2010年3月31日水曜日

ササが繁茂しているのは何故?

金沢林道の続き:
鍋嵐一帯は笹藪が少ない。皆無とも云って良いくらいの場所もある。
下を見て欲しい。4,50年まえの昔?はどこでもあったような笹薮だ。
早戸川橋から金沢橋の途中の林道沿いである。
ここは、シカもカモシカもノウサギもネズミたちも生息しているところである。

下は宮ヶ瀬尾根を南下して細尾根を通って「不思議なミズキ」を過ぎて「能の爪」の手前のところの10月の様子である。
下は塩水橋から「本間ノ頭」の途中の稜線の7月の状態である。
下の二箇所では笹薮どころか下草もほとんど生えていない。
上から、3月、10月、7月である。
下の二箇所に下草が無いのは、シカが食べつくしたからであると考えられている。
1970年代に水質汚染や大気汚染の問題が顕在化した時は、京浜工業地帯や自動車の排気による大気汚染が、丹沢のブナ枯れや下草枯れの原因であると騒がれた。

今は、シカによる食害(使いたくない言葉である)だと云う。
それなら、上の写真の笹薮をどう説明するのか?
自分が置かれている現状をヒトに説明できない動物たちに問題を転嫁させているのではないだろうか?
シカは、1970年頃に比べたら圧倒的に少なくなり、
しかも小型化していると思える。
丹沢のシカの狩猟者たちの声を聞きたい。
カモシカは猟が禁止されているために増加していることは確かだ。

2 件のコメント:

  1. 隊長、一番目の写真は林道脇だし、比較できないと思いますよ。でも、笹薮があったり無かったりはシカのいない湯河原林道にもあります。

    以前から丹沢の写真を見るたび、斜面はきつくても笹薮が少ないので、ずいぶん湯河原と違うものだと思ってましたが、最近林道の西側へ何度か行き、同じように下草の少ない場所がたくさんあることも分かりました。

    林道西側は東と違い、高木の中に中層木の常緑広葉樹が広がってました。ここには低い落葉広葉樹がないし、笹薮もまったくないんですね。

    写真の2番目3番目も落葉広葉樹が少なく、中層の常緑広葉樹が多いように見えます。
    森の成長度合いではないですか?
    素人考えですが・・・。

    でも、2番目は落ち葉が少な過ぎでどこかの庭園みたいだし、3番目は根が浮いていて、誰かが踏みつけたようにも見えます。

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  2. take隊員へ

    同じ立地条件、西側斜面だとかで標高を同じところで、あるいは、標高を変えて。標高は同じだが、条件が異なる。

    など、科学的に明らかにしていかなければなりませんね。

    シカがいないのに笹薮が無いというのも興味あります。

    森の遷移が極層状態になっているかもしれないなんていう考えもありますね。
    炭焼きを止めてもう半世紀近くなりますね。木々がどんどん生長していることは確実です。
    しかし、尾根の林床は木が生長して、木々の葉で天蓋ができたとしても、朝日が当り、西日が当ります。

    なので、尾根に関する限りは日照不足によって草木の芽生えが抑えられているとは考えられません。

    排気ガス規制がなされて、あるいは工場の煙突からでる煙の規制もされているが、排出される汚染物質を含んだガスの総量は1970年代の何倍にもなっていることでしょう。

    take隊員へ
    コメントありがとう。動物や植物や水の問題で呑みながら皆で話し合いたいものです。

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