「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2023年1月26日木曜日

イヌ亜目の側面から見た下顎骨 Lateral view of mandibles of Caniformia

 日本生息の食肉目はイヌ亜目Caniformiaにはイタチ科、クマ科、イヌ科と鰭脚類の仲間と移入種のアライグマ科の動物がいる。ネコ亜目Felifromiaにはネコ科と移入種のマングース科とジャコウネコ科が存在する。今回は陸生のイヌ亜目の動物たちの下顎骨をアップする。

イヌ亜目には、イタチ科にはイタチ、テン、アナグマ(他にオコジョ、イイズナと移入種のミンク)、アライグマ科のアライグマ、クマ科にはツキノワグマ(ヒグマ)、イヌ科にはイヌ、タヌキ、キツネの7種の下顎骨標本がある。

イタチ科Mustelidae     イタチ、テン、アナグマの下顎骨の大きさは異なる(図0)が形状は良く似ている(図1~3)。しかし、イタチはもっとも肉食を行い、次にテン、アナグマとなる。テンは3者の中では一番果実食を食べ、アナグマは食べられる物なら何でも食べる雑食である。それは臼歯が臼状になって表れている。

図0. 左からイタチ、テン、アナグマの下顎骨
図1.イタチMustela itatsi
a:筋突起 b:関節突起 c:角突起
図2.テンMartes melampus
図3.アナグマMeles meles
アライグマ科Procyonidae   アライグマの下顎骨はイタチ科の動物たちやイヌやクマと同じくらいガッシリしている。それは頭蓋骨もそうだ。
図4.アライグマProcyon lotor
クマ科Ursidae 角突起Cが食肉目の他の10種よりもその根元の幅が10ミリと幅広い。
図5.ツキノワグマUrsus thibetanus
イヌ科Canidae   イヌ、キツネ、タヌキの下顎骨の底にあたる腹縁部分が角突起への途中(筋突起の下位部分)で上に折れ曲がる。タヌキがもっとも急に曲がる。アライグマやイタチ科三種でも角突起部分が腹縁よりも随分上にある。この折れ曲がりが持つ意味がまだぼくは判らない。下顎骨を動かす筋肉の付着と関係しちている事は間違いない。
図6.イヌCanis familialrs
図7.キツネVulpes vulpes
図8.タヌキNyctereutes procyonoides
ドイツの戦車やアメリカの戦車がウクライナに供与される。ロシアの戦車とは比べられないほどの能力がある戦車のようだ。戦局が大きく代わり、第三次世界大戦へと進むかもしれない。そうなるとぼくらも今夏まで生き残れるかどうか分らない。

2023年1月24日火曜日

セロジネとユキダルマが咲きだした! Coelogyne and Yukidaruma have started to bloom!

天気予報では寒波襲来の注意報が流されている。それでも庭の梅の蕾は大きく膨らみ今では二つが咲いている。水仙は今が最盛期かな?切って居間の花瓶に挿した花が匂っている。我が部屋の窓辺のデンドロのユキダルマはとうとう咲きだした(図1)。セロジネも咲きだした(図2)。ユキダルマもセロジネも強すぎるような凄い香りだ。
図1.ユキダルマDendrobium sp.
図2. セロジネCoelogyne sp.
寒波襲来で水道凍結を防ぐには蛇口から水を紐状に流せ!っと言ってるが、釧路育ちのぼくからすると更に凍結するのでないかと恐れている。釧路の家では氷点以下になるときは最後に寝る者が水道の元栓を絞めるのだ。

2023年1月21日土曜日

側面から見た真無盲腸目の下顎骨  The lareral view of mandibles in Eulipotyphla

日本産の真無盲腸目のモグラやジネズミの仲間はカワネズミを除いて主にミミズや小節足動物を食べている。だから、下顎骨の形状は似たようなものかな?

