2008年11月30日日曜日
資源の節約
風呂に入るのは週一回であった。
他は、タンガニーカ湖での水浴びである。
ドラム缶に70%くらい容れた水を沸かすには、一抱えもあるくらいの焚き木を必要とした。
焚き木は湖岸に打ち上げられた木や、裏山で見つけた枯れ木を利用した。
が、1年もしないうちに裏山の枯れ木は取りつくしてしまった。
隣の村で売っている炭を買った。
しかし、この炭は人々が山に入って木を切り出して作ったものであり、伐採によってますます乾燥化が進んでいくことになるので、炭を買うのをひかえた。
毎週の山から戻ってくるときに、手頃な枯れ枝があれば拾ってくるようになった。
枯れ枝一本でも大事な燃料としての資源であり、知人が泊まったときは、湯が冷めない内にお風呂に入ってもらった。
子供の頃、薪や石炭で風呂を沸かしていた頃も、いちど湯が沸いたならば、「出たよ~!」と大きな声をあげて、自分が出たことを家族の者たちに知らせ、湯が冷めない内に次々に家族の者たちが入った。風呂を沸かすのは週、2、3回?だったと思う。
それが、今の我家はどうだ!
風呂は毎日沸かし、湯が冷めない内に次々に入るわけではない。
風呂は自動で冷めればスイッチが入って温めてくれる。
8時半頃ぼくが入ってから、娘は12時過ぎに入る。
その間、何度スイッチが入っているかわからない。
可能な限り、短時間で家族の者たちが風呂に入ればすごい資源の節約になり、炭酸ガスを排出する量もかなり減らせると思うのだが、、、、。と書いてきて、ぼくが風呂に入る時間を寝る前の11時半頃にしようと思う。
車もそうだが、便利になることは資源を浪費し、炭酸ガスを多く出すことだと分かる。
2008年11月29日土曜日
増えてきた中高年のバードウォチャー
2008年11月28日金曜日
秋の丹沢サル調査(5)サル糞
2008年11月27日木曜日
秋の丹沢サル調査(続々々)不思議なミヤマシキミ
カモシカはこの葉や実を食べてちゃんと消化・吸収し、スキミンでお腹の中の寄生虫を殺してもらっているのかもしれない。
ここでは、薬草や毒のことを問題にするのではなく、このミヤマシキミ実をつけていれば、蕾もつけている。 これは、別の株、蕾というか、もう少し花が開きかけている。
牧野の新日本植物図鑑(保育社)では、開花するのは4、5月だとある。
地球温暖化のせいで狂い咲きしようとしている株があるということか? ぼくは、たまたま今年に実と蕾の混在に気がついた訳ではない。箱根湯河原のサルを追っていた時も、真冬に赤い実をつけた株も見たし、蕾をつけていた株も見た。尾根上で半分くらい雪に埋もれたミヤマシキミの青い葉を思い出す。但し、写真は撮ってない。
ミヤマシキミの花は、春に咲いてその秋には赤くなるのだろうか?
ぼくには何とも不思議なミヤマシキミだ!
