「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2021年12月7日火曜日

テンは甘い秋の実を食べている   Martens have eaten the sweet autumn fruits

先週の木曜日に、土山峠から堤川林道・ハタチガ沢林道を歩いた時に見つけた食肉目の糞は3個のテン糞であった。他に、土山峠付近でサル糞、堤川でカモシカ糞、キョン糞、ハタチガ沢林道でシカ糞を見つけた。ここでは拾ってきたテン糞の内容物についてアップする。
3個全ての糞にサルナシの種子が含まれ、テン糞①と③の2個にケンポナシの種子が入っており、テン糞②と③にマメガキの種子が含まれていた。
テンが食べているサルナシ、ケンポナシ、マメガキはぼくらが食べても甘い果実であり、これらから糖分を摂取することによって冬季も乗り切れるだけの脂肪が身体につくことだろう。
ぼくら今の大勢の人々は、カロリーの高い物を摂取していながら活動量が少ないのでますます脂肪が蓄積され肥満気味である。子供の頃、お腹が減って片栗粉を溶いて熱湯をかけてドロドロにして砂糖をかけて食べたり、畑の人参や大根を引っこ抜いて生でガリガリ食べたことがあった。それでも栄養状態が悪いのか?学校で肝油を飲まされたのだ。
9:27 テン糞①
サルナシ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子2個
11:10 テン糞②
サルナシ種子・果肉・果皮、マメガキ種子9個・果肉
11:41 テン糞③
サルナシ種子・果肉・果皮、ケンポナシ種子・果肉・果皮・果柄、マメガキ種子9個・果肉・果皮
歩いたルートでテン糞①、②、③を見つけた地点

今朝は、腰が痛くて歩くこともままならず、今日、明日と学校を休むと学校に連絡した。腰から背にかけて痛い。咳をしても痛い。マイッタ!週末には元に戻りたい!

2021年12月5日日曜日

オスニホンザルの右足の骨が砕けていた理由!   The reason why right leg's bones of male Japanese monkey were broken!

 1日は丹沢実習が雨のため中止になったので、朝から夕方まで友人のY.Narita氏から宅急便で送ってもらったシカの骨盤や腰椎を整理し、オスニホンザルは全身骨格があるので、頭蓋骨以外の骨を整理した。このオスザルの右足の大腿骨が大きく砕け、脛骨も足首の方で砕けていた。さらに、腓骨も半分に折れていた(図1)。さらに、右肋骨も1本折れていた。

図1.秩父のオスニホンザルの右足の腓骨、脛骨、大腿骨
この骨の状態は生前に砕けたものではない。まったく、治癒した痕がないからである。死後になんらかの力によって左足が砕けたと考えた。
しかし、不思議な事は他にもある。頭骨はかなり腐敗をすすめたようで骨事態がもろくなっているが、身体の骨は骨髄に脂質が残っているものもある。そのため、Y.Narita氏にメールで尋ねた。すると、このオスザルは秩父の猟友会が間引き許可を取って射殺したもので、猟師が山中に埋めていたものを掘り起こして彼が務めていた高校の庭に埋めなおして白骨化したもののようだ。
頭蓋骨(図2&3)の白骨化が進んでいるのは、頭部は地表近くに埋められてあったのだろう。右足の大腿骨や脛骨が砕け、腓骨と肋骨の1本が折れて治癒した痕がないのは、散弾が右足とお腹に当たったことによるだろう。きっと出血多量による失血死したものと思われる。
間引きという有害鳥獣駆除によって射殺されたこのオスザルは、ハナレザルなどではなく、群れのボス(α-male)だったのかもしれない。頭骨は大きく、犬歯を含む歯も磨り減っていないので、12,3歳の男盛りの個体だったのだろう。
図2.秩父のオスニホンザル正面から 
残念な事に下顎の左第二切歯が見当たらない
図3.秩父のオスニホンザル左側面から
鼻骨や前顎骨、下顎骨に木工ボンドを塗り、表面が欠け落ちないようにした。

