「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2008年8月9日土曜日

可哀想な動物

八景島シーパラダイスのシロイルカ
釧路から上京する妹が八景島シーパラダイスに行きたいというので、金沢八景駅を待ち合わせ場所にして、連れ合いと出かけた。

アザラシ、シロクマ、セイウチ、ペンギン、カワウソたちが狭い水槽に入れられて、狂ったように同じ行動をしている。
親子連れや若いカップルたちは「可愛いい!」と歓声をあげている。
大きな水槽の中をエスカレーターが通りぬけ、上にも下にも左右にも魚たちが泳ぐ、ふらふらと弱っている魚、痩せてもうあと2、3日の命のような個体が混じったイワシの群れ。

最後にシロイルカの水槽を見た。
動物虐待以外の何ものでもない。
可哀想なシロイルカ、遮る物がない透明な円筒の水槽の中を上がったり、下りたりと全く同じ行動を繰り返している。精神的病に罹っているのだ。

ここ八景島に限らず、日本の水族館のあるいは水棲哺乳類に関しての飼育管理は前近代的だ。
動物たちを単に見世物としてしか扱っていない。

2008年8月8日金曜日

歯科医院に行くのが嫌な理由

カニクイザル(Macaca fascicularis)の推定8、9歳メスの上顎の歯
私たちヒトの歯並び(前歯が2本、犬歯1本、小臼歯2本、大臼歯3本)と同じだ。
昨日、歯科医院に行った。
椅子に座らされていた時間は30分くらい。
口を開けたままでいること25分以上。
大口を開けながら、何故、歯科医院に来るのが嫌なのか考えた。
キーンという歯科独特の歯を削る機械音!
ガリガリと患部を削られる時の頭骨・脳への不愉快な衝撃!
この削られる時の不愉快な衝撃が唯一最大の歯医者嫌いの理由であると思っていた。
今回は6ヶ月目の定期検診であり、歯を削られることはなかった。
にも拘らず、歯科医院に来るのは嫌だと思った。
その嫌さとは、半ば強制的に他人に自分の口内を隅々まで見られ、さらにいじくり回されることだ。
歯科医師や衛生士に口を開けてバカ面をして見せて、幼児言葉のような言い回しで注意される。
この嫌さ、屈辱は歯を削られるのと同等かそれ以上のものである。
大口を開けてバカ面をさせられている、この屈辱から一刻も早く開放されたい。
逃げたい気持ちになる。
検診が終わった後、礼を言うのに相手を見るも恥ずかしい。

2008年8月7日木曜日

八月蝉い

網戸にアブラゼミのオスがとまった。
こっそり近寄りパチリだ。が、デジカメは無音。
三脚を取り出して撮ろうと思って、離れたら逃げていた。 友人のGomoto氏は、関東の夏は「五月蝿い」ではなく、
「八月蝉い」と書くべきだと主張する。
ぼくも彼の意見に全く同感だ。

が、その「八月蝉い」夏が、遠い昔のこととように思える。

セミの鳴き声が聞こえない。スズムシやコウロギの鳴き声も小鳥の声も聞こえない。

野生動物調査者としては、最も重要な調査道具を失ったようなものだ。

自転車のベル音や炊飯器や洗濯機の完了音まで聞こえない。

これからは高齢化時代、高い周波数の音が聞こえない人たちが多くなる。

自転車のベル音などの警告音をもう少し低い周波数の音にしてもらいたい。

2008年8月6日水曜日

同定できない!

何故か、コメントに対応して文章を書き直したら、肝心の高山植物の写真が消えていました。
あらためて、同定できなかった写真をアップします。
下のチョウは、釧路湿原で撮ったものです。
3、4種類のジャノメチョウかタテハチョウの仲間を撮ったと思っていたのですが、拡大してみると皆、下のチョウでした。
上の写真の植物は、雌阿寒岳の9合目当たりで撮ったものです。
チョウも植物も同定できません。
とくにこの植物は科さえ思いつきません。
御存知の方、教えて下さい。

昨夜、釧路から暑く、混雑する羽田に戻ってきました。
羽田から京浜急行に乗り、「あ~、再び日常だ!」との感慨で電車の中の勤め帰りの人たちの顔をながめながら帰宅しました。

