「特定秘密保護法反対」
「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!
自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。
原発不要・核廃絶
2012年6月8日金曜日
2012年6月7日木曜日
釧路にて(1):こんなところに!In Kushiro:In the place like this!
6月初旬の釧路の地に足を踏み下ろしたのは何年振りのことだろう。
もしかしたら、高校3年の時以来かもしれない。
雨模様の残念な天気だが、まさに春まっさかりである。
犬の散歩をしていて、道端にこんな花を見つけた。
恋の花のクロユリだ!
こんな道路脇だ。
グスベリの花が咲いている。
これは子供の頃、腹が痛くなるほど食べた。
大きめのパチンコ玉をした緑色の実が、晩夏には赤黒く熟す。
こうなると酢っぱ味が薄れ甘みが増してうまい。
釧路川の氾濫を抑えるために新釧路川が作られたが、その二つの川は、かっては運河で結ばれていた。今は埋め立てられて長さ、数キロ、幅約200メートルの公園になっている。
その公園まで犬を連れて行かなくてはならない。
ニシキギだ!
ヤマブドウだ!
土曜日まで釧路にいるが、晴れたら塘路湖の方にドライブし、サルルン展望台に登って釧路湿原を眺めたい。
2012年6月5日火曜日
テンはヒミズを食べるの?A marten eat a shrew mole?
6月1日、11時にOhta君が見つけたテン糞
は大きなムカデと小哺乳類の毛と骨が出てきた。
毛で同定できれば良いのだが、そこまでは至っていない。
出てきた骨片の写真である。
写真のAは骨盤の仙骨にあたる部分だ。
DとD'が左右の寛骨の一部である。
Bは大腿骨で、Eは大腿骨の大腿骨頭であり、
Eは大腿骨の大腿骨頭であり、DやD'の寛骨臼に接して股関節となる。
Cは脛骨と腓骨であり、日本に生息する動物では齧歯目、兎型目とトガリネズミ目が
脛骨と腓骨が足根骨近くで縫合合体する。
かなり噛み砕かれているが、ハタネズミやモグラの寛骨と比べたら、一回りも小さい。
また、ハタネズミの寛骨とは少々ことなる。大腿骨が小さすぎる。ネズミの仲間ではないようだ。
釧路湿原産のトガリネズミの寛骨と相似形であり大きさもほぼ等しい。
皆さんにいただいたヒミズやヒメヒミズは、まだ冷凍庫の中。
以前、ヒミズの死骸を拾って骨にした時の、頭骨以外の骨が入っている小箱を開けた。
が、そこにはラベルがなく、小哺乳類の骨であることは分るが、ネズミかヒミズかも不明。
が、ハタネズミやアカネズミ、モグラの寛骨、大腿骨、脛骨と比べると一回り小さい。
恐らく、ヒミズであろうと考えている。
となると、ヒミズはテンに食べられていることになる。
早く、ヤマボウシさんやisa隊員から頂いた冷凍庫tのヒミズを骨にして、
ラベルをしっかり着けなければいけない。
しかし、不思議である。ヒミズの死体は登山道などに転がっていて、
肉食動物が食べないのは、ヒミズの発する臭気を嫌がるからだと
有名なコリンズ・ガイドにも載っている。
それとも春のヒミズは臭いを発しないのだろうか?あるいは、春は、ヒミズの臭いなどお構いなくテンはヒミズを食べてしまうということなのだろうか?
いずれにしても、今日、帰宅したら冷凍庫のヒミズを処理しよう。
早く、ヒミズの寛骨や大腿骨、脛骨をみたいものだ。
庭のドクダミとホタルブクロ
狭い庭にはドクダミとホタルブクロが満開だ。
このドクダミ、地下茎でつながっており、根絶するのは難しいので、ヤブカラシやヘクソカズラとともにもう気が付いたら抜くというようにしている。。
それでも、不思議なものでドクダミにはこの白い花や臭いにも愛着を感じるようになった。
同じように庭に蔓延って、動き回っているのにこのホタルブクロがある。
これは、特に引き抜くことはしてなく、そのままにしている。
庭の隅や、ゼラニュームの鉢など隅々から、動物たちの糞を水洗いして見た後、捨てた種子からの芽生えで二つのプランターは木の実生苗の苗床のようになっている。
が、実生苗でも強いのがモミジイチゴやキブシだ。他はキブシの元気に負けてしまう。
あー、今日は学校だ。今週は水曜日の夕方から釧路に戻らなくてはならない。
なんだか、忙しい一週間になる。
2012年6月4日月曜日
テン糞の内容物のムカデ A centiped of the contents of marten scats.
