「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2024年12月28日土曜日

真無盲腸目の眼窩下孔               The infraorbital foramina of Eulipotyphla

 日本産の真無盲腸目にはモグラ科とトガリネズミ科の動物たちがいる。さらに移入種のハリネズミの仲間が小田原付近にいる。

先ず、モグラ科のアズマモグラとヒミズをアップする。モグラ科の眼窩下孔は眼窩前縁のと1ミリ余り隔てているだけであり、しかも割りと大きな孔をしている(図1&2)。

図1.アズマモグラMogera wogura頭骨正面からの眼窩下孔↓

図1’.  アズマモグラ頭骨斜め左側面からの眼窩下孔→
図2.ヒミズUrotrichus talpoides頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’.  ヒミズ頭骨斜め左側面からの眼窩下孔→

次に、トガリネズミ科のジネズミとジャコウネズミ、トガリネズミをアップする。これらの眼窩下孔は眼窩前縁から2ミリ若の隔たりがある。
図3.ジネズミCrocidura dsinezumi左側面からの眼窩下孔→
図4.ジャコウネズミSuncus murinus右側面からの眼窩下孔←
図5.トガリネズSorex caecutiensミ右側面からの眼窩下孔←

小田原近辺に野生化したハリネズミがいるので、ハリネズミの眼窩下孔を見た(図6)。下孔は眼窩前縁から少し前方にあり、孔も少し大きい。
図6.ハリネズミ属Erinaceus sp.頭骨正面からの眼窩下孔↓哺乳類頭蓋の画像データベースから
図6’. ハリネズミ属頭骨左側面からの眼窩下孔→哺乳類頭蓋の画像データベースから

これら、真無盲腸目は食肉目、翼種目、鱗甲目などとローラシア獣類を形成し、ローラシア獣類の最も初期に分岐したようだ真無盲腸目 - Wikipedia。その分岐図が哺乳類 - Wikipediaに載っている。
真無盲腸目の眼窩下孔は頭骨のサイズからすると大きいと云える。このような小型の哺乳類の神経や血管も細いと考えられるのに、モグラでも1,2ミリの眼窩下孔である。ニホンザルの複数ある孔の大きい孔と変わらない。そうなると、この真無盲腸目の眼窩下孔にも神経や血管以外のモノ(多分咀嚼筋の一部)が走っているのであろう。

2024年12月27日金曜日

頭骨の棚を綺麗にした            I cleaned the racks of skulls out!

哺乳類の頭骨が乗っている棚を何年振りかで掃除した。一段だけ頭骨を棚から取って箱に容れ、その棚を外して洗い、雑巾で拭いて棚をもとの位置に戻す。次に下の棚の頭骨を綺麗に洗った棚の上に並べて、下の棚を取り外して洗う。この繰り返しだ。思っていた以上に短時間で終えた。それは全ての頭骨を棚から取り除いてから棚板を外して綺麗にしようと考えていたからだ。イザ始めたら、一段だけ取り除いて先ずその棚板を洗い、水気を拭き取ってから下の棚の頭骨を乗せる。と云う方法に気が付いたのだ。
綺麗になった頭骨棚
こうやって掃除して、棚に置いてから全く見ていない頭骨も幾つかあった。下の棚の頭骨程、埃が溜まっていた。こんなに簡単な作業なのでこれからは年末の恒例にしようかなと思っている。自室の部屋の本棚も綺麗にしたい。

齧歯目の咀嚼筋が通る大きな眼窩下孔         Rodent' big infraorbital foramina running through the medial masseter

 日本の齧歯目は移入種のヌートリア科、ネズミ科、リス科、ヤマネ科の4科が生息する。これら齧歯目の眼窩下孔はリス科とヤマネ科を除いて大きい。特にヌートリア科の眼窩下孔は眼窩かと思う程の大きなものだ(図6)。

先ず、ネズミ科から見てもらおう(図1&図2)。ハタネズミとアカネズミの眼窩下孔だ、頭骨全体の大きさからすると眼窩下孔がこれまでにアップしてきた食肉目(但しアナグマ除く)、有蹄類、霊長類、ウサギ形目その他に比べると大きいのがすぐ判る。これだけ大きな孔なので神経や血管以外にも他のモノが走っていると想像できる(図1、1’&2、2’)。

