「特定秘密保護法反対」

「特定秘密保護法」、「集団的自衛権」に反対します。憲法第9条をしっかり守りましょう。教育勅語の教材活用は間違いだ!

自由であっても、他人の生まれ、身体、性別、年齢、故郷、風習、宗教、民族、国を差別する、小馬鹿にする、冒涜するのは許されない。

原発不要・核廃絶


2020年4月20日月曜日

何故、タヌキは消化をしないイネ目の葉を食べるのか? Why do racoon-dogs eat the grasses of Porales that can't be digeted?

イヌが単子葉の細い草を食べるのを、飼い犬を散歩させたことがある人なら一度は見ているだろう。しかし、食べ終えた後の糞の中に食べた細い草が消化もされずに出てきていることを確認した人は少ないかも知れない。
生きていた頃の我家のクロ
栂立尾根を歩いてタヌキ糞2から出てきた単子葉植物のスゲは偶然にこの個体が摂取したものではなく意識的に食べたものだと考えられる。1本や2本だと偶然に摂取した可能性もあるが、殆んどが10本以上で、まとまって糞として排泄されていることだ。
山歩きの時に食肉目の糞を拾い始めた2008年5月から2020年3月25日までに1696個の動物糞を拾っている。大半が丹沢山塊であり、他に箱根・湯河原や釧路湿原、さらには横浜(友人宅たちの庭)も含まれる。

1696個の内、テン:1152個、タヌキ:308個、アナグマ:83個、ハクビシン:51個、キツネ19個、イタチ:60個、クマ:19個、アライグマ:4個である。この内、糞12個の中にスゲor単子葉、単子葉植物、イネ科と記載されているものがある(これらをイネ目とする)。

イネ目が含まれる糞12個の内訳は、タヌキ:8/308個、テン:1/1152個、ハクビシン:2/51個、アナグマ1/83個である。テン糞はタヌキ糞の3.7倍も拾っているのに、テンはスゲを摂取することが非常に少ない。少なくてもタヌキの方がテンよりもスゲなどのイネ目の草本を摂取していると云えそうだ。

2008年から糞を拾い始めたが、スゲ、イネ科、単子葉という記載があるのが2012年6月のタヌキ糞からである。
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20120614猿ヶ島
20140307鐘ケ嶽、
20140424土山峠、
20140509宮ヶ瀬尾根、
20150609横浜(ハクビシン)、
20151128新大日ボスコ、
20151218御殿森、20160408高取山(テン)、
20160610円山木ノ頭(ハクビシン)、
20160702大山北尾根(アナグマ)、
20170405柏原ノ頭
20170822釧路湿原(ヒグマ)
20171227鍋嵐
20200415栂立尾根
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実際にはもっとあったかも知れない。腐葉砕片とか植物質としてひとまとめにした可能性も否定できない。
いずれにしても野生動物たちは栄養を摂取するつもりではなく他の目的のためにイネ目の草本を胃の中に取り込んでいると考えれる。

これは以前にもアップしたが、野生動物による薬草利用ではないかと思われる。
皆さんはどう考えるだろうか?