テンがムカデを食べて、糞として排出されたものを、水に丸1日浸けてから洗った。
6月1日、13:00のテン糞の内容物としてのムカデたち
これらのムカデだけで他は何もない。
昨日、サルなどの頭骨も持ってじゃおクラブで話したのだが、
「気味悪い」、「ぼくの目の前の机に置かないで!」、「夜、夢に見そう!」と
多くの立派なシニアの男たちが頭骨を敬遠し、
ぼくを奇妙な性癖を持った人と捉えたようだ。
山で、植物の人たちと糞を拾う時も、変な趣味をもつ男と思われているのかな
と感じる時がある。
可愛いテンは下の写真のムカデを当たり前のように食べている。
ぼくらもナマコやタコやイカを美味しくいただく。
我が家の娘は小さい頃、庭のダンゴムシやミミズは手の乗せて遊んでいた。
それが今では見ただけで「キャー」だ。
いつの間にか、世間一般の女子のように虫たちを毛嫌いするようになった。
サルもチンパンジーも虫を見ればすぐに摘まんで口に運ぶ。ヒトもそうであったのに、ぼくらは不快害虫とまで名付けてムカデやゲジゲジを毛嫌いする。
ムカデやゲジゲジがいてこそ綺麗なノイバラもバイカウツギも花を咲かせるのだ。
自然を追い払うような感性に、この頃腹が立つ。
キノコもウジも、ウンチもヒルも大事な自然の成り立ちの一つなんだ。
綺麗な花、可愛いペットだけあがめる自然好きには反省してもらいたい。
テンはムカデを食べる!A marten eat centiped in this season!
一昨日の丹沢実習で、林道を歩いて見つけたフィールドサインとしての糞:
11:00
Ohta君が拾って持って来てくれたテン糞
消化されない大きなムカデの肢が見えている。
水洗いした。長さ8センチ以上のムカデ一匹と小哺乳類の毛と骨があった。
この小哺乳類の毛と骨を同定中だ。
今日中にアップします。
13:00
金沢林道にあった、テン糞、コインの上の大きいのが新しい。
他は2、3日前のモノ。大きさが少し違う。
おそらく、この場所は2頭のテンの行動域が重複している場所なのだろう。
そのため、2頭がそれぞれ自分を主張するサインポストとして争っている。
これらの大小、4個の糞を採集してきて、水洗いした。
全て、ムカデの殻というか死骸であり、なんと10匹分のムカデが出てきた。
これらの大小、4個の糞を採集してきて、水洗いした。
全て、ムカデの殻というか死骸であり、なんと10匹分のムカデが出てきた。
14:19
林道沿いの路肩近くにあったアナグマのトイレ。
これぞまさしく教科書通りのアナグマのトイレ(タメ糞)だ。
斜面に穴を掘って(こんなに深く掘ってするのは珍しい)、そこに家族のものたちがする。
水洗いした結果の内容物:ムカデの肢、甲虫の上翅、節足動物の外骨格、不明の植物質が含まれ、80%以上が土砂であった。
ちょっと、否、かなりテン糞で驚いている。
テンのこの時季の食事のメニューはムカデが主食だと云える。
ムカデは、動物たちが掘った穴、岩の割れ目、枯れ木の樹皮との割れ目に割とまとまって見つかる。テンはそういう穴や割れ目を見て歩き回っているのだ。
一方、アナグマは腐葉土にいるような土壌動物を年中漁っているのだ。
昨日は、新横浜で、午前中は霊長類研を退官したK.W氏と夏の中国行の打ち合わせ、
午後から「じゃおクラブ」の皆さん方の前で「分散」の話し、じゃおクラブは定年・退職した
男性だけの集まりだ。水滸伝の梁山泊のシニア版とも云えるようなそれぞれが曰くありげな一芸に秀でた人たちの集まり、オスグループであった。
2012年6月3日日曜日
分散 Dispersal
6月1日の続き:
金沢林道を歩いていて、今までみたことがない虫こぶを見つけた。
コナラの枝を巻き込むようにして着いている。
どんな虫の卵か幼虫が入っているのだろうか?
今、インターネットがあるから簡単に調べられた。
「コナラ 虫こぶ」とこの二つのキーワードで検索すると、すぐに似た写真が出てきた。
ナラメリンゴタマバチというハチの仲間がコナラの冬芽の時期に卵を産みつけたようです。
今日は、新横浜で、じゃおクラブという定年退職者たちの集まりで
話しをしなければならない。
話しのタイトルを「分散」にした。
どんな生き物も生まれた地域や親のいる集団から出ていく。
哺乳類でも生まれた子供は親元から分散していく。
しかし、ある哺乳類では、
オスは出ていくがメスは親元に残るという動物たちが多い。
そのような動物は社会集団(メスグループ)を形成する。
集団を形成する哺乳類の大半は、生まれた社会からオスが出て行く。
母系制の社会を形成しているのだ。
サルの仲間もうそうだ。
ただ、サルの仲間では発情季・非発情季を問わず、年中、他の群れ出身の
オトナオスがメスグループの中に加わっている。
つまり、婿入りしてきているオスがいる。
もちろん、例外の動物がいる。チンパンジーやヒトだ。
チンパンジーやヒトはメスが生まれた社会から出ていき、オスが生まれた社会に残る。
つまり、メスは嫁入りする父系制の社会を形成する。
しかし、そんなヒトの社会に、進化の流れに背くサザエさん現象がみられる。
と、こんな内容の話しをするつもりだ。
2012年6月2日土曜日
晴れのち雨の丹沢実習 Sunny, then downpour!
