2024年6月29日土曜日

フウランが咲き出した!   Fuuran orchid in Japanese has begun to bloom!

二鉢あったフウランの一鉢を昨年4鉢に株分けした。花が先始めると良い香が漂い。今日は雨も上がったのでガラス窓を開けているので網戸越しに香りが漂ってくる。残りの大株の一鉢はフウランとカヤラン、ヨウラクランが混在しているが、昨年からカヤラン、ヨウラクランの元気がない。カヤランは茎が伸びて根が空中を彷徨っている感じだ。植え替えてやらなければ絶滅してしまう。どうしても香りの良いフウランの面倒をみるが、ヨウラクランやカヤランは放りっぱなしだ。これではいけない!植え替えなければ枯れてしまう。
図1.フウランNeofinetia falcataの一鉢を部屋に取り込んだ
さぁー、これから6000円以上買うと500円安くなると云う券を娘からもらったので、それでウィスキーを買いに行こう。角とバランタインだ。
 

2024年6月27日木曜日

今日は涼しい!     It's cool today!

庭のミズキの枝が何故か春から枯れてきて蕾のまま枯れてしまった。脚立をミズキの幹に掛けて枯れた太さ5センチ位の枝をノコで切る。一度に切り落とすと大変なので、2センチくらいの小枝を3本切り、それから太いヤツを切った。さらに中央の二股に分かれた一方の幹を枯れている。これは次回だ。どうした事だろう。ミズキの枝にもラン鉢を下げているので葉が無いと直射日光が当たるので困る。大きなアオカナブンorカナブンを見つけた(図1)。この両者の区別は裏返して左右の後脚の基部が離れていればカナブンで、着いていればアオカナブンのようだ。
図1.アオカナブン?Rhomborhina sp.
この頃は庭仕事も以前なら一回で終えたのに、今は何回かに分ける。ノコと使うと普段使わな筋肉が痛くなるので、ポレポレだ!

今日は、「神奈川県自然誌資料」に投稿した報告が、書き直しを要求されており、「清川村で採集されたヒメヒミズの報告」を3ヶ月振りに見直した。締め切りが10月なので、まだ間があるので、投稿規定を再度読み直し、しばらく手許に置いおこう。



 

ジャコウアゲハのゆっくりした飛び方     The slow flying of Chinese windowmill

昨日、下土棚遊水地公園の上に架かる湘南大橋に巣を作っているツバメを見に行った。双眼鏡を持って行ったが役に立たなかった。15分は確実に待っていたが、一羽も飛んで来なかったのだ。ぼくが橋桁に座って双眼鏡で見上げているものだから二人のオジサンの散歩者が横に立ちぼくが見ているものが何んなのか不思議に思ったようだ。
帰路高校横の通りでジャコウアゲハがフラフラ、ヒラヒラとゆっくり飛んでいた(図1)。キジバトの前にフラフラときたので、キジバトに啄まれるのではっと思った(図2)。が、このキジバトは全くアゲハには興味を持ったなかった。一度、ジャコウアゲハを食べて吐き出した個体かな?
図1.ジャコウアゲハByasa alcinousがフラフラと飛び回っている 
ジャコウアゲハは毒を持っているからこんなゆったりした飛び方でもキジバトたちは関心を持たないのかな?
図2.キジバトの前にフラフラきたが左のキジバトは無関心

