2022年12月25日日曜日

部屋に取り込んだラン類は花をつけ始めた    The orchids which I took into my room have began to bloom

部屋に太陽の日差しが入ってくると、この部屋は22,3度になる。南の窓際に吊るした洋ランの花からは甘い香りが漂う。今、咲いているのはカトレアの仲間だ。このピンクのカトレアは年中咲いている。株分けするだけ増えるので、今では株分けしないでいる。これからは真っ赤なカトレアが咲きだす。デンドロたちも花芽が大きく膨らんできた。正月過ぎには白やピンクの花を咲かせるだろう。ファレノプシスも花茎を伸ばし蕾を付け始めている。セロジネも筍のような花芽を伸ばし始めた。正月頃さくかな?パフィオも蕾を付けた花茎を伸ばし始めている。白や紫色の花をつけることだろう。オンシジュームはまだ花茎が伸びてこない。
今朝は庭のスイレン鉢には氷が張っていない。昨日より温かいんだ!
図1. オレンジ色とピンクのカトレアの仲間の花
ウクライナのゼレンスキー大統領のアメリカ議会での演説で「アメリカからウクライナへの援助は、慈善ではなく世界の安全と民主主義への投資だ!」という件は、ぼくが字幕を見ていても感動した。実に見事なものだ。
 

2022年12月24日土曜日

睡蓮鉢に初氷が張った!    First ice on the water lily bowl!

今朝起きて、階下の自分の部屋に行き寒暖計を見たら15度だ。寒い、冷える。カーテンを開けて庭のスイレン鉢を見たら、氷が張っている。今冬初めての氷だ。何だか子供のように嬉しくなってカメラを持って庭に出る。近くで見ると氷が張っているように見えない。位置をずらししゃがんだりしながら氷が写るように撮った(図1)。
昨日はLINEで広島に居る娘から吹雪?の動画が送られくるし、釧路の妹からは雪掻きがイヤだ云ってきた。それに比べて、薄氷が張って喜んでいる自分が何ともマヌケのようだ。
図1. スイレン鉢に張った薄氷
 スイセンが咲いているので、それも撮った(図2)。

図2.スイセンが咲いている

軽い風邪だと思っていたが、連れ合いが罹り、娘にもうつった。娘は会社からコロナ検査キットを3箱送ってもらい、測定したら陽性だった。連れ合いも陽性だった。皆、熱っぽくて37.5度だ。飲んだ風邪薬は葛根湯を3回くらい、咳はいつもの喘息のように出るし、鼻水もでる。でも、咳や鼻水はこのところ年中なので気にしていない。が、後遺症か?寒気がするのがイヤだ。もうぼくの身体の中のコロナウィルスは消滅しているだろう。でも、山へ行こうっと云う気持ちが沸いてこない。もうしばらくの辛抱かな!

2022年12月22日木曜日

9個のネコの頭骨 Nine skulls of cats, Felis sp.

 昨日手持ちの6個のイヌの頭骨をアップしたので、今日はネコにする。頭骨棚を見たり、ケース内を見たりして取り出したネコ(属)の頭骨はa~iまでの9個あった(図1)。轢死体を処理したため殆ど形を成していない頭骨もあった筈なんだが、見当たらない。

図1. ネコ(属)の頭骨
図1のa,b,c,d,e,f,g,h,iの頭骨の謂れを以下に記す。
a:2002年3月 秦嶺山脈山麓の玉皇廟村の楊家の庭で撲殺される。 F.silvestris
b:2006年11月 八王子近辺のキツネの巣の前にあった。MYより。 
c:1988年12月 清里の別荘の中で死んでいた 。別荘管理の教え子より宅急便で。
d:1988年12月 同上
e:2015年  専門学校の学生から教室でもらう
 f:2001年7月 東京農工大学で山西省からの留学生から F.bengalensis*
g:1990年死亡、八日市市林田町でKMより
h:2013年7月 各務原市で、KWより  骨あり
i:2009年10月 清川村で、やまぼうしさんより 骨あり
F.bengalensis* 今はPrionailurus bengalensis

これら9個の頭骨で最も矢状隆起が発達しているのがiであり、頭頂骨と前頭骨の冠状縫合も完全に癒合合体しているのでもっとも老齢化している個体である。また、gは完全に後眼窩突起と頬骨前頭骨突起が縫合・合体し眼窩輪が形成されている。一方aのF.silvestrisは眼窩輪が形成されるには程遠い。

ネコ属Felisは忍び寄って獲物を捕獲するために、マングースよりもっと眼窩輪が形成されていると考えていたが、そうでもないのでちょっと驚きだ!

