2012年9月30日日曜日

カピパラの糞 Scats of a capybara.

今日は、TCA専門学校で高校生向けのチャレンジキャンパスがあった。
が、野生動物保護に興味をもつ生徒は一人もいなかった。
このところ、チャレンジキャンパスがあっても野生動物保護に興味をもつ
学生が一人も来ない日が続いている。
誰も学生が来なかったので、飼育されている動物たちを見た。
カピパラである。
外に出されている時は、右下のプラスチックの水槽というか狭いプールの中に浸っている。
プールから出て歩き始めたので写真を撮った。
このカピパラ、もう10年ちかくいるのではないだろうか?
飼育専攻の世話係の学生がザルで水に浮いているウンチを取りはじめた。
どんなウンチをするのか見せてもらう。
かなり太いウンチだ。学生の親指よりも太い。 
カピパラはネズミの仲間で、ヤマアラシにちかい。
で、マハレ山塊国立公園で撮ったヤマアラシの糞と見比べた。
ヤマアラシはこのように一カ所にまとめてする。
カピパラは草食であり、ヤマアラシはアメリカのものもアフリカのものも草食のようだ。
糞の形状が似ているのは、やはり近い仲間だからか?
カピバラのウンチは、水の中でしたからバラバラ浮いていたのであろう。
陸上でするとヤマアラシのようにまとまるのだろう。
糞の色、カピパラの茶褐色とヤマアラシの黒色は、
体内のどのような作用でこのような色になるのだろう。教えてもらいたい。
日本産の草食野生動物、カモシカもシカも黒い糞だ。しかし、ノウサギは茶色だ。
しかし、カイウサギは黒い糞だ。

2012年9月29日土曜日

見つけたケツユクサ! Found the herb!

今朝、引地川沿いを少しだけ歩いてきた。
カメラはチビをもった。
線路沿いのツユクサは毛無しで、何の変りもないツユクサだ。
芙蓉の花も咲いている。
引地川に着いた。
土手にはヒガンバナが今が盛りと咲いている。
それにしても、ツユクサばかりに目が行く。
毛無しだ!
あった!産毛がついたようなケツユクサがあった!
ヤマボウシさんのブログで紹介されてから、
先週宮ヶ瀬ビジターセンターから汁垂隧道を通り、
金沢林道を歩いたときも、専門学校がある葛西駅付近や慶應日吉の構内でも
毛があるケツユクサを見つけられなかったのだ。
花が出てくる苞の表面が産毛状の白っぽい毛で覆われている。
わかるかな?
なんとも他愛のないことであるが、ようやく探し物が見つかったという感じである。
 
植物は動物数からみると、気が遠くなりそうなくらい数が多い。
そのため、植物図鑑は、動物図鑑の数の比ではない。
さらに、植物に興味を持つ人の数も動物好きの比ではない。
植物は動物がいなくても生活できる。が、動物は植物がなければ生きていけない。
動物たちの生命を維持しているのは植物であるとも云える。
動物の保護管理は植物の保護管理と同じことだ。
 
午後からは先日剪定した枝の後始末。これが庭木の手入れで一番大変だ。
喉がからからになったので缶ビールを飲みながらこれをアップしている。
足首は相変わらず。


何故、どうして! Why?

9月1日の白銀山の山歩きでカメラが雨に濡れて、途中から使えなくなった。
そのため、そのカメラを近くのカメラ店を通して修理に出した。
見積もりが2万円以下ならそのままお願いしますと書いた。 
修理会社から、下の往復ハガキがきた。
修理費が79307円かかるとのこと。
これなら、ボディの新品を買った方が安いので、修理不必要と返信用ハガキに書いた。 
内部腐食の為、基板やらを交換しなければならないようだ。
 