2024年6月25日火曜日

カメラを持って散歩する      Take a walk with camera

昨日は昼食時に知人夫婦と呑み、2時過ぎには寝込んだため散歩には行かなかった。今日は、遊水地公園を通る湘南大橋の下側のツバメの巣を見に行ってきた。その前に側溝脇に生えるイラクサ科の葉に停まっているカミキリムシを見つけた(図1)。名前がすぐ出てこない。ラミーカミキリだ!となりの葉にはハナムグリの仲間がいる(図2)。
庭からノウゼンカズラが飛び出している(図3)。この花を見ると何故か学生時代の夏を思い出す。当時の建て売り住宅の庭にはこのノウゼンカズラが2階のベランダまで届いている家があった。
ヤマトシジミが飛んでいたので停まるのを待ったが、ぼくの自動焦点カメラでは難しい位置だ(図4)。
図1.ラミーカミキリ
図2.アオヒメハナムグリ
図3.ノウゼンカズラ
図4.ヤマトシジミ
遊水地公園の外周を歩き、橋桁に座り橋下のツバメの巣を見上げる。今回はコンクリートの上に座っても痛くならないように自作の山用マットを切った座布団を持ってきた。見上げているとツバメが一羽スート飛んできて巣穴に入っていった。尾羽の切れ込みが深かったように見えた。出てくるのを待ったが待てず。
図5.ツバメの巣

2024年6月24日月曜日

また、ユリが咲いている!   Also, lilies are in bloom!

今、我が家の庭には、下記の2種類のユリが咲いている。図1のユリはヤマユリとの交配種なのか、朝部屋の窓を開けるとあのヤマユリの匂いが漂ってくる。図2は植えた事がないユリでスカシユリの仲間だ。どうも、今年はスカシユリの仲間の種子が入り込んで咲いてくれている。
今、これから夏に向けて咲く数本のオニユリが幾つも蕾を持ち、2本のカノコユリも蕾が1センチくらいに大きくなった。
図1.ヤマユリの香りを放つ大きなユリ
図2.中心部の花弁が赤っぽいスカシユリの仲間
ユリの花が咲いている日数は5、6日くらいなものか?花の命は短いが、時季をずらせてユリの仲間が咲いてくれるのは楽しみだ。

相変わらず、ロシアはウクライナを攻め、イスラエルはガザに侵攻し多くの人々が犠牲になっている。京都で、イスラエル軍関係者の宿泊を拒否するホテルがあったが、何もできない市民のイスラエルへのささやかな抵抗の証しだと思う。

昨日は沖縄慰霊の日であった。多数の人々が自決をし戦争の犠牲になった。群馬では朝鮮人慰霊碑が県によって撤去され、東京では朝鮮人慰霊碑への東京都知事からの追悼文が昨年も無かった。

沖縄戦で住民たちは、米兵に占領されると暴行されて殺されると日本兵に云われていたようだ。それは鬼畜日本兵が占領した中国で行なったことだ。関東大震災の時にデマを流して日本人は朝鮮人を殺した。過去に起こした過ちを反省しないで、無かった事にする。そんな歴史を作ってはいけない。

2024年6月23日日曜日

日替わりの天気      Daily weather

昨日はあんなに雨が降っていたのに今日は朝から天気が良い。昼食後散歩に出る。昨日は雨で一度も外には出なかったので、今日は下土棚遊水地を目差す。天気が良いので遊水地公園のグランドではテニスをしている親子、サッカーをしている子供たち、バスケットボールをしている中学生、芝生で寝転んでいる親子、外周をジョギングしている中年男性など人が結構いる。ぼくもランニングパンツを穿いて走り回りたいとも思うが、、。

上記の文章は昨日(6月22日の土曜日の午後3時頃)書いたものだ。今日は朝から雨が降り注いでいる。昨日とは打って変わった天気だ。昨日の散歩で下土棚遊水地公園の外周を歩いて、湘南台大橋の橋桁に座り見上げるとツバメの巣があり(図1)、そこからツバメが飛び出した。2羽のツバメが出入りしている。1羽が入っているのにもう1羽も入ってしまう時もある。んんん?どうなってんだ?抱卵している訳ではない。雛に餌を運んでいる?巣作り?双眼鏡を持って来なかったので、何ツバメか判らなかった。この巣から離れたところにも壊れた巣があった。
図1.橋の下のイワツバメの巣
見上げていて首が痛くなったので、立ちあがって歩き始めるとこちらの方を見ているヤツがいる。大きなツチイナゴだ。成体で越冬するバッタだ。コヤツを一度知人の畑で捕まえて室内で飼ったことがある。すると室内のランの葉やビカクシダの硬い葉やプリンターの用紙まで食べたのには驚いた。2月頃の温かくなった日に庭に出したが、凄い生命力だ。
図2.ツチイナゴ

 

2024年6月22日土曜日

脛骨より頭骨が長い動物           Mammals whose skulls are longer than tibiae.

