「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2021年4月2日金曜日

驚き!スナメリの頭骨!  Astonishment/Marvel! Skull of finless porpoise!

 部屋の書棚の上にシカのトロフィーのようにぶら下げていたスナメリの頭骨を、今は再び手許に置いて眺めている。このスナメリは杦本盾美さんが知多半島の佐久島にスナメリの頭骨拾いを兼ねて海水浴に行ったら、本当にスナメリの頭骨を見つけて拾ってきたのです。宅急便で送ってくれたのは2009年2月の事でした。送られてきた時の事を2009/02/24のブログにアップしております。

イヤー、図中にpm、mなどと頭骨の各部分の骨の名称を記しているが、これは、いくつかのハクジラの仲間やネズミイルカ科の頭骨を見たが、前顎骨、上顎骨ははっきり判るが、他の骨に関してはネズミイルカの仲間でも違い、結局スナメリの頭骨の名称についてはペンディングになった。それは、欧米の海に生息しているならば調べ上げられているだろうが、スナメリは日本、中国からインドにかけての海に生息する動物だからだ。これから調査研究される動物だ。

で、口吻の上部で一見長い鼻骨にように並んでいるのが前顎骨である。これは殆んど全てのハクジラ類の頭骨で同じだ。長い前頭骨に癒着して上顎骨がある(図1)。これもハクジラ類では変わらない。

前顎骨が口先まで伸び(図1、2)ている。前顎骨から出る歯は切歯であり、上顎骨から出る歯は頬歯と呼ばれる前臼歯や臼歯である。このスナメリの前顎骨からは3本の歯が見え(図4)、上顎骨からは15本の歯が出ていたようだ(図2)。だから、計18本の同歯性の歯が出ていることになる。もともとは異歯性だったが同歯性に代わる大変換期があったのだ。その時に前頭骨や頭頂骨も目まぐるしく変ったのだ。

図1. スナメリNeophocaena phocaenoides頭骨上から
pm:前顎骨、m:上顎骨、v:鋤骨、n:鼻骨、f:前頭骨
図2.スナメリ頭骨下から
pal:口蓋骨、la:涙骨、te:側頭骨
図3. スナメリ頭骨左側面から
la:涙骨、te:側頭骨、p:頭頂骨、o:後頭骨
イヌやシカの頭骨と比べると奇妙と思えるほどの頭骨だ。どこに頭頂骨が行ってしまったのか?っと思えるほどだ。
図4. スナメリの前顎骨と上顎骨の先端部を斜め下から
前顎骨から歯が3本出ている。しかし、これらの歯は上顎骨から出ている歯と比べると小さい。同歯性の歯は短く、根が浅い。これらの歯はしばしば抜け落ちて新しい歯に次々と新しい歯に代わっていくことができる。

モグラの上腕骨やネズミなどの脛骨と腓骨が踝の方で癒合・合体している下肢の不思議に魅せられていたが、C.Fさんからシカの頭骨の後半分の写真を見せられて再び頭骨の面白さにハマっている。頭骨ほど動物たちの生態に応じた形態になっている骨はないかな?っと思うくらいだ。陸には上がらずに水中だけで生活するヒゲクジラ、ハクジラの仲間の頭骨の変異は陸生哺乳類の頭骨からは想像を絶するものだ。

2021年4月1日木曜日

もう、山歩きは無理!   It's difficult for me to walk in the mountains.

30日は、引地川の遊水池公園まで散歩に出かけたが、何と2キロも歩かない内に左股関節から太腿にかけて痛くなり歩くのが難しくなった。幸い、川沿いにパーゴラが掛った休み台があり座る。実は27日に専門学校でチャレンジキャンパスがあり、3人の高校生に対して話している途中に左の太腿が痛くなったのだ。座骨神経がいろいろちょっかいを出してくる。
休んで股関節部分を押していると楽になったので、今度はゆっくり歩く。痛がっていると歩かなくなるので歩かなければ思う。しかし、頭の中はもう山歩きは無理だろうっと云う思いでいっぱいになる。
山歩きが出来なくなったら骨を眺めながら暮らそうと思っていた。しかし、想定していた山を歩けなく生る時が85歳を過ぎた頃だ!それよりも10歳も早い。拾ったテンやタヌキの糞のマトメもしていない。整形外科でも手もみでも毎日散歩すること!デスクワークが一番悪い!っと!
1時間以上パソコンに向かわない事!難しい!30分椅子に座ったら立ち上がる事!難しい!
図1. タブノキの花が咲き始めている 
図2. クワの蕾が一杯
オオイタドリを見つけたので、折って写真を撮った後、皮を剥いて食べる。昨年は食べなかった。酸っぱくて旨い!

