「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2009年11月21日土曜日

雪景色の釧路

昨日から釧路に帰省した。
羽田空港は半袖姿の職員たちがいるように過暖房で、暑かった。
一転して釧路は零下だった。
道東地方は、これから長い厳冬期に入る。
雪が降るというので、冬タイヤの取り替えを命じられる。
慣れていないため1時間以上もかかってしまった。
9時頃から降り出し、今は本降り。
5、6センチも積るかな?

明後日の最終便で藤沢に戻る予定だ。

2009年11月16日月曜日

ごめんなさい、間違いだった!



先日の10月24日に行った「秋の丹沢サル調査件観察会」の時に鍋嵐手前の尾根で見つけたクマの爪跡と報告したものです。クリックすると拡大!
先日13日(金)に神奈川県立宮ヶ瀬ビジターセンターに寄った時に、
学芸員のSakai様より、これは「シカの角砥ぎ」の跡であって、クマの爪跡ではないと指摘されました。

気になり、シカー角砥ぎ(deer- fraying)とクマー爪跡(bear-claw marks)で検索しました。
bear claw marksでヒットしました。是非、GoogleのImageでやってみて!
結論:上記の写真の跡は「クマの爪跡ではない」ことがわかりました。
シカによる角砥ぎということのようです。

実際に観察していていないで、推定だけで話していた訳で、大変申し訳ありません。
また、宮ヶ瀬ビジターセンターのSakai様にあらためてお礼申しあげます。
これからも気がついたことがあればご指摘お願いします。

野生動物に関しては実際にその行動を観察していないのに、「ぼく」のように思い込みと想像だけで「ものを語る」人たちが多い。
サルによるクルミの堅果食いもそうだが、たった一度の観察で事実が明らかにされる。
もっともっと野山を歩かなければダメだ。

2009年11月15日日曜日

思わず見上げる夕焼け

昨日は部屋の中で、半年振りにゲラ状態になって上がってきた「頭骨学入門?」の手直しをしていた。
何だか西側の窓の色が異様に赤い、隣が火事?と思って振り返って庭を見る。
寒くて暗かった筈なのに不思議な赤橙色の光が注いでいる。
外に出て、西の空を見上げた。すぐカメラを取りに戻る。

久しぶりの夕焼けだ。
子供の頃の原野(釧路湿原)での釣りをしている時の夕日
学校帰りの釧路の幣舞橋からの夕焼け
タンガニーカ湖西のザイール(現コンゴ民主共和国)の山並みに沈む夕日
夕焼けは郷愁となる。

2009年11月14日土曜日

学生たちに感激!

昨日の天気予報は寒く朝から夕方まで雨であった。
前夜寝るときも明日は2、3名しか出席しないだろうと思っていた。
朝起きた時、カーテンを開けると曇り空で雨は降ってはいない。

学生たちには、「野生動物たちは雨でも雪でも台風の時でも山の中で生活しているんだ!」
と話している。天気の良い日だけの観察は動物たちのほんの一部の生活だ。

本厚木駅前のバス停にはなんと8名(13名中)が集まった。
何となく嬉しくなってコンビニでチョコを二箱買う。

尾根道を歩きながら地図と磁石を見ながら自分の位置を何度か確かめてもらう。
御殿森ノ頭でお昼を食べていると雨が本降りになり始めた。
雨宿りを兼ねて「宮ヶ瀬ビジターセンター」への尾根道をとる。
春ノ木丸とセンターへの分岐で、チョコを食べて元気に下る。

濡れたし、転んだりで泥だらけになった。
帰りのバスでは寝ている学生たちを見て、感激だ!
雨の中の山を歩くのは濡れるし、疲れるし、汚れるので、できれば避けたい。
雨模様だから学生は来ないだろうなんて思っていた自分が恥ずかしい。