モグラ科Talpidaeのモグラとヒミズの下顎骨を見よう(図1)。モグラの方がa (筋突起)とb(関節突起)間の下顎切痕の切れ込みが浅く、c(角突起)も幅広い。

図1. モグラ科Talpidaeの側面からの下顎骨
上:アズマモグラMogera imaizumi 下:ヒミズUrotrichus talpoides
a:筋突起 b:関節突起 c:角突起(下顎角)
次にトガリネズミ科Soricidaeのジネズミとトガリネズミの下顎を比較すると、ジネズミのab間の下顎切痕は非常に浅いがトガリネズミでは深い。
さらに、トガリネズミ科の両者の角突起は細く伸びているが、モグラ科では幅広い角突起になっている。このモグラ科やトガリネズミ科の対象2種間の下顎切痕の切れ込みの違いや角突起のモグラ科とトガリネズミ科の違いはどのような事を意味しているのだろう。

図2.トガリネズミ科Solicidaeの側面からの下顎骨
上:ジネズミCrodidura dzinezumi 下:トガリネズミSorex unguiculatus
モグラの仲間の下顎骨では下顎角が尖った下顎突起になっており、それはモグラ科よりもトガリネズミ科の動物たちに顕著である。と云う事はトガリネズミ科の方がモグラ科の動物たちよりも昆虫食に特化していることを示しているのかもしれない。
次にまだ残っている齧歯目と食肉目を取り上げたい。

2023年1月20日金曜日

白梅が一輪さいている。 Only one flower of white plum is blooming

何と庭を見たらウメの花が一輪咲いている。しかも、我が部屋に向いている(図1)。他の蕾も膨らんできているが、まだまだだ。
部屋のファレノプシスも咲き出した(図2)。ラン類は陽が射す窓の方を向いて咲く。
図2. 庭の白梅が咲く 
図2. ファレノプシスが咲く

2023年1月19日木曜日

テン糞から出てきた植物繊維の固まり   Clumps of plant fibres that included in marten's feces.

先日、伊勢沢から音見沢に入った時に、音見沢橋を過ぎてヘアピンカーブの手前でテン糞(図1)を拾った。
昨日ようやく庭の水道栓でテン糞を洗った。洗い始めた時から何だこの糞は思われる物があった。それは白く固まった寒天状の物であった。しかし、洗っていくと繊維状のものだと判った。哺乳動物の毛ではなく、クモの糸の固まりのようであった。乾かした(図2)。動物質か植物質かあるいは化学繊維のようなものか判らなかったので、ライターの火を近づけて焼いてみた。臭いもなく、固まるようなこともなく燃えた。植物質のものだと判った。これは何なのだろう?
洗って、0.5ミリメッシュの茶漉しに残ったのは、
直翅目の産卵管、4センチのムカデ一匹、昆虫の腹部外皮と脚、葉の細片と5ミリくらい部分、それに図2の白色透明の細い繊維だった。
図1. テン糞
図2.テン糞に入っていた繊維と植物片
図2の植物繊維は何の部分かどなたかわかりますか?

ゾウやハイラックスの側面からみた下顎骨   Lateral view of mandibles in Paenungulata

手持ちのイワハイラックスの下顎骨も角突起ではなく下顎角となっている(図1)ので、同じ近蹄類Paenungulataのゾウやマナティを調べてみた。アジアゾウ(図2)もニシインドマナティ(図3)も下顎角となっている。
これらの近蹄類は植物食であり、下顎骨の形状は同じようなものになっている。
図1. イワハイラックスHeterohyrax bruceiの左側面からの下顎骨
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
Falk Grossmannから譲り受ける
図2.アジアゾウElepha maximusの右側面からの下顎骨
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
2010年5月国立科学博物館で
エ?ゾウの下顎骨の先端は歯槽部よりも前に突き出している。ヒトと同じではないか!
図3.ニシインドマナティTrichechus manatus

下顎骨の下顎角が角突起とならないで下顎角のままなのは、兎類、大翼手類、霊長類、偶蹄類、近蹄類の植物食の動物たちだ。
イヌやネコなどの食肉類は角突起となっている。日本に生息する哺乳類には真無盲腸目のトガリネズミやモグラ、齧歯目、翼手目、兎形目、霊長目、食肉目、鯨偶蹄目、海牛目が存在する。植物食だけに特化しているのは、兎形目、陸生鯨偶蹄目、海牛目で霊長目も主食は植物食だ。真無盲腸目はどちらかと云うと昆虫食で、齧歯目は雑食から植物食がいる。小翼手亜目は昆虫食で、食肉目だけが肉食だ。
この植物食と食肉目との食性の違いが下顎角or角突起に顕われていることになる。それは下顎角に付着する筋肉と関係しているのだ。でも、ともかく他の動物たちの下顎骨を調べよう!