2022年12月21日水曜日

イヌの6個の頭骨  Six skulls of dogs

このところ骨を眺め整理する時間が多くなった。イヌの6個の頭骨がある(図1)。図1のaのクロはコリーと甲斐犬との雑種であり中型犬にあたる。fはビーグルなのでaのクロより小型になる。bとeは同じくらいの大きさの頭骨であるが、bの方が矢状縫合が隆起している。dはfのビーグルより小さな頭骨だ。さらにcは手持ちのイヌの頭骨の中では最も小さく、口吻部分も短い。
図1. イヌ Canis familiarisの頭骨
a:15歳で逝ったクロ  b:1972年奥湯河原千歳川河原で拾う c:やまぼうしさんが清川村で拾う d:友人YNが秩父で拾う e:専門学校が学生が千葉で見つける  f:実験動物として使われていたビーグル
b、c、d、eの生前の姿を想像してみるが、b,eは何かな?cはシー・ズーかな?じゃーdはイシバイヌ?などと想いを巡らす。

2022年12月18日日曜日

有袋類のハイイロジネズミオポッサムの軸椎 Axis of the marsupial gray short-tailed opposum

ぼくが持っている軸椎を全てアップした訳ではないが、有袋類のピグミー・オポッサムの軸椎をアップして終わりにしたい。有袋類の全身骨格はフクロモモンガも持っているのだが、何故か、環椎と軸椎が見当たらない。
さて、このピグミー・オポッサムは専門学校のNさんから2019年1月に死体を頂いたものだ。その年の3月に頭骨をここでアップしました。それが、今日気が付いたのですが、今年の9月に匿名さんから、ペット店ではピグミー・オボッサムで流通しているが、学名はMonodelphis domestica で和名がハイイイロジネズミオポッサムと云うコメントを頂きました。
図1.ハイイロジネズミオポッサムMonodelphis demesticaの軸椎 

 ADWによるとこのMonodephis demesticaは南米のブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイの森林に生息し、人の家にも入り込んで小さな齧歯類や昆虫を果実の雑食のようだ。

このオポッサムの軸椎(第二頸椎)もハクビシンやネコ、タヌキ、ニホンザル、ヒミズ、コウベモグラのものとつまり陸生哺乳類の軸椎と似ている。つまり、有袋類(後獣下綱)とぼくらの真獣下綱が分れたのが1億2500万年以上前と云われているから、中生代のジュラ紀の時に既に陸生哺乳類としての骨格の一つである第二頸椎の形状が出来上がっていたんだ!

何だかそう思うと、ぼくらの今ある姿や生理的機能なども中生代に出来上がっていたんだ。老齢化に伴う病気もそうかな?そう考えるとあたふたと薬を飲んだり、健康に気を付けたりするよりも今をもっと楽しく有意義に生きていきたい。

2022年12月17日土曜日

シカの軸椎はちょっと違う!  The axis of sika deer is a little difference!

哺乳類の軸椎(第二頸椎)はモグラの仲間もハクビシンもネズミもサルやも同じ形状だった。しかし、シカの軸椎は???っと思えるほど特異である。腹側の棘突起はシカもハクビシンも変わらない。しかし、背側の歯突起の部分と外側関節面が違う。シカの外側関節面は襟巻のようにぐるりと回っている。さらに歯突起は堆孔を囲うように襟を立てるように立ち上がって円筒状になっている。
このシカの軸椎に対応して環椎(第一頸椎)の関節面は広く平で円筒状の歯突起をすっぽり覆って回転しやすくなっている(図2&3)。
図1.左:ニホンジカの軸椎 右:ハクビシンの軸椎 
いずれも右斜め前方背側から
図2. ニホンジカの軸椎と環椎 右前方から
図3. ニホンジカの軸椎と環椎 右前方から
左:背側 右:腹側
この環椎の上の滑らかな面の前関節窩に頭骨の大孔の両側にある後頭顆と接す

