さて、真猿下目のニホンザル、キンシコウ、ゴリラ、リスザル、クモザルは狭鼻小目と広鼻小目のサルに分けることができる。
狭鼻小目のサルはアジア・アフリカに生息し、広鼻小目は中・南米に生息する。だから、ニホンザルやキンシコウ、ゴリラは狭鼻小目になり、リスザルやクモザル、ヨザル、ティティ、タマリンなどは広鼻小目になる。この両小目の違いは、鼻の穴が鼻の両脇にあるか真下にあるかの違いである。ニホンザルなどの鼻の穴は鼻の真下にあるが、リスザルなどは鼻の両脇に鼻の穴がある。ネットで見て!さて、この小目の頭骨の違いはどんなものだろうか?
手持ちの広鼻小目の頭骨はリスザルだけしか持っていない(図1)。違いは歯式以外、はっきりしない。歯式の違いは次回にアップしたい。
図1. リスザル(小)とニホンザル(大)の頭骨
南米ペルーの奥地のアマゾンの源流域に入った専門学校の教え子のM.Nさんから2012年に添付ファイルで送られてきたアカホエザル
Alouatta seniculusの丸焼きがある。ここでは、森に棲む野生動物は全て食糧として扱われているようだ。
アカホエザルの頭骨
下顎の下にあるのは薄い袋状になっている共鳴袋
ホエザルには声を共鳴させて森中に声を響かせる
ホエザルの毛を焼く
丸焼きにして内臓を取ったアカホエザルを持つM.N(右)さん
”小さなネズミのような野生動物を食べる時は、アジアやアフリカでもそのままで先ず焚火などで毛を焼き切る。その後、内臓を取ってからそのまま身体を叩き切る。そのため、スープの味に毛が焼けた臭いが付き、ぼくはどうしても好きになれなかった。動物蛋白を摂るために無理して食べた。” こうすることで、皮も肉と一緒に食べられる。ここアマゾン源流域の奥地でも野生動物を同じようにして毛を焼いてから解体している。
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