「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2012年2月8日水曜日

カモシカの糞 Droppings of japanese serrow

丹沢だ。
カメラにメモリーカードがはいてない。
気になることを確かめて帰ることにする。
雪はかなり融けている。

2012年2月7日火曜日

奇妙な果実ケンポナシ Freakish Fruits, Hovenia dulcis

冬季の丹沢の動物たちの食べ物のケンポナシ
これを最初に見つけて食べた時はその洋ナシのような甘い香りに驚いたことがあった。
丹沢でもそんなに多くある樹木とは思っていなかった。
ましてや水沢林道沿いにあるなんて、、、。
林道に果実が落ちている。
食べるのは、この枝状の部分である。
動物たちがこの果実を白くて丸い部分の種子と一緒に食べて
タネを糞として排泄していろんな場所に広げたのだ。
このように地面に落ちたものはタヌキやアナグマがたべる。
(クリックして拡大)
ケンポナシの種子が見えるテン糞(水沢林道で)
テンやハクビシンは木に登ってこの種子ごと丸呑みしてしまうのだろう。
種子が見える。 
ケンポナシの果実が落ちているところで見上げるとまだまだ実がついている。 
Yabeさんとこんな細い木のケンポナシが実をつけるなんて、、、と驚く。
これまで知っているケンポナシの木は太いものばかりであった。
しかし、ここでは胸高直径が10センチくらいの木にも実がたくさんついている。
今、ふと思った。落ちているケンポナシはイノシシは当然食べるだろう。
シカやカモシカが食べないのだろうか?
シカやカモシカ糞を水洗いする気になれないが、、、、、。

何よ、外は雨で気持ち悪いほど温かい。
部屋の温度より外の方が温かい!

2012年2月6日月曜日

テン糞中の種子  Seeds in Marten's Droppings

2012年2月3日Yabeさんと伊勢沢・奥野林道を歩いた。
その時、テン糞を見つけ拾ってきた、水洗いした。
今回は、少し報告書風にまとめてみた。
結果と考察
地図上の、伊勢沢・奥野林道のGPSの軌跡と数字は見つけ、採集してきたテン糞の位置。
ポイント1、2、3、4、5は伊勢沢林道での糞採集位置
ポイント6、7、8は奥野林道の糞採集位置
8時43分テン糞1
エゾエノキ種子3個、マメガキ種子6個、サルナシ種子7個、昆虫の脚、外骨格少々
8時48分テン糞2
サルナシ種子多数
8時56分テン糞3
エゾエノキ種子2個、マメガキ5個、サルナシ種子無数、ケンポナシ種子6個、キブシ種子18個
9時11分テン糞4
マメガキ種子25個、サルナシ種子多数、不明同一種子2個
10時テン糞5
エゾエノキ種子5個、サルナシ種子2個
11時4分テン糞6
マメガキ種子10個、エゾエノキ種子24個、サルナシ種子91個
11時7分テン糞7
マメガキ種子3個、サルナシ種子46個、バッタの脚
11時15分テン糞8
エゾエノキ種子6個
以上の1~8までの糞内容物から出てきた種子をまとめた。
*不明種子とは2月4日にアップしたものだ。

位置 エゾエノキ マメガキ サルナシ ケンポナシ      キブシ 不明種子
1 3 6 7 昆虫
2 多数
3 2 5 多数 6 18
4 25 多数 2
5 5 2
6 24 10 91
7 3 46 バッタの脚
8 8
合計 42 49 146 6 18 2

エゾエノキ、マメガキ、サルナシが主要な食物になっており、まだケンポナシが食べられていることがわかる。
この結果は、伊勢沢・奥野林道周辺に特有ものというよりも土山峠付近などのことを含めて考えると東丹沢山麓周辺に生息するテンたちの傾向であろうと考えられる。

例年だとキブシが多いのに、今年はキブシが少ないのは、まだまだエゾエノキやマメガキ、さらにはサルナシのように美味しい果実があるから、キブシを食べないということなのだろうか?それとも昨年はキブシの実なりが悪かったのだろうか?雪が融けて、2月中、下旬、3月がくればその答えが出てくる。

さらに、節足動物の内容物が非常に少ないのは、積雪のために枯草の下などに隠れている昆虫類を探し出せなかったということだろう。
もう一つの問題として今回見つけたテン糞は何頭の糞なのだろうか?
奥野林道の6、7、8のポイントは非常に近いが、これは同一個体なのか?それとも行動域の境界上にマーキングとして3頭の複数個体が標したものなのか?

彼らに、消化しないビーズ玉のような小さな標識を入れた肉かリンゴを何か所かに置いて、林道上に排出された糞内のビーズ玉で、彼らの林道上での行動範囲を調べなくてはならないだろう。捕獲して発信機をつけないでやるとするとこれだ!あー、大変だが面白そう。
タヌキはタメ糞で、タメ糞の場所も特定することが可能だ。そうすると面白いことが可能になってくるかな?。
2012,02,05

2012年2月5日日曜日

タンザニアグループ Tanzania Group

タンザニアグループの人たちと、横浜で飲む。
岡山からきたもと青年協力隊を歓迎して!寝過ごすな!