ニホンザルの軸椎では外側関節面がイカリ肩のようになって重い頭骨を支えるように機能しているとした。シカでは外側関節面がさらに発達して襟巻状になっているのは何故なのだろうか?それは、恐らく発情期にオス同士がメスを求めて互いの角をぶつけ合って押し合いをするそのために、歯状突起が広く脊髄を覆うように円筒状になり外側関節面が襟巻状に発達したと考えられる。メスはオスのような角を持たないが、環椎や軸椎は同じように発達しているだろう。でも、頭骨がついた性別の明確な死骸を見つけて雌雄差の有無を調べたいものだ。

2022年12月16日金曜日

齧歯目の軸椎  Axies of Rodentia

ハクビシンの軸椎(第二頸椎)から始まって、真無盲腸目のカラフトトガリネズミ、モグラ、ヒミズ、霊長目のスローロリス、ニホンザル、食肉目のネコ、タヌキ、イタチ、ジャワマングースの軸椎をアップしてきた。今回は齧歯目のエゾシマリス、アカネズミ、ラットの軸椎を取り上げる。いずれの場合もこれまでの袈裟を羽織ったお坊さんが合掌しているような形状に変わりはない(図1)。ただ、ラットの歯突起の下方に2個の小さな孔がある。これはこれまでの動物たちは見られなかった有蹄類などのウシやウマにある外側堆孔と思われる。また、ラットの棘突起の後端が中央に溝があって左右に分かれている。ウマの棘突起もそうなるようだ。
図1.齧歯目の軸椎(第二頸椎)
左からエゾシマリスTamias sibiricus、アカネズミApodemus speciosus、ラットRuttus norvegicus
風邪を引き2日間くらい寝ては起き、起きては寝る毎日だった。体温も37.5度が最も高く、36度になると起きて、本を読んだり骨を見て、写真を撮ったりしていた。先ほど6日振りにいつもの45-50分の5千歩ちょっと散歩をしてきた。さぁー、今夕は美味しくウィスキーが飲めるぞ!もっとも風邪を引いてからも飲まないで夕食を迎えた日は無かったのだ。

2022年12月15日木曜日

食肉目の軸椎 Axies of Carnivora

今日は、手持ちの食肉目の軸椎(第二頸椎)を見てもらう。アップできたのは、手持ちのネコ、ハクビシン、タヌキ、イタチ、ジャワマングースのものである。アナグマやキツネも一個体分を庭の土に埋めているが、、、、、。また、イヌ(愛犬クロ)も庭に埋めたが、頭骨と骨盤だけを掘り出しただけだ。土に埋めると全ての骨を取りだすのは難しい。
しかし、この10年くらい前からペットボトルに小分けして入れて腐らせたり、あるいはパンティストッキングをハサミで切ってその中に頭骨や脊椎、前足などと小分けして埋めている。これだと骨や歯が散逸しない。
尚、図1の右二つの軸椎は綺麗に白骨になっている。左の三個との違いは、右二つはペットボトルの水の中に浸けて腐らせた。左の三個は土の中に埋めて腐らせたものになる。
水に浸けて腐らせた骨は臭いが消えづらいが、土に埋めたものは腐臭が全くしない。
図1.食肉目の背面斜め上から見た軸椎(第二頸椎)
from the left、ネコDeomestic cat、ハクビシンMasked palm civet、タヌキraccoon dog、イタチJapanese weasel、ジャワマングースSmall Asian mongoose
 ネコにしてもタヌキにしても前前回のヒミズ、モグラや前回のスローロリスやニホンザルの軸椎(第二頸椎)の形状と似ている。どちらかと云うと肩の部分にあたる外側関節面は霊長目よりも真無盲腸目の軸椎に似てナデ肩である。

モグラの仲間からニホンザルやネコ、タヌキまで第二頸椎(軸椎)の形は脊髄を囲うように背面に針突起や外側関節面、腹側には棘突起がある。所謂喉仏になっている。手持ちの標本でまだしっかり観ていない軸椎に、ネズミやリスの齧歯目のもの、シカやカモシカなどの鯨偶蹄目、ん?有袋類の軸椎はどうなのだろうか?

