昨日、近くの知人の家に行った。そこの庭にまるでクスノキ科のアブラチャンかダンコウバイの花のように葉が展開する前に小さな黄色の花をつけている木があった。風が強く枝が揺れるので、枝を持って撮った。クスノキ科の花ではなくミズキ科のサンシュユCornus officinalisであった。
サンシュユの花
この花を見ていて思い出したことがある。それは、キンシコウ調査で寝泊まりしていた秦嶺山脈の麓にある玉皇廟村の楊さん家の前にたくさん植えられていた山茱萸の木だ。まだ寒く山には雪が残っているのに黄金に輝くような花を咲かせ、夏には赤い実となり、その実が摘まれて前庭に敷かれた筵の上に干されていた光景だ。遠い昔に目に焼き付いた思い出ように思えるが、つい十数年前のことである。
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