タヌキやハクビシン、アナグマ、ウリボウの頭骨はその脛骨より長かった。日本に生息する食肉目では恐らくクマも頭骨の方が脛骨より長いだろう。図1はイタチである。頭骨基底長の方が脛骨より長い。さらに、マングースも頭骨の方が脛骨より長い(図2)。アライグマの頭骨の方が脛骨より長い(図3)。恐らく食肉目の動物ではネコ科以外の動物の頭骨は脛骨より長いと云えそうだ。
モグラやジネズミの頭骨も脛骨より長い(図4)。
図1.イタチMustera itatsiの右脛骨・腓骨と頭骨
図2.マングースHerpestes javanicusの右脛骨と頭骨
図3.アライグマProcyon lotorの左脛骨と頭骨
図.4 アズマモグラMogera wogura(左)とジネズミCrocidura dsinezumi(右)の左脛骨と頭骨

 こう見てくると、ネコやサルの仲間、ウサギを除いては頭骨(基底長)は脛骨より長い動物が大半だ。でも、サルの仲間でもキツネザルの仲間はどうかな?

この4,5日間ずーと探し続けていた。頭骨と骨一式があった。味付け海苔の筒型の透明プラに入れていたと思っていた千葉の友人から貰ったタヌキの骨が見つかったのだ。何とダイソウで買ったプラ容器に移し替えていたのだ。昨夜は娘にも探してもらっていた。それが、今朝何気なくプラ容器を見たら「20220526 タヌキ、千葉緑区大百池公園で、TGと共に」と書いた紙が見えたのだ。このプラ容器はPCの真後ろにあり、1日に何回も見ているのだ。あー、目は節穴になり、見ているモノが見えてないのだ。

害虫と呼ばれるゴマダラカミキリ Long-horned beetle named as pest

一昨日、庭の草毟りをしている連れ合いが、窓をコツコツと叩く。何だ?っと声を上げるとカミキリムシがいると云う。見るとモミジの枝にゴマダラカミキリがいる。なんだかいつも見るゴマダラより少し小さい。写真を撮ろうとしたが早く動き回るので、捕まえて、部屋のビカクシダに停まらせた(図1)。動き回り、上へ上へと移動し新しく出てきた葉の先端に来て、翅を広げ飛び立った(図2)。網戸に摑まっている足を離し、害虫だが庭に放る。木に卵を産み、孵化した幼虫は木を食べて孔を開け、その木を枯らしてしまう。しかし、コヤツは上手く生き残れて異性を見つけたらの話しだ。多くは、ムクドリやカラスなどに見つかって食べられてしまうだろう。あるいはテンやタヌキの餌になるかも知れない。あるいはゴマダラカミキリの幼虫がキツツキに食べられるかも知れない。害虫であっても生態系の中で一つの役割を果たしているのだ。あるいはぼくの目を楽しませてくれた。
図1.少し小さいゴマダラカミキリAnoplophora malasiaca
図2.とうとう新しい葉の先端に行き飛び立つ
昨日は、朝から雨が降っていた。が、今日は朝から良い天気!陽が射している。この頃、4時半には起きている。4時にはもう外が明るくなっているので嬉しい。寝るのは9時頃だ。釧路の真夏は3時頃外は明るかった。夏休みの朝に近くの広場でラジオ体操があり、一番最初にカードにハンコを押してもらいたくて3時過ぎに広場に行ってカードを置いたことを思い出した。

2024年6月21日金曜日

ネコの頭骨は脛骨より短く、タヌキの頭骨は脛骨より長い      Cat's skull is shorter than its tibia, and racoon-dog's skull is longer than its tibia.

