下は昨年10月の秋の丹沢サル観察し隊の集まりでやまぼうしさんからプレゼントされたネコの頭蓋骨である。
ネコは木に登れるが、木に登ってカキやリンゴを食べていたという話しを聞いたことがない。
目の前に突き出ている鼻面部分がサルと同じように短い。
タヌキやキツネのように目が顔の横についているのではなく正面を向いてついている。
すぐ目の前にいる動き回る獲物でも、両目でしっかり見ることができる。
そのような目をもつネコ(ネコ科の動物)は、
食肉目の動物たちの中ではもっとも優れたハンターであると云える。
しかし、彼らは色調に関してはどのくらい識別できるのだろうか?
あるいは、遠近の物についてはどうなのだろうか?
色覚に優れていると思われるヒトでさえ、色弱の人たちが信じられないほど高い割合でいる。
ネコたちは色をどの程度区別できるのだろうか?
話しはネコの色覚ではない。
ぼくらは自分が見えているものは他の人も他の動物たちも見えていると考えがちである。
ここでいろいろな行き違いが生じる。
せめて、自分が見えているものを身近な人に同じように見てもらうにはどうしたら良いのか考えあぐんでいる。
ネコはサルほど遠くのものが見えていないように思います。また、動いているものに反応しますが、目の前にあってもじっとしているものには気がつかなかったりします。もし逆の立場だったら、毛の生えていない二本足で歩く変な声を発する人間はさぞかし不気味で恐ろしかろうと思いますが、よくまあひざに乗ってきたりおとなしく抱かれたりすると思います。動物によってものの見え方がぜんぜん違うのでしょうが想像がつきません。
返信削除雲山さん
返信削除いつもたくさんのネコに囲まれて彼らの見えていることや見えていないことも良くご存知だと思います。
そうですか!ネコは近眼とまでは云えないまでも遠くの物は良く見えないわけですね。
目の良さではヒトは鳥たちに敵わないようですが、猛禽は視力はどのくらいなのだろう?
魚は水の中ではどうなのだろう?なんて考えて見るのも面白いですね。
大型の猛禽類はヒトの8倍の視力で、何キロも先の獲物も見えるらしいです。
返信削除調べてみると、犬やネコは視力があまり良くないようですが、聴覚や嗅覚が発達しているので視力だけに頼らないのかもしれませんね。
コウモリやイルカ、クジラなどは超音波を発しますし、視力があまり重要でない生き物も多そうですし、五感以外の感覚もあるのでしょう。
ネコはよく人の頭の斜め上をじっと眺めますが、あれは何か見えているのではないかと思っています。人の知覚できないものを動物たちは知覚できるのだと感じることが多いです。
ネコが猫好きと猫嫌いの人を見分けるのもこの辺の感覚なのではないかと思います。
人間も昔はもっといろいろな感覚が優れていたのかもしれません。
動物や虫の視線をどんな風に見えるか味わってみたいものですね。