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2023年9月23日土曜日

哺乳類の切歯のいろいろ     Several Incisor teeth of mammals

 哺乳類の基本的歯式は、上下とも3・1・4・3である。面白い事に、イノシシだけが基本的歯式を持っているが、他の哺乳類はタヌキやキツネが基本的歯式を下顎骨にほぼもっているが、上顎では、3・1・4・2となっている。

つまり、切歯を3対持っている動物は、イノシシと食肉目だけあり、2対なのはサルの仲間(アイアイは1対)とウサギの仲間(但し上顎だけ)、1対だけなのは齧歯目(ハイラックスもそうだ)、切歯が全く無いのが、シカやカモシカだ。もちろん全ての歯がないセンザンコウもいる。まー、日本の山野に生息している哺乳類を取り上げよう。

日本の山野には切歯が一本も無いシカやカモシカ(図1)、1対だけのネズミの仲間(図2)、2対のサル(図3)やウサギ(図4)、3対のタヌキ(図5)やキツネやネコやアナグマ、そしてイノシシ(図6)が生息している。

シカやカモシカは図1のように上顎には切歯は無いが、下顎には三対の切歯がある。上顎の切歯がないので、葉や草を舌で絡めて引き千切り、樹皮は下顎の歯を上にスライドさせて齧り取る。

図1.切歯がないシカ
ネズミの仲間の切歯は無根の伸び続ける1対の切歯である(図2)。下顎の1対の無根の切歯とで、堅いオニグルミの実の殻まで削り取ることができる。
図2.一対の切歯のアカネズミ
サルの仲間は2対の切歯を持つが(図3)、同じ2対でもウサギの仲間の切歯は前は大きな無根の切歯であり、裏側には楊枝状の無根の切歯がある(図4)。サルは下顎も2対のほぼ同じ大きさの切歯なので、それらを嚙み合わせて樹皮を剥き、葉や小枝を齧り取る。
図3.ニホンザルの二対の切歯
ノウサギは下顎には無根の1対の切歯を持ち、草の茎や小枝を噛み千切り、樹皮まで剥がし取って食べる。
図4.ノウサギの二対の切歯
タヌキなどの食肉目の3対の切歯は横に隙間無く並んだ小さな歯である(図5)。老齢化した食肉目の切歯は擦り切れてほとんど無いものがあるが、切歯は他の歯よりも使われる頻度が高いのかもしれない。しかし、イノシシの3対の切歯は大きな歯である(図6)。食肉目の3対の切歯とは違って第三切歯は他の2本の切歯は接触しあっているのに、第二切歯とは間が空いていて小さい。
図5.タヌキの三対の切歯
図6.イノシシの三対の切歯

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