前回はノウサギやスローロリス、ニホンザルの頭骨とその脛骨の長さを比べた。彼らの脛骨は頭骨より長かった。彼らの姿を思い出しただけで脛骨の方が頭骨より長いと考えられる。では、ネコとタヌキではどうであろうか?どちらも何だか丸っこい頭をしているように思う。が、ネコは思っていたように脛骨の方が頭骨より長いが、タヌキでは頭骨の方が脛骨より長い(図1)。
図1.ネコFelis catus(左)とタヌキNyctereutes procyonoidesの左の脛骨と頭骨
ネコと似た感じのハクビシンやアナグマも頭骨の方が脛骨より長い(図2)。
図2.ハクビシンPaguma larvata(左)とアナグマMeles meles(右)の左の脛骨(ハクビシンは右)と頭骨
気になって、イノシシのまだ小さな子のウリボウの脛骨と頭骨を比べると(図3)、頭骨が比べものにならない程大きい。
図3.ウリボウSus scrofaの左の脛骨と頭骨
これはウリボウだから脛骨は短いのかもと思ったが、オトナのイノシシの脛骨と頭骨の長さを比べてもやはり脛骨の方が短いだろう。イノシシはぼくが持っている頭骨では並外れて大きい。
シカやカモシカの頭骨とその個体の骨格は持っていないが、どうなのだろうか?

2024年6月20日木曜日

水鳥がいなくなった!           The waterfowl have disappeared!

昨日は引地川の下土棚遊水地公園まで歩いた。民家の庭先からまだまだ未熟の青い柿の実がついた枝が出ていた(図1)。引地川にはもう一羽のカモ類を含む水鳥が姿を消した。皆、北の地に飛んでいったんだ。北の地の初夏の方がこちらよりたくさん食料があるのだ。
北の地は一斉に草花木々の芽生えがあり、たくさんの虫が発生する。目も開けられない程のブヨに襲われ、カに刺され、早くその場から立ち去りたいが、どこまでもブヨやカは着いてくる。エリを立て、シャツの袖を伸ばしてタオルを振り回しながら走るように歩いた子供の頃の根釧原野を思い出す。
図1.青い柿の実

2024年6月19日水曜日

頭骨より脛骨が長い動物  Mammals whose tibiae are longer than their skulls

 前回アップしたブクの脛骨は頭骨より短かった。マウスやラットも頭骨の方が脛骨より長いっとアップした。

しかし一方、頭骨基底長が脛骨より短い動物がいるのだ。ノウサギやスローロリスがいる(図1)。それは、ニホンザルも同じだ(図2)。

図1.ノウサギとスローロリスの左脛骨と頭骨の大きさ比較
図2.ニホンザルの左脛骨と頭骨の大きさ比較
脛骨の長さと頭骨基底長の関係は、おおよそその動物の姿を思い浮かべれば推定できる。ネコの頭は丸い感じだからサルやウサギと同じだろう。では、ネコは?タヌキは?シカは?モグラは?

こう見てきて、一個体の頭骨と骨格が揃っているのは標本のほんの一部だ。骨を拾ったが頭骨は探せなかったり、その逆の方が多いので、こうやってアップできるのは一個体がそのまま白骨化していたり、あるいは死亡していた場合である。それでも、シカ、カモシカ、イノシシなどの大型動物の死骸を見つけても、その一部の骨だけを拾って持ってくるということが多かった。今、考えれば残念至極である。

