土山峠からタヌキやテン糞を狙いがてら、春の朝の霞みの丹沢を楽しんでいる。
猿が島が見える。
「特定秘密保護法反対」
「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!
自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。
原発不要・核廃絶
2012年4月6日金曜日
2012年4月5日木曜日
テン糞から出てきたトカゲの足 Lizard feet in marten scat.
4月2日の土山峠の湖岸林道で見つけたテン糞から出てきた
トカゲの足や骨片
これって本当にトカゲの足で良いのだろうか?
中央右に脊椎骨が一個あり、その右の骨は大腿骨の膝にあたる部分だ。
上は肋骨かな?ビニールのように見えるのはウロコだ。
キブシの種子がウロコの隠れて一個、さらにウロコに隠れて2個ある。
今年は、カエルやトカゲなどの両性・爬虫類の全身骨格を標本にしたい。
もちろん、この写真に撮ったトカゲ君のものは標本として保管だ。
少なくても、アカガエルとトノサマガエル、カナヘビとトカゲかヘビ、
このうち2種類でも全身のものが拾えれば万々歳かな?
しかし、カエルでさえも骨格がわからない。
これをアップした後、ネットでカナヘビとトカゲを見比べた。
トカゲは前足も後足もこんなに長い指を持つものがいない。
カナヘビでは後足の指が異様に長い個体が写真に撮られている。
右足の大腿骨の膝部分にあたる骨片があるのも後足とするとうなづける。
テン糞の内容物の違い Differences among contents of martens scats in two places.
4月2日には土山峠の湖岸に沿った林道と伊勢沢林道でテン糞を採集した。
土山峠では1個、伊勢沢では3個であった。
―土山峠から湖岸にそった林道で―
8時52分
内容物:トカゲの足指付き、脊椎骨1個、骨片、鱗多数、節足動物の脚、外骨格、翅、キブシの種子17個
―伊勢沢林道で―
10時12分
内容物:ケンポナシ種子1個、マメガキ種子3個及び果肉付き果皮
10時40分
内容物:キブシ種子多数及び果皮
10時52分
内容物:ケンポナシ種子9個及び果柄、キブシ種子5個及び果皮
土山峠のテン糞は、冬の食物のキブシの果実を食べているものの、すでに動き出した土壌動物やトカゲなどの肉食を始めている。
一方、伊勢沢林道はまだまだ残雪があって寒いせいか、土壌動物たちは蠢かず冬の食物であるマメガキ、ケンポナシ、キブシの果実を拾い食いしているのが分る。
土山峠の宮ヶ瀬湖湖岸の林道は標高300メートルくらいである。
一方、伊勢沢林道は糞を見つけた場所は400~600メートルある。
この標高差による温度差が、土山峠付近の土壌動物や枯葉や土の中に潜って越冬している両性・爬虫類の活動を促しているのだ。
それは、土山峠付近の尾根のタヌキ糞でも土壌動物やカエルの骨片が出てきていることからもうなづける。
2012年4月4日水曜日
沢には雪が残る Snow is remaining on the swale.
沢を遡上していく、周りのスギが間伐されたようで、いたるところに丸太が転がっている。
沢沿いはひんやりとして、手袋をつけなおす。
陽の当たらない沢には雪が残っている。
雪渓登りとしゃれ込んだが雪は柔らかい。
さらに登っていくと本流沿いの斜面にも残雪だ!
寒いわけだ。
しかし、陽があたる斜面にはダンコウバイがお日様の光をいっぱいに浴びていた。
足元にはヤマトリカブトの手を広げている。
キクザキイチゲも、しかし花はまだまだかな?
ヨゴレネコノメなのだろう。
これもお日様の恵みをいっぱいに浴びている。
タチツボスミレが一輪、アブが潜り込んで蜜を吸っている。
春、春なのだ!
寒いが春なのだ。
沢音も春めいて聞こえるのは何故だろう?
タヌキ糞の中身 Contents of racoondog scat
昨日の風はすごかった。何度か家が揺れるような時があった。
朝、起きて2階のベランダを見るとプランターがひっくり返り、サンダルの片一方がない、
下を見ると、庭に落ちている。こんな事は始めてだ。風の強さがわかった。
皆様のところではどうでしたでしょうか?