ニホンザルとスローロリスの軸椎 The axies of Japanese macaque and Slow loris

 前回はコウベモグラとヒミズ、トガリネズミの真無盲腸目の軸椎をアップした。いずれもハクビシンのものの形状と似ていた。今回は霊長目の曲鼻亜目スローロリスと直鼻亜目ニホンザルの軸椎をアップする(図1)。両者の形状もこれまでのハクビシンや真無盲腸目の軸椎とよく似ている。腹側中央に歯突起がお坊さんの頭のようにあり、両肩部分に外側関節面があり、合掌した棘突起がある。

図1.背面上方から見た軸椎axis(第二頸椎)
左:スローロリスNycticebus sp. 右:ニホンザルMacaca fuscata
ただ、これまでと少し違うのは外側関節面がイカリ肩になっていることである。ニホンザルの方が顕著である。このように外側関節面がイカリ肩になるのはサルの仲間は頭骨が頸椎の真上になることが多い(例:木の枝に座ったり、他個体にグルーミングする時)ので、重い頭を支えるためのこのような構造に進化したと云える。尚、外側関節面は環椎(第一頸椎)の内側に接していて、ぼくらが首を左右に回せるのも軸椎がこのような形状をしているからだ。

昨日は風邪薬としての葛根湯を飲み、今朝も飲んだのでかなり快復してきた。バンザーイ!

プーチンロシアはウクライナに侵攻して10ヵ月になる。電気、水道、ガスなどのインフラまでも破壊されたウクライナの人々はこの寒い冬をどうにか耐え忍んで欲しい。プーチンはウクライナの前に我が故郷の北海道を狙っていたようだ。どういう理由付けで侵攻しようとしたのだろう。もう、前世紀の遺物のような侵略戦争は犯罪だ!国連が裁くべきだ!

2022年12月13日火曜日

真無盲腸目の第二頸椎(軸椎)   Axis of Eulipotyphla

 日曜はNHKの囲碁を見てから寝、昨日はハクビシンの軸椎をアップしてからベットに入った。風邪をひいたのだ。8日に上野の東京国立博物館に行った時に館内が人混みで暑く、汗っぽくなったのでコートを脱ぎ、そのまま帰宅したのが風邪を引いた原因だろう。体温が高くても37.5度だ。

図1. 背側から見た軸椎
 左:カラフトトガリネズミ 中:ヒミズ 右:コウベモグラ
図1の軸椎はカラフトトガリネズミやヒミズ、コウベモグラのものであり、形状は昨日アップしたハクビシンの物と変わらない。
モグラ科やトガリネズミ科は、ぼくが学生の頃は食虫目であり、その後トガリネズミ目になり、最近(2018から)では真無盲腸目になっている。
それは兎も角、軸椎は脊髄が通る堆孔を囲むように腹側には袈裟を羽織った坊さんの頭の歯突起があり、背側には両手を合せた形状の棘突起となっている。

2022年12月12日月曜日

ハクビシンの第二頸椎  Axis of masked palm civet

9日のお昼頃、N.Kさんの携帯に電話したら、畑だと云う。丁度良かった、3月に埋めて5月に掘り出したハクビシンの頸椎や胸椎、腰椎、尾椎などはまだ埋めたままなので掘り出しに行く旨を伝えた。
畑に行くと奥さんもいてお昼休みの時だった。N.Kさんはあの場所は耕運機を入れたからどうなったかな?とハクビシンを埋めた場所に来た。掘り起こしてみると尾椎が1個見つかったので、希望を持って十能で掘り起こした。30分くらいやって第二頸椎(軸堆)ともう1個の尾椎が出てきた(図1)。第二頸椎は横突起Dや後関節突起Eが耕運機の刃で砕かれてしまっていたが、頭のような中央の歯突起Aが伸び、袖を広げるように外側関節面Bがあり、両手を合わせるように棘突起Cがある。
この第二頸椎(軸椎)の形状は、モグラからヒトまでほぼ同じであり、告別式で死者が焼かれた採骨の時に火葬場の係官がノドボトケと指示してくれる骨でもある。しかし、元気で生きている時のノドボトケは軟骨の喉頭隆起であり、火葬後は焼けて残らない。
でも、軸椎の形状は仏様が拝んでいるようだ、、、、、、。
図1.ハクビシンPaguma larvataの左斜め背側からの第二頸椎(軸椎)と2個の尾椎

