気になることがあって、真無盲腸目モグラ科ヒミズ亜科のヒミズとトガリネズミ科ジネズミ亜科のジネズミの肩甲骨と上腕骨を比べてみた。ヒミズの肩甲骨は細長い。しかし、ジネズミの肩甲骨も細長いが哺乳類特有の形状をしている。ヒミズの上腕骨は太く短く、他の哺乳類とは異なるが、ジネズミは哺乳類特有の上腕骨をしている。(なお、ヒミズの肩甲骨と上腕骨の形状はモグラもほぼ同じだ)
図1.左:ヒミズUrotrichus talpoides 右:ジネズミCrocidura dsinezumiの肩甲骨(上)と上腕骨(下)
これらのヒミズとジネズミの違いは食性では昆虫類やミミズなどの土壌動物を食べており、大差がない。しかし、両者の一番の生態上の違いは地中に潜るか否かである。ヒミズはモグラと同じように地中に潜るが、ジネズミは地中には潜らない。その違いが肩甲骨と上腕骨に反映されていると考えられる。
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