金沢林道の続き:
鍋嵐一帯は笹藪が少ない。皆無とも云って良いくらいの場所もある。
下を見て欲しい。4,50年まえの昔?はどこでもあったような笹薮だ。
早戸川橋から金沢橋の途中の林道沿いである。
ここは、シカもカモシカもノウサギもネズミたちも生息しているところである。
下は宮ヶ瀬尾根を南下して細尾根を通って「不思議なミズキ」を過ぎて「能の爪」の手前のところの10月の様子である。
下は塩水橋から「本間ノ頭」の途中の稜線の7月の状態である。
下の二箇所では笹薮どころか下草もほとんど生えていない。
上から、3月、10月、7月である。
下の二箇所に下草が無いのは、シカが食べつくしたからであると考えられている。
1970年代に水質汚染や大気汚染の問題が顕在化した時は、京浜工業地帯や自動車の排気による大気汚染が、丹沢のブナ枯れや下草枯れの原因であると騒がれた。
今は、シカによる食害(使いたくない言葉である)だと云う。
それなら、上の写真の笹薮をどう説明するのか?
自分が置かれている現状をヒトに説明できない動物たちに問題を転嫁させているのではないだろうか?
シカは、1970年頃に比べたら圧倒的に少なくなり、
しかも小型化していると思える。
丹沢のシカの狩猟者たちの声を聞きたい。
カモシカは猟が禁止されているために増加していることは確かだ。