「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2010年3月23日火曜日

カモシカの下顎

今朝、早起きして山仲間と丹沢へ行ってきた。
目的はある花を見に行ったのだ。
だがまだ少し早いようだった。
沢沿いを歩いて、1時間くらいして、カモシカの糞塊を見つける。
握り拳状になっていて面白い。
この60センチくらい右に新旧のカモシカの糞がある。
カモシカは溜め糞をするというのはこのことを差すのかな?
シカよりも狭い行動域内で生活するため、同じ場所で糞をすることが多くなるのだろう。
しばらく沢沿いを右の斜面を歩いたり、左に歩いたりしていると
山仲間のK.Yさんが下顎を見つける。
一瞬、シカのものだと思ったが、カモシカの下顎だ。
三対の切歯と一対の犬歯がほとんど同じ大きさである。
左の筋突起や関節突起が肉食動物に齧り取られたようだ。
他の骨は見当たらない。
1、2ヶ月前くらいに殺されたようだ。オトガイ孔の辺りにまだ毛と皮が残っている。
歯はほとんど磨耗しておらず2、3歳?のオトナと推定した。

滑落するような場所でない。日本の肉食動物が動き回るカモシカをハンティングして仕留めることはできないので、これは密猟されたカモシカの下顎の可能性が高い。
シカ猟をする人たちがカモシカをシカと誤って撃つなんていうことは考えられない。
また、解体後、内臓は捨て去り、頭骨の角は折り取り、その他は持ち帰ったのかもしれない。
それは、昨年、本谷林道で見つけたカモシカが角が折り取られて頭骨と背骨だけが残っていた(2009年3月16日アップhttp://tanzawapithecus.blogspot.com/2009/03/blog-post_16.html)。この状況からも推し量ることができる。

2010年3月19日金曜日

生物が棲めない綺麗な川

藤沢市と横浜市の間を流れる境川沿いに沿っての散歩
早くもモミジイチゴの花が咲いている。
アオキの花の蕾も膨らんでいる。
ハクモクレンの花が、まるで小さなシラサギのようにたくさん群がっていた。
土手に下りて、川面をのぞいた。一見すると綺麗な流れだが、水草は皆無だ。
今の時季なら、水草や川底の石に産み付けられた卵が孵化して1センチにも満たない稚魚が淵となった穏やかな流れの場所にいるはずだが、、、。
川底は一様で、水深3、40センチだ。流れが異様に速い。ほとんど遮るものがない川である。
自然にできた中・下流域の川でこんなに流れが速い川はありえない。
まるで、上流からの生活廃水などの汚れた水を早く海に流してしまおうとしているようだ。
土手はコンクリートで覆われ、草木が生育できない。
カエルやイモリやサンショウウオどころか魚さえも卵を産めない。
もちろん、トンボの幼虫やゲンゴロウなんて棲めない綺麗な川だ。
不思議な川である。

ジョカーが春の日を浴びて通り過ぎていく。
人にとっては一見気持ち良さそうな場所であるが、ボウフラや昆虫を含む動物たちが棲めない場所になっている。

2010年3月18日木曜日

見る!見えていない!

下は昨年10月の秋の丹沢サル観察し隊の集まりでやまぼうしさんからプレゼントされたネコの頭蓋骨である。
ネコは木に登れるが、木に登ってカキやリンゴを食べていたという話しを聞いたことがない。
目の前に突き出ている鼻面部分がサルと同じように短い。
タヌキやキツネのように目が顔の横についているのではなく正面を向いてついている。
すぐ目の前にいる動き回る獲物でも、両目でしっかり見ることができる。
そのような目をもつネコ(ネコ科の動物)は、
食肉目の動物たちの中ではもっとも優れたハンターであると云える。
しかし、彼らは色調に関してはどのくらい識別できるのだろうか?
あるいは、遠近の物についてはどうなのだろうか?

色覚に優れていると思われるヒトでさえ、色弱の人たちが信じられないほど高い割合でいる。
ネコたちは色をどの程度区別できるのだろうか?

