「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2023年1月12日木曜日

紅梅の花が咲いている!  Red plum blossoms are in bloom!

 

昨日、何時もの散歩ルートで円行公園を歩いたら、早くも紅梅が咲いている。今朝、ハガキを出す序でに公園に立ち寄った。保育園の散歩の子供たちが芝生の上をキャーキャーを叫びながら駆け回っている。転んでもすぐ立ち上がって走る。幼児は転んでも怪我などしない。せいぜい擦り傷くらいなものだ。膝や手足、顔の擦り傷は子供の特権だ。羨ましいくらいに駆け回る。
梅は毎年綺麗な花を咲かせ、葉が伸びる。ぼくは毎年次第に衰えていくだけだ。梅の花や葉のように新たに出てくるものは爪と毛か!皮膚も代わり、骨も新しいモノに変わっていくが、子供の爪や皮膚や骨とは違ってやはり老化している。
久しぶりに幼児たちの懐かしいうるさいほど賑やかな叫び声を聞いた。小さな子供たちの動きを見、声を聞いたので、身体が元気になった感じがする。


帰ってきて庭の白梅の蕾を見たら膨らんできてはいるが、まだまだだ。ジンチョウゲの蕾も膨らんできている。2月になるのが楽しみだ。今、ようやく山を歩きたくなった。明日、早く目が醒めたら伊勢沢林道にでも行ってみるかな?

2023年1月11日水曜日

サルたちの側面からの下顎骨  Lateral view of the mandible in monkeys

 少し、哺乳類の側面からみた下顎骨をまとめてみたい。先ず、筋突起(a)、関節突起(b)があり角突起ではなくて下顎角(c)になっている霊長類のものをアップする(図1~3)。aとbの間の凹みは下顎切痕だ。

図1.マカカ属Macacaの下顎骨
左:ニホンザル♂M.fuscata 中:タイワンザル♀M.cyclopis 右:カニクイザル♂M.facicularis
a:筋突起 b:関節突起 c:下顎角

図2.オナガザル属Chlorocebusとコロブス属Colobusの下顎骨
左:サバンナモンキー♂C.aethiops 右:アカコロブス♂C.badius
図3.リスザル属Saimiriとロリス属Nycticebusの下顎骨
左:リズザル♂S.sciureus  右:スローロリス♂N.coucang
側面から見ると、図1のカニクイザルだけが下顎角が浮いている。また、図3のスローロリス(曲鼻亜目)の切歯は前方へ突き出しているが、他の直鼻亜目のサルたちはどちらかと云うと上を向いている。いずれにしても全てのサルの切歯の方が下顎骨よりも前にある。これは他の哺乳類も同じ。ヒトHomoでは下顎骨の先端部が切歯(歯槽部)より前に出てオトガイとなっており、”切歯(歯槽部)よりオトガイが前に出ている”のが大きな違いである。次回は同じように下顎角をもつ偶蹄類などの下顎骨をアップしたい。

”切歯(歯槽部)よりオトガイが前に出ている”と説明したが、実際には歯槽部全体が後退し下顎骨が取り残されたためである。このことについてもその内に動物たちの上からみた下顎骨と比較しながらしっかり説明したい。

コロナが治ったのに、後遺症なのか今まで毎日何回も飲んでいたインスタントコーヒーの味がしないし、山へ行きたいという気力が湧かない。挽いたコーヒーは面倒なので1日に1,2回だけだ。でも挽いたコーヒーは今まで以上に旨く感じる。

2023年1月9日月曜日

カトレアが咲いている   Catteya is in bloom

花茎が長いカトレアの仲間が咲き出した。部屋では三種類のカトレアの仲間が咲いている。真っ赤なカトレアはまだ蕾がシースの中だ。ファレノプシスも花茎を伸ばしている。パフィオも4,5日後には花開くだろう。デンドロやセロジネたちは2月かな?庭のカヤランは葉は乾いてシワシワだが、花茎を伸ばしている。屋外だと空気が乾燥し寒いだろうが、フウランたちと我慢してもらいたい。
図1.Cattleya bowringiana?

