「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2015年5月2日土曜日

榛ノ木丸の往復のルート The route from the Uodomebashi bridge to Mt.Hannokimaru

4月30日の榛ノ木丸
魚止橋を過ぎて、砂利道に入った途端、ん?何だ?ゲートが作られている。
バックで車を戻して橋の側に車を置く。「関係者」以外、通行禁止だ!
早戸川林道には何台も釣り人たちの車が止まっていた。
何だか、最近は東丹沢に釣り人が増えた。

ここは下に乗せた地図上の①の所。

②の林道のヘアピンカーブのところから榛ノ木丸に登る。
最初に登ったのは、20年くらい前でその後、専門学校の実習でもこのルートを使った。
その後、2、3回登ったが、今回10数年振りに登ってびっくりだ。
下の写真のとっつきの登り口からしばらくロープが張られて登りやすくなっている。
しかも、テープやらで、踏み跡が遊歩道のごとくしっかりついている。

登り始めてすぐ、スギ林だが、ここにもしっかりした踏み跡とさまざまな色のテープが、、、。
何だが、緊張感に欠ける山登りとなる。

新緑が綺麗だ。

おー、ヒトリシズカが咲いている。この後、何度も見ることになる。

こんな道案内のテープ③。

萌木色の緑が綺麗だ!

休んで、コンビニで買ってきたパンを朝飯として食べていると下からぼくくらいの歳の男が上がってくる。テープや踏み跡がしっかりついているから安心のようだ。
テン糞を見つけたので先に行ってもらう。

ピーク1292はアセビ林とも云えるほどだ。
ここは気持ちが良い場所だ!⑤

⑤で北の方を望む。
ピーク1292からはまるでハイキングのような感じの平坦な道。

榛ノ木丸の山頂は、ピークらしきものがない。

上の看板のすぐ南に鳥屋森林組合の看板。

手作りの山頂案内が二つあった。
8時に魚止橋から歩き始めて10時17分に榛ノ木丸に着いたことになる。
パンを食べたり糞など拾わなかったら1時間40分くらいなのかな?

榛ノ木丸から以前迷った南東に走る尾根を下ることにする。
そのルートはニフティ フォーラムのWildLifeで友人になったハンドルネームSnowpy?さんと迷って暗闇になって伝導に着いたことがある。
上の写真の鳥屋森林組合の看板の前で2万5千の地図と磁石を何度も見る。
ここにも太い踏み跡がしっかりと着いている。
恐る恐る、磁石を見ながらこの踏み跡を下る。テープも至るところにある。
南東へ下る尾根は登ってきたルート以上にしっかりした踏み跡だ。
20年前にはこんな踏み跡はなかったのだ。登山者が多くなったんだ。

地点⑥の辺りで、正面に蛭ヶ岳が見える。

さらに少し歩いて蛭ヶ岳を撮る。

このガレ場の南方には蛭ヶ岳山頂が目の前だ!
下の沢にミツバツツジが咲いている。クリック拡大!

ガレ場から見た蛭ヶ岳(左のピーク)

地点⑦の辺りはシカ柵を右にして下る。
可哀想なモミの木だ。

一度、伐採されかけたんだ。でも、こうやってしっかり自分で治療して、傷口を塞ぎつつある。

可哀想なモミの木から20分くらい尾根沿いに踏み跡がしっかりついているが、途中から東への尾根に行かないで、斜面を急に下る、経路をいくことになる。
ここで、アナグマに出会うが、レンズを交換している間に見失った。

ミヤマシキミが花時だった。

⑨の雷平・伝導間の登山道に出た。

⑩の伝導には、新たな森林整備事業の看板がある。
この為に通行止めの柵を作ったのかな?
約、1時間50分で下ってきたことになる。
下りはいつも道を外さないように注意していても時々外して地図やコンパスを見ることになるのだが、今回はそんなこともなくあまりにもしっかりした踏み跡の下りだった。
そういう意味では登りも下りも少し緊張感に欠けるものだった。

2015年5月1日金曜日

宮ケ瀬湖畔ではアオダモが満開    The flowers of Fraxinus lanuginose are full bloomy in the Miyagaseko lake-side.