話しはネコの色覚ではない。
ぼくらは自分が見えているものは他の人も他の動物たちも見えていると考えがちである。
ここでいろいろな行き違いが生じる。
せめて、自分が見えているものを身近な人に同じように見てもらうにはどうしたら良いのか考えあぐんでいる。

2010年3月16日火曜日

朝靄の中の沢歩き

今朝、5時半に家を飛び出す。
もう、明るいが、車はライトをつけている。
吹風トンネル近くの駐車場に車を置く。GPSのスイッを入れて車道を歩く。
御殿森ノ頭の山側斜面に黒い動く物、シカだ!3頭いる。
写真に撮ろうと寄ると、警戒音を上げて移動する。4頭いた。
彼らがいた斜面まで行ってみたが、きれいな足跡は無し。

しばらく歩いて沢に入って、キクラゲをゲット!
2種類のキクラゲだ。上の物の方が旨いヤツだ。
ヤマアカガエルの物と思われる卵塊がある。
フサザクラももう満開だ!
キクザキイチゲがまだ眠っている。
雨しずくが時々落ちてくる。山全体が靄(モヤ)ってる。
ユリワサビは目覚めている。
2種類のネコノメソウの仲間がある
初春の沢は雪で倒れた枝や木があって歩きづらい。
コケがきれいだ。
ここでキクラゲを容れたビニール袋を落としたことに気がつき、捜しに戻る。
滑って下半身ずぶ濡れとなる。靴下を絞るが酷いので、帰ることにする。
駐車場でズボンも絞る。なんとヒルが2匹スッパツについている。
今年初めてのヒルだ。いよいよヒルの季節到来だ!
結局、採集したキクラゲも見つからず、2時間も山中にいないで、10時には帰宅になった。
蹄の跡を調べに行った筈なのに、途中から目的が違ったものになった。
もう、丹沢は雪は日陰にほんの少し残るだけ。
春到来だ。

2010年3月15日月曜日

カモシカとイノシシの足(蹄)の裏

昨日、イノシシの足跡とシカ、カモシカの足跡を説明した。
昨年に1月に死んで間もないイノシシを3月にカモシカを見つけアップした。
思い出して、その時撮った写真を見た。
彼らの足(蹄)の裏の写真を撮っていた。

先ず、イノシシの右前足の裏である。
副蹄(第二・第五指の蹄)がすぐ脇についている。これだもnイノシシの足跡に逆さハの字の副蹄の跡がつくわけだ。
カモシカの右前足の蹄である。副蹄はぼくの軍手の親指の下である。
この蹄はまだ柔らかかった。シカのように先が尖っていない。
そして、蹄の間がこんなにも開いている。
もう、シカとカモシカ、イノシシの足跡の区別はすぐできると思う。
明日、丹沢へ行って確かめてこよう。

2010年3月14日日曜日

シカの足跡とカモシカの足跡の区別

林道の続きです。
丹沢にはシカとカモシカが同所に生息する。
林道から沢へ下ろうとするとシカの警戒音が対岸の斜面から聞こえる。
斜面をグリセードをするように滑りおりていくと、
シカが右の樹皮を食べていた場所にでる。
足跡と糞粒が散在している。
これは対岸の斜面で警戒音を出した個体たちが食べた痕ではない、
足跡は前日のモノだ。
足跡の中に糞粒が一個落ちている。
このくらい深く足を雪につっこむと、シカの場合は第二・第五指のヒヅメの跡が第三・第四指のヒヅメ少し離れた後ろに小さくつく。イノシシのように逆さハ字状にはならない。

これは倒れたフサザクラの花芽をシカが食べた痕である。
下のは、シカが雪で折れたウラジロガシの葉を食べた痕である。
シカとカモシカの足跡や糞の区別は難しい。
ここでは、食痕があったので、葉や樹皮を噛み切った下顎の大きな切歯の痕をたよりにした。
これと足跡を組み合わせると、シカとカモシカの足跡の違いは、
第三・第四指のヒヅメ(主蹄、第二・第五を副蹄と言うようだ)の間が5ミリ以上開くのはカモシカで、カモシカのヒヅメの方がシカよりも全体的に大きく先が丸っこい。

で、手持ちの左:シカ(メス)と右:カモシカ(性別不明)の後足を比べた。
これほど明らかにヒヅメの先が違うなんて気がつかなかった。
両方とも乾燥標本にしてある。
左:シカのヒヅメの先は尖るが、右:カモシカのヒヅメに先は尖らない。
さらに、シカのヒヅメ(第三・第四)の大きさが異なるが、カモシカはほぼ同じ大きさだ。
せめて、もう一個体づつ標本を集めて確実にしたい。

