シカやカモシカの腓骨はほとんど消失して痕跡として脛骨の近位端に退化腓骨と遠位端に腓骨外果だけが残っていた。ここで手持ちの真無盲腸目のトガリネズミ科のトガリネズミとジネズミ、モグラ科のヒミズとアズマモグラの脛骨を腓骨を見てもらいたい(図1)。4種の腓骨は脛骨の中程から遠位端まで癒合している。特にトガリネズミやジネズミとヒミズでは顕著である。しかし、モグラでは腓骨は脛骨の中程より癒合し、遠位端では腓骨外果が少し離れている。
図1.左からトガリネズミSorez sp.、ジネズミCrocidura dzinezumi、ヒミズUrotrichus talpoides、アズマモグラMogera imaizumiの左脛骨と癒合腓骨
このことは、このブログで聞き飽きたよと云われるくらい何度も述べているように、上記の4種の中ではモグラが一番足首から下の足を左右に動かしていることが判る。これは明らかにモグラは地中のトンネル内で掘った土を後ろ足で後ろに掻き出す使われていることを物語っている。ぼくとしては腓骨外果がもう少し離れているかと思っていた。次に外見がトガリネズミやジネズミに少し似ている齧歯目の脛骨を腓骨を見ていきたい、、、。
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