昨日の榛ノ木丸では、まだ、モクレンやオニグルミの木もようやく新芽を出しかけ、また、ミツバツツジが咲いていたが、
麓の宮ケ瀬湖湖畔ではアオダモが花盛りであった。
これから、葛西の学校だ。
昨日ゲットしてきた糞洗いがまだ残っている。

っと、片道1時間半かけて葛西に行ったが、今日は休校だった。
これで3度目だ!
まー、往復の電車に中で、bluetittitさんからメールで送付してもらった金子之史さんのネズミの論文を2回も読めたからヨシだ!このヨシは中国語の好が合う。

丹沢のアナグマの轢死体と兵庫県のカヤネズミの幼獣のミイラ The corpse of badger in Tanzawa & mumies of six harvest mice in Hyougo prf.

昨日の夕方は、ウィスキーを飲んだせいもあって、最高の気分であった。
丹沢へ行く途中、宮ケ瀬ビジターセンターを過ぎて、オトナオスザルが採食しているを見つけ、
車を停めて車から出たら、ヤツはすぐブッシュの中に下りてしまった。
でも、こりゃー今日は幸先がいいぞーと思ったのだ。
さらに、早戸川林道を走っていて前の丹沢観光センター近くでアナグマの轢死体を見つけた。
轢き殺されて1ヵ月は経っているかもしれない。手足を持って運んだ時、軽かった。
これを沢沿いの土手に置く(下の写真)。
帰路、コヤツの皮を剥いで骨をもらおうと思ったが、どこに置いたのか探しあてられず。
そして、榛ノ木丸からの下りで、10メートルも離れていない沢にいるアナグマを見つけ、レンズを望遠に交換している間にどこかに隠れてしまったのだ。
そして、帰宅して風呂に入っていたら、bluetittitことY.Nさんからのカヤネズミの幼獣が郵送されたのだ。もちろん、缶ビールで感謝し、ウィスキーで締めくくった。

bluetittitさんから郵送されてきたHarvest mouse Micromys minutus6匹の幼獣
 上の右の袋の中から一つ取り出す。
こんな小さい。1センチそこそこだ。
 早速、上の一匹を先ず水に浸ける。
注意しないといけない。
先ず、見たいのが脛骨と腓骨がどうなっているかだ。
成獣では脛骨と腓骨が癒合合体しているが、両端では離れているのだ。
骨というのは成長とともに形成されるので、幼獣の時の脛骨と腓骨の状態を知りたいのだ。

2015年4月30日木曜日

カヤラン咲く Wild epiphytic orchid called Kayaran bloom.

 昨年、辺室沢の河原に落ちていて、やまぼうしさんやIさんからいただいた
ヨウラクランに花芽が出始めたことをアップした。
昨日、庭のアメリカハナミズキの幹に落ちていたスギの枝ごとしばりつけていたカヤランに霧を吹きかけようとしたら、花が咲いている。嬉しいかぎりだ!
Sarcochilus japonicus
しかし、この場所は乾きやすいので着生ランには適していない。

先ほど、丹沢山麓の探索から戻ってきた。
早戸川沿いを歩くつもりが、魚止橋を渡り、砂利道の林道を行ったら、ゲートができていて車を進めることができない。バックして橋のところまで戻り、そこに車を置いて。歩き出した。
急に、榛ノ木丸に行くことに決める。

2015年4月29日水曜日

ヤモリ、カナヘビ、トカゲの前顎骨の歯 The teeth in premaxilla of gecko, grass lizard & skink

ほねやさんからのコメントであのデッキブラシ状の歯は前顎骨から出ている歯であることが解った。ともかく、ヤモリ、カナヘビ、トカゲのこの前顎骨から出ている歯をアップする。