2009年11月12日木曜日

動物園の飼育係の人たちと

今日は、雨模様の中を東京の動物園飼育係の二人と丹沢へ行ってきた。
飼育している動物が、自然のどのような環境でどのような餌を食べどのような生活をしているのを知りたいということなので案内をすることにしたのだ。
法論堂から半原越の途中でメスジカに会う。
半原越で立派なオトナオスに会い、その移動した方向に車をやると3、4歳のころころと太った子ザルが4頭樹上にいる。ぼくらが車の中なのに木から下りて姿を隠してしまった。
オスの鳴き声、メスの群れオスを呼ぶ声、採食するクー、クーという声
サルたちは沢を登っていったようだ。
ぼくは二人に仏果山周辺をみてもらうため、熊谷沢林道を歩き、
半原からの仏果山への登山道を登った。

林道には、アケビの種だらけのサル糞、シカ糞が落ちており
シカの足跡やイノシシの足跡や鼻で地面を掻き回した跡などがあった。




4枚の写真は上からクサギ、アメリカセンダングサ、コアカソ、ウドのシカによる食痕である。
仏果山でお昼を食べようと思っていたが雨脚が強くなったので、1、2分もいないで大棚沢駐車場へ降りることにする。
途中で、登ってきた県立宮ヶ瀬ビジターセンターのAokiさんにあった。

2009年11月10日火曜日

続)近年の哺乳類Mammaliaの系統分類 クジラとウシは近縁だ!

 DNA分析により、近年の哺乳類の系統樹が変わったことを知らせたが。
 ウマとウシは一見しても、良く見ても似た身体をしている。
(南アのマディクエ動物保護区のシマウマとオグロヌー)

 以前偶蹄目に属していたウシ、シカ、イノシシ、キリンはクジラやイルカと同じ仲間の鯨偶蹄目となった。

 以前からカバとクジラの類似性は語られていた。ウマ、サイ、バクは奇蹄目で変わらない。
 以前有蹄類の仲間とされていたゾウ、ハイラックス、ジュゴンはアフリカ獣上目の中の動物となった。

現在の哺乳綱Mammaliaは三畳紀に誕生した原獣亜綱(単孔目のみ)と、白亜紀後期に生まれた後獣下綱(アメリカ有袋目とオーストラリア有袋大目の有袋類の仲間)と
真獣下綱の三つに分類される。

真獣下綱は次の四つの上目に大別される。

アフリカ獣上目Afrotheria(長脚目、テンレック目、管歯目、近蹄類:岩狸目、長鼻目、海牛目)
異節上目Xenartheria(被甲目、有毛目)
北方真獣類Boreoeutheria
真主齧上目Euarchontoglires(真主獣大目:登攀目、皮翼目、霊長目、グリレス大目:兎形目、齧歯目)
ローラシア獣上目(ハリネズミ目、トガリネズミ目、鯨偶蹄目、有鱗目、食肉目、奇蹄目、翼手目)

 サルとコウモリは近縁だと考えていたが、コウモリはサルよりもウマの方に近いのだ。

2009年11月9日月曜日

近年の哺乳類の系統分類

この2、3年の哺乳類の系統分類は、5、6年前のものでさえ旧態依然のものとなってしまった。
動物たちのミトコンドリアやDNAによるい塩基配列を分析し、類縁関係を統計学的に解析しその系統樹をつくりあげている。

食肉目を取り上げると、クマとアザラシの関係はクマとネコより近い関係ということが明らかにされている。
そういう研究・分析・調査に携わらない者としては、従来までの形態による系統樹が頭から抜け切らないために、今、混乱した状況である。

上は専門学校で飼育されている霊長目・曲鼻亜目・ロリス下目・ロリス科のスローロリスである。
以前は原猿亜目が使われていた。
メガネザルはぼくらヒトと同じ直鼻亜目で
メガネザル下目・メガネザル科の動物であり、
ヒトは直鼻亜目・真猿下目・狭鼻小目・ヒト上科・ヒト科のなる。
あ~気が遠くなりそう!