2023年1月18日水曜日

パフィオが咲き出した   Paphiopedilum has begun to bloom

 ぼくの部屋に取り込んだパフィオが咲き出している。これももう30年以上前に友人TAの義妹さんが育てていた株を貰ったものだ。これもこの4,5年株分けをせずにただ一回り大きな鉢に植え替えているだけだ。そのため、鉢が重くなってきている。知人には分けてはいるが、、、、。

ロシアのミサイル攻撃によってたくさんの民間人が殺された。プーチンは即刻ウクライナから軍隊を撤退すべきだ。岸田自民党内閣はプーチンロシアのウクライナ侵攻や北朝鮮のミサイル発射、習近平中国の脅威を源にして反撃能力を高めるとして軍備費の拡張を宣言し、親方国から頭を撫でられた。アヘからスカ内閣そして空キシダめだの政権になってしまった。

2023年1月16日月曜日

偶蹄類の側面から見た下顎   The lateral view of mandibles in eben-toed ungulates

 ウサギの下顎骨を見ていて、ウサギの下顎切痕の切り込みの深さでアナウサギとノウサギを区別できた。で、ウサギの下顎切痕は関節突起と角突起(下顎角)の間にあり、他の哺乳類の下顎切痕の位置との違いが判った。さらに、下顎骨では下顎角が突起状になっている(角突起)イヌやネコやネズミなどがいた。

今回は、下顎角となっている偶蹄類の下顎骨をアップする(図1,2,3)。イノシシ(イノシシ科)は猪豚亜目であるが、シカ(シカ科)とカモシカ(ウシ科)は反芻亜目に属する。筋突起と関節突起や犬歯の位置など下顎骨の形状がシカとカモシカは似て(図2)イノシシとは異なる(図1&2)。この下顎骨の違いは猪豚亜目と反芻亜目の食性が大きく異なることによる。

図1.イノシシの下顎骨 左右の下顎骨が癒合合体
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
図2.シカ(左)とカモシカ(右)の下顎
図3.キョン(左)と秦嶺山麓のカモシカの仲間(右)の下顎
秦嶺鹿はキンシコウ調査で秦嶺山脈の山麓に入った時、滑落死している個体を拾った。この時も、持ち帰った時もカモシカの仲間だと思っていた(摂著「頭骨コレクション」p.参照)。しかし、今回手持ちの動物たちの下顎骨を眺めていて、シカの仲間かなと思っているが(それは、シカのように第一切歯が非常に幅広い)、今、頭骨を全て水につけて周りの燻製肉を全て落として再度調べ直したい。キョンはキンシコウ調査でベースにしたYさん宅のイヌが食べていたものをイヌから奪ったものだ。
ニホンホンジカとカモシカの下顎骨の違いについて、ニホンジカの第一切歯が他の切歯に比べて著しく幅広いが、カモシカでは第一切歯の幅は他と変わらない。このニホンジカの下顎骨の第一切歯の広さは、キョンでもそうであるし、シカ科の特徴なのだろうと考えたが、持ち帰った秦嶺のカモシカの仲間やインドのニルガイ(ウシ科)やアフリカのダイカー(ウシ科)などは当てはまらない。

2023年1月14日土曜日

音見沢を行く!   Going on Otomizawa valley !