2024年6月18日火曜日

体重と身長から割り出すBMI値      BMI value calculated from weight and height

昨日、いつもの内科へ行って診察を受けたら、肥満と云われた。BMI(体重kg÷身長x身長m)が27なので体重を14キロも減らさなけれならないようだ。以前は身長が173センチあったが、3センチ以上身長が縮小したのだ。しかし、14キロも減ると20代の時の体重だ。身長測定機に頭と背と腰を同時に接触できない。それだけ猫背になっているのだ。
そんな訳で、今日は散歩だ。医者は8000歩を目標と云うが、、、これは無理だ。と思いながら、下土棚遊水地公園内を歩く。帰宅して歩数を見たら、7223歩と出ていた。それだも疲れた!
図1.イガカヤツリ
図2.アレチハナガサ
遊水地公園内で見たイガカヤツリ(図1)、これは水路沿いに生えていた。アレチハナガサ(図2)はこのところ線路沿いや道端でよく見るようになった。
今日は昨夜からの雨が降り続いている。この雨で梅の木にぶら下げているランたちの葉も柔らかい雨に打たれ生き生きとした感じだ。雨粒が落ちて睡蓮鉢の水面が小刻みにに波打っている。雨に打たれる庭を見るのも好きだ。
 

2024年6月17日月曜日

これは誰の脛骨・腓骨?       Whose tibia and fibula is this?

 面白いと云うか?当たり前と云うか?頭骨を見れば、それがネズミの仲間?ウサギ?タヌキ?モグラ?シカの仲間なのかは一目瞭然に判る。同じように、脛骨と大腿骨とか上腕骨と尺骨とか二つの隣り合う骨ではその動物の大きさが判り、動物の同定が可能になる。それは脛骨・腓骨の組み合わせでもそうだ。脛骨の大きさから動物の大きさが推定でき、脛骨と腓骨の関係から動物の生活スタイルも推定できる。

が、図1の真ん中の?の脛骨・腓骨はいつから自分が持っていたのか?齧歯目の誰の脛骨・腓骨であるのか?判らなかったのだ。。ラットより大きく、ノウサギより小さいこの脛骨・腓骨が誰のものが判らなかった。

図1.左からラットRuttus norvegicus、?、ノウサギLepus brachyurusの右の脛骨・腓骨

が、一週間前にスワヒリ語でブクと呼んでいた齧歯目のアフリカオニネズミCrisetomys eminiの脛骨・腓骨であることが判った。それは、ラットの倍もある大きな齧歯目の動物に、ぼくが接したのものでは岡山県高梁市で害獣として撲殺されたヌートリアもいたが、ヌートリアは頭骨だけ標本にして他は捨てた。ネットで調べると、ヌートリアの腓骨は脛骨に接しているが、癒合しているかどうかは不明だ。
ブクはタンザニアのマハレ山塊国立公園でチンパンジーの人付けのために山で生活していた時、ニワトリを山に持っていけない時にしばしば獲って食べていたのだ(図3&4)。現地のトラッカーたちはブクを食べる時は骨までバリバリ食べていた。始めの頃はその音に驚いたものだ。もちろんぼくは歯が立たなかった(拙書「アフリカの森の動物たち」)。
この脛骨・腓骨はぼくが食べ残したものだろう。腓骨外果の部分が欠損している。焼いた足を持って食べたのだろう。図2は不明?の脛骨・腓骨とブクの頭骨の大きさを比較した。実は、この比較でブクのものと分かったのだ。マウスもラットも頭骨は脛骨・腓骨より大きいのだ。
図2.ブクCricetomys eminiの脛骨・腓骨と頭骨
図3.ブクの脛骨・腓骨と頭骨
図4.ブクのムシカキ(スワヒリ語で串焼きの事)
手前に頭骨がある
このブクが匂いで地雷発見の立役者として、さらに匂いで結核菌を探す研究もされていてHeroRATSと呼ばれているようだ。ぼくは罰当たりにも食べていたのだ。

2024年6月15日土曜日

キンシコウ調査で拾った大型齧歯目の死骸 The carcass of big rodentia which I picked up during the golden snub-nosed monkeys'research