2022年12月9日金曜日

上野公園   Ueno Park

昨日高校同期のTGと京成上野駅前で待ち合せ、御徒町の「餃子の王将」に行き、餃子、麻婆豆腐、酢豚、レバニラを食べ、生ビール2杯半を飲んで会計を済ます。ようやく12時を回っている。そう、昨日は10時半に京成上野駅前で待ち合せたのだ。が、ぼくが乗る東海道は高崎の方で人身事故が起きたとやらで遅れ、しびれを切らしたぼくはバカな事に東京駅で下りてしまった。東京駅構内で山の手線の上野方面行きのホーム(4番線?だった)を探し、電車に乗って「遅れる」ってショートメールをしたいが、普段使ってないからそのやり方に四苦八苦していたら、上野に着いた。不忍出口で出たが、その前にトイレに行ったために方向感覚を失い。京成上野駅はどこか?信号待ちの人に聞く有様だ。
まー、首尾よく京成上野でTGと会い、店を出た後は、アメ横を通って上野の東京国立博物館の「国宝展」に行った。アメ横では3杯1500円の大きなスルメイカを安いと思って買い、さらに料理用バナナ300円を買ったのだ。
国宝展は入場制限をしており混んでいた。それでもすぐ近くで見ようとしても見ることができず。離れた所から眺めるよりなかった。TGとは1時間後に出口で落合う約束をしたが、ぼくは30分もしないで出口まで来てしまった。奈良、平安、室町時代の知識が無いぼくにとっては人混みだけで疲れてしまったのだ。古い仏教絵や書あるいは刀剣を見ても、、、、、。
図1.JR上野公園口前から上野公園方面を見る
JR上野公園口前の通りは、修学旅行生、大学生グループ実習、恋人たちと思われる二人連れ、友人グループや年寄りグループ、車椅子を押す親子連れ、外国人の人たちで賑わっていた。TGに先に帰るとショートメールをして、改札に入り階段を下りると電車が来ていたので、飛び乗る。

帰宅後、すぐイカを捌き、一杯は刺身にして他は塩辛だ。肝臓と塩と麹を入れて素手で入念に掻き混ぜる。これだけでもすぐ食べられる。が、ぼくは3,4日置く。その間に日に朝、昼、晩と塩辛を搔き回すのだ。大きいジャムビン2個になった。

2022年12月7日水曜日

イワハイラックスの後眼窩突起 Postorbital process of Rock hyrax

 イワハイラックスProcavia capensisの頭骨を見ていて不思議な事に気が付いた。それは後眼窩突起である。

後眼窩突起は前頭骨から出ている突起である(図1)。これはキツネであるが、サルもシカやリスも後眼窩突起は前頭骨から出ている突起である。そのため前頭骨頬骨突起という名さえある。

図1. キツネVulpe vulpesの頭骨
f:前頭骨 p:頭頂骨 pp:後眼窩突起 za:頬骨弓
しかし、イワハイラックスでは、後眼窩突起の先の骨は頭頂骨からの骨になっている(図2,3)。キツネの頭骨に比べて頭頂骨が前方に押し出しているのだ。
図2. イワハイラックスP.capensisの頭骨 クリックして拡大
f:前頭骨 p:頭頂骨 z:頬骨弓
図3. イワハイラックスの頭骨(左側面から)
f:前頭骨 p:頭頂骨 z:頬骨弓
イワハイラックスの後眼窩突起のように頭頂骨が押し出してその先端部分までたっしているものは手持ちの頭骨ではない。後眼窩突起は前頭骨頬骨突起と云う別名もあるが、イワハイラックスのものは頭頂骨頬骨突起と名付けても良いくらいだ。
キノボリハイラックスDendrohyrax arboresuresuでは後眼窩突起が伸びて頬骨前頭骨突起と癒合し眼窩輪が形成されている(図4)。
図4. 左:イワハイラックスP.capensis  右:キノボリハイラックスD.arboreus
頭骨ばかりでなく骨を眺める時間が多くなった。その為、机の周りは骨だらけで、小さくて細い真無盲腸目(ついこの間まではトガリネズミ目)の肢の骨は、見終わったら元の箱や袋に戻すのが大変だ。
プーチン・ロシアは相変わらずウクライナ東部・南部に侵攻したままだ。ウクライナやNATOに頑張ってもらいたい。

