「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年4月10日金曜日

高取山から仏果山へ  From Mt.Takatoriyama to Mt.Bukkasan

高取山を出て、宮ヶ瀬越を過ぎ、快調に歩いていたら、先を歩いていた娘がここに糞があると教えてくれる。おー、尾根では珍しいアナグマ糞(図1)だ。さらに、テン糞をいくつも見つけ拾った。モグラのトンネルで土が盛り上がっている(図2)。
図1. おー、これはアナグマ糞だ!違うこれは鳥のカモ糞だった!
図2. モグラのトンネルだ!
図3. 娘の歩きは早い!
 ミヤマシキミの枝の先端部が何者かによって噛み取られている。引きちぎった痕が良く判る(図4)。誰が食べたのだろう。この2,3年前から食べられる草や木が少なくなったため、ミヤマシキミのような毒のある植物をも食べるようになった。
図4. ミヤマシキミの先端部が噛み取られている
11個目のテン糞だ。これから仏果山まで13個ものテン糞を見つけることになる。こんなにこのルートでテン糞があるのは珍しい。
図5. テン糞11 何を食べた糞かな?
仏果山の山頂直下の丸太道があるところのミツバツチグリが陽を浴びて黄色の花を開いている(図5)。
図6.ミツバツチグリ
10時35分に仏果山山頂に到着だ。ぼくはザックを下ろし水を飲んでから展望台にいる娘を追う。周りの山々(図6~8)を娘に説明していると登山者が一人きたようだ。おじさんが来たと娘が云う。写真を撮り終わって下に下りると、単独行のおじさん(ぼくよりも20歳以上は若い)は展望台に上る。お湯を沸かして持ってきた味噌汁を飲みながら早いお昼を食べていると、中年の夫婦がやってきて、ぼくらから離れた場所に座る。食べ終わり、出発すると、中年男子の二人連れが宮ヶ瀬越の方からやってくる。彼ら二人と近づかないようにするため、行き過ぎるのを待つ。一人は今流行りの短パンの山ガール風の登山スタイルだ。いつも思うのはイバラが蔓延るブッシュの中は歩けないだろう。整備された登山道のあるところだけのスタイルだ!
図7. 中央右奥の高い山()は丹沢一の蛭ヶ岳1673m
晴れていると山頂の蛭ヶ岳山荘が見える
図8. 中央左の高い山は大山1252m
山頂にいくつかのアンテナが見えるのだが、、
図9. 高取山の展望台が見える(クリックして拡大)
図10. マメザクラが満開だ!
 展望台の足元にヒトリシズカが6、7本出て咲いている(図10)。
図11. ヒトリシズカ

2020年4月9日木曜日

大棚沢駐車場から高取山・仏果山へ2)from Ohtanasawa parking area to Mt.Takatoriyama and Mt.Bukkasan

昨日の山歩きで、鳴いていた鳥がいく種類かあったが、誰が鳴いているのか判ったのは、ウグイス、シジュウカラ、カケス、ヒヨドリで、ヤマガラを2度も見つけたがどんな鳴き声か判らなかった。また、高取山でブランチを食べている時にトビが2羽、顔がはっきり見えるくらい近くまで寄ってきた。この場でエサをやるハイカーがいるのかも知れない。
登山道にテン糞をまた見つけた(図1)。道の山側のスギ林にナガバノスミレサイシンが一輪さいている(図2)。葉がなければぼくはタチツボスミレとの区別ができない。
図1.7:40 今朝のテン糞2
何を食べた糞だろうか?
図2. 7:43 ナガバノスイレサイシン
今回の山歩きを高取山、仏果山を目的にしたのは、ミツバツツジの花を見るためであった。咲いているが、まだ満開とは云えない。花の満開の時にドンピシャリと出合えるのは難しい。でも花が見られて嬉しい!
図3. 8:00 おー、ミツバツツジだ! 
図3'. ミツバツツジの花
また、ナガバノスミレサイシンを見つける。以降、高取山・仏果山までタチツボスミレとナガバノスミレサイシンがたくさん見られた。
図4. 8:07 ナガバノスミレサイシンだ!
図4'. 8:22 ナガバノスミレサイシン
宮ヶ瀬越近くの登山道の両脇の斜面にはモミジイチゴ(図5)の大群落があった。この果実の時季の動物たちの糞にはこの種子がたくさん入っている。人にも美味しいが動物たちにとっては大事な食物だ!駐車場付近では、クサイチゴやニガイチゴの花が咲いているが、上の方ではクサイチゴやニガイチゴの開花はまだだ。
図5. モミジイチゴの満開の花
図6. 8:28 宮ヶ瀬越だ!
アセビの花がまだ咲いている(図8)。この場所は風が通り抜けるので少し寒いのだろう。宮ヶ瀬越からこのアセビの間の400メートル若の間に4個ものテン糞を見つける。娘が奇妙な物を見つける。木に寄生しているサルノコシカケ科のキノコの仲間(図8)のようだ。すごく堅い!色と硬さからヒトクチタケかな?
図7. 8:52 アセビの花
図8. ヒトクチタケかな?
9時頃に高取山に到着す。娘は展望台に上っていくが、こちらは休み台に座って、朝飯代わりのアメリンカンドックをサーモの熱いウーロン茶と共に食べる。トビが異様に近くまで寄ってくる。休み台の足元に古いテン糞を見つける(図9)。高取山の標識にはコロナへの注意書きが貼られている(図10)、同じ物が山頂の他の場にも何枚か貼られていた。二人の記念写真を撮って出発9時20分に出発だ。
図9.休み台の足元にあった少し古いテン糞10
表面に哺乳類の毛が浮き出している。誰を食べたのかな?
 図10. 新型コロナウィルスによる通行止め