2008年11月26日水曜日
サルナシの味
吹風トンネルをでたところの駐車場に車をおき、宮ヶ瀬霊園の前の斜面にとりつく。
登り口の獣道は間もなく消えて、ほとんど直登であった。
尾根について、大型犬を太らしたような大きさの三頭のイノシシに出会う。
彼らは、ぼくと矢部さんに気がついて逃げる。3~5秒くらいあったので、写真を構えていたら撮ることができた筈だ。しかし、このデジカメでは無理、シャターを押してもタイムラグがあるので、やはり構えていても写せなかっただろう。
シカの警戒音が連続して聞こえるところで、朝日を浴びながら小休憩し、テルモスの熱いお茶を飲む。
御殿森の頭を巻くようにして登山道へでる。
丹沢山までの道は高畑山のところで、まだ通行禁止となっている。ここで矢部さんと別れて、ぼくは通行禁止の道を通って、遠回りして高畑山へ登ることにする。
(下の立て札は、丹沢山から下ってきたところにあるもの) 通行禁止にしているのは、架けてあった橋が落ちたためだ。しかし、山側を巻いて通る踏み分け道がしっかりとできている。この看板はもう全く必要ない。神奈川県自然環境保全センターはもう1年以上も遠回りを勧めている。
シカの4頭のメスグループに遭遇する。が、彼女等は警戒音を出さず、ゆっくりとぼくの視界から消える。この時もシカが見えなくなってからカメラを構える。だめだぁ~! 高畑山で日向ぼっこをして、下る。途中で仏果山(747m)方面を撮る。
2008年11月25日火曜日
狭鼻猿(旧世界ザル)の♂と♀の見分け方
秋の丹沢サル調査(続々)赤い実
この実を食べる動物はいないのかな?目立つ実であるし、しばしば山の斜面の日当たりに生えているのを見るので鳥でも啄ばんで運んでいるのだろう。
では、同じように赤い、このマムシグサの実は、どのような動物が食べて運ぶのだろう?実も含めて、この植物体にサポニンという毒があるようで、数年前の実習でこの実を口に入れて噛んだ学生がいた。口から涎を垂らし、救急病院に運ばれ大騒動だった。死ぬ人もいるようだ。そんなスゴイ毒を持っているのに食べる動物がいて、糞として排出するからこのマムシグサも丹沢の至る所に見られるのだろう。
ヒトには毒であるが、動物たちには何でもない植物がたくさんある。
2008年11月24日月曜日
写メールで
秋の丹沢サル調査(続)
2008年11月23日日曜日
秋晴れの中の丹沢サル調査
四班に分かれてそれぞれのコースを歩く(詳細な報告は後程、ホームページにアップ)。
ぼくらが歩くコースは下の写真の山稜である。
尾根に取りつくのに1時間以上かかった。 日当たりを歩いていると暑く、汗がでるが、日陰は少々寒い。
さらに、稜線は風が少々強い。
が、この紅葉が爽やかな気持ちにさせてくれる。
尾根に取りつく前にイノシシやカモシカくらいの大きな動物に出会う。
すぐ近くでクマ捕獲檻に小熊が捕まっているが、小熊よりももっともっと大きかった。
すぐ、双眼鏡で見なかったのが悔やまれる。
サル調査の方は事故もなく、無事終了し、夜は食事会を楽しんだ。
2008年11月21日金曜日
実のなる嬉しさ
2メートルくらいに切り詰めているのが良いのか、毎年、たくさん実をつけてくれる。
このユズの実を冬至の日には隣近所の4件に配っている。ユズの実をたくさん入れて風呂に入ると何故か豊かな気持ちになれる。
故郷の釧路ではユズが売りに出されると、キャベツや大根、ニンジン、ミガキニシンなどのニシン漬けの中に入れたり、ハタハタやカレイ、あるいはサケなど飯寿司を漬けるときにもユズを刻んでいれる。あるいは、お正月に食べる雑煮にユスの皮の2、3片入れる。茶碗蒸しにも上にチョンと乗せる。
ユズは料理のつまとして重宝される。
が、ぼくは昨年あたりから、この時季に重宝しているユズを取り払って、レモンを植えようかなと考えている。酒好きのぼくにとっては、レモン汁で割った焼酎やウイスキーを楽しみたいからだ。ユズの枝にレモンを接木してみようかな?成功するとユズもレモンも収穫できる。