寒中のファレノプシス  Phalaenopsis in a rigid winter

せっかく蕾をつけたファレノプシスがこのところの寒さで蕾を落とす。
部屋の雨戸を下し、カーテンをしっかり閉めるようにしていたら、
二鉢の一つの蕾が大きくなり、とうとう開いてくれた。
でも、寒さのためか花全体が一回りも二回りも小さい。
昨夜は、六本木にあるスイートベイジルというライブレストランで、食事をしながら歌を聴いた。
連れ合いと知人たちとで電車を乗り継いでいった。
ぼくは、デパートの化粧品売り場とかホテルのレストランとかのような華やかな場所が苦手だ。
さらに、音楽会や映画館のような静かにしていなければならない場所が苦手だ。
だから、そのような場は極力避けている。

でも、今回誘われた時は、何故か行く気になり、
四ツ谷の会社の友人やk-ta隊員にも声をかけた。
ついたら、友人やk-ta隊員がすでにビールを飲んでいる。
ビールを飲み、白ワイン、赤ワインとなり、ウィスキーダブルのオンザロックを2杯飲んで、
すっかり歌詞に聞きほれてしまった。

「青い三角定規」というグループのボーカリストだったクーコさんのライブだ。
61歳とも思えぬしなやかな体、鍛え上げられた身体と声の持ち主だった。
歌やお酒にも酔った四ツ谷の会社の友人は、立ち上がってリズムを取り出した。
すぐ、ぼくらのグループは立ち上がってリズムをとった。

今度、ユーミンのライブを飲みながら聴いてみたいと思った。
身体を動かしたので爽やかな楽しさで店を後にし電車に乗った。

2012年2月4日土曜日

テン糞から出てきた種子  Unknown Seeds in Marten's Droppings

昨日、2日の日の伊勢沢歩きで拾ったテン糞を洗っていたら
まだ、標本がない種子が2個出てきた。
ウラジロノキの種子かと思ったが、ウラジロノキの種子よりも少し丸っぽく、スジが走る。形や色はリンゴの種子にも似ている?カイドウの種子かな?
右はサルナシの種子だ。(クリックすると拡大)
なお、このテン糞は雪が融けた部分にあった。この一塊から、
マメガキの種子25個、サルナシの種子多数が出てきている。
見たこともあるような種子だが、、、、。お手上げだ!
どなたかご存知の方、教えてください。

同じノウサギ? Two Hares or One?

一昨日の伊勢沢・奥野林道の歩いたGPSの軌跡だ。
2ヶ所でノウサギの足跡だ!
〇1-〇2間は、直線距離で約1200m離れている。
同じ個体なのか別個体のものなのか?
〇1のノウサギの足跡
〇2のノウサギの足跡 
ノウサギ(Lepus brachyurus)に近縁のユキウサギ(Lepus timidus)の
行動域の広さをネットで調べたら、
10ha(スコットランド)から305ha(フィンランド)までと非常に巾が広い。
もちろん、その生息場所環境の違いによるものだ。
この伊勢沢付近ではどのくらいなのか?下草が無いから広いだろう。
となると、この2ヶ所にあったノウサギの足跡は同じ個体のものになる。
下草が無いので、猛禽やテンやイタチに捕まる機会も多くなる。
それにしてもこうやってノウサギが清川村の人里近くばかりでなく、山の中にもいたのだ。
と云うよりも人里近くで生まれたノウサギが分散してきた個体かもしれない。

2012年2月3日金曜日

雪の伊勢沢  Snowy the Isezawa Stream

昨日、久しぶりにYabeさんと二人で林道歩きを楽しんだ。
水沢橋の林道ゲート前に車を置く。
奥野隧道から水沢橋まではそろりそろりの運転だ。アイスバーンになっている。
ゲート前も凍った雪で覆われている。
ウサギの足跡がここにもある。嬉しい!
(雪の伊勢沢林道をいくYabeさん)

雪の重みで倒れたり折れたりしている木が林道を通せんぼしている。
ウサギ、テン、シカ、カモシカ、タヌキ、ネズミの仲間,ヒトの足跡がある。
雪の表面は凍っている。
どの足跡も綺麗なものがない。 

伊勢沢林道から伊勢沢に下りる。
斜面の雪上が固く凍って滑るので、靴底のカガトで一歩一歩雪を壊して足場を作って下る。
雪の無い時は、10分もかからないで沢まで辿りつけるのに、今回は20分以上もかかるし、
下りるだけで緊張して汗だくだ!