図1.ハタネズミMicrotus montebelli頭骨斜め前方からの眼窩下孔→
図1’.  ハタネズミ頭骨正面からの眼窩下孔↓

図2.アカネズミ頭骨の側面からの眼窩下孔→
図2’. アカネズミApodemus speciosus頭骨正面からの眼窩下孔↓
しかし、リス科、ヤマネ科では大きな孔ではない(図3、4&5)。
図3.ムササビPetaurista leucogenys頭骨右正面からの眼窩下孔←
図4.タイワンリスCallosciurus erythraeus頭骨正面からの眼窩下孔↓
図5.ヤマネGlirulus japonicus 頭骨正面からの眼窩下孔↓哺乳類頭蓋の画像データベースから
ヌートリアになると巨大な眼窩下孔になる(図6)。ネズミたち(図1&図2)の眼窩下孔も大きいが、ヌートリアやセンズイ(タンガニーカ湖畔のトングエ族の言葉でCane ratの事)は眼窩か?と見間違うほど大きい。
図6.巨大な眼窩下孔をもつセンズイ(ヨシネズミ)Thryonomys swinderianusとヌートリアMyocastor coypus
これらの眼窩下孔には下顎骨の上顎骨と下顎枝前縁とを結ぶ内側咬筋が通っている(図7の下欄の2亜目)。
図7.齧歯目の頭骨と内側咬筋AnimalDiversityWebから
左上と右上:ヤマビーバー、ヤマネ、リスを含むリス形亜目
左下:ネズミなどのネズミ形亜目 左下:ヤマアラシ、チンチラなどのヤマアラシ形亜目齧歯目から

ネズミ、齧歯目の系統分類を見ていると、ただ一つ言えるのはヤマネやリス、ムササビの仲間はかなり早い時代に他の齧歯目と分かれたようだ。

さぁー、今日は、廊下にある頭骨を乗せている棚が埃だらけなので綺麗にしよう。何年振りの掃除かな?



2024年12月26日木曜日

ギンナンを拾ってきた!           I picked Ginko nuts up!

 昼過ぎに散歩に出た。出る前にデジ袋を一つコートのポケットに入れた。解剖用の薄手のゴム手袋を持って行こうと思ったが、ゴム手の入った箱を見つけ出したら、気が変わった。もう、乾いているので指には付着し残らないだろうと考えたからである。それは地面に落ちているイチョウの実のギンナンを拾うからだ。目的の場所は小学校と神社との間にある、第二次世界大戦で戦死したこの地域の鎮魂碑がある階段である。道路に落ちているのは深く屈まなくてはならないので、今のぼくには拾う事ができない。それで、階段なら、ちょっと屈むだけで一段上の階段上に落ちているギンナンを拾うことができる。希望としては9個以上だ。そうだと3人で3個づつ食べることができる。

図1.拾ってきたギンナン
毎年、大晦日や正月に茶碗蒸しを作る。ぼくが作るのが旨いと煽てられて今では茶碗蒸しはぼくの仕事の一つだ。大晦日や正月の茶碗蒸しにはギンナンが入ったものを食べたい。
ぼくは山でもアフリカ生活でも茶碗蒸しを作った。生卵さえあれば作る。蒸し器など不必要だ。大きな鍋に水を3センチくらい容れて、その鍋の中にコーヒーカップやマグカップや一人の時はドンブリに具材や卵を溶いた汁を加えて、その鍋の湯を沸かすだけだ。
先ず、昆布や煮干し、干し椎茸などで出し汁を作り、冷ましてから溶いた卵を加えて混ぜる。コーヒーカップやドンブリの中には冷蔵庫に半端に残っている竹輪、肉なら何でも少し、豆腐、野菜やサツマイモの切れ端などを薄く切って容れ、さらにウドンかパスタがあるなら容れても面白い。その上から出し汁を注ぐ。山でドンブリで作るともうそれだけで腹が満たされる。
拾ってきたギンナンは明日、皮と果肉を取って綺麗なギンナンにしよう。今日の歩数は4419歩であった。コートを着て歩いたので凄く汗っぽくなった。

ウサギ、ハイラックス、ゾウ、センザンコウ、アリクイの眼窩下孔の位置      The location of infraorbital foramina of Hare, Hylax, Elephant, and Anteater

 口吻の長い偶蹄類では眼窩下孔の位置が眼窩前縁と前顎骨先端との中間辺りであった。が、センザンコウやオオアリクイでは眼窩前縁の直ぐ近くである。ノウサギやイワハイラックス、アジアゾウの眼窩下孔は殆ど眼窩前縁の直前である。