2022年12月6日火曜日

上顎の歯式は1・0・4・3の動物  Animal whoes upper dental fomula is 1・0・4・3

 クロアチアにPK戦の結果破れた。仕方がないが、日本の若者は凄い!

棚の頭骨を見ていて、ん?これは面白い!っと思ったものがあった。これはアフリカにいる時にチンパンジーの人付けを手伝ってくれたアルーシャ在中のドイツ人の若者F.G.から貰ったものだ。

歯式は1・0・4・3/2・0・4・3である。つまり上顎も下顎にも犬歯がなく、上顎の歯式だけを聞くと、”切歯が一対で犬歯が無いので、ん?齧歯目?”っと思ってしまう。

こやつの頭骨は下の写真のようである。

図1.左から側面から、正面から、後ろから、上から
この頭骨は、、、そうです。ハイラックス(イワハイラックス)です。ハイラックスの上顎の歯(図2)で、1・0・4・3です。下顎の歯式は2・0・4・3(図2)です。
図2.イワハイラックスの歯 左:上顎 右:下顎
イワハイラックスの頭骨の下顎骨はサルやイノシシ、ゾウのように左右が癒合合体し(図2)、下顎枝は幅広い(図1)。歯を見ても判るようにイワハイラックスは草・葉・樹皮などの植物食であるのが判る。

2022年12月4日日曜日

野生のエノキダケを食べる! I ate the wild mashroom, velvet shank "Flammulina velutipes"

2日に見城から日向山への登りの途中で見つけ、採ってきたキノコ(図1,図2)がエノキダケではないか?っと云う思いに取りつかれて手持ちの5冊の図鑑のエノキダケの記載を読み、ネットでエノキダケをググっていて、エノキダケだと同定するに至った。
①傘裏のヒダが白っぽい(図2)、 ②茎が褐色だ(図2)、③茎が空洞(図3)、④ツバがない(図2)、⑤ヒダと茎の間が少し離れている(図2)、⑥茎に極小の微細な毛がある、⑦僅かな鉄サビの匂いがする、 ⑧12月2日という晩秋から冬にかけてあった
図1.登りの木で作られた階段から出ている
図2.ヒダは白いが褐色の茎で微毛あり
図3. 茎は空洞だ!
キシメジ科であることは図1,2から判断できる。さらに上記の8つの事からエノキダケとした。決めては鉄サビの僅かな匂いだ!

先ほどお昼に向けてエノキダケを大根おろしを入れた味噌汁にして食べた。ぼくが食べているとキノコ好きの連れ合いが汁を飲ませてと云うので汁はお椀半分くらいまだ残っているからそれをすすめる。連れ合いは「出汁が美味しいねぇー」と喜ぶ。ぼくは採ってきた6個を食べる。満足だ!

2022年12月3日土曜日

霧雨の中の日向山  Mt.Hinata in the drizzle

 霧雨だ!娘はスマホを見て40分後には雨は上がると云うので8時を回ったので出発する。雨具は持っているが、着るまでもないが、ザックカバーだけはつける。駐車場すぐ側の神社の階段を登る。濡れている落ち葉で滑りやすくなっている。シカ柵扉を開けて、娘を先に行かせる。登るのを止めるかな?っとも思うが娘の姿はもう視界から消えている。

稜線までの登りがキツイ!いつも散歩は早歩きで頑張っているのに、足の筋肉は鍛えられていないようだ。早くもフウフウハァハァと息が荒くなる。最初の道標が見えてホッとする。これから良く整備された平らな道だ。