2021年12月3日金曜日

ハタチガ沢林道は歩けない  I could not walk on the Hatachigasawa forest path

大棚沢駐車場から土山峠を歩いても20分から25分くらいで歩けるのだが、すぐ横を車が風を切って走るし、トラックだと巻き込まれそうになるのでバスに乗った。
土山峠から堤川林道にはいる。寒いのでぼくとしては急ぎ足で歩く。シカの骨が落ちていた。
9:12 シカの足(or手)根骨のカガト側の方の骨 
さらにどんどん歩いていくと、シカ糞?小鹿の糞にしては小さすぎる。キョンの糞ではないだろうか?東丹沢山麓にキョンが入り込んでいるのだろうか?キョン糞のサイズが判ればすぐわかる事だ!円筒形ではなく、球状だ。しかも、パチンコ玉よりも小さい。
9:22 キョンの糞なのかな?
土砂崩れが道を塞いでいる。おそらくこれは2019年11月の台風19号の時の豪雨によるものだろう。
9:25 越えてきた土砂崩れ
テン糞が大きな岩の上にある。サルナシとマメガキを食べたようだ!
9:27 テン糞だ!
9:33 再び通せんぼの崩れだ!
9:41 林道終点が見える。寒いが日向は温かいので、歩いていて気持ちが良い。
9:41 林道終点
林道終点でザックを下し、着ていたセーターを脱ぎ、スポーツドリンクを飲む。イノシシが至る所掻き回した跡がある。
9:46 イノシシが地面を足で掘った跡だ!
ストックをザックから外し、伸ばして前の斜面を登る。紅葉が目に染みる。この尾根を直登すると宮ケ瀬尾根にぶつかる。最初の頃は直登したので、少し調子が良いので右に巻く仕事道を行かないで直登することにする。
9:46 宮ケ瀬尾根に

久しぶりの直登で、若返ったような気がするがすぐ息が上がり、ゼイゼイだ。鼻水も出るしタオルハンカチで鼻水をかんだり一歩一歩の登りになる。
9:57 もう息がきれる、尾根を見上げる
つづら折りに曲がる仕事道に出る。やはり、これを行こう。
10:08 仕事道に出る
仕事道が消え、草木が無く岩や土がむき出しになっている箇所にくる。夏場はここをすぐ素通りしたいが、鍋嵐や熊ノ爪の稜線を眺める。
10:25 鍋嵐(真ん中のピーク)左の方に熊ノ爪(写真では写っていない)
まもなく、宮ケ瀬尾根との出会いにでるが、風が強く寒いので写真を撮っただけで、素通りだ。シカ柵が倒れて、以前とは雰囲気が少し違う。ここをハタチガ沢林道へ向けて北西への小尾根を行く。以前と変わっていない尾根。
10:30 宮ケ瀬尾根との出会い