昨朝目覚めたのは5時頃だった。が、ぐずぐずベッドの中にいて起きたのが5時半だ。朝飯にモチを1個焼いて砂糖醤油をつけて食べ終え、サーモにウーロン茶のTea bagを1つ容れて熱湯を注ぎ、昨夜用意していたザックとショルダバックを持って車に乗った時はすでに6時半になっていた。案の定、朝の渋滞に巻き込まれ、水沢橋を渡った林道ゲート前に着いた時は8時40分になっていた。
車から出ると、ひんやりする。軍手をはき、愛用している10年も前に学生から貰ったヤッケを羽織り、車をロックし歩き出す。ポカリは持ってきたが、水を忘れたので、鳥屋の自販機で水を買おうと思ったが、このところカード支払いなので現金は10円玉2枚しか持ってない。水が無ければお昼用のインスタントラーメンと生卵が食べられない。
伊勢沢林道からどこか尾根に入ろうと思っていたが、昼食の水の為に沢を歩こうと決める。
ゲート横をすり抜けて、間もなく一人のバートウォチャーに出会う。左の山側の斜面の木の根からツララが伸びている(図1)。釧路では軒下にツララが下がるのは雪が融ける3月だ。だが、こちらでは厳冬期だ。しかし、伊勢沢の水は少ないが氷ってはいない。
図1.8:58 木の根からツララが伸びている
この1ヶ月コロナに罹っていても毎日散歩をしていたせいか、歩くのが早くなっている。以前のような一歩一歩の老人歩きではない。自分でも驚くほど足がスムーズに前にでる。シカ糞が数か所に落ちていた(図2)。ん?30分くらいで音見橋に着くかな?っと思っていたが、流石に疲れノロノロ歩きとなる。
図2.9:28 シカ糞だ!
図3.9:37 音見橋着
音見橋を渡らずにそのまままっすぐ進む。おー、テン糞だ。久しぶりだ。何を食べた糞だろう。黒いからムカデか越冬昆虫と木の実は何を食べているかな?久しぶりなので楽しみだ!柔らかいと思ったが、乾いている。
図4.9:51 テン糞
ヘアピンカーブのコンクリートの縁石に座ってスパッツを付ける。この1,2年スパッツをつけるのが大変だ。「登山靴の下にゴムを渡し、スパッツの先の金具を靴の紐に引っ掛ける」。この動作をする為には前屈しなけばいけない。この前屈が難しい。若い時から身体が固かった。が、それでもすぐできた。今は12,3分も四苦八苦する。
音見沢に入る。以前はスイスイとシカ柵沿いに沢沿いを歩けた。が、今はストックを突き、岩を押さえて慎重に足を下す。
図5.10:21 登って来た方を振り返る
図5.沢に水が溜まっている
この水溜まりの右側を歩く。
図6.まるで沢登りだ!
図7.昔の炭焼き窯が二つ
沢の中州を歩いて行くと右側にもう一つの沢がある。以前はこの沢を登り詰めたんだ。この出会いのところには水が流れている。
図8.右の沢
右の沢にも水溜まりがあるだろうと登る。が、沢は枯葉で埋まり、足は深く入り岩の隙間に靴が抜けなくなる。え?まさかっと思うが少し焦る。3,4分も藻掻いただろうか?足を罠に獲られた動物の姿を思い浮かべる。上に登っても水が無いだろうと思い、ここで諦め下ることにする。
図9.11:03 ギブアップだ!
登りよりも下りが足が枯葉に隠れた岩の間に入り込むので、巻いて下る。いい場所があったので、そこで水を汲みお昼だ。座ったが食べ終わって立ち上がるのに又一苦労だ。まるでカメだ。身体が固いので、まるで身体中が甲羅に覆われているような感じだ。身体が固いは筋肉が硬くなっているからだ。ストレッチをしなければ身体が石のようになってしまう。
図10. 11:38 水が流れているところでお昼だ!
立ち上がって、下る前方を撮った(図11)。それは、前の斜面でシカが警戒音を発したからだ。
図11. 11:57 どの木も固い冬芽だ!
カモシカの角砥ぎがあった。2,3年前のものだ。
図12. 12:09 カモシカの角砥ぎ
図13. 12:29 ヘアピンカーブに戻る
ぼくがギブアップした沢は624ピークと721ピークを結ぶ尾根沿いの鞍部へ到達する。以前、沢を登り詰めた時、この尾根を登る人と出くわした事があった。尾根を登ると焼山への廃道となった登山道へ出る。学生実習でこの尾根を下りたこともあった。20年前の事だ。今のぼくにはこの尾根を登るのも岩場があるので難しいだろう。
地図(図14)で見ると小さな沢だ。梅雨の時くらいだろう水が流れているのは、、、。
今回、足(靴)を枯葉の下の岩の隙間に挟んで藻掻いた時に、一人歩きの恐ろしさを感じた。危なさそうな見える処は遠回りしたり、慎重に行動できるし、止める事ができるが、危険は見えない処にある。
図14のGPSの軌跡が沢に入って間もなく太くなるのはそれだけ右岸左岸と歩き易い所を探して歩いたからだ。今年初めてのほんのちょっとの山歩きだった。

図14. 歩いた音見沢の枯れ沢

2023年1月12日木曜日

紅梅の花が咲いている!  Red plum blossoms are in bloom!