上顎と下顎の歯は生きている時にも外から見ることができる。
しかし、ブラシ状の歯はどこにあるのか不明だったが、前顎骨から出ているなら、
前歯=切歯だ。
カエルの上顎骨では前顎骨premaxillaと上顎骨maxillaの区別は無かった。
イモリやサンショウウオではどうかまだ不明だが、爬虫類になると前顎骨が明らかになるんだ。

先ずは、日本生息の爬虫綱・有鱗目・トカゲ亜目の3種類の仲間の不思議な歯
と上顎と下顎の歯を見てもらう。

Schlegel's Japanese geckoニホンヤモリGekko japonicusのpremaxillaから出ている歯
前顎骨から出ている歯だから切歯incisorということになるが、爬虫類の歯は
同形歯性homodontなので、切歯ということにはならない。では、前顎歯としておこう。
ニホンヤモリの下顎(Right)と上顎(Left)の歯

Japanese grass lizardニホンカナヘビTakydromus tachydromoidesの前顎歯
下顎(Left)と上顎(Right)の歯

Japanese five-lined skinkニホントカゲPlestiodon japonicusの前顎歯
上顎(Left)と下顎(Right)の歯

これらヤモリ、カナヘビ、トカゲの不思議な前顎骨から出ている歯(前顎歯)を一緒に並べてみた。
こんなに大きさが異なる。
G:ヤモリgecko、L:カナヘビgrass-lizard、 S:トカゲskink
Fig.1

 裏返して撮った。
Fig.2

ヤモリGは鋭い歯が7+、カナヘビLは5+、トカゲSは7+本ある。
トカゲSは左右同型の一対からなるのが明白だ。
ヤモリGも左右の同型のものが癒合しているのがFig.1のG先端の鼻骨突起で判る。
(Fig.1とFig.2の前顎骨から上に尖っている部分は鼻骨突起nasal processと云うようだ)
左右のものが癒合した赤の↓部分がV字状になっている。
これらのことから、Sの前顎骨と鼻骨突起の状態とG、Lの状態から、ここでアップしたトカゲSは完全な大人になっていないが、カナヘビLは完全な大人であり、ヤモリGはオトナになりかけている個体であると云えるのではないだろうか?

このことも、他のヤモリやカナヘビ、イモリの子供個体や老齢個体の不思議な歯を比較しないことには何とも言えないのかもしれない。

いずれにしてもほねやさんから教えてもらったサイトで上の不思議な物が前顎骨と歯であることが解ったので、そのうちトカゲの死体でも拾ったら、頭骨がバラバラにならないうちに
観察しなくては!
ほねやさんに感謝します。

2015年4月28日火曜日

重なる糞の位置  The dropping sites of different carnivore overlapped.

             4月24日の丹沢実習で見つけたアナグマ、テン、タヌキ糞とその位置          

               テン糞①                
                    
タヌキ糞①
これは、タヌキのタメ糞野中にあったコインの左のものをゲットしてくる。
この糞の形状はタヌキ糞の俵型のものと少し違う。それは、洗って判った。シカの毛皮を食べたと思われる内容物の塊だった。
 テン糞②
タヌキ糞②
 テン糞③
ハグロケバエの幼虫の外皮が入っていた。
アナグマ糞
全てがハグロケバエの幼虫を食べた外皮からなっていた。
タヌキ糞③
タヌキ糞④
 タヌキ糞⑤