10:44 左の方にハタチガ沢林道のガードレールが見える
10:55 最後は斜面を右に巻いてハタチガ沢林道に降り立つ。寒いので陽の当たる場所を目ざす。
10:55 巻いて降りてきた尾根
テン糞を見つける。堤川林道で1個、ハタチガ沢林道で1個なので、満足する。
11:10 テン糞
日向で、スポーツドリンクを飲みながら持ってきたアンパンを食べる。寒いのでレインギアを着る。歩いていくと、目の前に信じられないような大崩壊地が広がる。この道は丹沢実習のコースに入っていたのだ。下に沢に降りて登れないか?あるいは上へ登って巻いて行けないかしばらくウロウロ下の方を見たり、上を見たり思案する。
11:19 大崩壊地
すぐ側まで行った。が、だれもこの斜面を巻いて渡ったような痕跡はない。やはり、上に登るか沢に降りるかしなければならないようだ。
11:20 この尾根まで登れば良いのだ
11:27 西の方に見えるのは高畑山だろうか?
11:27 以前ならこの沢を登ったのに!今は、とても気力が湧かない。
11:41 テン糞だ! マメガキやサルナシの種子が見える
ハタチガ沢終点まで戻り、帰ることにする。ん?これは綺麗な緑色のイモムシだ!
11:47 スズメガの仲間の幼虫だろうか?
林道終点にたどり着き、降りてきた時には全く気が付かなかった梯子がある。上を見上げると仕事道があるようだ。ぼくはこの梯子を登らないで、上の仕事道を目指す。立派な仕事道が宮ケ瀬尾根まで続いていた。
11:55 林道終点にこんな梯子があった!
12:13 ジグザグの登りで楽な筈だが、腿が上がらない。どんな顔しているか左手にカメラを持って自動シャッターでパチリ
12:33 堤川林道から登ってきたところに着く。
12:33 堤川林道とハタシガ沢林道との出会い
林道出会いの場所から登ってきた尾根を下るが、全て仕事道を歩く。最後の最後でこの道が崩壊していた。が、巻いて無事堤川林道に着く。
土山峠のバス停からまたバスに乗ろう。本厚木発のバスは40分発だから13:20か30分頃だ。それは無理だから14時2,30分頃にバスに乗ろう。1時間以上もあるので、ゆっくりゆっくり歩く。バスは22分発だった。そのため、30分近くも土山峠でバスを待つことになる。
13:08 林道着
堤川林道を下りながら、土山峠から湖岸林道を通って宮ケ瀬尾根のピーク525に登り、そこから清川トンネルまでの稜線もかなり荒れていることだろう。清川トンネルへはまたそのうちに出掛けてみよう。ともかく、来週の丹沢実習で、堤川林道・ハタチガ沢林道・清川トンネルはできないことが解かった。
歩いたGPSの軌跡

2021年12月2日木曜日

ハタチガ沢林道の大崩壊地  Big collapsed area on the Hatachigasawa forest road

 昨夜から気になって夜中に地図を出して見たり、PCで以前の資料を検索していた。だから、目覚めたのは6時を過ぎていた。いつもなら、6時を過ぎていたなら丹沢に向かわないのだが、気になって出た。気になるには昨日中止になった丹沢実習で歩くルートのハタチガ沢林道である。この林道は、2016年に歩いてから最近では歩いてないのだ。

大棚沢駐車場に車を置いて、すぐ仏果山バス停に向かう。8時54分発の本厚木行にバスに乗り、土山峠で降りる、バス代は179円?すぐ、堤川林道を歩く。終点から尾根を直登し、途中で仕事道が出てきたのでそれを登る。宮ケ瀬尾根を越え、ハタチガ沢林道に降りる。

いくつかの土砂崩れがあるが問題ではない。しかし、下の崩壊地はあまりにも大きく、沢に降りてから登るか、あるいは宮ケ瀬尾根に登ってから降りるかの二つの選択しかない。まず、ここから沢に向かうが、ぼくが下りるのに適当な斜面ではない。で、林道の上に登ろうと思うが、気力が一つ充実して来ず、泣く泣くハタチガ沢林道の終点までもどる。でも、来て良かった!

これは、2年前の2019年11月の台風19号によるものだろう。

ハタチガ沢林道の大崩壊地

2021年12月1日水曜日

メスのタイワンザル  A female formorsa macaque

先月中旬に友人のY.Narita氏から二つの段ボール箱にイノシシ、シカ、クマ、サル、イヌなどの頭骨を含む骨が送られてきた。まだまだ整理ができていないが、タイワンザルの4歳メスの頭骨があった。4歳としたのは歯の萌出状態からタイワンザルもニホンザルとそう違わないだろうと思ったのだ。ニホンザルの年齢(月齢)と歯の萌出状態に関しては霊長類研の教授だった昨年89才で亡くなった岩本光男さんが報告している。
図1.タイワンザルのメス 正面から
図2.タイワンザルのメス 底面から
図3.タイワンザルのメス 下顎骨
ニホンザルMacaca fuscataとタイワンザルM.cyclopisは同じ属である。ニホンザルは下北半島から屋久島まで生息するが、タイワンザルは台湾に生息し、近縁種だが異所的種(Allopatric species)の関係である。誰もが区別できる一番の違いは、ニホンザルの尾は扇状で短いが、タイワンザルは猫の尾のように長く太い。頭骨では、違いが無いだろうかと眺めまわしているが、一メスのタイワンザルの後頭部と底部の一部が欠落した頭骨しかない。でも、ニホンザルの頭骨は10個以上ある。それで、タイワンザルの写真「哺乳類頭蓋の画像データベース」(獨協大学)を参照しながら見比べた。
鼻骨の横の幅と縦の長さの比にM.fuscataM.cyclopisとでは違いがありそうだ!しかし、何故そのような違いがでるのかこれからの問題だ!