 

昨日、何時もの散歩ルートで円行公園を歩いたら、早くも紅梅が咲いている。今朝、ハガキを出す序でに公園に立ち寄った。保育園の散歩の子供たちが芝生の上をキャーキャーを叫びながら駆け回っている。転んでもすぐ立ち上がって走る。幼児は転んでも怪我などしない。せいぜい擦り傷くらいなものだ。膝や手足、顔の擦り傷は子供の特権だ。羨ましいくらいに駆け回る。
梅は毎年綺麗な花を咲かせ、葉が伸びる。ぼくは毎年次第に衰えていくだけだ。梅の花や葉のように新たに出てくるものは爪と毛か!皮膚も代わり、骨も新しいモノに変わっていくが、子供の爪や皮膚や骨とは違ってやはり老化している。
久しぶりに幼児たちの懐かしいうるさいほど賑やかな叫び声を聞いた。小さな子供たちの動きを見、声を聞いたので、身体が元気になった感じがする。


帰ってきて庭の白梅の蕾を見たら膨らんできてはいるが、まだまだだ。ジンチョウゲの蕾も膨らんできている。2月になるのが楽しみだ。今、ようやく山を歩きたくなった。明日、早く目が醒めたら伊勢沢林道にでも行ってみるかな?

2023年1月11日水曜日

サルたちの側面からの下顎骨  Lateral view of the mandible in monkeys

 少し、哺乳類の側面からみた下顎骨をまとめてみたい。先ず、筋突起(a)、関節突起(b)があり角突起ではなくて下顎角(c)になっている霊長類のものをアップする(図1~3)。aとbの間の凹みは下顎切痕だ。

図1.マカカ属Macacaの下顎骨
左:ニホンザル♂M.fuscata 中:タイワンザル♀M.cyclopis 右:カニクイザル♂M.facicularis
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角

図2.オナガザル属Chlorocebusとコロブス属Colobusの下顎骨
左:サバンナモンキー♂C.aethiops 右:アカコロブス♂C.badius
図3.リスザル属Saimiriとロリス属Nycticebusの下顎骨
左:リズザル♂S.sciureus  右:スローロリス♂N.coucang
側面から見ると、図1のカニクイザルだけが下顎角が浮いている。また、図3のスローロリス(曲鼻亜目)の切歯は前方へ突き出しているが、他の直鼻亜目のサルたちはどちらかと云うと上を向いている。いずれにしても全てのサルの切歯の方が下顎骨よりも前にある。これは他の哺乳類も同じ。ヒトHomoでは下顎骨の先端部が切歯(歯槽部)より前に出てオトガイとなっており、”切歯(歯槽部)よりオトガイが前に出ている”のが大きな違いである。次回は同じように下顎角をもつ偶蹄類などの下顎骨をアップしたい。

”切歯(歯槽部)よりオトガイが前に出ている”と説明したが、実際には歯槽部全体が後退し下顎骨が取り残されたためである。このことについてもその内に動物たちの上からみた下顎骨と比較しながらしっかり説明したい。

コロナが治ったのに、後遺症なのか今まで毎日何回も飲んでいたインスタントコーヒーの味がしないし、山へ行きたいという気力が湧かない。挽いたコーヒーは面倒なので1日に1,2回だけだ。でも挽いたコーヒーは今まで以上に旨く感じる。

2023年1月9日月曜日

カトレアが咲いている   Catteya is in bloom

花茎が長いカトレアの仲間が咲き出した。部屋では三種類のカトレアの仲間が咲いている。真っ赤なカトレアはまだ蕾がシースの中だ。ファレノプシスも花茎を伸ばしている。パフィオも4,5日後には花開くだろう。デンドロやセロジネたちは2月かな?庭のカヤランは葉は乾いてシワシワだが、花茎を伸ばしている。屋外だと空気が乾燥し寒いだろうが、フウランたちと我慢してもらいたい。
図1.Cattleya bowringiana?