 ウクライナで洋ランを育てている人たちはどうしているのだろうか?電気が来ないので部屋は寒く洋ランや観葉植物、あるいは熱帯魚はどうやって世話しているのだろうか? 40年前は部屋の小さなフレームに電熱器を入れてランを育てていた。夜は冷えないようにフレームの上から毛布を掛けた事もあった。今は温暖化の影響で、屋外でもゼラニュームは花をつけているし、スイレン鉢が氷って割れることも無くなった。ラン類も部屋に取り込むだけで花を咲かせてくれる。しかし、ウクライナではぼくが40年前にやっていたように部屋の中のフレームでラン類を育てているのだろう。しかし、電気がないので大変だ!

2023年1月8日日曜日

多くの哺乳類とウサギの下顎切痕bの位置は異なる

 昨日、アナウサギとノウサギの下顎骨の大きな違いは下顎切痕bであることを示した。ウサギの下顎切痕bは関節突起aと角突起cの間にある(図1)。しかし、他の哺乳類の下顎切痕bは筋突起dと関節突起aの間にある(図2,3,4)。ここでは、イヌ(食肉目)、カモシカ(鯨偶蹄目)、スミスネズミ(齧歯目)を他の哺乳類の代表とした。

ぼくは、当初ウサギの下顎切痕bは間違いだと思っていた。

他のイヌ(図2)やネズミ(図4)では関節突起aと角突起cの間も切り込みがあり、カモシカはcまでは顕著な凹みは見られない(図3)。しかし、いずれにしても、下顎切痕bが見られるのは筋突起dと関節突起aとの間である。

図1.アナウサギノウサギの下顎骨
a:関節突起(下顎頭)()b:下顎切痕 c:角突起 d:筋突起

図2.イヌ(クロ)の下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ

図3.カモシカの下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ、但しカモシカのcは下顎角と呼ばれる。ヒトやサル、イノシシ、シカ、ハイラックス、オオコウモリも同じである。
図4.スミスズミの下顎骨
a,b,c,dは図1と同じ
ウサギの筋突起dは関節突起aの前の薄いものである。いろいろ、手持ちの動物たちの下顎骨を見ていて、筋突起や下顎角(角突起)の形状の違いも様々であることが判った。
今回はウサギの下顎切痕が筋突起と関節突起の間にある凹みではなく、関節突起と角突起の間の凹みを指すことが判った。
尚、ウサギの下顎切痕は加藤嘉太郎著「家畜比較解剖図説」養賢堂1990による。

2023年1月7日土曜日

アナウサギとノウサギの下顎骨の違い   The difference of mandibles between rabbit and hare

今年はウサギ年なので、ウサギ(ノウサギやアナウサギ)の頭骨などを眺めていた。図1はアナウサギ(上)とノウサギ(下)の下顎骨を横から撮ったものだ。
両者の下顎骨の違いは、アナウサギはノウサギに比べて①下顎切痕bが90度近いが、ノウサギの切れ込みは穏やかだ。②関節突起aが上に出るのがノウサギだが、アナウサギはやや下になる。③↓部分が丸いのがアナウサギだが、ノウサギは尖っている。
図1.アナウサギOryctolagus cuniculus(上)とノウサギLepus brachyurus(下)
a:関節突起(下顎頭) b:下顎切痕 c:角突起
実は、云いたい事は上記の違いの他に、ウサギの下顎切痕のことである。これについては次回にしたい。
 プーチンロシアの休戦提案を断ったゼレンスキー、侵攻してきて休戦もないものだ。それこそロシアが侵略した東部・南部・クリミアから撤退してからの話しだろう。そして、破壊したウクライナの復興に対して全面的な経済支援をすること、殺戮し、怪我をさせたウクライナ国民に対しての責任をとること。

岸田首相はウクライナに招待されたが、首相はどうするか?