この高山植物については、植物写真家であるisa様から「ヒメイワタデ」という御指摘(コメント参照)を受けました。
さらに、チョウについては、take様から「サトキマダラヒカゲ」であるとのコメント(参照)をいただきました。

2008年8月5日火曜日

湿原の思い出

釧路湿原の遠景
これは7月27日の釧路実習でサテライト展望台から撮ったものです。
手前の少し斜めに左右に走っている木が生えてないようなところ、わかりますか?
そこのさらに手前(手前の林と重なりそうなところ)に斜めに細く走っている道がわかりますか?
クリックして拡大して見て!
白い服をきた人が歩いていますね。
そこが、湿原探勝歩道です。左(実際は北にあたる)に進むと温根内ビジターセンターがあります。

この湿原探勝歩道はかって鶴居村と鳥取を結ぶものでありました。
鳥取小学校の頃の同じクラスに、鶴居村から通ってくる吉田くんと澤田さんがおりました。
彼らのおじいさんさんたちは鳥取県から屯田兵として渡ってきたのです。
ぼくは、2度吉田くんに着いて鶴居村の彼の家まで行ったことがありました。
片道10キロ?くらいあったとおもいます。
帰りは、真っ暗闇の道を遠くの光を目差して歩いたのが昨日のように思い出されます。
2度の内一度は、軌道の上を走るトロッコに乗って鶴居村まで行ったことがありました。

当時の湿原は、原野と呼んでおり、牧場にもできない不毛の地と考えられていました。
しかし、当時の子供たちにとっては、無限の楽しみを提供してくれる場でもありました。

春は、山菜採りやスズラン狩り、オタマジャクシ取り
夏は、ヤチウグイ、トンギョ、ドンコ、ドジュウなどの魚釣り、さらにはキリギリス取り
秋は、コクワ(サルナシ)やヤマブドウ狩りやボリボリ取り
冬は、スキーを履いて、どこまでも自由に歩ける開放感

谷内坊主の上を飛び跳ね、谷内眼に竦み、肘や膝はいつもすり傷だらけの子供の時が懐かしい。
そういう外遊びを今の子供たちにも味あわせてあげたい。

2008年8月4日月曜日

デカイ植物

蕗の葉の間から顔を出して花を咲かせているのは
巨大なウバユリ
関東地方の里山では見慣れたウバユリであったが、あまりにもデカイので写真を撮る。
釧路湿原の植物の本を眺めていたら、このウバユリの名前がオオウバユリという和名になっている。
ウバユリの変種ということだ。 哺乳類では、アレンの法則やベルグマンの法則があって、近縁の動物では、寒い地域に生息する動物(哺乳類や鳥類)ほど 耳、尾、手足の長さなどが短く身体が大きくなり、全体的に丸くなる。
これは、身体全体の表面積を小さくすることによって、逃げていく熱量を最小にするという効果がある。

ウバユリもバカデッカクなって変種となっている。上の写真で写っているフキ(アキタブキ)も関東などのフキと比べ物にならないほどデカイ。たくさん生えているミズナラは葉があまりにも大きい(関東の山で見られる葉の2、5倍くらいの大きさ)ものだから、カシワ?とまで思ったくらいだ。
まるで、葉を大きくすることによって、北国釧路の夏の太陽をいっぱいに浴びようとしているかのようだ。
どうなのだろうか?植物にもアレンやベルグマンの法則のようなことが云われているのだろうか?

鳥痴であり、植物についても詳しく知らない。恥を忍んでお尋ねしますj。どなたか御存知の方教えてください。

2008年8月3日日曜日

ストーブをつける

昨日、今日と雨模様の天気
91歳のお袋がストーブをつける。
外にいると長袖でも寒く、薄手のセーターが欲しい。
釧路を東京以西の人たちの避暑地として宣伝したいくらいだ。
上のフサスグリは阿寒川で釣りをした時の、川沿いの畑の横に他の草木と一緒に植えられて(生えて)いたもの。熟すと赤黒くなり、甘くなる。ぼくはグスベリの甘酸っぱい実の方が好きだ。しかし、関東地方のカキの実もそうだが、このような野趣溢れる実を子供たちも食べなくなった。
あんなに線路沿いの草叢にあったモリイチゴをまだ見つけていない。