2010年3月13日土曜日

イノシシの親子のフィールドサイン

-昨日の丹沢・伊勢沢林道で-
林道の沢側の路肩の土手、ササの根元を掘り起こした痕。
大小のヒヅメの跡、イノシシの親子がやったものだ。
どうも、ササの地下茎からでる新芽のシュートを食べたようだ。
こうやってササの根元だけを掘り起こしている。
土で汚れた足で雪の上を歩いた跡が続く。
オトナとコドモの足跡だ!わかるかな?
オトナの足跡
コドモの足跡、上と大きさが随分ちがう。
シカやカモシカの足跡よりも、幅広く、しかも第三・第四の大きなヒヅメを後ろから囲むように第二・第五指のヒヅメが逆さハの字についている。
このイノシシの親子、コドモはどうも1頭だけのようでした。

2010年3月12日金曜日

丹沢はまだ白銀の世界

5時に起きたのでサーモスにコーヒーを入れて丹沢へ向かった。
奥野随道から伊勢沢・奥野林道への道は除雪されていない。氷りついた雪のため車が横滑りする。途中に車を置いて、伊勢沢林道を歩く。
まだ、冷えているので雪の上に上がっても雪は陥没しない。
ゲートを越えて行く。人の足跡がある。昨日歩いたものだ。登山靴ではない。
途中で足跡は戻る。
音見橋でGPSをONにする。
キブシの花芽がこんなに大きくなっている。
フサザクラもほとんど開きかけている。
林道から伊勢沢に下り、南の沢を詰めて尾根に出る。
この間、膝までの雪で汗だくであった。
尾根からは滑るように下ってすぐ奥野林道に出る。

晴れているので、林道の雪が輝いて眩しい。
蛭ヶ岳が見える。
ダンコウバイの黄色の花が春を呼ぶ。
奥野林道を下ってくると、長靴を履いた測量の二人に出会う。
雪はこんな調子ですか?聞かれる。車を松茸山入り口に置いてきたようだ。
馬ノ背からは明らかな下り坂なので滑るようにして下る。
ゲート前の駐車場には〇〇林業の車が4台停まっていた。
「水源の森」の「適正」な伐採工事をやるようだ。
さあ、GPSでコースをみよう。

2010年3月11日木曜日

春蘭が咲いていた

2003年に小豆島のサル調査に学生を連れて行った。
その時、寒霞渓の山頂のお店でシュンランとフウランを一株づつ買った。
風蘭は鉢植えで大事にしているため、6、7株に増えている。
春蘭は水仙の横に植えておいた。一昨年、昨年と花が一個咲いた。
今年は2個の花芽が出ていたが、ナメクジやダンゴムシにも食べられず花が咲いている。
寒い日が続いていたので、まさかと思ったのだが、昨日明るい陽が差したので、庭に出たとき見つけた。
寒いのに陽射しは春だ。6時前に明るくなるし日照時間も随分長くなった。
春蘭の開花は気温ではなくて、日照時間によるものかもしれない。
春蘭も風蘭も漢字が似合う季節の花である。

2010年3月10日水曜日

クマはシカを食べたのではなかった!

1月28日「強風と雨の鍋嵐」でアップしたクマ糞の一部を2月24日に採集してきて、水に浸けておりました。
水洗いして、茶漉しに残った物は、、、、?
クリックすると拡大します。
上の二つの皮状の物は、厚い皮膚です。
左は蹄で、その右下のはその蹄の末節骨(指の骨)
中央部分の物は長さ1センチから3センチの太い毛です。
ぼくは、このクマ糞を見たときことを「シカの毛がたくさん含まれた」と1月28日のブログで述べております。
上の蹄は、誰もが知っている偶蹄類の第三・第四指の蹄ではなく第二か第五指の物です。
で、手持ちのシカとカモシカの足の蹄で比べてみました。
先ず、シカと、、、。
クマ糞の中身の蹄は倍近くも大きいです。
カモシカと比べた。
カモシカの蹄の方がシカよりも1.5倍くらい大きいことが分かりました。
が、それよりもこの蹄は一回りも大きい。
皮が消化されないで残っていることと、毛がシカ毛よりも硬いことからイノシシではないかと考えられます。
前脚と後脚の蹄の大きさは違うだろうが、また、比較対照がそれぞれシカ1・カモシカ1だが、学術論文の比較ではないから許されるだろう。

これからは頭骨だけでなく骨格全て拾ってこなければダメか!

堤川林道終点で見つけた糞を排泄したクマは、狩猟で解体されたイノシシを食べたものと思われます。