 2001年3月のキンシコウ調査の時に山中で猛禽に食べ残されたと思われる大型の齧歯目の死骸を拾った。残って上顎の歯が1・0・2・3だったので、ネズミ科以外のリス科なのかな?しかし、リス科の脛骨と腓骨は別々だ(6月4日アップ)。これは腓骨が脛骨を癒合している(図1)。脛骨の長さは70ミリをちょっと超える。脛骨だけを前記した日本産の齧歯目と比べるとリスよりも大きくムササビよりも小さい。そんな齧歯目で秦嶺山脈に生息するのは、地上生のマーモットの仲間だろうか?しかし、それらは腓骨は脛骨と完全分離だ。

ここで、この齧歯目の脛骨と腓骨をアップしたのは、前回アップしたカヤネズミの腓骨が腓骨の遠位端の内果が脛骨とは完全に分離していたからだ。この動物は中国にいる大きなマーモットのような動物であると思っている。しかし、大きなネズミの仲間だ!

図1.秦嶺山脈陝西省で拾った猛禽に食べられた齧歯目の左L右Rの大腿骨と脛骨
○:腓骨遠位端の内果 →:分離していた腓骨がここで折れた

図2.カヤネズミの脛骨から分離している腓骨末端の内果

暑くなってきた。昨夕はウィスキーではなくビールを飲んだ。今夏もすごく暑くなるのかな?
それにしてもロシア・プーチンの思考は狂気の沙汰だ!ウクライナの和平条件はウクライナ軍がロシアが侵略した州から撤退することが大条件だと云う。そうじゃないでしょう。ロシア軍自らがウクライナから撤退することでしょう!

2024年6月14日金曜日

ムラサキシジミとベニシジミ Narathura sp. & Lycaena phlaeas daimio

一昨日、好天気に誘われてカメラと水をザックに容れて散歩した。1時間半だったが、疲れた訳ではないのに、木陰のベンチで休みをとった。もう、身体が急速に劣化していっていることが判る。今持っている中古で買ったカメラLumix60XはオートAFでズームで撮れ、割としっかりピントも合ってくれるので気に入っている。ただ残念なのは液晶画面が固定されていて回転させることができないので、低い位置のモノを撮る時に腰を曲げなくてはいけないので一苦労だ。
それは、ともかく、綺麗な青が目立つシジミを見つけた。このシジミチョウの仲間は昨年も今頃の時季に撮っていた。が、とうとうチョウに詳しいYNに訊いた。尾状突起がないので、ムラサキツバメやウラミスシジミやミドリシジミではなく、ムラサキシジミだと教えてもらった。
図1.ムラサキシジミ♂
ベニシジミがたくさん飛び回っている。が、なかなか停まってくれない。停まったと思って近づくと飛び立ってしまう。だから、この頃は飛ぶ方向が自分の進行方向と一緒だと、ゆっくり歩き、停まったらその場所に3メール位まで近づき、シジミチョウを探す。上手く、姿が撮れる位置に身体を移動させ先ず撮る。この頃はシジミチョウを含むチョウに凝る人たちの気持ちが判る感じがするようになった。綺麗で可愛いので惚れてしまう。捕虫網で掬い撮りたい気持ちも判る。でも、今はカメラがある。カメラを三脚にでもつけてじっくり撮りたいとも思うが、こちらは散歩が目的だ。歩かなければダメだ。
ベニシジミ♀かな?
この双翅目のムシヒキアブの仲間の飛び方は小型のヘリコプターのような感じがする。長くて太い足を伸ばして飛ぶ姿は独特だ。この仲間では尾部の先に白い毛を付けているシオヤアブ♂が有名だ。このチャイロムシヒキも力強い、昆虫ハンターのようだ。
チャイロムシヒキ
G7がイタリアで開かれている。各国の首脳たちは大きな成果を発表したいだろう。英国、フランス、日本、アメリカは政権自体が危うい状態だ。何とか国内への素晴らしいお土産を持ち帰ろうとしている。