2020年4月18日土曜日

テン糞4のヒミズの骨・歯 The teeth and bone of a shrew-mole in the marten's feces4

ーー動物糞を洗って内容物を調べる(同定)までの手続きーー
栂立尾根で拾ったテン糞4を洗うと大半が長さ10mm内の黒っぽく柔らかい毛であり、その毛に絡まってたくさんの骨や歯があった。毛から骨や歯を選り分けるのに1時間以上を費やした。プラの鉢受けに残差の毛玉をあけ、水を加えて、ピンセットで毛を少しだけ摘んで骨や歯を振るい落とす(これが根気が必要だ!)。こうやって毛と骨片を選り分け、最後に毛を摘まんで捨てる。水の中に残った骨片の間に毛やゴミが残っているので、洗面所で水を加えては骨片を流さないように上水だけを流し落とす。それを繰り返す。
残った骨片を乾かし、大きめの骨や歯を拾ったものが図1である。しかし、残っているもまだたくさんある(図2)。
図1. 大きい骨や歯を拾ったもの
右側の赤線で囲っているのは下顎骨と上顎骨と臼歯と切歯、←は切歯や臼歯だ。他は頭蓋骨や四肢骨の部分と右の黒っぽい塊は指骨と爪だ。
図2. 鉢受けに残っている小さな骨片
図3. A:上顎骨と臼歯、B:下顎骨と臼歯、他は切歯
丹沢では、柔らかく長さが10mm前後の黒っぽい毛なら、ほとんどがトガリネズミ目のモグラ科ヒミズ亜科のヒミズかヒメヒミズ、あるいはトガリネズミ科のジネズミかカワネズミだ。AかBのような臼歯があったなら、トガリネズミ目は間違いない。トガリネズミ科の特有の上顎第一切歯が見当たらないことと、図3のBの下の下顎骨の3本の臼歯の内真ん中の臼歯が一番大きい事からかトガリネズミ科のカワネズミやジネズミではなくヒミズ亜科のヒミズかヒメヒミズだ!ここまでで良いだろう。
この時に参考にしたのは阿部永著「日本産哺乳類頭骨図説」北大出版だ。この本ではカワネズミ、ジネズミ、ヒミズ、ヒメヒミズの頭骨の上面や底面、側面からの図と下顎骨(内外から)の側面からの図が載っている。残念なのは頭骨の最大長が書かれているが、図中でスケールが載っていない。できれば、上の図3のように1mmメッシュの方眼紙上に置いた図or写真にして欲しかった。さらに下顎骨の上からの図も欲しい。

栂立尾根のタヌキ糞とテン糞の違い The differences of feces between racoon dog and marten in Tsugadachi Ridge

栂立尾根を歩いて、往きは栂立ノ頭まではシカ糞かカモシカ糞があるくらいで食肉目の糞は全く目に留まらなかった。これはスギの植林地帯を歩いていたからだ。スギの植林地内にはテンやタヌキなどの食べ物が少ない。
図1は歩いたルート上で見つけたテン糞4個とタヌキ糞2個の位置である。
テン糞3個とタヌキ糞3個の内容物をまとめたのが表1である。それぞれの糞内容物の詳細は図2~図7の下欄に示した。図5のテン糞3は臭いからタヌキ糞3とした。図1のテン糞3も同様にタヌキ糞③となる。
タヌキ糞2に入っていた単子葉植物のスゲ?はタヌキが意識的に摂取したものだ。糞に含まれるカヤツリグサ科やイネ科などの単子葉の長い葉について別に野生動物の薬草?としてアップしたい。
テン糞とタヌキ糞の内容物の大きな違いは、テン糞にはムカデやカマドウマという大型の節足動物や小哺乳類のヒミズなどを食べた残りが含まれるが、タヌキ糞にはこれらが含まれないことである(但し、タヌキ糞の中にも含まれることもある)。さらに、テン糞ではシカやイノシシなどの大型獣の毛は含まれることが少ないがタヌキ糞では多いことが挙げられる。
図1. ルート上のテン糞①~④とタヌキ糞①と②の位置
拾ったテン糞とタヌキ糞を洗った。
図2.10:57 古いテン糞1
サルナシ種子、腐葉砕片、ムカデ、齧歯目?の毛、砂泥
図3.11:00 テン糞2
カマドウマ脚・外皮、砂泥
図4.11:11 タヌキ糞1
腐葉砕片、節足動物外皮・産卵管、大型獣骨片・毛3~10mm
図5.11:34 テン糞3ではなくタヌキ糞だ!
洗った後、机上で内容物を調べる為に鼻を近づけたらタヌキ糞の臭いだ!
腐葉砕片、節足動物外皮・肢
図6.13:55 テン糞4
ヒミズorヒメヒミズ毛多数・骨片・下顎骨左右・上顎骨(次回アップ)
図7.14:47 タヌキ糞2
単子葉植物スゲ?5~8cm18本、腐葉砕片、節足動物外皮・肢、大型獣毛0.5~4cm、砂泥