2020年4月8日水曜日

大棚沢駐車場から高取山・仏果山へ From Ohtanasawa parking area to Mt.Takatoriyama and Mt.Bukkasan

今朝は5時半に家を出て、大棚沢駐車場から高取山に向かったのはまだ7時10分前であった。今日は、娘との山歩きだ。駐車場の側にカキドオシ(図1)が群生していた。まだ、少し肌寒い。仏果山登山口のバス停から階段を登るとそこにはキランソウ(図2)が咲いており、スギ林の中の道を歩いていくとゼンマイ(図3)が顔を出していた。いただくことにする。アナグマが土壌動物を探すために掘り起こした跡(図4)があり、娘がテン糞(図5)を教えてくれる。
このテン糞から今日は、何と30個以上のテン糞を見つけ、さらに、タヌキのタメ糞やアナグマ糞なども見つけたため、手持ちの糞入れ用の小さなビニール袋が無くなり、後は糞を見つけても素通りせざるを得なかった。こんなにテン糞を見つけ拾ったのは初めてだ!
図1. カキドオシ
図2. キランソウ
図3.ゼンマイ
図4. アナグマの掘り起し
図5. テン糞だ!
図3. 歩いたGPS上のルート
歩いた距離は13.2キロ

2020年4月7日火曜日

テンやタヌキの食物をとり方 How to get foods of a marten and a racoon dog

4月3日に早戸川林道・金沢林道・稜線までの尾根・登山道を歩いた時に見つけ拾ったテン糞2個とタヌキ糞2個を洗ったので内容物を紹介し、その食物の取り方を考えた。
テン糞①はカモシカを埋めたところで、テン糞②は御殿森ノ頭付近で、タヌキ糞①と②は尾根上で見つけた(図5)。
図1. 8:28 テン糞①
膜翅目翅・肢・腹部胸部頭部外皮・触覚
図2. 12:18 テン糞②
キブシ種子・果肉、ムカデ4cm、齧歯目(ネズミ科)左上顎切歯・骨片

宮ヶ瀬湖沿いで見つけたテン糞①は、全てが膜翅目の翅や外皮だった。この糞をした個体は膜翅目が越冬している岩穴や樹洞などに顔を突っ込んでヒゲの触覚で感知して食べたものだと思われる。御殿森ノ頭付近で見つけたテン糞②の個体は、干乾びて木についているキブシの果実だけを臭いで感知して食べ、同じように独特の臭いを感知してムカデを食べ、ネズミの仲間(切歯のカーブと全体の大きさと、左右の幅から、このネズミはヒメネズミかカヤネズミと推定した)の動き回る音を聴き分けて食べたものと思われる。

図3. 10:18 タヌキ糞①
6センチくらいの大型獣(多分シカ)の5,6本の毛・皮革部分、ヒノキの葉の砕片を含む腐葉砕片、節足動物外皮・肢、砂利、砂泥
図4. 10:31 タヌキ糞②
3~6センチくらいの大型獣の毛、腐葉砕片、昆虫産卵管・肢・外骨格、砂泥

