「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年10月20日月曜日

だれの巣穴?

丹沢実習:
アナグマの糞がすぐ近くにあった穴。
カメラのレンズキャップより大きい。
入り口には、掻き出された新しい土がふぁーっと盛り上がっている。
アナグマにしては小さい穴だ。
ネズミにしては巨大すぎる。
誰の巣穴?
イタチが穴を掘るの?
このような穴が近くにあったなら毎日でも見にいくのだが、、、。
全部で7個仕掛けたシャーマントラップの中で、N女学生がかけたものに一匹かかる。
見た目はアカネズミの幼体かヒメネズミかは判然としない。
朝5時半に回収したのだが、寒かったせいか半死状態となっていた。
このヒメネズミ?は学生が解剖し、標本にするために持ち帰る。

動物たちはサルナシを食べてる!

丹沢実習で:
サルナシの蔓は目に付くが実が見当たらない。
風などでサルナシの実が林床に落ちていれば、甘い発酵臭がするのでサルナシの実を見つけやすいのだが、、、、。
金・土と二日かけて、10時間以上山道を歩いたがサルナシの実を見付けられなかった。

が、テンやアナグマはちゃんと今の時季の美味しいサルナシを見つけて食べていた。
黒岩から物見峠への林道上に2個落ちていたテンの糞。
黒い部分はアケビのタネ、緑褐色部分はサルナシの皮である。
始めにアケビを食べて、後からサルナシを食べたようだ。
アナグマの土壌動物や昆虫、及びサルナシを食べた糞。
サルナシの茶褐色のタネがある。
林床に落ちている実を食べたのだ。

テンもアナグマもサルやヒトほどに目は良くないので、鼻でサルナシを探しているのだ。
ぼくも目よりも鼻が良いのだが、まず目で探そうとする。
臭いを感じてから鼻をクンクンさせる。
彼らはぼくらの何十倍も嗅覚に優れていることは間違いない。

2008年10月19日日曜日

トゲナナフシ

丹沢実習で:
ナナフシなのにちょっとオカシイ、身体中にトゲがでている。
で、ナナフシ&トゲでネットをみたら、すぐトゲナナフシがでてきた。

橋の欄干で前脚を何故か触覚のように前方に伸ばして、フリーズしている。
歩き出した。
クリックすると大きくなってトゲがわかります。

食べ頃なガマズミの実

丹沢実習で:
黒岩から札掛・物見峠に通じる林道を歩く。
天気が良すぎて、歩くのが嫌になる。
サルナシは見つけられないが、ガマズミの実は赤く熟しているので、遠くからでも目立つ。
この一房を頬張り舌と歯で皮をタネから剥がし甘酸っぱい汁を舐めとったら、スイカのタネを出すようにプップップと吐き出す。
この味と吐き出す感触が何とも云えず気持ちが良い。
学生たちにも、教える。
が、ぼくのようにたくさん口に頬張るようなことをしない。
青臭いようだ。
リンドウがいくつも日の当たる斜面に咲いている。
秋の七草と思って口ずさんだ「萩、尾花、葛、撫子、女郎花、桔梗、藤袴」でリンドウが入ってない。
リンドウはハルリンドウもあるし、真夏の高山にも咲いているし、、しょうがない。
リュウノウギクを春に茎折って持ち帰り、我家の庭で挿木して花を咲かせたが、野草は野山で咲いているから美しい。

2008年10月18日土曜日

丹沢実習

17(金)・18(土)の丹沢野外実習:
東京アートコミュニケーション専門学校(TCA)というところで非常勤で野生動物の授業や野外実習をするようになって9年になる。
今の時代を反映してか、4年生大学を出たあとに入学してくる学生もいる。
皆、自分なりに何かを求めている。

今回は半数の出席者であった。
17(金):キノコ採集を目的として長者屋敷キャンプ場の前の尾根を登り、宮ヶ瀬・丹沢山間の登山路にでて、登山路を少し丹沢山方面まで移動して高畑山入り口の尾根を下る。
収穫は結局、登る前に採った2本のカラカサダケとホコリタケの幼菌少々、ハツタケの仲間一本だけ、それらを味噌汁と焼肉のつけ合わせ食べる。
長者屋敷キャンプ場で、夕食を終えた後。
唐沢に沿った道を登る。
何箇所もこのような腐ったような木の橋があり、一人づつ渡ってもらう。

木漏れ日の中、サルナシを探しながら歩く。学生たちは2年生になるのにサルナシそのものを食べたこともなければ見たこともないようだ。そんな状態で卒業させたくはない。彼らは自然専攻野生動物レインジャークラスなのだ。
「山の神様」から「黒岩」までの橋が流されており、川を渡渉する。冷たくて気持ちが良い。この学生は靴を首から振り分けてもっていない。流れが緩やかで浅いからと言うだろう。
「黒岩」から「物見峠」までの山道が崩壊しているので通行禁止という立て看板。でも、これは3、4年前からだ。県は林道は修理するが、登山道はなかなか修理しない。

朝、7時半にキャンプ場をでて「物見峠」に11時に着き、タッパーに詰めたご飯とサバの味噌煮の缶詰のお昼。冷たいご飯だが、久しぶりに美味しい昼食を食べた感じだ。皆で一緒に同じ行動をし、同じ物を食べる。これが美味しいのだ。山が更なるご馳走を与えてくれている。 「煤ヶ谷」に辿り着く。セイタカアワダチソウがやけに目につく。
サルナシの蔓はたくさんあったのだが、とうとうサルナシの実を見つけることができなかった。

キャンプ場で泊まった夜は9時に寝てもらう。ぼくは部屋から出て、炊事場で寝る。動物たちが炊事場付近にやってくるのを期待したのだが、オスジカの鳴き声が聞こえただけで、アナグマもタヌキもキツネもやってこなかった。

