以下の種子と骨が6月6日に拾った糞の内容物の一部のものだ。
多くでてきたのは、クワの種子とヤマザクラの種子だ。次にモミジイチゴだ。
次の二種類の種子が初めて糞の内容物として出てきたものだ。
二種類の種子ともハクビシンの糞から出てきた。
下は、②7:48、ハクビシン糞
左の大きな一塊と右の一塊を拾う。
上の糞からヤマグワの種子やサワガニの外骨格とともに出てきたナツグミの種子
見たことがある種子だが、手持ち標本の中にはない。それで、今の時季にある果実を
鈴木庸夫、他著「草木の種子と果実」で、一ページ一ページ見ていった。
なんと、5分もしないでぶち当たった。
この本が無ければ???になっていた。
さらに、⑪15:20、ハクビシン糞
ヤブツバキの種子が転がっているのが分かる。
ハクビシンの糞からヤマグワの種子とともに出てきたヤブツバキの種子だ。
これも手持ち標本がないので、鈴木庸夫・他著「草木の果実と種子」の中にちゃんとある。
こんな大きい種を排泄するとき、尻の穴が痛くなかったのかな?
ヤブツバキの種子が齧られているわけではないので、ハクビシンはヤブツバキの実を丸ごと飲み込んだとしか考えられない。
っと、アップしましたが、やまぼうしさんから、「とても丸っこく茶色っぽいのでビワの種?そんな気がちょっとします」とメールをもらいました。そうなんです。ヤブツバキの種なら右のような丸っこい種は少ないですね。
ビワなら今が旬の果物です。この種子は標本として保管してあるので、植えてみますネ!
k-ta隊員へ、ビワならぼくらも食べたいですね。
さらに、テン糞から出てきた哺乳類の骨片について
下は④8:25、テン糞
テン糞の内容物の膜翅目の翅、ムカデの脚とともに出てきた。
①は頭蓋骨の欠片(頭頂骨部分かな?)、②は手の部分(指を折り曲がっている)、③は上腕骨の肩甲骨に接する部分、④は肩甲骨の一部でヒミズのものと一した。
比較したのは、ヒミズ、アカネズミ、ハタネズミ、モグラ、ジネズミ、トガリネズミでした。
これらはHPの自然・動植物・哺乳類の頭骨と骨・骨格で確かめられます。
トガリネズミ目のモグラやジネズミたちの肩甲骨と上腕骨はネズミなどの齧歯目のものとは著しく異なるので、すぐ齧歯目を除外することができた。この③の骨片でヒミズと分かったのだ。
ヒミズやトガリネズミは登山道や林道に転がっているのは、ヒミズやトガリネズミはテンやイタチが嫌がる匂いを出すので動物たちには捕食されないと云われている。
が、これはどうしたことだろうか?
山の道に転がっているのは、
キツネやフクロウなどにネズミだと間違えられて捕まったためだとも書かれてもいる。
これは、ぼくが愛用しているPreben Bang 著「Animal Tracks and Signs」、古いのはCollinsあったが新しいのはOxford Univ.Pressになっている。
しかし、今回も含めてヒミズなどのトガリネズミ目の動物たちがテン糞などの内容物として何度も出てきている。このブログ内検索で確かめてみて!