図3. オオイタドリだ!
図4. 歩道橋の下に小学校のサクラが伸びている
歩道橋を渡り、この小学校横の坂道も一歩一歩足を運ぶ。この変な痛さを克服したい。怪我をしていないのにどうして痛くなったりするのだ!座骨神経が圧迫されているんだったら逆に痛さが感じなくなるのではっと考えながら俯いて歩く。
図5. 小学校横の道はサクラの花弁で埋まる。
昨日も温かかったので、散歩する。痛くなったらすぐ家へ戻れるようなルートを選ぶ。多くの人たちが陽気に誘われて歩いている。歩いた距離は3.5キロ、最後の1キロくらいは左足の付け根を揉みながら歩く。もう、ヤエザクラが咲き出しているので、帰宅して休んでからデンドロ類を庭に出す。今日は、他のラン類も外に出そう。

2021年3月31日水曜日

切歯も頬歯も無いセンザンコウの前顎骨  Premaxilla of pangolin with no incisors and no cheekteeth

 無根の切歯を持つ齧歯目ような動物の前顎骨は鼻骨の側壁に接し、前顎骨が大きくなる。では、切歯が無い動物の前顎骨はどういう状態なのだろう。上顎の切歯が無いウシやシカの仲間も、前顎骨が大きくなる。これらの有蹄類は下顎の切歯で植物の草や葉や樹皮を噛み、上顎の前顎骨部分は噛んだ草や葉を押さえるのに使っている。そのためだろう。前顎骨は前に伸びて草や葉を押さえやすくなっている(でも、この連中の上顎にも切歯があった方が草や樹皮を噛み切りやすかっただろう)。

では、切歯ばかりでなく歯が一本も無い昨年10月に大学時代の友人からプレゼントされたパラワンセンザンコウの頭骨を見直した。

図1. パラワンセンザンコウManis culionensis
pm:前顎骨、n:鼻骨、m:上顎骨、f:前頭骨、j:頬骨
図2. パラワンセンザンコウ 下から
図1では前顎骨はシカのように鼻骨に接し癒合している。図2では口吻は長いがその大半が上顎骨が占めている。全ての歯が無いので、下顎骨を引き上げる咬筋が付着する頬骨弓が欠落している。ここがシカとは違っている。しかし、センザンコウの前顎骨は食物としてのアリを舐め採った時に下顎骨とで押さえているということかな?でも、下顎骨は余りも華奢だ(図3)。センザンコウは口を開けて獲物を押さえるなどという行動は全くしないでタダ少し開けた口から舌を伸ばしてアリなどを舐め採ることしかできないようになってしまっている。食物に関してはアリに特化した口の構造であるが、せめて大きなカブトムシのような昆虫を食べることができる構造にはなっていない融通性のない口だ。
図3. パラワンセンザンコウの下顎骨

2021年3月30日火曜日

引地川沿いの散歩  Walking along Hikichi river

昨日、花見を兼ねて引地川沿いを散歩した。花見の為だろう。いつもより多くの人たちが歩いている。年老いた夫婦連れ、若いカップル、乳母車を押している子連れ、ぼくのような一人歩き。皆、それぞれの花見を楽しんでいる。
図1. カラスノエンドウが咲いている
図2. このタンポポは?
道の真ん中に小さなカエルが車に轢かれていた。後足を持って土手の草叢に捨てた。何ガエルかちゃんと調べてから捨てれば良かった。可哀想なヤツは今年生まれてカエルになった個体だろう。しかし、どこで幼生のオタマジャクシ時期を過ごしたのだろう。引地川のこの辺りは周りが土手で流れが速い!田圃も無い!
図3. ありゃー、カエルが轢き殺されている
図4. 満開だ!