さて、4月2日に土山峠で、タヌキ糞を2ヶ所で拾ってきた。
一つは宮ヶ瀬湖の湖岸の尾根であり、登っていくと宮ヶ瀬尾根となる。
この場所は、林道の北端からすぐ尾根にとりついで10分もしないで辿り着くことができ、
もっとも簡単に新しいタヌキ糞(第一のタメ糞場)を調べられるところだ。
下の写真の中央の立木の1メートルくらい手前がタメ糞のあるところになる。
それが、これである。
コインの下にシカ毛の塊がある。
今回はコインの左横の2つを採集してきた。
もう、糞塊からの種子が青い芽を出し始めているのがわかる。
上のタメ糞の場所から10分くらい登ったところに、第二のタメ糞場がある。
今回はすぐ左下のをゲットしてきた。
下の白っぽくなっている糞は、おそらく骨をたくさん噛み砕いて骨髄を食べた糞だと
考えられる。
ここは上のトイレよりも少し標高が高くなっているので寒いのだ。
まだ、タネが発芽していない。
なお、第一のタメ糞場にシカ糞が転がっていた。
シカが、タヌキ糞の発芽しそうになって柔らかくなったエゾエノキやミズキの種子を
食べにきたとも考えられる。
クリックすると手前にシカ糞があるのが分ります。
第一タメ糞場の新しい糞の内容物は、
キブシの種子多数、ケンポナシの種子を割ったようなもの7欠片、節足動物の脚を含む外骨格、
環形動物の外骨格、これにクマシデかイヌシデの苞麟の一部があった。
さらに、左側のもう一つの内容物は
キブシの種子多数、サワガニの脚先を含む殻多数、カエルの寛骨?の欠片一個であった。
第二のタメ糞場の糞内容物は、
キブシの種子多数、ケンポナシの果柄、単子葉(カンスゲ?)の葉6本、哺乳類の毛多数(最長4.5cm、シカ毛であった)。
宮ヶ瀬湖、湖岸のタヌキは林床に落ちているキブシの果実を漁り、他にケンポナシなどの食べられそうなものを食べている。土壌動物やサワガニ、小型脊椎動物の骨片が混じるのは、これらの動物たちもカエルのように地上に出てきているのだろう。
シデ類の苞麟の一部があったが、k-ta隊員がコメントくれたように落ちているシデの果実も食べている可能性がある。
第二の糞場の糞からは2~5センチの藁のようになった単子葉の葉がでてきたが、これも食べたものなのだろうか?シカ毛は湖岸のシカ死骸を食べたものだろう。
いずれにしても、タヌキを含む野生動物にとっては今の時季が落ちている果実も無くなるので、
餓えに苦しんでいる時季だ。
単子葉も腹を満たすために食べたのか?テン糞は今日、洗おう。
2012年4月3日火曜日
どうして水の無いところに産卵? Why did frogs laid eggs on road with no water?
2月にヤマアカゲエルが水場に産卵し、現在はもう可愛いオタマジャクシになっている。
昨日、土山峠の湖畔に沿った林道上にあったのは、
水が何もない林道のど真ん中にあったカエルの卵塊だ。
100メートルくらい離れている4カ所にあった。
当然、干からびて死んでしまうと思われる。
これは昨日携帯からアップしたもの。
これは、前日くらいに産んだものかな?
これも2日前くらいに産んだのかな?
表面が乾いてきて、触ると粘る。
こんな状態のを上の三か所ばかりでなくもう一カ所でもあった。
そこには1メートルも離れていない近くに水が溜まっているところもある。
この路肩のコンクリートの穴は深さ50センチくらいあり、雨水がたまっている。
この穴の水は干上がることはない。
何故、ここに卵を産まないのか?
最後の一塊は両手ですくってこの穴に容れてやった。
すごい粘性があり手から溢れても崩れ落ちる事がなかった。
(この卵を産んだカエルには申し訳ない事をしたのかもしれないと思っているのだ。)
上の林道の左側は宮ヶ瀬湖である。
この林道で卵を産んだカエルは水の中に卵を産む習性が無いカエルだと思うが、
いかがだろうか?
モリアオガエルは水の真上の木の枝や葉に卵を産む。
孵化したオタマは水に落ちるという仕組みだ。
林道の上に卵を産むカエルは、孵化したオタマはすぐカエルになって山に行くのか?
あるいは、1週間もしないで孵化しカエルになってこの場から離れるのか?