内部腐食で、思い出した。
昨夏、早戸川沿いを歩いていて沢に転げ落ち、頭を怪我した。
その時、カメラやザックが水浸しになった。
望遠レンズは水滴で曇っていたので、本体はレンズを外したままの状態で一週間以上乾かしていたのだ。一度、濡れた時にスイッチを入れて壊したことがあったからだ。
で、内部も全て乾いたかな?と思う頃、スイッチを入れたら全て生きていたのだ。
しかし、今回の故障の原因は、その時内部に入った水滴がそのまま基板を腐食させたのだ。
しかも、今夏の台湾旅行ではバスから降りる時に、カメラをアスファルト道路に落としているのだ。
それでもカメラは大丈夫だった。問題なく使えた。
このカメラは、以前のフィルムカメラのニコンFのように丈夫だ、堅牢だとさえ思った。
修理を依頼した近くのカメラ店からカメラが戻ったと連絡があった。
早速、受け取った。試しに電池を入れてスイッチをオンにすると。ディスプレイ画面が映る。
ダイヤルを回す、シャッターを押す、再生して見る。
全てのダイヤルやボタンが作動して、写真を撮ることができる。
え?どうなってんだ?
もう、6日間も毎日、スイッチを入れて試し撮りしている。
生きているのだ。でもどうして?
そこで考えた。修理工場で、内部を開けた時、綺麗に拭いてくれた。
その為に生き返った。
あるいは、ぼくの返信用のハガキが届くのが遅いので、基板などを交換した。
カメラと一緒に戻ってきた処置内容には、見積もり中止の為返却いたします。内部腐食確認、メイン基板、マウントボックス、マウント接点、トップケース交換が必要です。
と書いてある。
このまま丹沢に持って行って使えなくなるかもしれないので、
修理に出した店で衝動買いした
同じレンズが使える小型一眼レフカメラもいつも持って行こう。 
でも、まだまだ丹沢には行けそうもない。
左足首から指にかけての足の甲の腫れがおさまらないし、痛いのだ。
先週21日の丹沢実習で無理したようだ。
しかし、平坦な道路は痛みもなく歩けるようになったので、今日は引地川沿いを歩こう。
 




2012年9月28日金曜日

草木の「種子と果実」

鈴木庸夫さん等が出した「草木の種子と果実」(誠文堂新光社)2800円が
出版社から送られてきた。
慌てて袋を開いて本を取り出し、中を見た。
さすがに植物カメラマン!と思った。
種子がどれも1mmメッシュの方眼紙の上に置かれて、しっかりと撮られている。
種子の色、大きさ、表面の模様がはっきりわかる。
もちろん、実の写真も載っている。
昨日は、この本を寝床に持ち込んだ。
この本が20年前、30年前に出ていたら、、、、。
日本の野生動物のフィールドワークはもっともっと発展していただろう。
そんなことを思いながら見た。腕が疲れたので、横向きなってページを捲った。
今朝、目覚めてこの本は何度も見返すことが多いだろうから、
カバーを図書館の本のようにフィルムで覆って保護した。
 
種子と果実は、APG植物分類体系別に整理されて乗せられている。
だから、近縁種の種子の違いも開いたページで判ることになる。
これからきっと鈴木さん等は、種子の大きさや形状、色、種皮の模様などから
野外で見つけた種子が、鳥糞やテンやタヌキの糞に入っていた種子が、
すぐ判別できるような種子検索図鑑を作ってくれるかな?

2012年9月27日木曜日

小さな庭に秋の気配! Autumn signs in a smll garden!

 
庭にでるとヤブカに刺されるので、
庭に出るときには長ズボン、長そで、手袋、帽子さらには、
虫よけを手首周り、顔や首に噴霧し、長靴を履く。
この作業がイヤなため、庭にでることは少なくなくなった。
庭木はヤマアラシのごとく枝を伸ばし、狭い庭がますます陽が当たらない。
捻挫した足首を使わないようにするために、今週の丹沢行を中止した。
完全防蚊で、庭に出る。
木々の枝が隣家の方にも飛び出している。
が、隣家の庭木もこちらに出ている。このままにしよう。
飛び跳ねるバッタがいた。
オンブバッタだ。
カメラを近づけると身体を棒に隠すように裏へ回った。
これは、フライパンで炒って食べたらイケそうだ。
いつか試してみよう。
これは、連れ合いがどこからもらってきたタイワンホトトギスで、
以前あったタイワンホトトギスより可憐でどちらかというとヤマホトトギス似だ。
雑種がなのだろうか? 
これも連れ合いがもらってきたか、鳥が種子を落としたコムラサキだ。
狭い庭の5,6か所に出ている。日当たりならばもっとたくさん実をつけるだろう。
スイレン鉢の横にも生えており、一枝が水面を覆っていたので、鉢の中に陽が射さなくなると思いどけたところ、先の方の枝から5、6センチに伸びた白い根が4、5本出ていた。
果実をつけ、さらに途中の枝先から根を出す。
一つの植物であろうと、様々な増殖手段を植物たちはもっている。 
真ん中の実は虫に齧られたようになっているのが、この写真アップするために、
パソコンで見て知った。オンボバッタの仕業かもしれない。
 