2021年3月28日日曜日

前顎骨は6個の別名がある   Premaxilla has six aliases

 前顎骨を鼻骨との関係を調べていて、前顎骨にはたくさんの別名があることが分かった。それらを並べてみる。

①切歯骨、②間顎骨、③顎間骨、④前上顎骨、⑤ゲーテ骨、そして⑥前顎骨がある。

①切歯骨(os incisivum ラテン語):これは切歯が萌出する骨の意だ。ヒトの解剖学用語ではこれが用いられている。

②間顎骨と③顎間骨、④前上顎骨:家畜解剖学で使用されている。

⑤ゲーテ骨:あの「若きウエルテルの悩み」を書いたゲーテが、ヒトの子供や乳児の骨を調べて動物との結びつきを解明したのでこの名がついたようだ。

実は、ぼくがどうして前顎骨と云う言葉を使い始めたのか、不思議になったのだ。と云うのも前顎骨をネット検索してもそのままでは出てこない。どうもぼくは後藤・大泰司編「歯の比較解剖学」医歯薬出版を読んでから使い始めたようだ。魚の解剖学では前顎骨を使っている。

尚、前顎骨は英語でpremaxillaであり、maxilla(上顎骨)の前(pre-)にあるということでpremaxillaになり、その和訳としてそれぞれの分野の研究者が④前上顎骨、⑥前顎骨を使い、ヒトの解剖学者が切歯がでる骨の意で①切歯骨を使い、左右の上顎骨の間にあるので②間顎骨や③顎間骨と云い、ゲーテが解明したことから⑤ゲーテ骨とも云うようになったようだ。まー、いくつかの別名があってもそれがどこの骨か判れば良い。何も〇〇専門家の言葉でなくても良いのだ。

図1. ニホンザルの頭骨♂
pm:前顎骨、m:上顎骨、n:鼻骨、l:涙骨、j:頬骨、f:前頭骨、s:側頭骨、p:頭頂骨、ma:下顎骨

2021年3月27日土曜日

もう、サクラが満開! Already Sakura in full bloom!

昨日、温かだったので、お昼頃にラン類を外に出して水をシャワーにように浴びせかけ、昼食をとってから連れ合いと引地川沿いを散歩する。もちろん、目的はサクラの開花を見る為だ。もう、ほとんど満開に近い!
湘南台引地川沿いのサクラ

今日は、これから専門学校だ。チャレンジキャンパスで高校生向けの授業を行なわなければならない。何を話すかまだ内容が決まらない。

2021年3月26日金曜日

多くの動物の前顎骨は鼻骨に接する Almost all mammal's premaxillae contact with nasals.  

 下肢の脛骨と腓骨の関係を調べていた筈なのに、CFさんから添付されたシカの後半部の頭骨から、頭骨の事が気になり調べ始めた。前顎骨と鼻骨との関係と云うか状態に興味が魅かれた。で、あらためて動物たちの頭骨を見直している。カモシカやキョンでは前顎骨が鼻骨に接しないが、イヌ、ネコやネズミやウサギ、サル、さらには手持ちのハイラックスや有袋類など殆んど全ての哺乳類では、前顎骨が鼻骨に接する。

ただ、非常に面白いのは齧歯目(図1)や兎形目(図2)では鼻骨の側面に接するのは前顎骨だけで、上から前顎骨が接し癒合する。この二つの目orderの動物たちの前顎骨は他の動物の骨(例えば鼻骨の幅や長さ)の割合に比べると大きい。口吻部分が前顎骨と鼻骨だけからできている。

図1. スワヒリ名Buku Cricetomys gambianus
齧歯目の頭骨の中で、ぼくがアフリカで食べたブクの頭骨は机の上に置いていつも触っているため、各骨の縫合部分が汚れてはっきり判る。          
図2. カイウサギOryctolagus cuniculus
この前顎骨が大きな原因は両目とも切歯が無根で伸び続けるため、上の切歯の根は上顎骨に接するところまで伸びている。このことは前顎骨が鼻骨側壁と全面的に接するのは、前顎骨から出る切歯が無根の切歯であることと関係するだろう。そう考えると無根の切歯を持つ霊長目アイアイDaubentonia madagascariensisや長鼻目ゾウElephantidaeなどの前顎骨も齧歯目や兎形のように鼻骨側壁に癒着するのだろう。っとすると北極海に生息するイッカクMonodon monocerosの前顎骨も同じだ!
無根の切歯が前顎骨を大きくしているのだ。