2009年11月6日金曜日

初めての鍋嵐(これは誰が齧ったの?)

今回、いつもは見ているのだが、全く問題にしなかった現象に気がついた。
尾根道を歩くと、林班の境界の杭が打たれていて、それが地図上の尾根と照合するのに楽なことがある。
「水源の森林 神奈川県」と記載された立派な杭がある。
677のピークにある杭、地面からの高さは7,80センチはあろうか?

この杭の上の赤いプラスチックの部分が齧られている杭がある。

誰が齧った?

さらにはこのようなプラスチックの赤い杭も
誰が齧ったの?

誰が?どうして?齧ったのか考えている。
テン?クマ?リス?ウサギ?誰?
お分かりの方、教えて下さい。
いずれにしても動物のフィールドサインであることは間違いない。
歯型がしっかり残されているので、今度はスケールを持っていかなくてはならない。

2009年11月5日木曜日

専門学校と学生

 専門学校は2年間で専門を学び取得しなければならない。
 ぼくが講師(非)をしているのは動物関係の東京コミュニケーションアート専門学校で、動物飼育、アニマルトレーニング、動物看護、トリミング、野生動物などの専攻のクラスがある。
 専門学校だからその道の専門だけの授業があるかというとそうでもない。
 わずか2年間だけで専門を学習するのだから、もっともっとその道の専門のカリキュラムを組んだら良いのにと思う。

 学生たちに対して「今の若者は!」という若者を過ぎた人たちからの批判がある。
 しかし、ぼくからすると「今の若者・学生ほど仲間に対しての思いやりがあり優しい気持ちをもった人間はいないのではないか!」と思う。
 昔の若者・学生もそうだったのかもしれないが、若者期を過ぎたぼくから見ると、今の若者は仲間に対して、他人に対してすごく優しく思いやりがあると感じる。
 それは、若者期を過ぎた大人たちの嫌な面をたくさん見ていることから感じる反動かもしれない。

 カメラを持って飼育されている動物を撮っていると飼育専攻の学生が「先生!」と声を掛けてきた。
 写真を撮ると「ブログ時々見ているよ!ぼくらを載せて!」とKakuta,Yoshioka,Taguchi&Maeno君たち。

初めての鍋嵐(3)

北尾根のオオウラジロノキがある細尾根を登っていくと2、3人用のテントが張れそうなくらい広々とした677のピークにでる。
そこからゴジラノ背尾根を渡り、720mの四叉路の尾根に着く。
迷うことなく南方の広い尾根を進んでいくとJピークに辿りつく。
Jピークは鍋嵐より数メートルだけ低いだけで木が生い茂り、西方向への尾根がはっきりわかる。
このピークで10分前後地図と磁石で鍋嵐方向を確認する。
西方向への平らな尾根の方に行きたいくらいだ。
鍋嵐方向へは落ちるような尾根になっているので鞍部に降りきるまでちょっと不安。
2万5千の地図どおりに100mくらい下ると鞍部であり、すぐ南にある鍋嵐の尾根に取りつく。
登り道を間違えたのかもしれないが、北側の急斜面で雪があり滑らないように三点確保で木の根や幹を掴んで登る。

なんのことはなくすぐ鍋嵐のピークに出た。
真西に蛭ヶ岳山荘が見える。クリックして拡大!
蛭ヶ岳の手前の尾根は宮ヶ瀬・高畑山・本間ノ頭・丹沢山の稜線である。
北尾根のいたるところにあったカモシカ糞

677ピークを過ぎてすぐモミの根元にモミの球果がリスに食べられた痕

宮ヶ瀬尾根の細尾根のタヌキのタメ糞跡の新しいテン糞
10月24日の観察会の時もテン糞があり、軟便だった。
タヌキとの遭遇の危険もあるので、テンはすごい緊張感で軟らかい糞になったかもしれない。

鍋嵐から東方への道はしっかりしたものであり、能の爪までハイキングコースのようである。