8時43分に登山道にでる。
帰りの目印にと、赤布の短冊をぶら下げる手頃な枝を探す。
足元からゆっくり飛び出したものがいる、ガマである。
ガマにはちょうど良い具合の湿り気なのだろう。
落ち着いたものだ。
ヒトを驚かすのが好きな、悪趣味の持ち主だ。
下北半島の山で、ガマを口に入れたことがあった。
生まれ故郷の釧路ではガマを見たことがない。
子供の頃にガマへの対応を経験していないのだ。
しかし、マンガで、忍者がガマに変身したりして戦うので
ガマはカエルの王者くらいに思っていた。
もちろん、筑波山のガマの油売りの口上は知っていた。
ガマを口にくわえた瞬間、あ!これは不味い物だと感じる。
おそらく、1、2秒口にくわえただろうか、
口内が針で刺されたような異様な刺激をうける。
その後は、舌や歯茎やなどが痺れたようになる。
3、4時間も痺れたような状態であった。
皆さん、ガマを口に入れてはいけません。
なんでも、ガマを食べるには、先ず、皮を剥いて肉を水に晒して
毒抜きをしてからでないとダメなようだ(いい加減な情報)。
子供の頃のように葉柄を咬む、酸っぱい汁が口内に広がる。
疲れを一時、忘れさせてくれた。