伊勢沢に着く
雪が40センチくらいある。
雪面が凍っているので、沢は難なく渡れる。 

奥野林道へ登る沢を間違えてしまう。
その為、ここでも上着を脱ぎ、雪と格闘する感じだ!
雪上面が凍っているので、登山靴の爪先で斜面の雪面を蹴ってスッテプをつくり、
一歩一歩登る。 

つららが下がっているということは日中は雪も緩むのだ。
でも、昨日は今冬一番の寒さで、日中も気温は上がらなかったようだ。 

奥野林道も雪道だった。
中央右の山が蛭ヶ岳。
立っているだけで寒くなってきたので、上着を着る。 

望遠300ミリで蛭ヶ岳を撮る。
肉眼で小さく見えた山小屋が見える。 

お昼には風が当たらない陽だまりで、二人でインスタントラーメンを食べる。
これがウマかった。
帰路は、滑るようにして下ってくる。
今回、採集してきた8個の糞を水洗いするのが楽しみだ。
動物たちの足跡がたくさんあったが、何度も日中温められて融けて、夜に凍っているし、枯葉が雪面に舞い降りているのでどれもはっきりしたものがなかった。
はっきりしているのはシカやカモシカの足跡だけ。
そうそう、斜面の土砂が崩れる音がしたので、そちらを覗くとカモシカだ!カモシカが静かに斜面に消える。なんとさらに尾の白いシカもいた。シカは警戒音をあげて逃げる。
シカとカモシカが10メートルも離れていないでいたのだ。
写真が撮れなかったのが残念!

今回はアイゼンを持たなかったが固く凍った雪の斜面を登ったり、下ったりするにはアイゼンがあると楽だろう。靴の爪先でキックしてステップをつくるだけで重労働だった。

2012年2月2日木曜日

クマ剥ぎは樹液を舐めるため? What Purpose of Bear Bark Stripping?

1月25日にやまぼうしさんとk-ta隊員と三人で坂尻から三峰への登山道まで歩きました。
その時、坂尻のやまぼうしさんの知人の裏山のスギ林には、たくさんのクマ剥ぎがありました。

下の写真は先日アップしたものです。

k-ta隊員から
『先日のクマ剥ぎのスギの幹を流れる樹液の写真』を送りますとメールがきました。

その写真がこれです(k-ta隊員が撮ったものです)。
もう一枚 
分りますか、樹液が流れているのです。
何だか一部樹脂状になっているようにも見えます
クマによる木の幹の樹皮の皮剥ぎは、アメリカクロクマでも報告されており、
針葉樹の樹皮が主に剥されております。
クマ剥ぎに関しては何故クマがこのようなことを行うのかまだしっかり解明されていないようです。
が、前歯の歯型がしっかり上下についていることから、
この木ではクマが十中八九樹液を舐めたことは間違いないでしょう?

ネットで調べると、福井県の林業事務所の年報を含む各県の林業事務所の報告によると
クマ剥ぎの発生は5-8月頃に集中するそうで、この時季のスギの樹液はもっとも糖分が多くなるようです。しかし、発生する場所としない場所があるようでその原因がなんなのか分らないようです。
いずれにしても野生動物の行動に関しては未知の部分が多いですね。

2012年2月1日水曜日

誰が齧ったの? Who gnawed on trunk?

1月19日の土山峠・猿ヶ島の続きです:
ここでは、木の幹の食痕に注意を払いたいと思います。
これ、誰だろう?
スケールとなるような物を当てて写さなければ判断できませんね。
答え、イエイエ正しい答えかどうかは判りません。フクダフミオの考えたのは下記に?
リスと思います。take隊員間違ってますか?

この幹の齧った痕は?
これだけなんです。ぼくは歯型が幹に水平についているので、下のようにしました。
歯型が下顎の巾広の大きな切歯の痕なので、シカだ!

じゃー、これは何だろうか?ちょっと古いのだ、歯型がはっきりしない。
シカ?カモシカ?ウサギ?ムササビ?
上にあげた動物のどれか不明だ。
もうすこ、新しければ歯型が判るので、判ったかもしれない。
では、下の幹の樹皮が剥げているのは?誰がやった?
この位太い幹でやっているのは珍しいくらいだ!
カモシカが角砥ぎをしたものだと結論した。
それは歯型が全く見つからなくて、全体に擦ったような痕だからだ。
学生は目が良いので、しっかり樹皮に食い込んでいるカモシカの毛を見つける。

以上の誰かが齧ったか、擦ったのか、爪を立てたのかのフィールドサインを見つけることができた。
糞というフィールドサインもそうであるが多くのフィールドサインは山の下りよりも登りの時に見つけやすい。それは、フィールドサインと観察者の目が登りの方が近くなるからだろう。さらに、下りの時は帰路なので、帰る気持ちが勝っていてフィールドサインを見落としていると考えられる。
いつも思うことだが、野生動物探検隊のみなさんと一緒に山を歩くと、100メートル歩くのに1時間もかかることがある。それは、それぞれの見る目の位置や視点が違うのでどうしてもなかなか先に進まない。
サル屋のぼくはどんどん歩くだけ、歩いて見つかればOK.他の人たちは違う。植物、小哺乳類の人たちはすぐに立ち止まる。そんな歩きをして自分なりの新発見をする。