今日丹沢実習で土山峠から清川トンネルのモモジロコウモリを観に行く予定だったが、5時頃から家を自転車で出なくてはいけない学生もいるし、また、本当に9時頃にこの強い雨が止むのか不明なので中止にした。雲の流れが速いので止むかもしれないが、バスから降りて30分くらい強い雨の中を歩かざるを得ないので泣く泣く中止だ!

 

2021年11月29日月曜日

装飾用に身体を傷つける人    People who hurt themsesves for decoration

こんな事を云うと彼女らに怒られるかもしれない。
が、ぼくはどうもイヤだ!耳や鼻、唇に穴を空けるのは!
子供の頃のぼくは釧路の原野を駆け回っており、膝や肘はいつも擦り傷だらけだった。中学に上がってから、学生服の膝や肘の辺りが擦り切れないのが不思議に思ったことがあった。それでも、夏になると転んでの膝の擦り傷や腕の怪我が絶えなかった。
ぼくが外遊びをして怪我して帰ってくるとおふくろは、「身体髪膚これを父母に受くあえて毀傷せざるは孝の始めなり」という故事成語を云って怒った。
釧路の近くにある当時の大楽毛(おたのしけ)は毎年馬市があり、それを見にいくのが楽しみだった。馬市の競りで売れた馬の尻にジューっと焼印を押したり、あるいはヤギやウシの耳に穴を空けて耳輪やイヤータッグをつけたり、ウシに鼻輪をつけたりするのを子供の頃、目の前で見ていた。
焼き鏝を当てられた馬は”だぁー”と跳びだして跳ね回る。鼻輪を通された牛も跳び上がる。彼らが痛いと感じていることを共感する。
だから、サルを追うようになって、メキシコ湾のカヨサンチャゴ島に移入されて医学・生理・生態ように研究されているアカゲザルの胸に425とかの数字の焼き印が押されているのを写真で見て驚いたものだ。
そのぼくが、奥湯河原や千葉の高后山、岡山の臥牛山のサルの顔に入れ墨を施すのだ。サルの顔や耳や指は事故や仲間同士の喧嘩で、指や耳が千切れていたり唇が噛まれて裂けていた。だから、サルの顔に入れ墨するくらいはサルにとっては何でもないことと思っていた。

にも関わらず、何故か耳や鼻、口に穴を空けている人を見ると奇妙に恐ろしく感じるのだ。子供の頃、アフリカの人々が、唇に大きな丸い皿状の物をはめ込んでいたり、耳たぶにも穴を空けて動物の歯をぶら下げ、耳たぶの穴が大きく広がっている写真をみて、恐ろしいほど痛々しいと感じた。それは、今でも続いている。

ぼくと55才も離れている可愛い学生たちが顔の一部に穴を空けてピアスをしているのを見るのは悲しいほどつらいことだ。
ピアス用に28個の穴を耳に開けているNさん
仏像や仏画の耳朶環のような大きな穴にならないように重いピアスをつけないでもらいたい!

