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原発不要・核廃絶


2023年1月16日月曜日

偶蹄類の側面から見た下顎   The lateral view of mandibles in eben-toed ungulates

 ウサギの下顎骨を見ていて、ウサギの下顎切痕の切り込みの深さでアナウサギとノウサギを区別できた。で、ウサギの下顎切痕は関節突起と角突起(下顎角)の間にあり、他の哺乳類の下顎切痕の位置との違いが判った。さらに、下顎骨では下顎角が突起状になっている(角突起)イヌやネコやネズミなどがいた。

今回は、下顎角となっている偶蹄類の下顎骨をアップする(図1,2,3)。イノシシ(イノシシ科)は猪豚亜目であるが、シカ(シカ科)とカモシカ(ウシ科)は反芻亜目に属する。筋突起と関節突起や犬歯の位置など下顎骨の形状がシカとカモシカは似て(図2)イノシシとは異なる(図1&2)。この下顎骨の違いは猪豚亜目と反芻亜目の食性が大きく異なることによる。

図1.イノシシの下顎骨 左右の下顎骨が癒合合体
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角
図2.シカ(左)とカモシカ(右)の下顎
図3.キョン(左)と秦嶺山麓のカモシカの仲間(右)の下顎
秦嶺鹿はキンシコウ調査で秦嶺山脈の山麓に入った時、滑落死している個体を拾った。この時も、持ち帰った時もカモシカの仲間だと思っていた(摂著「頭骨コレクション」p.参照)。しかし、今回手持ちの動物たちの下顎骨を眺めていて、シカの仲間かなと思っているが(それは、シカのように第一切歯が非常に幅広い)、今、頭骨を全て水につけて周りの燻製肉を全て落として再度調べ直したい。キョンはキンシコウ調査でベースにしたYさん宅のイヌが食べていたものをイヌから奪ったものだ。
ニホンホンジカとカモシカの下顎骨の違いについて、ニホンジカの第一切歯が他の切歯に比べて著しく幅広いが、カモシカでは第一切歯の幅は他と変わらない。このニホンジカの下顎骨の第一切歯の広さは、キョンでもそうであるし、シカ科の特徴なのだろうと考えたが、持ち帰った秦嶺のカモシカの仲間やインドのニルガイ(ウシ科)やアフリカのダイカー(ウシ科)などは当てはまらない。

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