早く、左足首を治して丹沢を歩きたい。
現在体重は生まれて初めて73.5キロとなった。
この体重も足首を挫いた原因かもしれない。


2012年9月26日水曜日

秋学期とチャドクガの幼虫 Autumn semester & moth larvae

今日から、秋学期(慶應日吉)の動物行動学が始まった。
春学期は履修者250名中、評価Aが50名くらいで評価Dも50名くらいいた。
評価Dにする場合は、テストの成績が50点以上ならなんとか下駄を履かせて評価Cをつけてやろうと思うが、50点にも達しない学生が50名もいたのだ。
試験はノート持込み可で行ったが、こんなに評価Dが出たのははじめてだ。
昨年までは多くて5、6名であった。
春学期の学生は授業にもまともに出ず、出てもノートをとらなかったことは明らかである。
試験の前に友人のノートをコピーしたとしても、問題の答えがどこに出ているかも
判らなかったのだ。
 
中国の学生たちは大学の構内の明かりがついているところで、真剣に勉強している。
壁に向かって頭を振りながら暗記をしていると思われる多くの学生もいる。
それは、西安の西北大学も、広州の中山大学もそうだ。
日本の大学でそのような学生の姿を見たことが無い。
中国は国土も広いし、人口も日本の13倍もいる。
良し悪しは別にして、地下鉄やバスに乗るのも秩序などない。
皆、争って乗る。
人口が多いだけに競争も激しいのだ。
中国の経済力が日本を追い越し、アメリカを抜いて一番になるのは明らかだ。
 
相鉄線の横浜駅で電車を待ちながら本を読む学生。
このような若者が増えて欲しい。
湘南台駅から我が家の方に歩いていたら、スナックの道路際のツバキの植え込みに
チャドクガの幼虫が固まっている。
これに皮膚が触れたら酷い状態になる。 
このチャドクガの幼虫、もう大半のツバキの葉を食べてしまっている。
全員が共倒れすることはないのだろう。このかたまっている幼虫の間では激しく食を巡る競争が行われているのだろう。葉が少ないので、枝を歩いている個体もいる。
枝を歩いている個体は上手く残っている葉に到達できれば良いが、そうでなければ飢え死にとなる。同じ兄弟の仲で生きるか死ぬかの競争が行われているのだ。
 
安穏と授業に出ている学生は自分を奮い立たせて頑張って欲しい。

2012年9月25日火曜日

反日教育! Anti-Japanese education!

尖閣諸島を巡って、中国の各都市で大規模な反日デモがあった。
 中国という巨大な国土をもつ国民が、尖閣諸島という
 ちっぽけな島に対して異常とも思える反日デモとなる。
 あるいは、竹島に韓国の大統領が上陸して見せる。
 中国や韓国では、学校でもテレビでも日本の過去の侵略戦争をとりあげ
 日本が中国人民に行ってきた残虐非道な行為を教え、見せる。
 東南アジア諸国の近代日本の歴史教育は、ほぼ中国や韓国と変わらないだろう。
 
西安の通勤バス
 一方、我が国ではどのような反〇教育がなされているのだろうか?
 反〇という形では現われてないないが、親〇という形で歴史教育がなされている。
 ぼくらが学習した世界史は欧米のキリスト教徒の目から見たものであった。
 十字軍遠征はキリスト教徒のイスラム国への侵略・領土紛争であり、
 南北アメリカはすでにネイティブアメリカン
 が住んでいたのにも関わらず新大陸と呼ばれ、オーストラリアやニュウージランドにも
 欧米人の早い者勝ち様相を示して移住し、先住民たちを虐殺していく。
 
 ぼくが楽しんだハリウッド映画でも、インディアンは未開の恐ろしい悪者であった。
 欧米は、アジアへ侵略し、植民地化し、アフリカや新大陸への乗っ取りに対しての侵略者に対する未開人の戦いも、反逆のような扱いで映画化されてきた。
 
広州の新旧のビル
 イギリスと清(中国)が争ったアヘン戦争は、イギリスの植民地インドで作らせたアヘンを中国に売って儲けようとしていたのが発端だ。
 とんでもないものを栽培させて売りつけていたのだ。
  