表1.テン糞3個とタヌキ糞3個の内容物

2020年4月17日金曜日

栂立ノ頭から  From Mt.Tshugadatenokashira

栂立ノ頭から少し下ったところでテン糞1だ。随分古いが拾う。辺りに適当な葉が無いので探しているとなんとテン糞1から2メートルも離れていないところにテン糞2だ。この辺りは岩場が多いので糞が枯葉などに隠されないで剥き出しになっている。
図1. 10:57 テン糞1
図2. テン糞2
相模原市と清川村の境界の杭のプラスチックの赤い帽子が何者かによって齧られている。右の小さな杭の頭はガブリと齧り取られている。味がするのかな?歯型が残っている。右の小さな杭の齧られた歯型は、10円玉の10の1の幅よりも少し広い。テンやタヌキなどの食肉目の前歯は細いので、彼らの前歯の痕ではない、幅の広さからノウサギの前歯かもしれない。でも、どうしてノウサギが齧るんだ?
図3. 11:06 境界の杭を齧ったのは誰?
尾根を登っていくと今度はタヌキのタメ糞だ。タヌキのタメ糞を見つけた時はできるだけ新しい糞塊(糞粒)を拾うことにしている。ここでは、右端の灰色のヤツだ。
図4. 11:11 タヌキ糞だ!
今度はテン糞(図5)だ。栂立ノ頭まではテン糞やタヌキ糞は1個も見つけられなかったのにどうしてここではこんなに見つかるのか?ちょっと謎だ!でも、すぐ判った!この辺りはスギの植林帯の中ではないのだ。栂立ノ頭まではシカ柵に沿ってスギ林の中を歩いてきたのだ。
テン糞3個にタヌキ糞2個を見つけたので、安堵感のようなものが生まれ、来た方を振り返ると、宮ヶ瀬湖がすぐ側に見える(図6)。
図5. 11:34 テン糞3
図6. 11:39 宮ヶ瀬湖が遠望できる
目的の1043ピークまでもうひと踏ん張りだ。おー、〇〇〇シの堀跡がある。○○〇シは何故かこの針葉樹の根を掘り起こす。根の樹皮を食べたり、根を食べたりしている。ただ、それだけではない。この根の周りに特別なものが生息しているのかもしれない。何故、この針葉樹の根なのか?
図7.11:57 根元を掘り起こされている
図7'. この針葉樹だ!
なだらかな高原のようなところで、今までカモシカかシカが休んでいた場所があった(図8)。足跡が幾つかあった。シカだ!風が冷たく強い。身体が冷えるのでベルトに挟んでいた帽子を被る。正面に雪に覆われた蛭ヶ岳が見える(図9)。風が冷たいのもうなづける。しかし、今日は温かくなるというので上の下着は半袖シャツだ。1043ピークには杭も標識も無い。Geographycaで現在地を確認する。1043ピークに立っていることを確認する。このGeographycaは頼りになる。地図とコンパスとGeographicaは山での不安を解消する三種の品物だ!
すぐ前には本間ノ頭が見える(図10)。雪が被っている。風の当たらないところでお昼にしようとうろちょろしていたら、残雪を見つけた(図11)。寒い筈だ!
図8. 12:16 ここで2頭のシカ休んだんだ!
図8’. シカの足跡がある
図9. 12:22 蛭ヶ岳が雪を被っている
図10. 12:31 本間の頭も雪だ
図11. 12:32 残雪あり
風の当たらないところの木陰に移動して、お昼だ。ガスでお湯を沸かし、カップラーメンを食べる。カップラーメンが熱くて旨い。ラーメンを完食する。13時に出発だ。来たルートを戻る前に地図を出してこのピークと栂立ノ頭と888ピークとの交差する300メートルくらいのところにコンパスの縁を当て歩く方向を決める。間違って888ピークの方に下りてしまう可能性があるので、目測してあの木まで100m、あのピンクのテープまで100mと距離を測りながら歩く。交差点でGeographycaで現在地を見る。おー、ドンピシャだ!ここで再び地図とコンパスを取り出し、コンパスの縁を交差点と栂立ノ頭に当て、円盤(リング)を回して地図の磁北線に合わせる。もう、コンパスの大きな赤い矢印を見て進めば良いのだ(ぼくのコンパスはSUUNTO製)。尾根の下りは注意しないとすぐ道迷いとなるので、コンパスと地図で磁北線合わせとしっかりやらいないとダメだ。しかし、スマホの無料ソフトGeographycaはスマホの電池切れにならない限りどこでも使え現在地が判る優れ物だ。紹介してくれた教え子のTommyっくんとこのソフトの開発者に感謝だ!
図13. 13:26 誰の食痕かな?歯型が判るね!
図13'. 
シカかカモシカに倒木の樹皮が噛み取られていた(図13)。前歯の幅の広さを10円玉を置いたので、判るね。これは誰が噛んだのかな?
さらに下っていくと新しいテン糞だ。側にあったシキミの葉をちぎり取って置く(図14)。
図14. 13:55 テン糞4
栂立ノ頭を過ぎて30分くらい歩くと、タヌキ糞(図15)だ。往きの時どうしてこの糞に気づかなかったのだろう。六百沢ノ頭に到達する直前の登りの箇所で境界線の杭がやはり何者かに齧られている(図16)。
図15. 14:37 タヌキ糞2
図16.境界線の杭の頭を齧るヤツはだれ?
六百沢ノ頭で小休憩をする。ちょっと下ったとこにデジ袋にゴミが容れられて捨てられている(図17)。ここまで来て食べたり飲んだりした空になった物を持ち帰らないなんて、それともこれは取りに来るつもりで分かり易い所に置いたのかな?ミツバツツジが咲き始めている(図18)。
16時前にタロベエ峰をに着き、下るに下って33号鉄塔下を過ぎ、林道に下り立ったのが16時半だった。ここから車はすぐだ!帰宅は18時だったので、連れ合いからイェローカードを出される。携帯を持って行くのを忘れたのだ。
図17. 15:07 ゴミ?
図18. ミツバツツジ
今日は、歯医者の定期検診だった。新規受付はしていないようだ。先ず手を消毒。歯医者はイヤだ!口を開けて若い女性歯科技工士の云うがままにならなければいけない。歯科技工士も年寄りの口の中を覗くのはイヤだろう。屈辱感でいっぱいになった頃終わる。ホッとする。今度は7月だ!