2008年8月2日土曜日

ガンコウランとコマクサの思い出

ぼくが子供の頃(50年前)
現在の釧路西港があるあたりから大楽毛、白糠までの海岸沿いには、ガンコウランやフレップ(コケモモのこと)が生えていた。
ガンコウランやフレップの上で転げ回って遊んだ。
フカフカして気持ちがよかった。

現在では、温暖化の影響のためガンコウランやフレップは海岸沿いでは見られなくなった。
見られるのは雌阿寒岳や雄阿寒岳などの山だけとなった。

先日登った雌阿寒岳の帰路、青黒くなってきたガンコウランの実を食べてみた。
懐かしい味がした。
フレップの実はまだ白いところが残っており赤くはなっていなかった。
(クリックすると青黒い実がみえますよ。)
今回の雌阿寒岳・阿寒富士登山で、ちょっとした異変に気が付いた。
これまで、コマクサが見られたのは阿寒富士の山頂付近だけであった。
それが、雌阿寒岳の山頂から阿寒富士の登り口までの鞍部辺りにもたくさんコマクサがあった。
この辺りのコマクサの大半が花が終わりかかっていたが、阿寒富士山頂ではまだたくさん咲いていた。
このコマクサの低いところへの広がりをどのように解釈したら良いのだろう?
このところ活発化している雌阿寒岳の火山活動の影響があるのだろうか?
2006年の釧路実習の時は、噴火のため雌阿寒岳には登れなかった。

2008年8月1日金曜日

湿原で見つかるトガリネズミの死体

釧路湿原を歩いたときに、今回はまともなトガリネズミの死体を見つけられなかった。
3コ見つけたが、いずれも踏み潰された死骸であった。
下の写真のものはそれでも一応見た目でトガリネズミを判るので撮った。 ひっくり返して腹側から
関東近郊の山麓の登山道や林道を歩くと、足元に見つける死体がヒミズのものである。何故、ヒミズが肉食動物にも食べられずに道に転がっているのか分からない。

釧路湿原では、ヒミズの代わりにトガリネズミとなる。
ヒミズはモグラ科、トガリネズミはトガリネズミ科で同じ食虫(モグラ)目であっても科が異なるが、両者とも似たような生態をしている。両者とも地表の腐葉層を動き回っている。手の形からしてヒミズの方が柔らかい地表中を潜っているのだろう。
似ている生態だから、同じように人が歩く道に転がっているのはどのようなことが原因なのか? 上の写真は、雌阿寒岳で見たイワギギョウの花である。右下の幅広のロゼット状の葉はイワブクロだ。

フィールドサイン(糞)

キタキツネの糞、釧路湿原で:ネズミ類の毛と骨の一部が内容物に含まれている。
クロテンの糞、釧路湿原で:ヤマザクラの実の果皮とタネからなる。
ミンク?の糞、釧路湿原で:ヤマザクラの果皮とタネだけのもの。
ミゾハギ、阿寒川沿いで:釣りをした時の川沿いの畑の側に生えていた。
釧路から上京して始めての夏を兄貴のアパートの部屋で過ごした。
暑くて、パンツ一枚になり足を水を張ったバケツに入れて過ごした。
運動もしないのに、ただ座っているだけで汗が出るっていうことを始めて経験した。
そのアパートの近くの学校の木には無数のセミが鳴いていた。
しかも、数種類ものセミを見つけた。
捕まえようと近づくと、パッと飛んで逃げた。まるで、ギンバエをでかくしたようなセミだと思った。

釧路にきてまだセミの鳴き声を聞いていない。
あのエゾクマゼミの声がどんな声であったのか忘れてしまった。
このセミは鳴いているところに、近づいていっても逃げるようなことはない。
手掴みすることが容易である。
が、セミを捕まえたのは一夏に1、2匹くらいで、それはもう当然絵日記のテーマとなった。

関東地方のあの夏のセミの騒がしさは、夏の暑さと日差しを一層強いものにする。
釧路でまだセミの声を聞いていないのは、ぼくの耳のせいかもしれないと今気が付いた。
5日の夕方には、耳のせいかどうか分かる。
高校の尊敬すべき友人のGomoto氏は夏の「五月蝿い」は「八月蝉い」と書くべきだと云う、理に適っている。
それにしても、関東地方のあのアブラゼミの多さは異常とも思えるのだが、、、、。