サルとネコやキツネ、シカなどの他の哺乳類の腰椎を見比べていて、それはオトナの腰椎もワカモノやコドモのものと大差ない(図1)。が、オトナになると堆頭と椎窩の周りに薄い骨状のものが付く(図2&3)からである。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの腰椎 左:オトナ 中:ワカモノ 右:コドモ
図2.オトナニホンザルの第7腰椎と第6腰椎の間
このオトナサルの腰椎の椎頭や堆窩(図3)は他の哺乳類ではみられない。
図3.オトナニホンザルの第7腰椎の椎頭(左)と第6腰椎の椎窩(右)
キツネではコドモの腰椎の間には椎間板があり、それが骨にすると欠損してしまう。そして、オトナでは椎頭と椎窩に一回り厚い骨が癒合する(図4)。ぼくはこの癒合したものが椎間板だと思っていたのだ。その為、椎間板そのものが解らなくなっていた。
図4.キツネVulpes vulpesの腰椎 左:オトナ 右:コドモ
しかし、ワカモノキツネの腰椎の堆頭部分は骨化して椎間板のゼリー状の髄核があり、それに堆窩部分はまだ骨化しないで椎体から離れてゼリー状の椎間板に付着している(図5)。この腰椎を含む椎骨にダマされていたのだ。椎間板は図5のゼリー質が固まったもので、それに付く堆頭や堆窩の骨は椎間板から形成されたと考えていたのだ。バカだねぇー!
図5.ワカモノのキツネVulpes vulpesの第5~7腰椎の椎間板
オトナのキツネの腰椎は堆頭も堆窩もしっかり骨化している(図4)。その腰椎の間に椎間板としてのジェリー質の髄核が、図5のワカモノのように椎間板としてあるのだろう。そうでなければキツネは歩く度に背が痛いことになる。 図2のオトナの第7腰椎の堆頭と第6腰椎の椎窩の間に椎間板となるジェリー状の髄核があるのだ。それが、骨にしてしまうと無くなるのだ。
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