2023年1月6日金曜日

オオコウモリの左右の下顎骨は癒合合体している  The left and right mandibles of fruit bat are fused together

 2020年2月にPNGパプアニューギニアから戻った友人TTから有袋類の頭骨などと共にオオコウモリの頭骨ももらった(但し、まったく種は不明)。この事については2000年2月23日と27日にこの場でアップしている。自分で持った唯一のオオコウモリの頭骨だけにそれだけで興奮して骨の各部位については殆ど何も述べていなかった。今日、4年前にKN氏から貰ったハイイロジネズミオポッサムの骨を見ていて、TTからもらった有袋類の頭骨を取り出していたら、同じ箱にオオコウモリの骨が入っていたので改めて見てアリャー!っと感激した訳である。

それは、オオコウモリの左右の下顎骨がしっかり合体しているのだ(図1)。

図1.オオコウモリの下顎骨
左右の下顎骨がしっかり癒合合体しているのはぼくらヒトを含む直鼻亜目のサルたちの下顎骨がそうだ。さらに、イノシシやゾウ、ハイラックスの下顎骨が左右合体している。これらに加えてオオコウモリも左右の下顎骨が合体していることが判った(参照:Animal Dyversity Webで果実食コウモリの下顎骨)。White-shouldered bats, Ametrida centurioWhite-shouldered bats, Ametrida centurioAmetrida centurioAmetrida centurioAmetrida centurio

多くの哺乳類の左右の下顎骨はバラバラであるが、老齢になると左右が縫合・合体するアナグマのような動物が見られる。それは、大半の動物は歳をとると頭蓋骨の各部分が縫合線で癒合・合体する。それは鼻骨と上腕骨や前頭骨でもそうだ。しかし、若齢の時はバラバラであり、下顎骨は老齢化しても左右がバラバラのものが多い。直鼻亜目のサル、イノシシ、ゾウ、ハイラックスは若齢の時から左右が合体している。おそらくオオコウモリの下顎骨も若齢の時から縫合・合体しているのだろう。さらに、Animal Dyversity Webを見ていて、中南米に生息しているWhite-shouldered bat(Ametrida centurio)というキクガシラコウモリのような鼻を持つ小型の果実食のコウモリも左右の下顎骨癒合していることが判ったADW: Ametrida centurio: SPECIMENS (animaldiversity.org)。 
左右の下顎骨が癒合・合体する動物と終生バラバラである動物の違いは生態学的な何に起因するのだろうか?

2023年1月5日木曜日

菜の花はアブラナ科の野菜の総称 Nanohana in Japanese is a general term for the Brassicaseae family

 今日もカメラを持っていつものコースを散歩した。 

美味しそうな菜の花が新春の陽の光を浴びて咲いている。菜の花を見て、思い出す事がある。それは冬季のキンシコウ調査を終えて秦嶺山脈の麓の村から3月に西安に戻る時に見た、見渡す限り辺り一面が黄色い花で覆われている景色である。あの菜の花は何だったのだろう? 同じく散歩で見つけた畑に咲いていた菜の花は何だろう? 大根や白菜ではないし、チンゲンサイやセイヨウアブラナでもない、コマツナでもない。図1の菜の花の種類は何だろう?

図1.菜の花 Brassicaseae

2023年1月4日水曜日

初詣  First shrine visit of New Year

お昼過ぎに連れ合いと近くの亀井神社に初詣に行ってきた。4日のせいか参拝客は極少数であり、お札や御御籤を売る場所も仕舞っていた。ぼくが写真を撮っていると、一人の参拝者が「昨年貰ったお札を納めたいのだが、、、」と尋ねてきた。毎年2日に来て、古札を納め、新たにお札を買っているようだ。三が日が過ぎたので「古札納め処」も閉めたと云う事かな?

