2012年9月23日日曜日

丹沢実習:イタチ糞 Scat of weasel

21日の丹沢実習で:
金沢林道でイタチ糞を1個だけ見つけ
すべて持ち帰った。
午前中の雨に打たれて、形が崩れている。
何が含まれているか?
わくわくしながら水洗いした。
少量なので、浴室で洗った。
ちょっとがっかりだ。
カマドウマの脚や腹部や頭部と、ムカデの脚や身体の外骨格だけだった。
まだ、テンはこのような節足動物を食べているんだ。
と云うよりも東丹沢のテンの主食が
ムカデやカマドウマのような大型の節足動物なのかも知れない。
 
昨日、日本哺乳類学会の一般講演を聞きに行った。
横浜線の矢部駅近くにある麻布大学だ。
ぼくは哺乳類学会には所属していないが、一般講演だから無料だ。
大勢の人たちが大教室に集まり、多くの人たちが立って聞いていた。
終了後、外にでると教室に入りきれなかった人たちが大勢いた。
その多くの人たちは二十歳前後の若者であった。
哺乳類学会は伸び盛りの、成長途中の学会であると感じた。
学会奨励賞を受賞した若者の発表も、自分の研究はこんなにおもしろく
明るい未来があると述べていた。
それに比べて、日本霊長類学会は老年期に入っている。

2 件のコメント:

  1. 麻布大学の海老原です。丹沢でサルの研究がしたいと以前お話させていただきましたが、覚えておりますでしょうか?私は修士2年になりましたが、今でも宮ヶ瀬あたりのサルの研究をしています。今はサルを追うことは減り、生息地としての植生調査ばかりをしておりますが。

    このブログは調査地の状況がわかるということもあり、ときどき拝見させていただいております。哺乳類学会のシンポジウムに参加されたとのこと。私も運営側としてバタバタしておりましたので、ご挨拶できなくて残念です。

    私はもうすぐ、修士論文の執筆に入ります。ですが、室内でじっとしていられるほど、器用ではありません。専門学校の皆さんも活発なようですし、機会がありましたら、私も丹沢に同行させて頂けたらなと思います。

    サルにとってはこれからは恵みの時期ではありますが、気温は急激に低くなると思われます。お体にはお気を付けください。

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  2. 海老原寛さんへ

    もちろん覚えておりますよ。
    ぼくは、サルを捜して観察するよりも、動物たちの食べ物が分かる糞に魅かれております。

    糞と云えば君の先生の高槻さんが第一人者ですね。
    哺乳類学会には今年霊長類研究所を退官した友人と行きました。哺乳類学会は成長途中のものですね。

    修士論文頑張って書き上げてください。
    丹沢で会えると良いですね。

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