2008年11月20日木曜日
山歩きで骨(死骸)を見つけるには
もっと腐るのを待とうと数週間後行くと、豪雨で全て流されてしまっていた。
山を歩いて、骨(死骸)をどこにでもいつの時季でも見つけられるわけではない。
2008年11月19日水曜日
骨は成長の結果を表す
ヒヒ属PapioはニホンザルやカニクイザルのMacaca属と一番近い関係にあります。
2008年11月18日火曜日
フクロモモンガ(Petaurus breviceps)
側面からみると、下顎の第一切歯がすーと伸びているのがわかる。
また、上顎の第一切歯も大きい。
モモンガという名前がついているが、ネズミ(齧歯)目とは全く違う、歯式をしているのがわかる。
ネズミ仲間では、第一切歯と臼歯の間には一本の歯も無い、つまり、第二・三切歯や犬歯が無い。
しかし、コヤツはなんだかたくさん歯が並んでいる。
見ていて、これはモグラ(食虫)目の歯とすごく似ていることがわかった。モグラの仲間もフクロモモンガのカンガルー(有袋)目も哺乳類の祖先から枝分かれした後もずーと祖先の形態を残しているのだ。
さて、上から見た頭骨を見ると、右の眼窩の上の前頭骨が陥没し、右の頬骨弓も欠如している。この個体はペット屋さんで飼育されている時に、何らかの大きな力で右目付近を強打されたために死亡したと思われる。
今月に入ってから続いていた不調も、かなり快復してきた。この半月は鼻水が酷くて血圧が高いという状態が続いた。鼻水を止める薬を内科でもらって飲んだがそれがまた聞き過ぎて、唇や歯茎などの口内炎となり、薬を止めて4日目、ようやく口内炎も落ち着き始めている。山にも行けず、アルコールを飲みたく無い日まであった。そもそもの不調の始まりは、走ったことにより、膝痛が生じたことだった。
週末は秋の丹沢サル調査である。参加者は14名。サルに会えると良いのだが、、、。
2008年11月16日日曜日
秋雨の日
前の家の垣根から駐車場へはみ出している柿の枝においしそうな大きな実がついている。
ぼくがカメラを向けていると、車をとりにきた夫婦が大きな柿ですねぇーと感嘆の声をあげる。
小雨がレンズに落ちてくるので、すぐ戻ってきた。
前の家の持ち主は、この町内でも唯一の代々この地に住んでいる人である。
広かった土地は、切り売りしたのか貸しているのか駐車場やマンションとなっている。
我家の前はキャベツや大根の畑であったが、今は調剤薬局と駐車場となっている。
畑があった時は、畑を耕す時にはツグミやシロハラ、ムクドリなどがやってきてミミズやら虫などを啄ばんでいた。
田舎も都会も地面がコンクリートやアスファルトで覆われてしまった。
雨が降って地固まるなどということは無くなってしまった。
雨が降っても大地に雨は吸い込まれず、コンクリートやアスファルトの表面を流れて下水道へと流れていく。
地下水の減少は、このような雨が直接、下水、下水から河川へと流れるようになった事に一員がある。さらに、これのことは、豪雨によって地面に滲み込まない雨水は舗装道路や下水道を走って大洪水を起こす原因にもなっているのだろう。
日本のように雨の多い土地柄では、畑作地や森林が自然の水の循環システムを作り上げていたのだらから、再度、農業を復活させ、コンクリートで固められて死んでしまった地面を生き返らせるのが緊急の課題だろう。
特に、今は食の問題で我が国の農業が考えられている時だ。
政治はこの農業問題に対して、もっともっと表立った動きをして良いと思うのだが、、、。
2008年11月14日金曜日
動物園はやはり見世物小屋か?
これ以上に旭川の旭日山動物園の方が年間入場が多いなんてちょっと信じられないくらいだった。
日本に生息する哺乳動物を10種類以上展示しているのは、上野動物園に限らず日本の動物園では皆無と言って良いほどだ。
2008年11月13日木曜日
春と間違えた?
2008年11月12日水曜日
人生100年にむけて!