2023年1月4日午後1時の亀井神社
今日も温かい日であった。初詣の後、引地川沿いを散歩してソメイヨシノとカワズザクラの蕾の膨らみを見てきた。ソメイヨシノはまだ小さいのがカワズザクラはもう膨らんできていた。引地川には7,8羽のカルガモが淵のところで漂っていた。


2023年1月3日火曜日

ヒメアカタテハ  Painted Lady

いつもの散歩コースを今日はカメラをザックに容れて歩いた。線路沿いに15分くらい歩き、左に逸れて行くと、目の前にチョウがヒラヒラと風に飛ばされるように舞、他所の家の玄関前に敷かれた砂利の上に舞下り、すぐ翅を広げた。小さなチョウなので、テングチョウかな?っと思っていたが、帰宅してパソコンで見ると違う。小さなタテハチョウの仲間だ。偶然にもすぐ同定できた。ヒメアカタテハだ。右の翅がちょっと歪んでいる。だから飛び方が何だか風に飛ばされているような飛び方をしたんだ。
暮れから温かいので、今年の春は早いと感じて飛び回ったのかな?それとも、まだ越冬しかねているのかな?
南米や南極大陸を除いて世界中に見られるチョウのようだ。
図1.ヒメアカタテハ Vanessa cardui
 

2022年12月25日日曜日

部屋に取り込んだラン類は花をつけ始めた    The orchids which I took into my room have began to bloom

部屋に太陽の日差しが入ってくると、この部屋は22,3度になる。南の窓際に吊るした洋ランの花からは甘い香りが漂う。今、咲いているのはカトレアの仲間だ。このピンクのカトレアは年中咲いている。株分けするだけ増えるので、今では株分けしないでいる。これからは真っ赤なカトレアが咲きだす。デンドロたちも花芽が大きく膨らんできた。正月過ぎには白やピンクの花を咲かせるだろう。ファレノプシスも花茎を伸ばし蕾を付け始めている。セロジネも筍のような花芽を伸ばし始めた。正月頃さくかな?パフィオも蕾を付けた花茎を伸ばし始めている。白や紫色の花をつけることだろう。オンシジュームはまだ花茎が伸びてこない。
今朝は庭のスイレン鉢には氷が張っていない。昨日より温かいんだ!
図1. オレンジ色とピンクのカトレアの仲間の花
ウクライナのゼレンスキー大統領のアメリカ議会での演説で「アメリカからウクライナへの援助は、慈善ではなく世界の安全と民主主義への投資だ!」という件は、ぼくが字幕を見ていても感動した。実に見事なものだ。
 

2022年12月24日土曜日

睡蓮鉢に初氷が張った!    First ice on the water lily bowl!

今朝起きて、階下の自分の部屋に行き寒暖計を見たら15度だ。寒い、冷える。カーテンを開けて庭のスイレン鉢を見たら、氷が張っている。今冬初めての氷だ。何だか子供のように嬉しくなってカメラを持って庭に出る。近くで見ると氷が張っているように見えない。位置をずらししゃがんだりしながら氷が写るように撮った(図1)。
昨日はLINEで広島に居る娘から吹雪?の動画が送られくるし、釧路の妹からは雪掻きがイヤだ云ってきた。それに比べて、薄氷が張って喜んでいる自分が何ともマヌケのようだ。
図1. スイレン鉢に張った薄氷
 スイセンが咲いているので、それも撮った(図2)。

図2.スイセンが咲いている

軽い風邪だと思っていたが、連れ合いが罹り、娘にもうつった。娘は会社からコロナ検査キットを3箱送ってもらい、測定したら陽性だった。連れ合いも陽性だった。皆、熱っぽくて37.5度だ。飲んだ風邪薬は葛根湯を3回くらい、咳はいつもの喘息のように出るし、鼻水もでる。でも、咳や鼻水はこのところ年中なので気にしていない。が、後遺症か?寒気がするのがイヤだ。もうぼくの身体の中のコロナウィルスは消滅しているだろう。でも、山へ行こうっと云う気持ちが沸いてこない。もうしばらくの辛抱かな!

2022年12月22日木曜日

9個のネコの頭骨 Nine skulls of cats, Felis sp.