タヌキ糞①と②のタメ糞の場所は100メートルちょっとしか離れていないので、同じ集団のものだろう。彼らはシカの腐肉を食べ、腐葉層を漁って昆虫やムカデ、クモなどの節足動物の仲間を食べたのだ。シカの腐肉は臭いで感知し、腐葉層に生息する節足動物類はヒゲや口吻や舌の触覚で感知して食べているのだろうか? 腐葉砕片もたくさん混じっているから、腐葉層の節足動物を食べる時は腐葉ごと節足動物も食べているのだろう。

タヌキもテンも視覚で食物を探して食べているのではなく、嗅覚や聴覚、及び触覚で食物を感知して食べていると考えられる。ぼくらヒトは、先ず見て食物を手に取り(視覚)、臭いを嗅いで確かめ(嗅覚)、口に入れて味(味覚)や舌触り(触覚)で食べるのを止めたりする。
図5. 移動ルートと糞発見地点
〇:イノシシ糞、①:テン糞①とカモシカ滑落死体を埋めた場所①、②:タヌキのタメ糞

2020年4月6日月曜日

これは誰の糞だ! Whose feces is this? Fox?or Wild pig ?

4月3日に旧宮ヶ瀬ビジターセンター前から早戸川林道を歩いていて、見つけた大きな糞がある(図1)。その日、御殿森ノ頭近くで拾ったテン糞(図2)より十円玉の大きさと比べることなく一見して太く大きい事が解る。この糞は誰の排泄物だろうか?
内容物を見ればほとんど誰の物か当てることができる。これが、昆虫や小哺乳類の毛や骨が混じっていれば、キツネだし、植物質の物が大半を占めるならイノシシだ。さらに、腐葉砕片や節足動物の外皮が大部分ならアナグマだ。さて、これは誰の糞だろう?
図1. 早戸川林道上に落ちていた大きな糞
図2. 御殿森ノ頭付近で拾ったテン糞
さて、新型コロナウィルス感染拡大のTVニュースを見て、この大きな糞だけを先ず最初に洗った。
糞の内容物の大部分は茶色の水になって茶漉しから流れた。中に12,3ミリの肉質の奇妙な大きな物が目に入った(図3)。
茶漉しに残った物は、ーー腐葉砕片、節足動物外皮、魚の食道状の物(図3)、砂泥ーーであった。
図3の肉質の物を両手の指を使って広げると筒状になっている。これはコイなどの大きな魚の食道から胃腸に及ぶ部分かな?っと思う。まだ、乾いていないが焼いてみた。臭い匂いがして魚を焼いた匂いがしない。乾いたら、もう一度焼いてみたい。
もし、これが魚の胃腸だとすると この糞はアライグマの糞だと云うことになる。
図3.魚の胃腸かな
左下のものは右上の物を広げると筒状のものになる。
1日経って図3の物が乾いたのでガスの火で焼いた、感触から動物質の物だと思っていたものが、植物質の物だ。うぅーん?何だこれは?筒状になっていたからササのシュートの鞘のようなものか?(細胞までも見られる顕微鏡でもあればすぐ解るのに!)
っとすると、これはアライグマではなく、イノシシの可能性が高くなった。
節足動物の外皮や肢や腐葉砕片や砂泥も茶漉しに残ったからアライグマではなくイノシシの糞か!
野生動物たちの食事を思うと我々人間はなんと贅沢な食事を摂っているのだろう。動物たちは必死に生きている。
図3. 歩いたGPS上のルートと
イノシシ糞位置()とカモシカ滑落死体を埋めた場所(

2020年4月5日日曜日

尾根を登り、春ノ木丸へ! Climbed the ridge and to Mt.Harunokimaru! 