写真は学生たちから了解をとって載せております。

2008年10月16日木曜日

明日は泊りがけの丹沢実習

明日は、一泊二日の丹沢実習:
学生と一緒に、秋の山歩きを楽しんできます。
ナラタケとサルナシを採れれば良いなー。
オスジカの朝方や夕方の「ピーー」というメスを呼ぶ声も聞かせたい。
もちろん、サルたちの赤くなった顔や尻も見せたい。
シャーマントラップで何が捕れるか、それも楽しみだ。
もちろん捕まえたヤツは同定して逃がします。
金・土と晴れの予定なので、かなり歩くことになりそう。
金曜日は高畑山周辺をキノコ探しで歩き回る予定。
土曜日には、長者屋敷キャンプ場から唐沢沿いに遡上し、黒岩まで行き、そこから物見峠・煤ヶ谷へと歩くつもりである。
日が沈む前に舗装道路に出たい。

庭で餌(ご飯とパン)を食べるネコキチ

フクロモモンガがかなり臭うので、剥皮を庭で行っていた。
なんと、ネコキチが腐った臭いに誘われてやってきた。
まるで、「お前さん、何をしているんだ、この美味しい匂いは何?」と言いたげに2メートルくらい横まできて動かない。
写真を撮る。
なんと尾が途中で切れて、しかも曲がっている。
さぞかし痛かっただろう。
それで人間不信になっているのかな?
ご飯を少しとパンとその上にネコキチ用につくってあったサンマの頭や尾の味醂と醤油で煮たものを出す。
近寄ると一旦見えなくなったが、すぐ現れて先ずご飯を食べ始める。

なんだか、急に馴れてきたようだ。
ここだと、睡蓮鉢の水を飲むこともできる。

有袋類のフクロモモンガ

14日(火)に専門学校の学生から、また、モモンガをもらった。
が、これはフクロモモンガであって、アメリカモモンガではないという。

前のもフクロモモンガだったようだ。

ネズミの仲間のモモンガだと思っていたので、剥皮してフラットスキンにし、腐らすために水に浸けるときも全く詳しく見もしなかった。

左のフラットスキン(皮を肉との境い目でセーターや靴下を脱がすように剥がしたもの)は今回もらったオトナのフクロモモンガである。

下はフクロモモンガの歯である。
齧歯(ネズミ)目の歯に似ているようだが、随分違う。

ネズミ目だと上下とも、一対の第一切歯が長いのだが、下顎は長いが上顎のは他の歯と同じくらいの長さだ。

さらに、見てわかるように犬歯が不明確、小臼歯が尖っていて、食虫類や肉食動物の歯のようだ。

ネズミの仲間だと、臼歯はすりつぶすような構造をしている。
となると、このフクロモモンガの食べる物は、ネズミ目のモモンガとは全く違うものを主食にしているということだ。

この歯からのぼくの推定:小臼歯の鋭さから昆虫、小脊椎動物を殺して食べる。殺す時に下顎の切歯を突き刺す。
調べた結果:これはsugar gliderという英名がついていて、雑食性。ユーカリ木の甘い樹液を好むようだ。さらに、花粉、蜜、昆虫、その幼虫、サソリやクモ類、小脊椎動物も食べる。春・夏には主に昆虫(ガや甲虫)を、秋・冬にはユーカリの樹液や花粉を食べるようだ。

あー、まだまだ歯の構造から食性を言い当てることは難しい。
しかし、我が頭骨標本の中に、始めて有袋(カンガルー)目の頭骨が加わる。
嬉しい!

2008年10月14日火曜日

ペットの死

釧路の妹から、今朝早く、犬のマリーの死を知らせるメールが入った。
今夏、釧路に戻ったときにもう一匹とともに散歩をしたのだが、歩くのが大変だった。
2階への階段も登り降りができなかった。

この一ヵ月前からオムツをつけなければいけない状態になっていた。
目の回りの毛は真っ白になり、イヌでも老化すると毛が白くなることを知った。
下の写真は2005年の正月の時のものである。
この時からすでに目の上の毛が白い。
ペットの死は、身内の死よりも悲しく涙が溢れ出ることがある。
我家は、イヌ好きだが、まだイヌを飼えない。

クロが死んだら、毛皮は尻皮にして、骨格標本をつくろうと思っていた。
が、しだいに弱って死んでいったクロを前にして、ただ、泣きながら庭に穴を掘るだけが精一杯だった。
一年ちかくもクロのことを思い出して涙が溢れ出たことがあった。

クロは庭の土の中では可哀想と掘り出され、写真とともに頭骨、骨盤とともに居間に置かれている。

2008年10月13日月曜日

秋の庭木の手入れ

秋晴れの中、徒長した庭木を伐り戻す。
黄色の花をたくさんつけてくれるモッコウバラの蔓をまとめていたら、この幼虫がいた。
可愛らしいので、撮る。
調べたらヒロヘリアオイラガの幼虫だった。
前部の赤い一対のトゲトゲがおもしろい。
ユズの枝を伐っていると、アゲハの幼虫がいた。
この子は、頭の当たりをちょっと突くと頭部と胸部の境い目辺りからオレンジイロの二又に分かれる角のようなものを出して威嚇する。
この丸まってきたのは威嚇の体勢に入るところだ。 来春までにあとサルスベリを剪定し、お隣さんに枝を伸ばしているモミジを切らなくてはいけない。
わずかの庭だが、結構やることがある。

それにしても、この幼虫たちはこれからどうやって越冬するつもりなのだろう。
サナギで越冬するのかな?
それとも成虫となって越冬するのかな?
山だと、越冬昆虫はサルたちの格好の御馳走だ。