 ぼくらは知らず知らずの内に、キリスト教徒の歴史観を植え付けられている。
 
 
 日本が明治になってから、欧米の列強に対抗するために富国強兵を唱え、
覇権主義となっていき日清・日露戦争となっていく。
 当時の韓国、中国や東南アジアの人々にとっては、
日本という国は乱暴でとっても恐ろしい国だったことだろう。
 今、豊かになった中国や韓国が領土を広げようとするのも、
反日教育をするのも、
かっての歴史の怨念が噴出しているのだ。
 日本人の歴史と中国人や韓国人が見た、聞いた、感じた歴史は
正反対になるのも当然だ。
しかし、今は日本もかっての戦争を反省している。それにもかかわらず目には目をという行動には、「歴史は繰り返す」ということになりかねない。

2012年9月24日月曜日

丹沢実習:ミスジマイマイ Snail

午前中は小雨だったので、カタツムリが林道を歩いているのを学生が見つけた。
このカタツムリ、空になった貝殻だけはよく目にするが、
このように生きているのをあまりお目にかからない。
このくらい大きいと食用にされそうだ。
このカタツムリ(巻貝)名前を調べた。
カタツムリで検索したら、この写真のものが出てきた。
どうもミスジマイマイというカタツムリだ。
 
 


2012年9月23日日曜日

丹沢実習:イタチ糞 Scat of weasel

21日の丹沢実習で:
金沢林道でイタチ糞を1個だけ見つけ
すべて持ち帰った。
午前中の雨に打たれて、形が崩れている。
何が含まれているか?
わくわくしながら水洗いした。
少量なので、浴室で洗った。
ちょっとがっかりだ。
カマドウマの脚や腹部や頭部と、ムカデの脚や身体の外骨格だけだった。
まだ、テンはこのような節足動物を食べているんだ。
と云うよりも東丹沢のテンの主食が
ムカデやカマドウマのような大型の節足動物なのかも知れない。
 
昨日、日本哺乳類学会の一般講演を聞きに行った。
横浜線の矢部駅近くにある麻布大学だ。
ぼくは哺乳類学会には所属していないが、一般講演だから無料だ。
大勢の人たちが大教室に集まり、多くの人たちが立って聞いていた。
終了後、外にでると教室に入りきれなかった人たちが大勢いた。
その多くの人たちは二十歳前後の若者であった。
哺乳類学会は伸び盛りの、成長途中の学会であると感じた。
学会奨励賞を受賞した若者の発表も、自分の研究はこんなにおもしろく
明るい未来があると述べていた。
それに比べて、日本霊長類学会は老年期に入っている。

2012年9月22日土曜日

丹沢実習:林道に落ちていたヤマメ A fish that had fallen on the road.

21日の丹沢実習の続き
金沢林道を歩いて、途中で林道を詰める班と高畑山に直登する班とに分かれました。
ぼくは、当然高畑山班です。が、50メートルも登らないで、あまりにも左足首が痛いので、挫折。
下りるのもぼくだけが一苦労でした。
 
金沢林道を下っていて、学生が「魚」を見つけました。
ヤマメである。皆で何故こんな林道近くにヤマメが落ちているのだろうと考えました。
裏返すと小さな茶色のアリがたくさんついております。
しかし、全体の様子からしてまだ新しいもので、21日の朝のものだろうと考えました。
ニオイを嗅いでも腐った臭いはなく、魚のニオイです。
ぼくは、今夜、焼いて食べるからともらいました。
魚についているアリやゴミを川で洗って落とそうと思い、河原へ下りて考えが変った。
ここで焼いて食べよう!しかし、ライターが無い。
アウトドアライフにたけたM君(左)がライターを持っていたので、ぼくの飽和食塩水を噴霧して焼いて、5人で味わいました。ほんの少しなので、旨さも格別でしたよ。 
今回の実習も、ぼくの足首が痛かったために、満足に歩くことができなかったが、
浮石がたくさんある尾根を10名くらいで登る場合の注意をすることができたし、
焚火の仕方の基本も教えることができて、良かったかな?