図1. 8:18 最初の道標だ!
図2. 8:27 七沢温泉への道だ、帰りにこの道を登ってきた!
この七沢温泉への道標があるところから木の根が浮き出ていて平坦だが歩きづらい。次第に登りになり、再び息が荒くなり始める。そう、見城まで登りなんだと思い見上げる(図3)。この階段道も登り易いようにと小さな段差を新たに付けてくれている。左の方は海が見えるが木立が邪魔している。ようやく海が良く見えるところまで登ってきた(図4)。見城についても休み台は濡れているし、ザックも置けないので、スポーツドリンクを飲んだだけで、日向山へ向かう。
図3. 8:45 登りの階段道だ!
図4. 8:54 左に見えるのは三浦半島 
図5. 9:06 見城から 
見城からの下りは割りと急だが、整備されているので歩き易い。日向山との鞍部に出る。道標があり亀石とあるが、帰路その亀石なるものの側に寄ってきた。
図6. 9:21 亀石0.7キロの道標 
鞍部から登り始めて間もなくして階段の木から美味しそうなキノコが出ている(図7)。傘裏はこうだ(図7’)。ツバは無く、襞が茎と離れている。調べても同定できない。茎がちょっと古い感じ。食べたいが、、、、。
図7. 9:40 このキノコが同定できない
図7’. 傘の裏 茎が枯れたようで二つに分かれている感じ
日向山山頂の休み台の上に雨で雫が溜まっている箇所もあり、外したザックカバーで上を拭く。で、持ってきたクッションを置いて腰かけ、ガスボンベにコッフェルをかけインスタントラーメンだ。40歳代の上から下までばっちり決めた登山者が来たので休み台を開けるがうろうろして地図を広げて見ていたが見城の方に降りて行った。
娘はパンやオニギリを食べ、ラーメンを半分鍋に分けてやる。こちらは半ラーメンとオニギリ一個だ。30分くらいブランチを食べていたら霧もすっかり消える。
図8. 9:48 日向山山頂着
図10. 10:24 日向山からの下り道のヤブツバキ
日向山から下って道標のある鞍部に着く(図11)。薬師林道の方へ下りることにする。以前は専門学校丹沢実習で、坊中から何度もこの道を上がってきている懐かしい道だ。ここで、娘がテン糞を見つけてくれる(図12)。
図11. 10:34 日向薬師への道標
図12. 10:52 テン糞だ!サルナシかヒサカキの種子が見える
図13. 10:52 紅葉が綺麗と思ってファイダーを除いたら周りが曇っている
レンズが湿気で曇っているので、拭く。線香の匂いが漂ってくる。舗装道路に日向薬師の駐車場があり、その上には梅林があり、休み台が並んでいる。大きな紅葉の木があった(図14)。
図14. 10:58 大きな紅葉
ぼくは、薬師林道をそのまま行こうとしたら、娘が日向薬師を見て行こうと云う。パンフに載っていたようだ。無料の大きなトイレがあり、休憩所もある。日向薬師ってこんな神社だったんだ!参拝者?ハイカー?が3,4人いる。
図15. 11:07 日向薬師の本堂
日向薬師を後にして薬師林道を七沢方面を目差して歩く。途中に立派な林道展望台があり、階段を上がって遠望する(図16)。
図16. 11:39 林道展望台から
図16'. 薬師林道展望台 一階部分は雨避けにもなり休み台もある
展望台から下りて林道を歩いていると車が1台通り過ぎていく。その車が停まって、中年夫婦が出てきた。ん?どうした? っと、亀石のある場所だ!彼等が上がっていくので、ぼくらも行く。すぐ、亀石だ!どう見たら亀に見えるのか?石(岩)に下に何故かたくさんの木の枝が立てかけてある。何のお呪いなのだろう?
図17. 亀石 11:50 下ってくる娘
再び、舗装された薬師林道を歩く。広沢寺温泉方面への左側に入る道がある筈だと探しながらあるく。七沢温泉に着き、ん?ここから山越えできそうだという階段を見つける。っと娘が見城までの行けるようだと案内版を指す(図18)。
その登り口の狭い階段横の石垣にあの小林多喜二が1ヶ月くらい滞在した福元館の離れの平屋が石段を登ったところにあると書かれている(図19、19')。何と、バカな事にその平屋を見なかったのだ!
図18. 12:07 見城山頂1キロへの道標
図19. 12:08 この細い階段を登る 石垣に「小林多喜二滞在の離れ」
多喜二は官憲によって殺されたが「蟹工船」や「党生活者」を今読んでも感動する。
図19'. 小林多喜二が滞在した離れについて
階段を登ると左側にシカ柵扉があり、それは横開きになっていて不思議っと思った。何故か受付はこちらという案内があり、明かりの点いた小屋がある。辺りはアスレチックガーデンのようになっている。ぼくらは小屋の前を行く。っと上から白人男性に呼び止められる。ここはTreeCrossAdventure内で、ミジョーへ行くハイキングコースは向こうだと教えてくれる。シカ柵扉近くに「見城山頂へ」という案内があった。判りづらい。
まー、ともかく山越えの近道であるので、尾根を登る。尾根登りだけにまたまたふぅーふぅー、ハァハァと息が荒くなる。娘は途中で待っていてくれた。登り口判りづらいね!云う当にその通りだと思う。まー、こちらはGeographicaを見ながら歩いているから判ったものの、初心なら薬師林道からの素通りしてしまうだろうし、細い階段を登ってシカ柵扉を開けたところで混乱してしまう。それはアスレチックガーデンの案内ばかりが目に着くからだ。
登ってしばらくして「見城への道標」が出てきた(図20)。ここから割りと急な坂道になり、階段を登るのもストックが無ければ大変だ。が、娘は稜線で待っていて冷えたようだ。
図20. 12:35 七沢温泉と見城間の尾根の道標
図21. 12:48 稜線着
図21の道標には広沢寺温泉約20分とあるが、駐車場の車に着いたのは13:09だった。ぼくとしては急いだつもりだったが、道標に書かれている通りだった。今回は普段の一人での山歩きでは行かないような場所に足を運んだ。娘の歩きに引っ張られるように歩いたからだ。