2024年6月13日木曜日

ハンゲショウの半分白い葉       The half white leaf of Lizard's tail/ Hangeshou in Japanese

昨日は1時間半かかって4.2キロの距離を散歩した。引地川沿いを歩いたのだが、ちょっとだけいつものルートから外れた処を歩いた。そこは、引地川沿いの谷間で、以前は湿地であったと思われる場所である。引地川は左右の丘陵地の間を流れている。そんな湿地を思わせる場所があった。そこにはハンゲショウ(半夏生)がこの時季だけの白い葉を揺らめかしていた。この半夏生とは節分や彼岸、入梅などと同じ季節の変わり目を掴むための雑節であるようだ。この時季に咲くのでハンゲショウはこの頃に咲くので名がつけられたようだ。この時季の雨を半夏雨と云うようだ。以前は夏至から11日目を半夏生としていたようだ(Wiekipediaより)。蝦夷地生まれの者にとっては「ふーん」と感心してしまう。ハンゲショウの漢字は葉の半分が白いから半化粧だと思っていた。
しかし、このハンゲショウが咲くのはまだ夏至前なので早すぎるかな?この白い葉は、マタタビの白化した葉と同じだ。花の咲いている時期だけ白いのだ。
ハンゲショウの花と白化した葉

2024年6月12日水曜日

イノシシの腓骨と脛骨        Tibiae and fibulae of wild boar's infant

偶蹄類のシカやカモシカの腓骨はほとんど消失し僅かに腓骨外果だけが脛骨の遠端位の内果の反対側に接触・付着しているだけだった。日本の偶蹄類は反芻亜目のシカやカモシカの他にイノシシが生息する。猪豚亜目のイノシシの腓骨は脛骨からちゃんと分離しており(図1)、反芻亜目のシカ、カモシカと違っている。
図1.ウリボウの左右の脛骨と腓骨
左側が右の脛骨と腓骨
ウリボウなので腓骨や脛骨の骨端軟骨は骨にすると分離し、脛骨の近端位の骨端軟骨は見つけ拾い出すことができたが、遠端軟骨は見つけ出せず。腓骨の左右の近遠端位の軟骨も見つけられなかった。
このウリボウは、東丹沢のハタチガ沢林道で滑落死していた個体(図2)を砂利や石で覆って腐らせてから骨を採集したものだ(図3&4)。土の中に埋めなかったのに全ての骨を見つけ出すことができなかった。
図2.20100904 滑落死のウリボウ ハタチガ沢林道で

図3.20100912 ウリボウの頭骨回収 ハタチガ沢林道で

図4.20101024 ウリボウの骨回収 ハタチガ沢林道で

このウリボウの頭骨を先に回収し(図3)、水洗いして少し乾いた頭骨(図5)で、まだ、犬歯や切歯を入れていない。室内の棚に置いている現在のウリボウの頭骨(図6)。骨は1ヶ月ちょっと土砂の中だったので、水洗いしても土砂の色が取れない(図1)。
図5.ウリボウ頭骨 20100915 回収し水洗いした頭骨
図6.ウリボウ頭骨 20240610の頭骨 

ウリボウは脛骨や腓骨の近位端や遠位端の軟骨がまだ骨化して本体(骨幹)と癒合していないので、骨にするために埋めた時に土の同じ色になって紛失してしまう場合が多い。サルでは生後4,5年経ってもまだ骨端軟骨部分が本体と離れてしまう。しかし、他の動物では生後2,3年後は骨端軟骨はしっかり本体と癒合する。

2024年6月11日火曜日

スカリユリの仲間が、、、、   The genus of Lilium, Sukashi yuri in Japan,

庭の日当たりの良い一等地にはもう7,8年以上になる実生のレモンの木を植えている大きい鉢がある。その側から3本のユリが芽が出てきていた。ぼくはオニユリのムカゴが落ちて出てきたのだろうと思っていた。が、早くも蕾が大きくなり上を向いて橙色に色付き、今朝開いた。オニユリは真夏に咲くし、蕾は空を向いて咲かない。スカシユリの仲間だ!子供の頃釧路の庭に植わっていたスカシユリは橙色だ。が、これは花弁の先がピンクだ。不思議な雑種のユリだと思い、Googleで調べたら「ロリポップ」と云うものだった。
ロリポップ
ユリの種子はランの種子よりは大きいが、大きなヒレがついていて風でとばされる。地面の中には潜りこめないで、地表で発芽して根を出すのだろう。そうすると、ヤマユリの種子を1センチくらい下に埋めたのは間違っていたかな?だから、3年経っても芽が出てこないのだろう。もう、土をどけてやってもダメかな?
 