2021年11月26日金曜日

テンは早くもキブシを食べている   The marten is already eating the fruit of Stachiyurus praecoc named Kibushi in Japanese

先日11月27日のヤビツ峠・大山山頂・見晴台・阿夫利神社下社ケーブル駅までの歩きで、カモシカ糞、シカ糞、イノシシ糞やテン糞を見つけた。下のテン糞は見た時はイタチ糞かな?っとも思った糞である。それは、細くてほんの少しだけだからだ。しかし、沢がすぐ側にあるわけでなく、こんな尾根上にイタチの行動域が拡がっているはずがない。っと思い返した。
10:13 ヤビツ峠から登っていく登山道の岩の上のテン糞
キブシStachiyurus praecoc種子・果皮、カマドウマ後脚・外皮
庭の水道栓で洗った。 驚いた!もう、キブシの緑色の果実を食べているんだ!カマドウマは周年食べられている。

山頂付近にはアズキナシの赤い実も木についていたし、9月下旬にはアオハダの赤い実もあった。とうぜん、サルナシやマメガキはあるだろうし、さらには黒く熟したヒサカキの実は食べ頃だろうに、何故、早くもキブシのおいしくない(ぼくの主観)実を食べているのか?それともこの果実のキブシの木だけがすでに熟して発酵臭をだしていたのだろうか?

キブシStachiyurus praecocの英名をネット検索した。英名は分からなかった。が、キブシが英国やアメリカでは、庭木として紹介され売られている。春の花も冬の実も幾つもの小さな鈴が下がっているようで目を楽しませてくれる木だ。ナルホド!

2021年11月25日木曜日

ボケが咲いている! The flowers of flowering quince are blowing!

 ボケが咲いている。しかも一輪や二輪ではない。どの枝も蕾が膨らみ花が咲いている。このボケは建売で我が家を購入した時からあった。すぐ側を走る小田急線の線路沿いにも出ている。小田急線沿いのは毎年草刈りで根もと近くまで刈られるので、春に咲くと、草むらに真っ赤な布切れが落ちているように感じるほど目立つ。

今朝は今年一番の寒さだと思っていたのに、何故ボケは開花を促されたのだろうか?10月に入ってから温かい日が多かったのでこうなったのかな?

このボケは根元付近から細い枝がいくつも出てくるクサボケである。

咲いているボケの花

2021年11月22日月曜日

混んでいた大山 The Mt. Ohyama that has been crowded with people.

 大山北尾根のNo.16(多分)の送電線の鉄塔を見ながらお昼の海苔弁を食べていると、すぐそこにシカのいるというので、見に行く。20メートルも歩かないでシカのメスグループが採食している(図1)。おそらく、右のシカが母親で左が白い点々模様があるので娘だろう。ここは猟が禁止されている禁漁区なので、シカも安心して採食している。

枯草を掻き分けて食べているモノは何かな?判りますか?

図1.シカの母娘
図2.林床に落ちているドングリを食べているぅ!
図3.目の前にあったアズキナシの赤い果実
大山北尾根を望む日陰にいると寒いので、12時前に出発することにする。トイレの前の広場に行くとお昼を食べている登山者が、座れる所を埋めている。ぼくらは見晴台を目指して下る下る下る。が、何度も先に行くパーティに道を譲り、上がってきた登山者たちに道を譲られる。小石が落ちる。下の方で、大きな声が聞こえる。ん?石が当たった?それにしては早すぎる。
ヤビツ峠から大山山頂までの道もそうだが、見晴台への道も整備されている。滑落防止のために沢側に鉄杭が撃ち込まれ鎖の柵となっている。そんなところで何故か前の方が詰まっている。救助の青い制服を着、ヘルメットをかぶった人たちがいた。通っても良いですか?っと声をかける。頭から血を流し、蒼白になったぼくくらいの年齢の人が座り込んでいる。滑落したのだ。「見晴台まで下そう」などと云う話し声を耳にしながら下る。5年くらい前まで平気だったような箇所でバランスを崩すことがあるんだ!あるいは足がもつれたりするんだ!気を着けようと考えながら足を下す場所を選ぶ。
2度も、「もう着いた見晴台だ!」っと学生たちに叫ぶ。上から見下ろして道が平になったところが見えると見晴台が近いと思ってしまう。が、3度目の平な道が見晴台のところだった。
13:00 見晴台に着く。ここも登山者がいっぱいだ!しかし、運よく休み台が一つ空いた。そこにぼくらはなだれ込んで座る。
図4.一つの休み台を占拠できた!
見晴台もすごい登山者なので、席を空けるためにも出発する。見晴台から下社までの道はほとんどなだらかにトラバースしながら下るので、楽だ!もっともぼくはザックを学生のM君が持ってくれている。バリバリとすぐ頭上でヘリの音が聞こえる。滑落者をタンカーで見晴台まで運び、そこにヘリが来てホバリングしながら機内まで持ち上げているんだろう。
下社のケーブルカー駅でも人々が列をなしている。2台の車両が上と下へ移動しているから、多くの人が並んでいても待ち時間が15分くらいなものだった。
図5. M君がぼくのザックを胸に担いでくれている。感謝!
ケーブルカーから降りて参道の階段をくだる。両側にお土産屋が並ぶ。その婚クリートの階段が膝に響く。そのためか、翌日は両足の太ももが筋肉痛だ!今回、生まれて初めて自分のザックを持ってもらった。今年度いっぱいで専門学校を辞めると決めたので気力が萎えたのかもしれない。それに、優しく体力自慢のM君がぼくの歩き方を見て何度か声をかけてくれていたのだ。M君ありがとう!学生たちは登り下りをまるでサルのようにぴょんぴょん歩く。ぼくは一歩一歩しか足を出せない。彼らのバランスの良さと柔らかく強い筋力がぼくには失われている。