2022年12月2日金曜日

薬師林道から山越えで広沢寺温泉へ  From the Yakushi forest road to the Koutakuji hot spring over the moutain crossing

今日は、5時に起きてサッカーの日本・スペイン戦を見て、6時過ぎに家を出る。東海大病院の前を通る時はフロントガラスは霧雨のような雨粒がつく。広沢寺温泉前の無料駐車場に車を置くが、外に出ると傘が欲しいくらいだ。今日は日向山を目差す。娘が貰ったパンフに載っているのだ。やはりパンフに載っている日向薬師にも行ってみる。薬師林道を歩いて展望台に上がり、亀石まで行く。最後は七沢温泉の狭いコンクリートの階段を登り、山越えして車まで戻ってくる。GPS状の距離は9.8キロで11397歩歩いた。

2022年12月1日木曜日

ギンナンを取り出す    Took out the ginkgo nuts

拾ってきたギンナンをどうやって果肉を取り除くか、ネットで調べても特別な方法はないようだ。これまで、タヌキの溜め糞(図1,2としてのギンナンはそのまま沢で洗ったり、持ち帰って庭の水道栓で、タヌキ糞やテン糞の糞洗いをするように洗った。
図1.2004年11月 奥湯河原で
図2.2017年11月 榛ノ木丸で
これまで横浜の友人Mが家の周りで拾ってきてくれた果肉付きギンナンを土に埋めてから掘り出して果肉を取り除いていたが、それも面倒だった。今回は連れ合いが使っている庭仕事用の厚手のゴム手袋をして、それで一つ一つ、皮つきの粒を右手に持ち、親指と他4指で挟んで中のギンナンを押し出して左手で取り、果肉・果皮をそのままボールに捨て左手に残ったギンナンを園芸用のフルイに容れた。これが簡単だった。テン糞を洗うように水道栓の前に座って行った。最後にフルイに入ったギンナンを洗った(図3)。5,6個割れていたが、60個はありそうだ。こんなにたくさん拾ってきたなんて、、、。残った果肉・果皮などは庭に穴を掘って埋めた。
図3. 果肉・果皮から絞り出して洗ったギンナン