図1.ノウサギLepus brachyurusの頭骨左前方からの眼窩下孔↓
図2.イワハイラックスHeterohyrax brucei頭骨左前方からの眼窩下孔↓

図3.アジアゾウElephas maximusの眼窩下孔→の位置
図4.パラワンセンザンコウManis culionensis頭骨左側面からの咬眼窩下孔→
図5.オオアリクイMyrmecophaga tridactylaの頭骨正面(上)からの眼窩下孔↓と左側面(下)からの眼窩下孔→
どうして、有蹄類、特にシカやカモシカの眼窩下孔が眼窩前縁からかなり前にあるのか興味深い。それはシカ、カモシカの仲間は上顎の切歯が無く、葉や草を食べる時は下顎の切歯や切歯状に並んだ犬歯とともに歯の無い上顎で挟みとっていることと結びついているだろう。つまり、歯の無い口先まで感覚を鋭くしているだろう。上顎の切歯が無いことで噛み取る草や葉、あるいは小枝の固さなどに注意を払っているとも云える。しかし、センザンコウやアリクイが口吻が長く歯が無いにも関わらず眼窩下孔が眼窩の側にあるのは、食物が長い舌で舐め取るアリの仲間なので、舌には神経が集中している可能性があるが、口腔内の前方の皮膚に神経を集中させる必要がないのだと思える。

2024年12月25日水曜日

持ち分の大掃除終わったが、、、      Although, my own big sweepings were over,

一昨日、昨日と懸案のグッピーの水槽を洗って腕や脇腹、腰が疲れたので、夕方には3日振りにウィスキーを飲んだ。が、ダブル一杯で止めた。今日は窓ガラスと網戸の一階部分をホースで水を吹きかけて洗った。屋内に戻ったら昼を過ぎていたので冷凍のドリアをチンして食べ、夏ミカンを3房食べ、昨夜食べなかったショートケーキをコーヒーを飲みながら食べ終えた。
何だか、ようやくぼくがしなければならない懸案の仕事を終えた感じである。2階の窓はそれぞれが部屋の窓をきれいにするので、ほっと一息ついて庭に出て、膨らんできた白梅の蕾を撮り、部屋に戻りコーヒーを飲みながらこれをアップしている。
図1.膨らんできた梅の蕾
今年はまだ氷点下になっていないので、タイワンホトトギスが咲き残り、キクもまだ花をつけている。ただ、新たなスイレン鉢にホテイアオイを育てていたが、1個から8個まで増えたのに寒さで死んでしまったようだ。毎年暮れ頃には花芽が伸びてくるカヤランも二株に増えたのに芽が伸びていない。これも近夏の暑さが長引いた影響なのかな?
図2.タイワンホトトギス

図3.リュウノウギクのような白いキク

偶蹄類の眼窩下孔           The infraorbital foramen of artiodactyl

 偶蹄類の眼窩下孔をみた。食肉目の眼窩下孔は眼窩のすぐ前にあり、霊長目は眼窩のすぐ下にあった。しかし、偶蹄類の眼窩下孔は眼窩と鼻骨先端の間くらい前の位置にある(図1’、図2’、図3’)。

図1.イノシシ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図1'.イノシシ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図2.カモシカ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図2’. カモシカ頭骨左側面からの眼窩下孔→
図3.シカ頭骨正面からの眼窩下孔↓
図3’. シカ頭骨左側面からの眼窩下孔→
イノシシもカモシカもシカも口吻が伸びており、眼窩下孔から出てくる神経や血管が広い範囲の上顎部分を受け持たねばならない。その為に眼窩下孔は眼窩のすぐ下ではなく、上顎の半分くらいの位置に移ったのではないだろうか?この推論は但しくなかった。口吻の長いアリクイやセンザンコウの眼窩下孔を位置を見た。

2024年12月24日火曜日

では、ヒトの仲間の眼窩下孔は?             Then, how about the infraorbital foramen of Hominidae?

ここでは、霊長類目のヒト科Hominidaeのヒガシゴリラとチンパンジーとヒトの眼窩下孔を見てもらう。ヒト科の動物たちもやはりヒトでは一つのようですが、ゴリラもチンプも複数の眼窩下孔で眼窩の下にある。*この眼窩下孔という名称はヒトの解剖学からの用語だと云うことがサルの仲間を見ると判りますネ。
図1.ヒガシゴリラGorilla beringeiの眼窩下孔
図2.チンパンジーPan troglodytesの眼窩下孔 
科学博物館の展示で
図3.ヒトHomo sapienceの眼窩下孔
科学博物館の展示で
この眼窩下孔が一つであるか複数であるか、さらには位置にも違いがあります。次回は有蹄類の眼窩下孔をアップしてサルやイヌとの違いを見てもらいます。
 

