「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2009年11月10日火曜日

続)近年の哺乳類Mammaliaの系統分類 クジラとウシは近縁だ!

 DNA分析により、近年の哺乳類の系統樹が変わったことを知らせたが。
 ウマとウシは一見しても、良く見ても似た身体をしている。
(南アのマディクエ動物保護区のシマウマとオグロヌー)

 以前偶蹄目に属していたウシ、シカ、イノシシ、キリンはクジラやイルカと同じ仲間の鯨偶蹄目となった。

 以前からカバとクジラの類似性は語られていた。ウマ、サイ、バクは奇蹄目で変わらない。
 以前有蹄類の仲間とされていたゾウ、ハイラックス、ジュゴンはアフリカ獣上目の中の動物となった。

現在の哺乳綱Mammaliaは三畳紀に誕生した原獣亜綱(単孔目のみ)と、白亜紀後期に生まれた後獣下綱(アメリカ有袋目とオーストラリア有袋大目の有袋類の仲間)と
真獣下綱の三つに分類される。

真獣下綱は次の四つの上目に大別される。

アフリカ獣上目Afrotheria(長脚目、テンレック目、管歯目、近蹄類:岩狸目、長鼻目、海牛目)
異節上目Xenartheria(被甲目、有毛目)
北方真獣類Boreoeutheria
真主齧上目Euarchontoglires(真主獣大目:登攀目、皮翼目、霊長目、グリレス大目:兎形目、齧歯目)
ローラシア獣上目(ハリネズミ目、トガリネズミ目、鯨偶蹄目、有鱗目、食肉目、奇蹄目、翼手目)

 サルとコウモリは近縁だと考えていたが、コウモリはサルよりもウマの方に近いのだ。

2009年11月9日月曜日

近年の哺乳類の系統分類

この2、3年の哺乳類の系統分類は、5、6年前のものでさえ旧態依然のものとなってしまった。
動物たちのミトコンドリアやDNAによるい塩基配列を分析し、類縁関係を統計学的に解析しその系統樹をつくりあげている。

食肉目を取り上げると、クマとアザラシの関係はクマとネコより近い関係ということが明らかにされている。
そういう研究・分析・調査に携わらない者としては、従来までの形態による系統樹が頭から抜け切らないために、今、混乱した状況である。

上は専門学校で飼育されている霊長目・曲鼻亜目・ロリス下目・ロリス科のスローロリスである。
以前は原猿亜目が使われていた。
メガネザルはぼくらヒトと同じ直鼻亜目で
メガネザル下目・メガネザル科の動物であり、
ヒトは直鼻亜目・真猿下目・狭鼻小目・ヒト上科・ヒト科のなる。
あ~気が遠くなりそう!

2009年11月6日金曜日

初めての鍋嵐(これは誰が齧ったの?)

今回、いつもは見ているのだが、全く問題にしなかった現象に気がついた。
尾根道を歩くと、林班の境界の杭が打たれていて、それが地図上の尾根と照合するのに楽なことがある。
「水源の森林 神奈川県」と記載された立派な杭がある。
677のピークにある杭、地面からの高さは7,80センチはあろうか?

この杭の上の赤いプラスチックの部分が齧られている杭がある。

誰が齧った?

さらにはこのようなプラスチックの赤い杭も
誰が齧ったの?

誰が?どうして?齧ったのか考えている。
テン?クマ?リス?ウサギ?誰?
お分かりの方、教えて下さい。
いずれにしても動物のフィールドサインであることは間違いない。
歯型がしっかり残されているので、今度はスケールを持っていかなくてはならない。

2009年11月5日木曜日

専門学校と学生

 専門学校は2年間で専門を学び取得しなければならない。
 ぼくが講師(非)をしているのは動物関係の東京コミュニケーションアート専門学校で、動物飼育、アニマルトレーニング、動物看護、トリミング、野生動物などの専攻のクラスがある。
 専門学校だからその道の専門だけの授業があるかというとそうでもない。
 わずか2年間だけで専門を学習するのだから、もっともっとその道の専門のカリキュラムを組んだら良いのにと思う。