計9個の糞発見位置をGPSの軌跡にポイントする。
の①②③はテン糞で、赤①②③④はタヌキ糞、緑はアナグマ糞の発見位置だ。
見づらいのでクリックして拡大
テン糞②とタヌキ糞、アナグマ糞とテン糞③、さらにタヌキ糞が糞があった位置が5m以内のところである。
テン糞③とアナグマ糞の内容物にハグロケバエの幼虫の殻が入っていたのは、
同じ場所でハグロケバエ採食したと考えられる。
アナグマはハグロケバエの幼虫でお腹を満たしたが、テンは数匹食べただけだ。
これは食性の違いによるのだろう。テンはムカデなら腹一杯食べたかもしれない。
テン、タヌキ、アナグマの糞が見つかる場所は少し異なる。
テンは大きな石や倒木の上にすることがあるが、
タヌキやアナグマはそんなところには排泄しない。
タヌキもテンも尾根上にする。が、タヌキは排泄する場所(トイレ)が決まっている。
アナグマは何故か、斜面を少し掘ってそこに排泄する。

2015年4月27日月曜日

ハグロケバエだけのアナグマ糞   The droppings of a badger were composed of only fly's larvae.

丹沢実習、タヌキ糞、テン糞の続き

アナグマ糞
久しぶりのアナグマ糞だ!
「祠の峠」でお昼と食べているときに、アシスタントのMatu君から、「熊ノ爪」から下りてきたところの鞍部に糞があったっと教えてくれたので、食後二人で戻って拾ってきたのだ。

ガレ場の斜面に少し穴を掘り、そこに少し排泄し、その下に写真の塊をしていた。
この内の二塊を採ってきた。
早朝か前夜排泄されたようで、表面だけ固くなっていたがとても柔らかであった。
洗うとハグロクロバエBibio tenebrosusの幼虫の殻がそのまま入っていた。
全部で79匹だ。もし、下の写真の前部拾ってきたなら200匹を超えたかな?

ハグロケバエの幼虫は冬季は雪の下で越冬したということになる。
5月になると羽化するので、動物たちにとっては大変な御馳走だ。
幼虫たちは集団で生活し、どうも枯れ葉や動物糞や死骸を食べながら移動するようだ。
幼虫たちの大集団は見た目はエ!と驚く。
下は昨年10月17日の梅ノ木尾根で
ハグロケバエの幼虫は上の写真のような状態で、集団で採食移動すると云うのだから凄い!
枯れ葉や死骸を食べて土の戻して移動していく、ものすごい自然の還元者である。
土に戻らない物を作り上げる人間は、存在だけで自然破壊者だ。

テン糞内容物は?  What are the contents of marten's droppings?

24日の専門学校の丹沢実習で、テン糞を3個見つけた。

テン糞①
ネズミ科動物毛骨片脛骨腓骨寛骨部分
これは、いかにもScent-Marking「匂い付け」というものであった。堤川林道に転がっていた岩の上にあった。もう少し、脛骨と腓骨や寛骨の部分があったならネズミ亜科かハタネズミ亜科くらいの区別はできたであろう。
テン糞②
キブシ種子、昆虫脚、トカゲ歯骨片
今、トカゲ、カナヘビ、ヤモリの歯を見比べていたので、哺乳類や鳥類以外骨片の中にトカゲの歯を見つけた時は「ヤッタ!」という気持ちになった。
テン糞③
キブシ種子果肉果皮、ハグロケバエ幼虫4匹
イモムシ状の抜け殻を洗っている時は、ムカデと思ったが、机の上に乗せて見て外皮に短い毛があるので、ハグロケバエと結論付けた。
それは、今回見つけたアナグマの糞がハグロケバエの塊のようなものだったので見比べるまでもなくハグロケバエと結論したのだ。

タヌキ糞の内容物もそうであったが、テン糞にもキブシの種子が3個中2個にも混じっている。
しかし、トカゲはタヌキ糞にもみられ、また、ハグロケバエの幼虫はアナグマ糞にも多数みられた。
ハグロケバエは積雪下で枯れ葉などの腐葉土の中で幼虫状態で越冬したのだ。

2015年4月26日日曜日

トカゲにもこの歯があった!  There is a pair of tooth like this in a lizard!

