シカの歯式は0・1・3・3/3・1・3・3である。生え変わる前の乳歯は0・1・3・0/3・1・3・0である(図1&2)。
図1.小ジカCervus nipponの乳歯だけの上顎の歯(犬歯は欠落)
図2.小ジカの乳歯だけの下顎の歯
ここでシカのオトナの下顎の頬歯の前臼歯と臼歯を見てもらう(図3)。f第一臼歯は2本の柱が連なり、t第三臼歯は3本の柱が連なっている。咬合面からみても二つと三つになっているのが判る。
図3.オトナジカの頬歯
t:第三臼歯 f:第一臼歯
再び、図1と図2を見てもらう。上顎の乳歯(図1)は全ての前臼歯は2本柱だ。が、下顎の乳歯(図2)は第一と第二前臼歯は2本柱だが、第三前臼歯は3本だ。
しかし、オトナの生え変わった第三前臼歯は2本柱だ(図3)。つまり、乳歯ときの第三前臼歯は3本柱だが、生え変わた第三前臼歯は2本柱となる。
以下、臼歯が萌出してきても乳歯が生え変わる前は第三前臼歯は3本柱である。
図4.コドモジカの下顎骨:第一臼歯が出たが乳歯はまだ生え変わっていない
図5.ワカモノジカの下顎骨:切歯が生え変わり始め、第二臼歯が萌出し始めた。が、まだ前臼歯は生え変わっていない。
シカやカモシカの頬歯を見ていたら、乳歯の時の下顎第三前臼歯は柱が3本あることに気が付いたのだ。これは、カモシカも同じだ。