 昨日手持ちの6個のイヌの頭骨をアップしたので、今日はネコにする。頭骨棚を見たり、ケース内を見たりして取り出したネコ(属)の頭骨はa~iまでの9個あった(図1)。轢死体を処理したため殆ど形を成していない頭骨もあった筈なんだが、見当たらない。

図1. ネコ(属)の頭骨
図1のa,b,c,d,e,f,g,h,iの頭骨の謂れを以下に記す。
a:2002年3月 秦嶺山脈山麓の玉皇廟村の楊家の庭で撲殺される。 F.silvestris
b:2006年11月 八王子近辺のキツネの巣の前にあった。MYより。 
c:1988年12月 清里の別荘の中で死んでいた 。別荘管理の教え子より宅急便で。
d:1988年12月 同上
e:2015年  専門学校の学生から教室でもらう
 f:2001年7月 東京農工大学で山西省からの留学生から F.bengalensis*
g:1990年死亡、八日市市林田町でKMより
h:2013年7月 各務原市で、KWより  骨あり
i:2009年10月 清川村で、やまぼうしさんより 骨あり
F.bengalensis* 今はPrionailurus bengalensis

これら9個の頭骨で最も矢状隆起が発達しているのがiであり、頭頂骨と前頭骨の冠状縫合も完全に癒合合体しているのでもっとも老齢化している個体である。また、gは完全に後眼窩突起と頬骨前頭骨突起が縫合・合体し眼窩輪が形成されている。一方aのF.silvestrisは眼窩輪が形成されるには程遠い。

ネコ属Felisは忍び寄って獲物を捕獲するために、マングースよりもっと眼窩輪が形成されていると考えていたが、そうでもないのでちょっと驚きだ!

2022年12月21日水曜日

イヌの6個の頭骨  Six skulls of dogs

このところ骨を眺め整理する時間が多くなった。イヌの6個の頭骨がある(図1)。図1のaのクロはコリーと甲斐犬との雑種であり中型犬にあたる。fはビーグルなのでaのクロより小型になる。bとeは同じくらいの大きさの頭骨であるが、bの方が矢状縫合が隆起している。dはfのビーグルより小さな頭骨だ。さらにcは手持ちのイヌの頭骨の中では最も小さく、口吻部分も短い。
図1. イヌ Canis familiarisの頭骨
a:15歳で逝ったクロ  b:1972年奥湯河原千歳川河原で拾う c:やまぼうしさんが清川村で拾う d:友人YNが秩父で拾う e:専門学校が学生が千葉で見つける  f:実験動物として使われていたビーグル
b、c、d、eの生前の姿を想像してみるが、b,eは何かな?cはシー・ズーかな?じゃーdはイシバイヌ?などと想いを巡らす。

2022年12月18日日曜日

有袋類のハイイロジネズミオポッサムの軸椎 Axis of the marsupial gray short-tailed opposum

ぼくが持っている軸椎を全てアップした訳ではないが、有袋類のピグミー・オポッサムの軸椎をアップして終わりにしたい。有袋類の全身骨格はフクロモモンガも持っているのだが、何故か、環椎と軸椎が見当たらない。
さて、このピグミー・オポッサムは専門学校のNさんから2019年1月に死体を頂いたものだ。その年の3月に頭骨をここでアップしました。それが、今日気が付いたのですが、今年の9月に匿名さんから、ペット店ではピグミー・オボッサムで流通しているが、学名はMonodelphis domestica で和名がハイイイロジネズミオポッサムと云うコメントを頂きました。
図1.ハイイロジネズミオポッサムMonodelphis demesticaの軸椎 

 ADWによるとこのMonodephis demesticaは南米のブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイの森林に生息し、人の家にも入り込んで小さな齧歯類や昆虫を果実の雑食のようだ。

このオポッサムの軸椎(第二頸椎)もハクビシンやネコ、タヌキ、ニホンザル、ヒミズ、コウベモグラのものとつまり陸生哺乳類の軸椎と似ている。つまり、有袋類(後獣下綱)とぼくらの真獣下綱が分れたのが1億2500万年以上前と云われているから、中生代のジュラ紀の時に既に陸生哺乳類としての骨格の一つである第二頸椎の形状が出来上がっていたんだ!

何だかそう思うと、ぼくらの今ある姿や生理的機能なども中生代に出来上がっていたんだ。老齢化に伴う病気もそうかな?そう考えるとあたふたと薬を飲んだり、健康に気を付けたりするよりも今をもっと楽しく有意義に生きていきたい。

2022年12月17日土曜日

シカの軸椎はちょっと違う!  The axis of sika deer is a little difference!