4月11日にタヌキ糞からでてきたトカゲの頭をアップした。
それを水に浸けて腐らせようとしたが、まるまる糞の中から出てきたので標本とした。

昨年、11月にネズ吉を捕まえた時にトカゲのミイラも拾って水に浸けていたので、
その頭部を離して小さなジャム瓶に容れて机の上に置いていた。
もう、頭部の状態も良く解らない程の状態になっていた。

トカゲの歯は既にどんなものか知っていた。しかし、トカゲの歯で不明な点があった。それは他のトカゲ亜目の仲間のヤモリやカナヘビには見つかっていたが、トカゲではデッキブラシ状の歯は見つかっていなかった。

今回のトカゲの頭は水洗いする場合も静かに不用浮遊物を水と共に流した。
で、残った沈殿物の中から上下の歯とブラシ状の歯を見つけた。
真ん中の歯である。
これだ!
真ん中に裂け目が分かる。一つのように思っていたこの歯は左右一対のものだったのだ。
これで、ヤモリ、カナヘビとトカゲのトカゲ亜目にもブラシ状の歯があることが分かった。
トカゲの歯は、やはりヤモリやカナヘビの歯と比べると鋭くない。

でも、このブラシ状の歯はどこにあるの?
コイ科の魚にある咽頭歯のようなもの?
後藤・大泰司編「歯の比較解剖学」医歯薬出版にも記載されていない。
すると、これは歯ではない?
このような骨片でトカゲやカナヘビやヤモリの頭部を形成する骨はどこにある骨?
しかし、どうも歯だ!

どなたか教えてください。

タヌキ糞の内容物 The contents in the droppings of raccoon dog.

24日の丹沢実習で見つけたタヌキ糞を水洗いした。
タヌキ糞①
トカゲ頭脚尾、シカ毛皮
下の真っ黒の糞は2日くらい前のものと思われた。洗っても流れ出るものは殆んど無く、
大半が1センチ前後に折れ曲がった毛と消化されて溶けかかった皮であった。
タヌキ糞②
キブシ種子、節足動物外骨格、シカ毛
古い2、3週間前のもののようだった。
タヌキ糞③
キブシ種子、ムカデ外皮2匹分、腐葉細片、土砂
右の黒い塊を洗った。
タヌキ糞④
キブシ種子、腐葉細片
コインのすぐ左上のものを拾った。
タヌキ糞⑤
マメガキ種子13個、サルナシ種子、ケンポナシ種子果柄、腐葉細片
かなり古く、ほとんど乾ききっていた。

5個のタヌキ糞では、タヌキ糞①を除いて、4つともまるで厳冬期の糞と思われる内容物であった。それは、キブシや腐葉土を漁ったと思われる腐葉細片が多かったことである。
タヌキ糞⑤はどの場所にマメガキやサルナシ、ケンポナシが落ちていたのかと思われるくらい、
腐葉が積もり重なったところにマメガキやサルナシ、ケンポナシなども一緒に
転がり落ちていたのを偶然見つけて食べることができたんだ。
タヌキ糞①から出てきたトカゲの足や尾は皮がついており、肉は消化されていなかった。
シカの毛が出てくるのは猟期が終わって間もないので、現場で解体されて、皮が捨てられることがあるのでそれを見つけて食べたのだろう。

シカなどの草食動物が餓死するのは今頃の時季なので、①の糞ではその餓死した個体を食べることができたのかも知れない。
そうすると、①の糞はトカゲも食べており、もっとも春らしい内容物とも云える。

2015年4月25日土曜日

丹沢実習始まる

昨日はTCA専門学校野生動物保護専攻新2年生の始めての丹沢実習であった。
本厚木駅前7時40分発の宮ケ瀬行のバスに乗り、土山峠で下りて堤川林道を終点まで歩く。
歩いている途中でGPSロガーのスイッチを入れる。