アフリカでも不思議なオタマやカエルの発生を見たので、調べたが、
カエルの生活史は奇妙な、想像を絶するものがいる。
しかし、ここは日本である。
2012年4月2日月曜日
2012年4月1日日曜日
シカの前足と後足の蹄 Cloven-hoofs of sikadeer's fore & hind legs
シカの死骸から:
シカの足跡が気になるので、その蹄の裏の様子を写真に撮った。
上:左後足 下:左前足
見た目は、下の前足の蹄の方が後足よりも幅も長さも明らかに大きいが
写真でこう見るとまぁー前足の方がデカイかな!という感じだ。
左:右前足 右:左前足
左:右後足 右:左後足
前足も後足も、両端の蹄が第四指のもので、内側が第三指のものとなる。
前足も後足の蹄も内側の第三指方が長く見える。
もっと、明らかに第三指と第四指の蹄の見た目の違いがあるだろうと考えていたが、、。
もっと足の裏を撮らなくてはならない。
ただ、シカでは前足の蹄は後足のものよりも大きく、しかも第三指と第四指の蹄が
開きやすい。
なお、副蹄が付いている部分は中手骨や中足骨であるが、写真で分かるように
左前足の中手骨の毛皮が剥ぎ取られているが、他の脚では、毛皮が食べられていない。
毛皮が残っているのは、他に頭骨の前頭部分である。
シカの切歯と上あご Incisor & maxilla of sika deer
シカの下顎の切歯である。
第一切歯が異様に幅広だ。
いつも晒骨された頭骨の歯しか見ていないが、こうやってまだ生々しい状態の歯並びは
非常に整っていてきれいでもある。歯の間に隙間がない。
シカやカモシカの上顎には切歯が無い。が、シカにはこうやって小さな犬歯がある(下の写真)。
シカが木の皮を剥いたり、枝の樹皮を齧る時は下顎の切歯を使うが、上顎には切歯がないので、
この切歯と上顎で押さえることになる。
しかし、上顎の口蓋にの皮膚はどのくらい堅いのだろうか?
包丁(下顎切歯)とまな板(上顎)の関係だとこれまで考えてきたが、まな板にあたる上顎の皮膚は本当に堅いのだろうか?
ウシ(カモシカの仲間)が草を食むのを子供の頃見ていたが、歯など使わないでほとんどクチビルと舌だけで草を食べているようにもみえる。柔らかい草をむしり取る時は歯など使わないだろう?
しかし、カンスゲのような堅い草をむしり取る時は下顎の切歯と上顎の皮膚で押さえて切り取ることになる。上顎の口内の皮膚はどの程度の堅さなのだろうか?
木の幹の樹皮を齧ったり、小枝を噛み切った痕さえつける。
この場合も上顎でしっかり押さえている筈だ。
上顎は痛くないのだろうか?
それが、下の上顎を見た時の疑問である。(もちろん、クリックすると拡大)
以上が、take隊員の「森の海▲海の森」の最近のものを読んで感じたことだ。
もちろん、柔らかいまな板に押さえても切れないので、引っ張ることになる。
上顎の皮膚(皮)はどのくらい丈夫なのだろうか?
以下は、take隊員が引用した蒲谷肇、1992の文献をプリントアウトして読んだ。
「房総丘陵東部におけるニホンジカの採食植物リスト」 東京大演習林、29:125-140
によると、
房総丘陵でシカによる採食害の少ない植物種
マツカゼソウ、ベニバナボロギク、ナツトウダイ、ツワブキ、ドクダミ、イズセンリョウ、シロダモ、アセビ、シキミ、イヌマキ、ワラビ、オオバノイノモトソウ
をあげている。
さらに、シカの不嗜好性植物として
シロダモ、シキミ、イズセンリョウ、マツカゼソウ、オニシバリ、コブナグサ、ワラビ
を中島(1929)はあげている。
房総丘陵におけるシカが好んで食べる訳でない植物と、
丹沢に現在下草として残っている植物が一致するものを赤字で示した。
丹沢ではダンドボロギクも繁茂するからこれもシカが食べないものだ。
ワラビの生えるような草原は少ないが、草原があるとワラビがある。
ナツトウダイは白い汁がでるが、丹沢山麓ではあまり見たことが無い。ツワブキ、ドクダミが食べられないとは少し驚きだ。
丹沢だと、ヤマトリカブトやテンニンソウ、さらにはレモンエゴマが
シカに食べられない植物として思いつく。さらには、ヤクシソウやリュウノウギクもそうかな?!
他にはどんなものがあるだろうか?
マツカゼソウ、ベニバナボロギク、ナツトウダイ、ツワブキ、ドクダミ、イズセンリョウ、シロダモ、アセビ、シキミ、イヌマキ、ワラビ、オオバノイノモトソウ
をあげている。
さらに、シカの不嗜好性植物として
シロダモ、シキミ、イズセンリョウ、マツカゼソウ、オニシバリ、コブナグサ、ワラビ
を中島(1929)はあげている。
房総丘陵におけるシカが好んで食べる訳でない植物と、
丹沢に現在下草として残っている植物が一致するものを赤字で示した。
丹沢ではダンドボロギクも繁茂するからこれもシカが食べないものだ。
ワラビの生えるような草原は少ないが、草原があるとワラビがある。
ナツトウダイは白い汁がでるが、丹沢山麓ではあまり見たことが無い。ツワブキ、ドクダミが食べられないとは少し驚きだ。
丹沢だと、ヤマトリカブトやテンニンソウ、さらにはレモンエゴマが
シカに食べられない植物として思いつく。さらには、ヤクシソウやリュウノウギクもそうかな?!
他にはどんなものがあるだろうか?
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