砂防堰堤から少し離れたところに、この2、3年の間伐作業で使われたような道が沢から尾根に作られている(図1)。道は登山道のごとく立派だ(図2)。シカ柵の扉が開いている。天気は良いし、まるで、気持ちの良いハイキング気分だ。おー、タヌキのタメ糞だ(図3)。タヌキのタメ糞は尾根上に作られることが多い。
図1. 9:59 林道から少し上がって林道や金沢を見る
図2. 整備されたような仕事道
図3. タヌキのタメ糞、木の根元を見て、拡大するとコインが、、
対岸の栂立尾根の斜面が崩壊している。昨年の台風19号によるものだろう。あれは、六百沢ノ頭から出ている斜面かな?5年前には登って本間ノ頭まで行っている。今、そんな力がない。でも、行ってみたい。
図4. 栂立尾根の崩壊地
おー、また、タヌキ糞だ。道の上にしている(図5)。タヌキ糞から15分くらい歩いて、平らな所に到着しカメラをセットし笑うが顔が引きつっている(図6)。随分太った。これだも、歩くだけで辛い訳だ。毎日風呂上りに体重を測るが、増える一方だ。が、山から帰ると1.5キロは減る。ここで、ザックを下ろして水やスポーツドリンクを飲み、ウロチョロ辺りを見回しているとタラの芽を見つけた(図7)。しかも1個や2個ではない、しかし、あるのはシカ柵の西側だ。運が良い、5メートルくらい離れたところに脚立がある。ちょっと古いので静かに足を下ろして乗り越える。何と、ここはタラノキだらけで、脚立を下りるところにもタラノキがあり、ズボンに絡むので一苦労する。ナイフを持って、12,3個近く採る。天婦羅と半分はキンピラにしてみた。これがウィスキーの摘みとしていけた!旨い!もっと採ってくるんだったかな?手や腕や顔までタラのトゲで傷つけたので、少々痛い。数年振りのタラの芽の収穫だ!嬉しい!ここで、30分くらい楽しんだ!
図5.タヌキ糞だ!
図6. 10:47 小ピークのような平なところ
図7. タラノキの芽
図8. タラの芽を採ったりして楽しんだところを振り返る
図9. シカの食痕だ!
11時50分、稜線に着く(図10)。高畑山まで稜線沿いに行こうかなと思ったが、Geographicaを見て、諦める。登山道を行っても登山道からの登りが急でイヤだし、山頂にはあの展望台がない。お昼は春ノ木丸にしよう。登山道へ向かっていると網を持ったチョウ取りの男性がやってくる。さらに、登山道を単独行の女性が高畑山の方へ向かっている。
図10. 稜線着
登山道に降り立って、そこには始めてみる案内板が架かっている(図11)。厚木市消防本部の電話番号も載っている。ここから携帯で電話が掛けられると云う事かな?すぐ側に登山用の道標もある(図12)。稜線に沿ったトラバース道が滑るので何となく足元がおぼつかない。今までこの道は、高畑山の帰路は走るようにして歩けたものだ。何だか急速にバランス感覚が悪くなっている。トラバース道の下側にキランソウがある(図13)。近づいて写真を撮りたいが、滑りそうで怖い。こんな感覚を抱くなんて、どうしてなのだ。スパイクでしっかり地面を押さえて歩きたい。沢登りや渓流釣りを趣味としていた82歳のお隣さんが、10年位前に怖くなったと丹沢に行くのを止めた。ぼくにもそのような不安感・恐怖感が出てきた。歳をとると、足腰が弱く体力が無くなって山歩きが出来なくなるのではなくて、バランス感覚が失われ、恐怖感で山歩きができなくなるのだ。
 図11. 高畑山6と書かれた案内板
図12. 宮ヶ瀬まで2.7キロの道標
図13. キランソウだ!
もうすぐ、御殿森ノ頭というところで、テン糞だ(図14)。
図14.12:18 テン糞
テン糞を拾い。春ノ木丸向けての道に入る。マメザクラが綺麗だ(図15)。鞍部に動物写真撮るカメラが2台仕掛けられている(図16)。ぼくが撮られたようでピカッと光ったのでカメラの存在が判る。カモシカの角砥ぎの跡が数か所にある(図17)。そのまままっすぐ尾根を登って春ノ木丸だ(図18)。冷たい風が通り抜けるので、オニギリ1個を急いで食べ、ビジターセンターと書かれた方の尾根を行くことにする。急な下りの階段道だ。シカ柵の扉を潜って道標だ(図19)。ぼくと同年齢くらいの男性が熊避け鈴を鳴らしながら後ろから迫ってきたので、道を譲る。早い、早い、彼の姿はすぐ消える。ぼくもあのように小走りで歩けたのだ。お!スミレサイシンだ!(図20)。
車に着いたのは、14時だった。帰宅して、風呂だ。明るい内に入る風呂は何故か温泉場の風呂に入っている感じがする。風呂の窓から陽が射し込みなんとも気持ちが良い。GPSの軌跡では10.5キロ歩いたことになる(図21)。バランス感覚を養うトレニーングとは?
図15. マメザクラが満開
図16. カメラ
図17. カモシカの角砥ぎ痕
図18. 春ノ木丸
図19.シカ柵扉を潜って道標
図20. スミレサイシンが咲いていた

図21. 歩いたルート