昨日、専門学校の丹沢実習であった。
歩いたのは、下図のルートの舗装道路歩きであった。
予定では湖岸の道路沿いから鳥観察のグループと金沢林道を詰めて
高畑山に登るコースに分かれる予定であった。
午前中は快晴とも思えるような良い天気、日差しが強く暑いくらいであった。
ガマズミ、ウツギ、ヤブデマリ、ガクウツギ、イボタノキの白い花が咲き、
スイカズラの花がいい匂いを漂わせていた。
絶好の自然探索、観察日和だった。
お昼を林道の陽の当たらない場所で食べ、歩き出して、大きな砂防堰堤がある上の
河原に下り立った時は、空が怪しげな灰色の雲が覆い始めた。
まだ、このこの頃は金沢林道を詰めて高畑山に登るつもりであった。
が、急速に西の空から黒雲が動き出してきた。
全員を河原から林道に上げ、「勇気ある撤退だ!」と同じコースを戻ることを宣言する。
ただ、宮ヶ瀬始発のバスが50分なので3時50分のバスを目指すことにする。
学生たちは早い、いつの間にかぼくと学生6人となった。
Kishi君が道路沿いにあったアナグマのタメ糞をみつける。
これぞ教科書通りのアナグマのトイレだ。
もちろん、ゲットし、皆に取って水洗いすることを勧める。
彼らにウリノキを教え、ヤブデマリとガクウツギの違いを見てもらっている内に、
雨粒が落ちてきた。急いでザックカバーをかけ傘を差して、間もなく雨粒が静かに落ちてきた。
傘を外したり、差したりしているうちに本格的な降りだ。
「勇気ある撤退」をして良かった。高畑山に登っていたら、ずぶ濡れ状態になっただろう。
雷や稲光も激しくなる。
しだいに、ぼくは6人いた学生たちからも遅れ、Miyagi君だけとなる。
彼に、ようやく熟してきたモミジイチゴを食べてもらいながら、皆の後を追う。
膝から下はずぶ濡れになったが、余裕をもってバスの時間に間に合う。
2012年6月1日金曜日
アナグマとタヌキの糞内容物 Scats contents of badger and racoondog
5月28日の唐沢林道・唐沢・鍋嵐ー熊ノ爪・祠の峠・物見隧道を歩いた。
始めてのルートで見つけた新鮮な糞を昨日洗った。
今の時季は冬季と違って、庭の水道栓で水を流して糞を洗っていても全く冷たさ・寒さを感じない。
糞の水洗いには、良い季節になった。
洗ったのは、2ヶ所で採取したアナグマ糞と同じく2ヶ所のタヌキ糞である。
10:36、アナグマ糞
甲虫(おそらく糞虫の仲間)の第一翅、外骨格
12:39、アナグマ糞
物見峠から物見隧道へ下りる登山道の階段で、
斜面の一部を掘り、そこにしている。
甲虫の第一翅一部、第二翅一枚、脚一部、腹部・胸部の外骨格
10:43、タヌキ糞
膜翅目の翅2枚、脚一部、外骨格片、不明種子1個、キブシの種子2個
10:51、タヌキ糞
甲虫の脚、外骨格片、キブシの種子8個
5月の下旬になると、アナグマやタヌキはもっぱら動き回る昆虫たちを、主要食物としていることが分る。それでも、なおタヌキは冬季のキブシの拾い食いを続けている。
アナグマ、タヌキの糞は5分の4以上が土砂よりなる。
タヌキやアナグマが混同されるのも食性が類似しているところもあるからだろう。
その点、テン糞にはほとんど土砂が混じらない。
いずれにしても、日本に、否、東丹沢に生息するタヌキ、テン、アナグマたちの春の食物は
節足動物に依存している。
なお、10:43、タヌキ糞から出てきた不明種子は下のものだ。
直径3ミリくらいの球形の種子である。
この種子を食べたタヌキは腐葉土と化した落ち葉を漁って
たまたま食べてしまったかもしれない。
でも、この種子は?
これから、再び、ヤマグワの実食い、モミジイチゴの実食いが、始まり、ヤマザクラ、ミズキやヤマボウシの実食いとなり、ヨコグラノキやオオクマヤナギ、アケビやケンポナシ、サルナシの実食いとなっていくのだ。
一応、丸一年分の東丹沢のテンやタヌキたちの食性を整理してまとめることができそうだ。
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