ベランダのシジュウカラの雛が一昨日巣立っていった。が、、、、2羽の死骸が巣箱に残っていた。何故、2羽は巣立てなかったのか?連れ合いも声が出ない。2羽は庭のアジサイの根元に埋葬してやった。

2024年6月10日月曜日

ニホンザルの脛骨と腓骨     Tibiae and fibulae of Japanese macaques

図1に4頭のニホンザルの左右の脛骨と腓骨を並べた。左のAは最も歳をとっている個体であり、Dは推定1歳半くらいの個体である。AB個体はオトナの個体であるので、脛骨や腓骨の近位端や遠位端の軟骨部分はしっかり骨化している。しかし、CとD個体はコドモのものなので、両端部の骨端軟骨は外れて欠けている。が、Cの脛骨の遠位端の骨端軟骨はボンドで着けた。しかし、近位端の膝の部分の軟骨や腓骨の骨端軟骨は欠損している。
これで、判る事は腓骨外果や脛骨内果は骨端軟骨に当たるのでアカンボウではオトナのように外側からでもはっきり判るように出てないのかな?何だかヒトのアカンボウの足首を見たくなった。
図1.ニホンザルMacaca fuscataの左右の脛骨と腓骨
一対の腓骨・脛骨の左側がで右側が左
A:某医学部で飼育されていて老衰死した♂
B:秩父で有害鳥獣駆除で射殺されたオトナ♂
C:富津市で有害鳥獣駆除で射殺され埋められていたた4歳くらいの個体
D:富津市で有害鳥獣駆除で射殺され埋められていた1歳半くらいの個体

図2はニホンザル以外で唯一持っている霊長目のスローロリスの脛骨と腓骨である。
図2.スローロリスの左右の脛骨と腓骨
ニホンザルやスローロリスの腓骨はしっかりしたものである。腓骨が一番
太くて丈夫そうなのがサルの仲間で、次にタヌキやネコの仲間、真無盲腸目で腓骨は脛骨の上部の方から下部まで癒合し、そして齧歯目では腓骨は脛骨の下部の方で癒合する動物たちがいたり、リスのように腓骨は脛骨と分離していた。シカやカモシカでは腓骨は殆ど脛骨と合体していて、腓骨外果が残っているだけだ。

2024年6月9日日曜日

プランターにネジバナ見つけた!      I found lady's-tresses in a planter!

縁側の上に置いてあるプランターにネジバナが2本花茎を伸ばしてピンクの小さな花を着けているのを見つけた。何だか凄く嬉しい。何年前だったかはっきりしないが、2階のベランダの置いたままの花鉢にもネジバナが咲いていたことがあった。ネジバナは日が当たるところなら芽を出して花を咲かせるんだ。ランの仲間の種子は小さな例えの芥子粒よりも小さく、粉のように軽い。風に乗って何処へでも飛んでいける。無数の種子の二つが我が家のベランダに舞い降りたのだ。そう思うと何だかネジバナが羨ましい。
図1.ネジバナ
ネジバナを英名を調べたら、lady's-tressesと云う。で、lady's-で調べたら、ヤエムグラやホクシャ、オクラやアツモリソウなどが出てきた。そう云えば洋ランのパフィオペディラムもlady's-slipperと云っていた筈だ。なお、tressは婦人の一房の編んだ髪の意のようだ(ランダムハウス英語辞典から)。成る程と思う。