2021年3月25日木曜日

キョンの頭骨の写真を撮っていた  I had already taken a picture of skull of Reeves's muntjac

先日、キンシコウ調査でイヌが食べていたキョンの幼獣の頭骨をアップしたが、2005年11月にキンシコウを調査した時にホエジカ属のキョンMuntiacus reevesiの頭骨の写真を撮っていた(図1、2、3)。
キンシコウは秦嶺山脈の陜西省金絲猴自然保護区に入って調査・観察する。ベースキャンプにしていた玉皇廟村に入る前に周至県双廟子の保護区支所に立ち寄る。そこで撮ったものだ。拡大するとはっきりするが、前顎骨と鼻骨の間に上顎骨が割り込んでいて、前顎骨と鼻骨は接しない。涙骨が深く凹む。シカCervus nipponと同じように涙骨と上顎骨、鼻骨、前頭骨との間の骨が無い。
図1.キョンMuntiacus reevesiの頭蓋骨左側面から
図2.キョンの頭骨底面から
図3.キョンの頭骨上面から 
このところ頭骨や骨を眺める事が多くなった。山に行けなくなった代わりに骨を眺め回しているのだ。自分なりに一つの興味深い事を見つけると、ネズミでは?タヌキでは?ウサギでは?っと頭骨や骨を整理棚から取り出してはその不思議さを自分なりに説明できないか楽しんでいる。

2021年3月24日水曜日

春は苦みを盛れ! Let 's eat the bitter in spring!

 昨日は天気が良いがちょっと冷たい風が吹いていた。でも、非常に爽やかな感じなので、引地川沿いのサクラの状態を見にいった。まだ、3分咲きかな?っというものだった(図1)。しかし、何故か満開のサクラもあった。サクラの写真を撮っている人もいたが、多くはそぞろ歩きで春の雰囲気を楽しんでいた。 帰路、我家の近くの教会のカイドウが満開であった(図2)。

図1. 引地川沿いのサクラは3分咲き
土筆ツクシも薺ナズナ、野蒜ノビルもこのところ食べてない。蓬ヨモギを摘んで団子か餅に混ぜて食べてない。春は苦みを盛れ!と云うが知人から貰った蕗の薹フキノトウを食べただけだ。何だか野草・山菜から離れてしまっている。今夜は庭のユキノシタやタンポポの葉でも天婦羅にしよう。
図2. 教会のカイドウの花

2021年3月23日火曜日

シジュウカラの巣作りは1日に20分  The time of great tit's nesting is about 20 minutes a day

 シジュウカラのペアが巣箱に出入りしていたら、ヒヨドリがやってきて巣箱の前のミズキの枝にとまって動かない。そのため、シジュウカラが来られなくなったので、2度ヒヨドリを追い払った。そんな事もあったせいなのか、どうもシジュウカラの巣作りにかける時間が朝8時過ぎの少しの時間だけだ。これが普通の巣材運びなのだろうか?巣作りをしながら、互いにペア相手の様子を伺っているのだろうか?先日は、雨降りなので巣作りはお休みだ。雨のあたらない巣箱の中で過ごしたら良いと思うのはぼくらヒトの感覚なのだろう。

今朝、8時半頃にやはり2羽でやってきて巣材を運びいれた。それも2回だけだ。ぼくとしてはもっと熱心に巣作り専念してもらいと思っている。ここで少し幾つかのシジュウカラに対する疑問が出てきた。

3月23日8時15分、巣箱に入るシジュウカラ

シジュカラは一夫一妻である。しかし、この巣箱に産み落とされる卵はここに巣材を運んでいるペアの♀が産み落とすものだ。しかし、この卵にペア♂の遺伝子が受け継がれているよりも他の♂の遺伝子が受け継がれているようだ。「つまり、シジュウカラの一夫一妻のペアは見かけだけ(社会的単婚と云う)で、生まれてくるヒナは父親の遺伝子を受け継いでいない。」と云うことが知られている。っと云うことは、我家の巣箱に出入りするペアの♂と♀は、他の場所で他の異性と巣作りをしているかあるいは交尾をする異性を探しているのだ。それだから、我家の巣箱の巣材運びは1日の内の午前中の少しの時間だけなのかもしれない。
そうやって、浮気をした我家の巣箱に来るペアはどうやって落ち合うのだろう。まー、そう云った事は既に調べられているだろう。