 学生たちに対して「今の若者は!」という若者を過ぎた人たちからの批判がある。
 しかし、ぼくからすると「今の若者・学生ほど仲間に対しての思いやりがあり優しい気持ちをもった人間はいないのではないか!」と思う。
 昔の若者・学生もそうだったのかもしれないが、若者期を過ぎたぼくから見ると、今の若者は仲間に対して、他人に対してすごく優しく思いやりがあると感じる。
 それは、若者期を過ぎた大人たちの嫌な面をたくさん見ていることから感じる反動かもしれない。

 カメラを持って飼育されている動物を撮っていると飼育専攻の学生が「先生!」と声を掛けてきた。
 写真を撮ると「ブログ時々見ているよ!ぼくらを載せて!」とKakuta,Yoshioka,Taguchi&Maeno君たち。

初めての鍋嵐(3)

北尾根のオオウラジロノキがある細尾根を登っていくと2、3人用のテントが張れそうなくらい広々とした677のピークにでる。
そこからゴジラノ背尾根を渡り、720mの四叉路の尾根に着く。
迷うことなく南方の広い尾根を進んでいくとJピークに辿りつく。
Jピークは鍋嵐より数メートルだけ低いだけで木が生い茂り、西方向への尾根がはっきりわかる。
このピークで10分前後地図と磁石で鍋嵐方向を確認する。
西方向への平らな尾根の方に行きたいくらいだ。
鍋嵐方向へは落ちるような尾根になっているので鞍部に降りきるまでちょっと不安。
2万5千の地図どおりに100mくらい下ると鞍部であり、すぐ南にある鍋嵐の尾根に取りつく。
登り道を間違えたのかもしれないが、北側の急斜面で雪があり滑らないように三点確保で木の根や幹を掴んで登る。

なんのことはなくすぐ鍋嵐のピークに出た。
真西に蛭ヶ岳山荘が見える。クリックして拡大!
蛭ヶ岳の手前の尾根は宮ヶ瀬・高畑山・本間ノ頭・丹沢山の稜線である。
北尾根のいたるところにあったカモシカ糞

677ピークを過ぎてすぐモミの根元にモミの球果がリスに食べられた痕

宮ヶ瀬尾根の細尾根のタヌキのタメ糞跡の新しいテン糞
10月24日の観察会の時もテン糞があり、軟便だった。
タヌキとの遭遇の危険もあるので、テンはすごい緊張感で軟らかい糞になったかもしれない。

鍋嵐から東方への道はしっかりしたものであり、能の爪までハイキングコースのようである。

2009年11月4日水曜日

初めての鍋嵐(2)

宮ヶ瀬湖の湖面から水蒸気が上がっている。
きっと気温よりも水温の方が高いのだ。

オオウラジロノキには果実がまだたくさんついている。
林床に落ちた実はテンやアナグマたちに食べられる。
サルにこの実の場所を教えてやりたい。
シマッタぁー!果実を数個持ってきて種を調べるべきだった。

オオウラジロノキのあたりに、キク科の小さな草丈の白い花が点々と咲いている。
この花の名前教えて!

ハタチガ沢林道を歩いていると、オスジカのさびしげな鳴き声が谷間に響く。
紅葉も前夜の寒さで美しくなった。

鍋嵐(3)は動物編です。

2009年11月3日火曜日

初めての鍋嵐(1)

今朝、5時に目覚めて丹沢へ行く用意をしたが、山用のメガネが見当たらない。
結局6時半に出発。
富士山はもうかなり雪が被っている。
吹風トンネルを出たところにある駐車場に車を置き、自動車道路を1キロちょっと南下して中津川に掛かる橋を渡る。
祭日なのに今日も工事をやるようだ。朝礼が行われている。
工事用の小屋の前を通って、小屋裏の斜面に取り付く。
急斜面であるが、登りやすい。
稜線に出る前の50メートルくらいの斜面で、ちょっと危ないかな?という思いがした。
約、50分くらいかかって北尾根の稜線に出る。

