堤川林道の終点から宮ケ瀬尾根に登る。スギ林の中を枝打ちされて落とされた枝を
踏みしめるようにして直登する。汗がでる。
スギ林を抜けると鍋嵐(中央の尖がった山)が見える崩壊地にでる。
9:02、ここまでくるともう宮ケ瀬尾根はすぐだ。
宮ケ瀬尾根をシカ柵に沿って下っていくと、必ず、タヌキのタメ糞がある場所が
9:30、2ヶ所ある。このタメ糞地点は細尾根だ。
タメ糞場から2分も歩かないところで水源涵養保安林の赤い帽子の白い杭があり、ここからハタチガ沢方面に下りる経路がある。
経路は、10分も歩かない内に下流へ向かう道と上流へ向かう道に分かれる。
上流へ向かう道をたどると、すぐ沢に出る。
9:44、上流部の方を見る。
下流部の方を見る。左側に経路がついている。
沢に水がたまっているので、空のペットボトルに水を満たす。
はじめは上流部を登って行こうと思ったが、経路をいくことにする。
9:45、経路はすぐ尾根を登ることになる。
尾根には梯子がかかっていたり、不安定な丸木橋まである。
何故、このような梯子をわざわざかけなくてはいけないのか?
9:58、梯子や10:00、丸木橋を避けて歩く。
このような木は3年も経つとすぐ朽ちてしまうし、不安定だ。
邪魔なだけだ。
水源林作業用経路なのだが、ぼくの目にはただ山の木を切って一時凌ぎの道をつくっているようにしか見えない。経路を作っている作業をしている人たちには出会うが、
水源林作業用経路の目的は何なのだろう?
県費を地方の業者に落とすということではないのだろうか?と疑ってしまう。
10:08、719ピークの尾根だ。
前にも述べたかもしれないが、何故か尾根上の木が切られる。
ムネアカオオアリが尾根上の大きな切り株の2ヶ所で固まっている。
ミツバチのような分巣なのかな?中に女王がいるのだろうか?
アリの塊を崩してみようと思ったが、アフリカでのシアフという軍隊アリのことが頭に浮かび思いとどまる。シアフなら息を吹きかけようものならワァーとこちらに向かってくるが、
こやつらはたいした反応をしない。良く見ると武器となる口器は皆同じようだ。
シアフのような凄い武器を持っているようではない。
鍋嵐に向かうとき、ぼくは稜線にある道を歩かず、斜面の巻き道を歩いていたら、
何か、不思議な足跡が上の方から聞こえる。見上げると単独行の人が鍋嵐から降りてきた。
ぼくに気が付かず、早足で消えていった。
ギンリョウソウがたくさん咲いている。
ギンランも咲いている。
しかし、ここのギンランは小さい。
719ピークに到達する前に、地図上には載ってない細尾根となる。
ここは年々、細くなり尾根が削られていく。ざらざらした砂質の土壌なので足場が悪い。
10:45、渡ってから写真を撮る。
11:30、鍋嵐に着く。山頂にはマルバアオダモが咲いていた。
ここに着いたら、いつも記念写真を撮る。
鍋嵐でゆっくりと昼食をとり、少し眠る。12:10、鍋嵐を離れる。
12:50、熊ノ爪から下る。新しいシカ柵を右に下る。
右尾根、右尾根と下ってきて宮ケ瀬尾根に着き、
今度は、スギ林の中の作業道を通る。
13:57、目の前のスギの枝の中をヒヨコが四方に逃げる。親鳥は偽傷行動をして、バタバタしている。ぼくの目の前3メートルの枝打ちしたスギ枝の中で一羽が停まった。
ヤマドリのヒナのようだが、どうだろうか?
隠れているつもり。パチリと撮り、すぐこの場をあとにする。
この後、カモシカの皮剥ぎを見ていたら昨日アップしたカモシカに見つめられていたのだ。
4 件のコメント:
ヒナの目の後ろの模様からヤマドリのヒナでいいようですね。
山の公共事業、人の目が届かないからデタラメが多いですね。何か方法ないですかね。
あれー、今日は天気が良いので船に乗っていると思ってました。
7時45分からのNHK番組の自然百景?で、真鶴半島をやってました。この森があるから魚が豊富なんだと思いましたよ。
ヤマドリのヒナですか!じっと隠れているのが可愛かったですよ。
山の公共事業で、水源作業用経路って何だろうと思います。水源作業という言葉が意味不明です。
東丹沢は、県中央地域県政総合センターが業務を発注しているところだが、箱根・湯河原は県西湘地域県政総合センターってことになるのかな?
ぼくが歩いている山塊は清川村住民の個人所有の場所がほとんどです。その中を勝手に出入りしている訳ですので、ときどき山や川や海岸の利用・使用権って不思議な気がします。
水源林と指定された地域の、枝打ちや間伐や、土砂崩れ現場の丸太筋工などの、現場に行くために作られた、山仕事の人専用の道が水源作業用経路だと思います。
丹沢の事情はよく分かりませんが、こちらでは現場が急斜面だったり、作業の内容によって道が必要と判断された所に、枝打ちや間伐の作業と込で径路の仕事が出ます。
大抵はこの現場に200メートルの道、程度の指示で、ルートや内容は現場サイドの判断です。県の指示ではありません。
山仕事の単価は安いですから、儲かる仕事ではありません。
作業員は重たい機械や荷物を背負い上げなければならないので、道があるのはとても助かります。丹沢などは現場に行くだけでも大変で、赤字の仕事も多いと聞いています。
急斜面は普通は階段にするけれど、木の根っこが多くてできないから梯子にしたのかな?
不安定な丸木橋は渡る為とは限らないかも。
でも道づくりは旨い人も下手な人もいますから、何とも・・・。
野良こねこさん、お久しぶりです。
箱根での活動をいつも気にしてブログを見ております。
水源作業のこともっともっとお話しをお聞きしたいです。
野良こねこさんたちのように始終見まわったて作業している場合は、経路は必要だと思います。
東丹沢の場合は、一度作られると朽ちていくだけです。それは、作られる時にはしばしば現場に行くが、その後はしばらく別の場が作業場になる為だと思います。朽ちていたのが立派に補修された経路もあります。
作業員が電動ノコギリや太いロープを背負って歩いているのも見ており、大変な仕事だと思います。
水源林を保全するための作業は県民の水確保のための仕事なので、もっともっと県はお金を出してもらいたいですね。
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