林道沿いにはヒメウツギが咲き
 ヤマブキが咲く
林道終点から宮ケ瀬尾根を目差して登り、宮ケ瀬尾根を南下して熊ノ爪を目差す。
不思議なミズキで恒例の集合写真。皆、元気が良い。
ヤマザクラやマメザクラが満開で、天気も良く微風ですごく気持ちの良い山歩き!
熊ノ爪と登山道との合流地点「峠ノ祠」で30分のお昼とした。
昼食後、登山道を歩いて辺室山を経て土山峠に行く予定だったが、
「帰るの?」と云うKさんの一言で方針転換。
物見峠を越えて、三峰山方向に足を伸ばし、不動沢と鳥屋侍沢の間の尾根を行くことにする。
途中の616ピークの手前で測量の人たちと出会う。
そのまま、尾根を下るのではなく、経路を使って鳥屋侍沢へでる。
シカやカモシカにも出会えなかった。
途中から頭痛で体調が悪くなった者もでたが、皆、元気に谷太郎林道に下りたつことができた。

2015年4月23日木曜日

ジネズミとヒミズの切歯と臼歯 The difference between Incisor & molar of Dsinezumi shrew and Japanese shrew-mole.

ヒミズの上顎の臼歯とユビナガコウモリの臼歯が似ていることをアップした。
では、ヒミズと同じトガリネズミ目のジネズミはどうだろうか?
ヒミズとジネズミはトガリネズミ目に属するモグラ科とトガリネズミ科の動物である。
しかし、臼歯は一見すると似ているようだが、随分違う。

 ジネズミDsinezumi shrew Crocidura dsinezumi 上顎底から臼歯の咬合面を撮る。

ヒミズJapanese shrew-mole Urotrichus talpoides上顎底から臼歯の咬合面を撮る。

さらに、ジネズミを含むトガリネズミ科の動物たちの第一切歯を側面から見ると、
下の写真のようにカラストンビ状になっている。
これが、トガリネズミ属だと歯先が赤褐色に染まっている。
しかし、ヒミズなどのモグラ科の動物は第一切歯は真っ直ぐ下に向かう。
Lateral view of Dsinezumi shrew  

テンやキツネの糞の中に、あるいはフクロウなどのペリットの中に、トガリネズミ科の動物の歯が出てくれば、ヒミズと混同することはないだろう。

2015年4月22日水曜日

ヒミズとユビナガコウモリの臼歯比較 The molar teeth comparison of Japanese shrew-mole and Eastern Bent-winged Bat

ヒミズとユビナガコウモリの臼歯の咬面の形状を比べた。
それは、下の赤線で囲った臼歯の咬面(正式には咬合面だ!)がの形状が、ヒミズとユビナガコウモリの臼歯のものと似ていて、キツネ糞からでてきた下写真の臼歯の同定に戸惑ったからだ。
これがヒミズの上顎を底面から撮ったものだ。赤線で囲った第二臼歯と形が同じだ。
下はヒナコウモリ科のユビナガコウモリの上顎の臼歯を咬合面から見たものだ。
ヒミズの臼歯と似ているが、違うことが明らかだ。
しかし、肉眼ではほとんど区別がつかなかった。
ついでに、ヒミズの下顎の臼歯を咬合面がわかるように撮った。
キツネ糞からでた臼歯の右上と中のものはヒミズの下顎の臼歯であることが分かるだろう。
下はユビナガコウモリの下顎の臼歯だ。

ヒミズとユビナガコウモリの臼歯は何故こうも似ているのか、両者とも同じように
昆虫食だからと云えるが、ヒミズは地表面のミミズなどの土壌動物と言われる節足動物を食べ、
ヒナコウモリ科のコウモリたちは飛んでいる小さな昆虫を食べるということで、
互いの臼歯の微妙な違いが出てきていることになる。

では、大きなクワガタムシのような甲虫ばかりを食べるような食性をもった動物が生まれたとしたら、どのような臼歯になるのだろうか?