 ウクライナで洋ランを育てている人たちはどうしているのだろうか?電気が来ないので部屋は寒く洋ランや観葉植物、あるいは熱帯魚はどうやって世話しているのだろうか? 40年前は部屋の小さなフレームに電熱器を入れてランを育てていた。夜は冷えないようにフレームの上から毛布を掛けた事もあった。今は温暖化の影響で、屋外でもゼラニュームは花をつけているし、スイレン鉢が氷って割れることも無くなった。ラン類も部屋に取り込むだけで花を咲かせてくれる。しかし、ウクライナではぼくが40年前にやっていたように部屋の中のフレームでラン類を育てているのだろう。しかし、電気がないので大変だ!

2023年1月8日日曜日

多くの哺乳類とウサギの下顎切痕bの位置は異なる

 昨日、アナウサギとノウサギの下顎骨の大きな違いは下顎切痕bであることを示した。ウサギの下顎切痕bは関節突起aと角突起cの間にある(図1)。しかし、他の哺乳類の下顎切痕bは筋突起dと関節突起aの間にある(図2,3,4)。ここでは、イヌ(食肉目)、カモシカ(鯨偶蹄目)、スミスネズミ(齧歯目)を他の哺乳類の代表とした。

ぼくは、当初ウサギの下顎切痕bは間違いだと思っていた。

他のイヌ(図2)やネズミ(図4)では関節突起aと角突起cの間も切り込みがあり、カモシカはcまでは顕著な凹みは見られない(図3)。しかし、いずれにしても、下顎切痕bが見られるのは筋突起dと関節突起aとの間である。

図1.アナウサギノウサギの下顎骨
a:関節突起(下顎頭)()b:下顎切痕 c:角突起 d:筋突起

図2.イヌ(クロ)の下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ

図3.カモシカの下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ、但しカモシカのcは下顎角と呼ばれる。ヒトやサル、イノシシ、シカ、ハイラックス、オオコウモリも同じである。
図4.スミスズミの下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ
ウサギの筋突起dは関節突起aの前の薄いものである。いろいろ、手持ちの動物たちの下顎骨を見ていて、筋突起や下顎角(角突起)の形状の違いも様々であることが判った。
今回はウサギの下顎切痕が筋突起と関節突起の間にある凹みではなく、関節突起と角突起の間の凹みを指すことが判った。
尚、ウサギの下顎切痕は加藤嘉太郎著「家畜比較解剖図説」養賢堂1990による。

2023年1月7日土曜日

アナウサギとノウサギの下顎骨の違い   The difference of mandibles between rabbit and hare

今年はウサギ年なので、ウサギ(ノウサギやアナウサギ)の頭骨などを眺めていた。図1はアナウサギ(上)とノウサギ(下)の下顎骨を横から撮ったものだ。
両者の下顎骨の違いは、アナウサギはノウサギに比べて①下顎切痕bが90度近いが、ノウサギの切れ込みは穏やかだ。②関節突起aが上に出るのがノウサギだが、アナウサギはやや下になる。③↓部分が丸いのがアナウサギだが、ノウサギは尖っている。
図1.アナウサギOryctolagus cuniculus(上)とノウサギLepus brachyurus(下)
a:関節突起(下顎頭) b:下顎切痕 c:角突起
実は、云いたい事は上記の違いの他に、ウサギの下顎切痕のことである。これについては次回にしたい。
 プーチンロシアの休戦提案を断ったゼレンスキー、侵攻してきて休戦もないものだ。それこそロシアが侵略した東部・南部・クリミアから撤退してからの話しだろう。そして、破壊したウクライナの復興に対して全面的な経済支援をすること、殺戮し、怪我をさせたウクライナ国民に対しての責任をとること。

岸田首相はウクライナに招待されたが、首相はどうするか?

2023年1月6日金曜日

オオコウモリの左右の下顎骨は癒合合体している  The left and right mandibles of fruit bat are fused together

 2020年2月にPNGパプアニューギニアから戻った友人TTから有袋類の頭骨などと共にオオコウモリの頭骨ももらった(但し、まったく種は不明)。この事については2000年2月23日と27日にこの場でアップしている。自分で持った唯一のオオコウモリの頭骨だけにそれだけで興奮して骨の各部位については殆ど何も述べていなかった。今日、4年前にKN氏から貰ったハイイロジネズミオポッサムの骨を見ていて、TTからもらった有袋類の頭骨を取り出していたら、同じ箱にオオコウモリの骨が入っていたので改めて見てアリャー!っと感激した訳である。