哺乳類の軸椎(第二頸椎)はモグラの仲間もハクビシンもネズミもサルやも同じ形状だった。しかし、シカの軸椎は???っと思えるほど特異である。腹側の棘突起はシカもハクビシンも変わらない。しかし、背側の歯突起の部分と外側関節面が違う。シカの外側関節面は襟巻のようにぐるりと回っている。さらに歯突起は堆孔を囲うように襟を立てるように立ち上がって円筒状になっている。
このシカの軸椎に対応して環椎(第一頸椎)の関節面は広く平で円筒状の歯突起をすっぽり覆って回転しやすくなっている(図2&3)。
図1.左:ニホンジカの軸椎 右:ハクビシンの軸椎 
いずれも右斜め前方背側から
図2. ニホンジカの軸椎と環椎 右前方から
図3. ニホンジカの軸椎と環椎 右前方から
左:背側 右:腹側
この環椎の上の滑らかな面の前関節窩に頭骨の大孔の両側にある後頭顆と接す

ニホンザルの軸椎では外側関節面がイカリ肩のようになって重い頭骨を支えるように機能しているとした。シカでは外側関節面がさらに発達して襟巻状になっているのは何故なのだろうか?それは、恐らく発情期にオス同士がメスを求めて互いの角をぶつけ合って押し合いをするそのために、歯状突起が広く脊髄を覆うように円筒状になり外側関節面が襟巻状に発達したと考えられる。メスはオスのような角を持たないが、環椎や軸椎は同じように発達しているだろう。でも、頭骨がついた性別の明確な死骸を見つけて雌雄差の有無を調べたいものだ。

2022年12月16日金曜日

齧歯目の軸椎  Axies of Rodentia

ハクビシンの軸椎(第二頸椎)から始まって、真無盲腸目のカラフトトガリネズミ、モグラ、ヒミズ、霊長目のスローロリス、ニホンザル、食肉目のネコ、タヌキ、イタチ、ジャワマングースの軸椎をアップしてきた。今回は齧歯目のエゾシマリス、アカネズミ、ラットの軸椎を取り上げる。いずれの場合もこれまでの袈裟を羽織ったお坊さんが合掌しているような形状に変わりはない(図1)。ただ、ラットの歯突起の下方に2個の小さな孔がある。これはこれまでの動物たちは見られなかった有蹄類などのウシやウマにある外側堆孔と思われる。また、ラットの棘突起の後端が中央に溝があって左右に分かれている。ウマの棘突起もそうなるようだ。
図1.齧歯目の軸椎(第二頸椎)
左からエゾシマリスTamias sibiricus、アカネズミApodemus speciosus、ラットRuttus norvegicus
風邪を引き2日間くらい寝ては起き、起きては寝る毎日だった。体温も37.5度が最も高く、36度になると起きて、本を読んだり骨を見て、写真を撮ったりしていた。先ほど6日振りにいつもの45-50分の5千歩ちょっと散歩をしてきた。さぁー、今夕は美味しくウィスキーが飲めるぞ!もっとも風邪を引いてからも飲まないで夕食を迎えた日は無かったのだ。

2022年12月15日木曜日

食肉目の軸椎 Axies of Carnivora

今日は、手持ちの食肉目の軸椎(第二頸椎)を見てもらう。アップできたのは、手持ちのネコ、ハクビシン、タヌキ、イタチ、ジャワマングースのものである。アナグマやキツネも一個体分を庭の土に埋めているが、、、、、。また、イヌ(愛犬クロ)も庭に埋めたが、頭骨と骨盤だけを掘り出しただけだ。土に埋めると全ての骨を取りだすのは難しい。
しかし、この10年くらい前からペットボトルに小分けして入れて腐らせたり、あるいはパンティストッキングをハサミで切ってその中に頭骨や脊椎、前足などと小分けして埋めている。これだと骨や歯が散逸しない。
尚、図1の右二つの軸椎は綺麗に白骨になっている。左の三個との違いは、右二つはペットボトルの水の中に浸けて腐らせた。左の三個は土の中に埋めて腐らせたものになる。
水に浸けて腐らせた骨は臭いが消えづらいが、土に埋めたものは腐臭が全くしない。
図1.食肉目の背面斜め上から見た軸椎(第二頸椎)
from the left、ネコDeomestic cat、ハクビシンMasked palm civet、タヌキraccoon dog、イタチJapanese weasel、ジャワマングースSmall Asian mongoose
 ネコにしてもタヌキにしても前前回のヒミズ、モグラや前回のスローロリスやニホンザルの軸椎(第二頸椎)の形状と似ている。どちらかと云うと肩の部分にあたる外側関節面は霊長目よりも真無盲腸目の軸椎に似てナデ肩である。