2024年12月23日月曜日

踏切から踏切一回りの散歩        A walk from crossing to crossing all the way around

12月に入ってから毎日の習慣が少し変わった。それは娘が図書館から借りてきた本を読むことが、骨見と散歩に加わった。本読みも骨見も興に乗っている時は話しかけられるのがイヤだ。それで、部屋の戸を閉めて自分だけの世界に没頭する。4,5日前からはコンビニで買ってきた板チョコを時々齧る。そして少しだけブランデーを舐める。骨見は写真を時々撮らなければならない。それがちょっとした気分転換になる。持ってきた骨を棚に戻す。
一区切り着いたので、散歩に行ってきた。出て間もなく買い物に出かけた連れ合いが両手に重そうに布袋を提げている。連れ合いはぼくと一緒の買い物がイヤなのだ。ちょっと散歩してくると云って駅の方に歩く。4千歩にするか?6千歩にするか?と考えを巡らしていたら駅だ。ヨシ、今日は踏切から踏切を一回りするこにしよう。
図1.藤沢発新宿行きの電車 
図2.電車が行き過ぎて遮断機が上がる
六会方面を見る

図3.湘南台駅方面を見る
この小田急の線路沿いに北上し、踏切を横切って今度は南下して再び踏切を渡って少し北上して散歩は終了だ。39分の4129歩であった。今日も風が冷たい。それで、5度C以下の低温に4,5日は当たったデンドロの鉢を部屋に取り入れた。

複数の眼窩下孔をもつサルの仲間②      Monkey associates with plural infraorbital foramina

 コロブス亜科や広鼻小目(中南米のサル)の眼窩下孔は?

図1.アカコロブスPiliocolobus badius頭骨正面からの眼窩下孔
図2.ハヌマンラングールSemnopithecus entellus頭骨正面からの眼窩下孔
図3.キンシコウRhinopithecus roxellana頭骨正面からの眼窩下孔

図4.リスザルSaimiri sciureus頭骨正面からの眼窩下孔
図5.クロクモザルAteles paniscus
狭鼻下目オナガザル科コロブス亜科のサルたちや、中南米棲息の広鼻下目オマキザル科のサルたちも複数の眼窩下孔を持つようだ。図4のリスザルの眼窩下孔は一つの大きな孔となっているが、独協大医哺乳類頭蓋の画像データベースのリスザルの正面からの頭骨を見ると眼窩下孔は複数の個体もいる。
しかし、不思議だ!ネコやイヌの食肉目の眼窩下孔は、アライグマを除いてどれも一つで大きい孔なのに、サルの仲間になると小さな複数(多いのでは5個の孔まで数えられた)になるのはどうしてだろうか?

2024年12月22日日曜日

サルの眼窩下孔 ① ①Infraorbital foramen of Primates

霊長目は曲鼻亜目と直鼻亜目に分かれる。曲鼻亜目には、マダガスカル島に生息する全てのサル(キツネザル科)とアフリカに棲むロリス科のガラゴの仲間、そして東南アジアに生息するロリスの仲間である。今回は先ずこの曲鼻亜目のサルたちの眼窩下孔をアップしたい。が、この仲間の頭骨はスローロリスしか持っていない。
図1のロリス科のスローロリスも図2のキツネザル科のワオキツネザルも眼窩下孔は1個だけだが、獨協大学医学部の哺乳類頭蓋の画像データベースで見ると、2個持つ個体がいる。
図1.スローロリスNycticebus coucang頭骨正面からの眼窩下孔
図2.ワオキツネザルLemur catta頭骨正面からの眼窩下孔哺乳類頭蓋の画像データベースから
直鼻亜目はメガネザル下目と真猿下目に分類される。先ずメガネザルを見よう。
図3.メガネザルTarsius syrichta頭骨正面からの眼窩下孔
真猿下目はアジア・アフリカに生息する狭鼻小目と中南米に生息する広鼻小目に分かれる。狭鼻猿の眼窩下孔は複数の小さな孔である。
図3.カニクイザルMacaca fasicularis頭骨正面からの眼窩下孔
図4.ニホンザルMacaca fuscata頭骨正面からの眼窩下孔
図5.タイワンザルMacaca cyclopis頭骨正面からの眼窩下孔
図6.サバンナモンキーChlorocebus aethiops頭骨正面からの眼窩下孔
図7.キイロヒヒPapio cynocephalus頭骨正面からの眼窩下孔
どうもサルの仲間の眼窩下孔は一つだけとは限らないようだ。小さな孔が複数あると云える。

今日は、晴れてはいるが風が冷たい。下土棚遊水地公園の周りを歩いて戻ってきた。今日は、実に久しぶりに以前しばしば会っていた四輪車を押して散歩する女性と出会った。何故か、彼女とは一度も挨拶をしたことがないから不思議だ。でも、しばらく会わなかったので、もしかしたらと思っていたので彼女の姿を見て嬉しくなって戻ってきた。6千歩コースな筈なのに5703歩だった。