野生生物探検隊のtake隊員から譲り受けたハタネズミを解剖・解体しようと冷蔵庫から取り出した。ビニール袋から取り出してみて、ちょっとびっくり、大きいのだ。
で、スケールと置いて写真を撮った。
が、見てもわかるようにたかだか10センチだ。
これなら、通常のハタネズミのサイズだ。
ここ最近、ヤチネズミの仲間を2種類見ていたので、彼らから比べると明らかに大きい。
首あたりに小型の猛禽に摑まれたような痕が残っている。

歯を見ようと口の中を見た。うわー、ハエの卵が縦にたくさん並んでいる。
で、首の傷の辺りを見ると、ここにもハエが卵を産みつけている。
このようなハエたちの嗅覚には驚くべきものがある。
ネズミの死体を目で見つけたのではなく、臭いで感知したのだろう。
しかも、産むべき箇所に産み付けている。
臭いはその源を辿るのは簡単なことではない。臭いはちょっとした風で流れるし、拡散する。どうやって臭い源まで辿り着くことができるのだろうか?
当然、風がある中の臭いで、ハエたちはその方向と距離を見極める能力を持っている。
アフリカでチンパンジーを捜しているとき、便意をもよおしてブッシュの中ですると、すぐミツバチやチョウ、ハエがやってきて、遅れて糞虫である甲虫類が羽音も高くやってくる。
昆虫たちの嗅覚の良さには驚くばかりであった。