2021年11月21日日曜日

凄くたくさんの大山登山者 Many peoples who climb to the Mt.Ohyama

 昨日、丹沢実習で大山へ登った。秦野駅から8時24分発のヤビツ峠行のバスに間に合うように8時過ぎに駅に着いた。バス停に行くと、たくさんの登山者が並んでいた。前もって学生たちには土曜日なので8時前に行かないと24分発のバスには座れないから座りたい人は早めにバス停に並ぶように伝えていた。しかし、これほどの登山者が、、、、(図1&2)。7,8名の学生は先頭の方にいた。ぼくの後ろにも学生が並ぶ。

ぼくは2台目のバスに乗れた。3台目のバスに乗った学生もいた。ヤビツ峠のトイレ前はお祭りのような賑わいだ。臨時のトイレも4個置かれていたが、女子用を待つ人たちが列をなしていた。高尾山より混んでいるという声を聞いた。

ヤビツ峠でバスを降りた人たちの多くは大山で、残りは表尾根を登って塔ノ岳方面に行ったようだ。

図1.秦野駅北口前のヤビツ峠行に並ぶ登山者
図2. ぼくの後ろに並び登山者
9:12 ヤビツ峠を出発する。ぼくはもう今回は糞は見つけられないな!と思う。すでに降りてくる人たちもいる。ぼくらは周りを探索しながら歩くので多くのパーティに先に行ってもらう。9:36 小休憩だ。数名が朝食はまだらしく、パンやオニギリを食べる。
図3. 早くも休憩で、着替えてもらう。
10:13 おー、糞だ!イタチ糞のようだが、こんな尾根上で何故?メスのテンのものかもしれない。1年女子のMさんが欲しいと云うので拾ったのを渡す。
図4. イタチ糞?
10:46 富士山が見える場所で記念写真!
図6. 富士山が中央より少し左にあるのが判るかな?
まもなく、大山・ヤビツ峠・阿夫利神社下社のある道標の場所にくる。下社方面からもたくさんの人々が登ってくる。鳥居のところで、本通りは混むので、ぼくらはトイレの裏へ続くパラボナアンテナ前への裏道を歩く。そこも人が多い。
11:00 パラボナアンテナの広場にも多くの人たちが座って食べている。「ぼくらもお昼だ!12時にここに集まって!」と叫ぶ。お昼を食べるために座る場所を探す、北尾根が見える日陰の場所に学生たちも座る。
11:08 ぼくの目の前のブッシュで、カモシカ糞を見つけ、さらにイノシシ糞を1年生が見つける。
図7. イノシシ糞だ!
お昼の時間に、すぐ近くでメスジカが2頭採食しているを見、昼食後は見晴台に降り、途中で滑落し大怪我をした登山者と救助隊員たちの横を通り、飛んできた救助のヘリコプターのバリバリという音を聞きながら見晴台を後にした。