677ピークの手前の細尾根にオオウラジロノキの果実が散在している。

木にはまだたくさん果実がついている。落ちているのを一つ食べるリンゴのようだ。

真北に宮ヶ瀬やまびこ大橋が見える。

677ピーク、720ピークを越える。
ちょっと休むと寒い、北側斜面には雪が残る。

滑らないように注意しなが歩く。
ピークに着く。ここでも地図とコンパスを見比べる。
もうすぐ鍋嵐だがここからは鍋嵐は見えず。鍋嵐への尾根は最初東南東に向かうようで不安だ。
どんどん下り、鞍部に出て、今度は急な尾根を登る、岩に雪が残っていて滑りやすいので、巻いて登る。
鍋嵐は狭いピークであった。

鍋嵐からの東への尾根道は急坂で、ザレている。
719ピークへは登らないで南側を巻く道があった。
能の爪には11時55分に着き。そのまま宮ヶ瀬尾根に向かう。
不思議なミズキを探しながら下るが見つからず。
途中、土山峠からの中年夫婦のパーティに出会う。
堤川林道とハタチガ沢林道への分岐地点で昼食をとり、ハタチガ沢林道終点へ下る。
林道沿いの紅葉がきれい。
駐車場へついたのは14時35分であった。

2009年11月2日月曜日

ウリボウの頭骨とオトナメスの頭骨

3月25日に伊勢沢で見つけたオトナメスのイノシシの頭骨
と先月24日に唐沢で拾ったウリボウの頭骨
ウリボウの頭骨の大きさがいまいちはっきりしないので、並べて写真を撮った。

並べてみるとウリボウがこんなにも小さかったのかと思うほどだ。
これがオトナオスの頭骨だとさらに差が大きいだろう。

明日は祭日だ。秋の丹沢へ行こう!

2009年11月1日日曜日

サルによるクルミの食痕

10月24日の秋の丹沢観察会でハナレザルがオニグルミの木に座って
クルミをカリコリ食べていた。

この時にKatoさんがサルが落としたクルミの食べかすを拾ってきてくれた。

これらのサルによるクルミの実の食痕は、
堅い殻を歯で押しつぶして割ってできたものなので、歯型は残っていない。
まるで、クルミの実を堅い台の上に置いて石で叩いて砕き割ったようだ。
リスやネズミのように切歯でカリコリと齧って穴を開けたりして食べる方法と違っている。

サルが青い実が木になっているい夏季に、その果肉を果皮もろとも齧りとって、堅い種子の部分は捨てる食べ方は湯河原でも臥牛山でも観察している。
だから、サルはクルミの果肉は食べるが堅い種子は食べることができないと考えていた。

しかし、このハナレザルの観察例によって今まで考えてきたことがあっさりと否定された。
考えることも大切だ、それ以上にまだまだ観察が不足していることを痛感する。

クリタケ採りに、、、。

昨日、昼過ぎに思い立って金曜日(30日)の丹沢実習の仏果山の帰路で見つけた採り残したクリタケを採りに行ってきた。が、想像したようにあらかた採られていた。
しかし、同じ朽木の茎から同じキノコが出ている。

樹皮を剥してみるとキノコの茎がモヤシ状に伸びている。なんだかナラタケかな?なんて思ってしまった。この4個をいただいてきた。
帰路、キノコを探しながら歩くとアカモミタケを一本だけ見つけた。
今年はキノコの凶作かな。

帰路、バス道路に出て坂尻方面まで歩いていると、キク科シオン属シオン節のノコンギクの仲間が
咲き誇っている野菊広場があった。

写真では白く見えるが、薄青紫色の花も混じっていた。

山の中には1時間程度しかいなかったが、行きに1時間10分、帰路に2時間近くもかかった。
以前のようにバイクで風をきって走りたくなった。
バイクだと丹沢へ行くのに駐車のことであれこれ考える必要がない。