モグラの仲間からニホンザルやネコ、タヌキまで第二頸椎(軸椎)の形は脊髄を囲うように背面に針突起や外側関節面、腹側には棘突起がある。所謂喉仏になっている。手持ちの標本でまだしっかり観ていない軸椎に、ネズミやリスの齧歯目のもの、シカやカモシカなどの鯨偶蹄目、ん?有袋類の軸椎はどうなのだろうか?

ニホンザルとスローロリスの軸椎 The axies of Japanese macaque and Slow loris

 前回はコウベモグラとヒミズ、トガリネズミの真無盲腸目の軸椎をアップした。いずれもハクビシンのものの形状と似ていた。今回は霊長目の曲鼻亜目スローロリスと直鼻亜目ニホンザルの軸椎をアップする(図1)。両者の形状もこれまでのハクビシンや真無盲腸目の軸椎とよく似ている。腹側中央に歯突起がお坊さんの頭のようにあり、両肩部分に外側関節面があり、合掌した棘突起がある。

図1.背面上方から見た軸椎axis(第二頸椎)
左:スローロリスNycticebus sp. 右:ニホンザルMacaca fuscata
ただ、これまでと少し違うのは外側関節面がイカリ肩になっていることである。ニホンザルの方が顕著である。このように外側関節面がイカリ肩になるのはサルの仲間は頭骨が頸椎の真上になることが多い(例:木の枝に座ったり、他個体にグルーミングする時)ので、重い頭を支えるためのこのような構造に進化したと云える。尚、外側関節面は環椎(第一頸椎)の内側に接していて、ぼくらが首を左右に回せるのも軸椎がこのような形状をしているからだ。

昨日は風邪薬としての葛根湯を飲み、今朝も飲んだのでかなり快復してきた。バンザーイ!

プーチンロシアはウクライナに侵攻して10ヵ月になる。電気、水道、ガスなどのインフラまでも破壊されたウクライナの人々はこの寒い冬をどうにか耐え忍んで欲しい。プーチンはウクライナの前に我が故郷の北海道を狙っていたようだ。どういう理由付けで侵攻しようとしたのだろう。もう、前世紀の遺物のような侵略戦争は犯罪だ!国連が裁くべきだ!

2022年12月13日火曜日

真無盲腸目の第二頸椎(軸椎)   Axis of Eulipotyphla

 日曜はNHKの囲碁を見てから寝、昨日はハクビシンの軸椎をアップしてからベットに入った。風邪をひいたのだ。8日に上野の東京国立博物館に行った時に館内が人混みで暑く、汗っぽくなったのでコートを脱ぎ、そのまま帰宅したのが風邪を引いた原因だろう。体温が高くても37.5度だ。

図1. 背側から見た軸椎
 左:カラフトトガリネズミ 中:ヒミズ 右:コウベモグラ
図1の軸椎はカラフトトガリネズミやヒミズ、コウベモグラのものであり、形状は昨日アップしたハクビシンの物と変わらない。
モグラ科やトガリネズミ科は、ぼくが学生の頃は食虫目であり、その後トガリネズミ目になり、最近(2018から)では真無盲腸目になっている。
それは兎も角、軸椎は脊髄が通る堆孔を囲むように腹側には袈裟を羽織った坊さんの頭の歯突起があり、背側には両手を合せた形状の棘突起となっている。