それは、オオコウモリの左右の下顎骨がしっかり合体しているのだ(図1)。

図1.オオコウモリの下顎骨
左右の下顎骨がしっかり癒合合体しているのはぼくらヒトを含む直鼻亜目のサルたちの下顎骨がそうだ。さらに、イノシシやゾウ、ハイラックスの下顎骨が左右合体している。これらに加えてオオコウモリも左右の下顎骨が合体していることが判った(参照:Animal Dyversity Webで果実食コウモリの下顎骨)。White-shouldered bats, Ametrida centurioWhite-shouldered bats, Ametrida centurioAmetrida centurioAmetrida centurioAmetrida centurio

多くの哺乳類の左右の下顎骨はバラバラであるが、老齢になると左右が縫合・合体するアナグマのような動物が見られる。それは、大半の動物は歳をとると頭蓋骨の各部分が縫合線で癒合・合体する。それは鼻骨と上腕骨や前頭骨でもそうだ。しかし、若齢の時はバラバラであり、下顎骨は老齢化しても左右がバラバラのものが多い。直鼻亜目のサル、イノシシ、ゾウ、ハイラックスは若齢の時から左右が合体している。おそらくオオコウモリの下顎骨も若齢の時から縫合・合体しているのだろう。さらに、Animal Dyversity Webを見ていて、中南米に生息しているWhite-shouldered bat(Ametrida centurio)というキクガシラコウモリのような鼻を持つ小型の果実食のコウモリも左右の下顎骨癒合していることが判ったADW: Ametrida centurio: SPECIMENS (animaldiversity.org)。 
左右の下顎骨が癒合・合体する動物と終生バラバラである動物の違いは生態学的な何に起因するのだろうか?

2023年1月5日木曜日

菜の花はアブラナ科の野菜の総称 Nanohana in Japanese is a general term for the Brassicaseae family

 今日もカメラを持っていつものコースを散歩した。 

美味しそうな菜の花が新春の陽の光を浴びて咲いている。菜の花を見て、思い出す事がある。それは冬季のキンシコウ調査を終えて秦嶺山脈の麓の村から3月に西安に戻る時に見た、見渡す限り辺り一面が黄色い花で覆われている景色である。あの菜の花は何だったのだろう? 同じく散歩で見つけた畑に咲いていた菜の花は何だろう? 大根や白菜ではないし、チンゲンサイやセイヨウアブラナでもない、コマツナでもない。図1の菜の花の種類は何だろう?

図1.菜の花 Brassicaseae

2023年1月4日水曜日

初詣  First shrine visit of New Year

お昼過ぎに連れ合いと近くの亀井神社に初詣に行ってきた。4日のせいか参拝客は極少数であり、お札や御御籤を売る場所も仕舞っていた。ぼくが写真を撮っていると、一人の参拝者が「昨年貰ったお札を納めたいのだが、、、」と尋ねてきた。毎年2日に来て、古札を納め、新たにお札を買っているようだ。三が日が過ぎたので「古札納め処」も閉めたと云う事かな?

2023年1月4日午後1時の亀井神社
今日も温かい日であった。初詣の後、引地川沿いを散歩してソメイヨシノとカワズザクラの蕾の膨らみを見てきた。ソメイヨシノはまだ小さいのがカワズザクラはもう膨らんできていた。引地川には7,8羽のカルガモが淵のところで漂っていた。


2023年1月3日火曜日

ヒメアカタテハ  Painted Lady

いつもの散歩コースを今日はカメラをザックに容れて歩いた。線路沿いに15分くらい歩き、左に逸れて行くと、目の前にチョウがヒラヒラと風に飛ばされるように舞、他所の家の玄関前に敷かれた砂利の上に舞下り、すぐ翅を広げた。小さなチョウなので、テングチョウかな?っと思っていたが、帰宅してパソコンで見ると違う。小さなタテハチョウの仲間だ。偶然にもすぐ同定できた。ヒメアカタテハだ。右の翅がちょっと歪んでいる。だから飛び方が何だか風に飛ばされているような飛び方をしたんだ。
暮れから温かいので、今年の春は早いと感じて飛び回ったのかな?それとも、まだ越冬しかねているのかな?
南米や南極大陸を除いて世界中に見られるチョウのようだ。
図1.ヒメアカタテハ Vanessa cardui