このオスは、前年まで、前脚、後脚や背がくの字に曲がって馬ノ背群について歩いていた。
木にも登り、走っている姿もみた。
恐らく、冬を越したが栄養不良で3月くらいにでも息絶えたと思われる。
推定、30歳近いかあるいは越えていると思われたオスである。
見ての通り、歯が酷い状態であり、上も下も咬合面が磨り減って歯根まで見えていたり、歯が切歯が上下とも曲がっていて小さくなっていたり、1本ずつ欠けている。
しかし、この頭骨ほど重く、分厚い骨でできたニホンザルの頭骨はもっていない。
今日、3人の知人から「喪中のための欠礼」のハガキが届いた。御両親が亡くなったようだ。皆、90歳を越えて亡くなられている。
我老母は91歳で、歩くのが精一杯で走ることなどできない。
我父も90歳で逝った。
お袋も親父も入れ歯の助けがあればこそ食事をたのしめる。
親父の火葬後の骨は僅かであった。お袋は親父以上に痩せ衰えているので、骨が脆くなっていることは明らかだ。
ヒトは、歯が全部無くても、内臓が衰えても、免疫が不全になっても、骨が崩れる一歩手前までいっても様々な助けによって生きていける。
野生のサルは、歯が欠けたり、磨耗したり、脚の関節が痛くて足腰が曲がってあるいても、骨は堅く充実しており、木に登ったり、走ることさえできる。
上の頭骨の持ち主のオスザルは恐らく前年の厳冬期にこの歯では樹皮を剥いて食べるにも歯痛が大変だったろう。食べられなくなって栄養失調で死んでしまったのだろう。野生ザルにとっては歯が命である。
人生100年だと云う。
ヒトは、野生ザルとはちがって、老人にあった食事を摂ることができる。
病気にさえならなければいつまでも食事を摂れる。
食事をとっても多くのの器官が機能しなくなる老衰がやってくる。
残り40年をできるかぎり外を歩き、若者に伝えるべきものをもつようにしたいものだ。
2008年11月11日火曜日
ネオテニー(幼体成熟)
左は1歳のアカンボウで、右は12、3歳のオトナオスのものです。
両方とも千葉県産のものです。アカンボウのものは野荒らしのため有害鳥獣駆除で射殺されたもので(散弾の痕が頭頂骨に二つはっきりわかりますね。さらに、三箇所穴が空いてます)、左のオスは、山中で死骸を見つけたものです(死因不明)。
私たちヒトの頭骨は、右のオトナの頭骨よりもずーと左のアカンボウの頭骨に似ていますね。
サルはオトナになるにつれて口吻部分が長くなってますね。
メキシコに生息している両生類のアホロートルは有名ですね。
2008年11月10日月曜日
サルとヒトの頭骨
やはり、載ってない。で、ネットで検索した無いのだ。
サルや他の哺乳類の頭蓋骨にはあるべき骨がヒトにはないのか、胎児の時に消滅しているのかもしれない。
下は、屋久島で拾った、ヤクニホンザルMacaca fuscata yakuiの頭蓋である。まー、ニホンザルやカニクイと同じと思って良い。
①:前顎骨、②上顎骨、③頬骨、④前頭骨、⑤鼻骨と⑥はサルの仲間特有の眼窩である。
①~⑤の骨は他の哺乳類の頭骨にも当然ある。
しかし、ヒトの解剖学の本では、①前顎骨という記載が見当たらないのである。
ぼくは、学生に①前顎骨から出てくる歯を切歯といい、②上顎骨から出る歯で生え変わる歯を前臼歯、生え変わらない歯を臼歯、さらに①前顎骨と②上顎骨との境目に出てくる歯を犬歯と教えている。それは、いろんな哺乳類の頭骨を見ていれば誰もが気がつく。
ヒトでは前歯はあるが、胎児の時に上顎骨と縫合・合体したものと思われる。
ヒトでは、前顎骨、鼻骨、前頭骨、後頭骨が左右合体してしまっている。ニホンザルでは、鼻骨と前頭骨と後頭骨が左右合体し、他の哺乳類では、後頭骨が合体しているくらいである。
多くの哺乳類で左右の頭骨が縫合合体しているのは老齢化した個体だけである。
何故、他の哺乳類でもサルが左右の前頭骨や鼻骨が合体し、、サルよりもヒトの前顎骨が縫合合体しているのであろうか?
これが今、わからないことである。