丹沢実習:秋の白いキクの花と、、 White chrysanthemum flowers in autumn & ,,

丹沢実習の花の続きです。
昨日は、歩き始めは小雨模様でした。
しかし、お昼には雨も完全にあがり秋らしくなった丹沢を楽しみました。
 
やまぼうしさんが企画編集した「清川村の花図鑑」によると、白っぽい野菊は、
リュウノウギク、シラヤマギク、シロヨメナ、ノコンギク、タテヤマギク、カントウヨメナ、ペラペラヨメナ
があるが、ぼくはリュウノウギク以外はわからない。
 
これは、ちょっと青みがかった白の花弁。
花は真っ白。 
上のものよりも花の直径が大きい。 
これは、小さなキクだ。
なによりも嬉しかったのは、これ!
割れていたのもあったので、皆で食べました。
鳥が突いて穴を開けてほじくって食べたものもありました。
これも見つけて、ツルを手繰り寄せて一個採ったのですが、これはまだまだ堅い。
11月上旬まで待ちたい。 
まだ、青いままです。
これから朝夕の寒さで葉が落ち始めて色づいてきますね。 
モクセイ科のこの実もまだ青いまま。
これから黒くなってきますね。 
そうなると、小鳥もテンやイタチも、、、。
お!赤みを増している果実。
これは11月の下旬頃になると、甘酸っぱい実になりますね。 
これはぼくが大好きだが、テンやタヌキの糞の中にこの種子をこれまで見つけてない。
秋が、始まったばかり。
動物たちにはこれからが好きな果実が食べられる時季ですね。
果実は、上からミツバアケビ、サルナシ、マユミ、イボタノキ、ガマズミ。
林道を歩いていて学生が思わぬものを見つけました。
それを焼いて食べました。
 
 
 
 


2012年9月21日金曜日

丹沢実習:秋の花

今日は、一週間ぶりの丹沢実習。
宮ヶ瀬ビジターセンター前を出発した時は、すでに10時を大きく回っていた。
仕方が無い、葛西の学校を7時半に出発するとどうしてもこのくらいの時間になってしまう。
ビジターセンター前から湖岸林道を歩いて、汁垂隧道を抜け、金沢林道をあるいた。
ハギが咲いている。
尾花も揺れている。 
クズの花は見つけることができず。秋の七草の他の4種類はナシ!
 
ここのツユクサはどれも毛が無かった。 
 
ダンドボロギクは花と蕾と種子とが混在していた。
ミズヒキだ。 
マツヨイグサだ。 
ママコノシリヌグイだ!
足首の状態をさらに悪くしたようだ。

2012年9月19日水曜日

新種のグエノンの仲間 A new species of Cercopithecus monkey in D.R.Congo

今朝の朝日の37面にサルの新種が「恥じらう新種サル アフリカ」と報告されている。
コンゴ民主共和国(以前のザイール)の密林に生息している。
グエノン(Cercopithecus)の仲間で、Cercopithecus lomamiensis と名付けられたようだ。
中国から、戻ってから全くサル関係のネット検索をしていなかった。
すぐに、論文誌PLOS|ONEをネットでみた。
 
 
朝日に掲載された写真はメスであったが、オスの顔写真やコドモたちの写真もこの論文には載っている。さらに、分布、形態、遺伝、生態、行動まで記載されている。
形態と分子生物学の情報から、新種はフクログエノンにもっとも近縁なようだと近縁関係を分析されるのに用いられるデンドログラムで示されている。
オスの尻の性比は白青できれいだ。

フクログエノンはコンゴ川以東に分布しているが、コンゴ川の以西には生息していない。しかし、新種はコンゴ川の50キロくらい以西にあるLomami川とTshuapa川に挟まれた地域に生息しているのだ。
これは、コンゴ川とロマミ川いう地理的な障壁によって、近縁2種の交雑が妨げられていることになる。つまりドブジャンスキーの述べた地理的隔離機構Geographical Isolation Mechanismがはたらいていることになる。
もちろん、もともとは一緒の種であったが、コンゴ川やロマミ川の形成によって同一種が分断されて、それぞれが別種になったのだ。

アフリカでこのような地理的な性的隔離が明らかにされた哺乳類の例は他にあるだろうか?

2012年9月18日火曜日

10ヶ月目のアカンボウ 10-month-old baby.

 昨年、11月に知人の娘さんがシングルマザーになったことをアップした。
そのアカチャンがこんなに大きくなった。
2メートルくらいなら二足歩行で目的のところに辿り着くことができるのだ。

この子は何故かぼくの顔に興味を示し、ぼくの顔を見て泣く。
泣くなら見なければ良いのだが、興味があるようだ。
そこで、写真を撮る。 
歯が生えてきたというので、見せてもらう。
上下の第一切歯が一対出ている。
下の方が早く出てきたようだ。
ニホンザルだと、乳歯の切歯の萌出は一週間目だ。 
ニホンザルの例だと、これから、第二切歯、犬歯、第一前臼歯の順に萌出するのだ。
まるでリスのようだ。下の歯の方が小さい、これはニホンザルの乳歯の時と同じだ。
小さいヒトのアカンボウも面白いものだ。
自分の子にはこのような興味など持たなかったが、
何故か、このアカンボウの成長が興味深い。
しかし、この生後10か月を過ぎたアカンボウが見知らぬオトナオスに興味をもつが、
泣くというのはどういうことだろうか?


