寒川神社の境内は10メートルもありそうなカシの仲間の常緑樹が鬱蒼と茂り、ヒンヤリしている。
セミが小雨が降るごとく鳴き続け、アゲハチョウが飛び、小鳥も飛び回る。
これだけの人々の騒々しさや熱気も境内の緑の木々に吸い込まれる。
薪能の舞台が正面であり、左右から木々が覆いかぶさる。最初に、出演者の野村萬斎さん等へのインタビューがある。
テレビで観る能舞台の声もそうだが、日本語なのに言葉がつかめない。
「海外の音楽でも言葉がわからないのに熱狂できる。ビートルズの歌詞は聞き取れないが好きだ!というように、能の言葉がわからなくてもその音楽性を好きになってもらいたい。」と話していた。
言葉はもちろんわからないが、言葉とジェスチャーからほとばしる演技者の感情が伝わってくるので、そのストリーが分かる。
が、能はその余りにも静的な動きの中に演技者の感情が伝わってこない。 もう、ぼくは日本人ではなくなってしまったのかなと思ってしまう。それともぼくの音楽性が欠如しているからだろうか?
能の話し言葉を多くの人々が理解しやすいようにできないものなのだろうか。

















