから今度は北東に250メートル下り、「憩の入り江」で小休憩を取る。
16時5分に「憩の入り江」を出る。
もう、安心だGomes君がばててはいるが、16時57分のバスに十分間に合う。

2012年7月1日日曜日

サルのフィールドサイン Two kinds of monkey's field signs.

土山峠から堤川林道へ入る前の橋の上にサル糞だ。
春の柔らかい葉を食べた糞なのでこのよう形になる。
表面は黒褐色だが、中はグリーンで柔らかい。3、4日前のもの。
学生たちのこの糞の臭いを嗅いでもらう。これがサルの身体の臭いにもなっている。
おもしろいことに、このサル糞の臭いは、キンシコウやチンパンジーも葉を食べた時は同じ臭いだ。
学生が、カーブミラーにサルのフィールドサインである手型を見つける。
ここを通ったサルが、カーブミラーに写った自分の姿を見慣れぬヨソモノオスとして
攻撃したのだ。 
この手形をつけたのは、5、6歳になった思春期の頃のオスザルだろう。
このように、まるでヒトの手のようにはっきりした手形(足跡)は珍しい。
この手形の大きさはぼくの半分くらいのものだ。
学生たちのたくさんの目と耳と鼻があるので、ぼくが一人で歩いていると見落としてしまうようなものを見つけてくれる。一方ではたくさんあるシカやカモシカの食痕は見過ごして歩いている。