2012年9月17日月曜日

中国の繁栄と、、、! China's prosperity and,,,!

広州は中国で3番目の都市で、珠江のデルタ地帯に1300万人を超える人々が住む。
この広州市が含まれる広東省だけで日本の総人口を越える。
中国の都市は、地方都市であろうとも人であふれる。
珠江の川沿いにある、レストランで食事をし、川を行き来する遊覧船に乗った。
広州タワーは光の帯で彩られ、夜空に浮き上がる(船の窓から)。
川岸には青い光の帯が、まるでリバーサイドパークのような雰囲気だ。 
リバーサイドには高層マンションがいくつも立ち並ぶ。
中山大学の先生の話しでは、一生かかっても買うことができない高級マンションのようだ。
クリックして見てほしい。明かりがついているのはほんのわずかの部屋だけだ。
金持ちたちの投機の対象のマンションで、金持ちが買うが住んではいないのだ。
日本のバブルがハジケル直前の様子に似ている。
 
そして、踊る人々。
ここは中山大学の正門の前の広場だ。
レオタードを着て、まるでクラッシクバレーの衣装のようなものを着て、3、4歳の子どもから年寄まで身体をくねらせている。始めは、何かの宗教団体の体操かと思った。 
ここで踊っていて、テレビのスカウトに見いだされることもあるようだ。
ぼくには、社会の不満・欲求を踊ることで解消しているように思えたし、一方では、退廃とも感じられた。
ともかく、中国は急速に経済が勃興し、ほんの一部の人がたくさんの富を得て、
多くの人たちがそれをうらやんでいる。
いつ、大きな流血事件が起きても不思議ではない。


2012年9月16日日曜日

高級中華料理? Fine Chinese dishes?

今夏、台北で今まで一度も口にしたことがない、
中華料理を御馳走になった。
イワツバメの巣は、中華料理では高級食材にあたると知っていた。
 右の緑のスープと左の赤いスープにトコロテン状に入っているものが、
イワツバメの巣である。赤い方はトマト味、緑の方はグリンピース味だ。
イワツバメの巣の感触、舌触り、歯触りは、フカヒレ?トコロテン?ビーフン?
味は?????無し?
スープの名前は下のメニューの一番上のものだ。
次のものは、イワツバメの巣とエビの身を炒ったようなものだ。
エビの味は解るがイワツバメの巣の味は????である。
エビの身が美味しい。
魚が切り身で出てきた。タラのような味だった。
餡かけの味はほとんど説明がつかない不思議な味。
これは、表面が薄い米粉で包んであった。
中身は覚えていない。一人一個だった。
一見、大きな餃子を揚げたような。春巻きのような、、、中には野菜や肉が、、、。
一人一個だった。 
 餡まんか肉まんのような、中は甘いどろどろしたもの。下の左の皿の上の半分。
右のスープ状のものは不思議な杏仁豆腐風の味だが、、、。
左のものは上が餡まんの半分と小麦粉を練って揚げたもの。
これは、中国大陸の屋台の朝食でも食べられる。 
これらのメニューである。
この接待は、一緒に行った人が、日本のある旅行社のエライサンなので、
その為にぼくらも招待されたのだ。何と、大きな紙袋に入った大きくて重いお土産まで頂いた。
いかにも台湾、中国らしい御土産である。
 
今夏、中国は西安の最後の日に、西安の大学関係者やエライサンから夕食に呼ばれ、高級料理を出された。さらに、広州から西に行ったところでもお昼を招待された。
これらの料理の中には箸を伸ばすのも躊躇しそうな不可解な物があった。
 
高級中華料理って、ゲテモノ食いに等しいのではないかと思う。
珍しい食材を使うから珍味であるのだ。
屋台や普通の食堂で食べる料理ほどおいしい。
それは、食材が分り、それをどのように料理しているかが解るからだ。
横浜中華街の味は台湾の食堂の味だ。