2020年4月16日木曜日

栂立尾根を歩く   Walked on the Tsugadachi Ridge

昨日は栂立尾根を歩いて本間ノ頭に行こう、帰りは登山道かな?などと考えていたのだが、早戸川橋に着いたのが7時を過ぎていて、釣り人の車がたくさん並んでいた。何故か松茸山登山口のところが1台だけ入る余裕があったので、バックでお尻を入れて駐車。
早戸川橋を渡り、金沢橋の左岸の袂から登ろうと思っていたが、33号鉄塔の登り口(図1)が目に留まり、どうせタロベエ峰を通るのだからとここを登ることにする。釣り人たちの声が聞こえるので、下を見ると松茸山登山口が見える。道はジグザクに登っていく。途中崩壊している箇所もあるが、沢沿いから登っていくので崩壊は仕方が無い。うん、カモシカ糞だ(図3)。これからカモシカ糞が何度もでてくる。帰路に膝が痛くならないように、頑張らないようにとゆっくりゆっくり歩く。33号鉄塔(図4)だ。
図1. 7:20 33号鉄塔への登り口
図2. 松茸山登山口が見える
図3. カモシカ糞だ!
図4. 7:44 33号鉄塔
鉄塔からタロベエ峰までの尾根道を辿る。周りはスギの植林地帯だ。風はなく、穏やかな春の朝の日差しが射し込んできて気持ちが良い。ピークに到着だ。タロベエ峰と書いた木札があったのだが、、、。あった!が、文字がかすれて消えかかっている(図5)。先ずは、古い切り株に座って朝飯としてお握りをサーモに熱いウーロン茶で食べる。
標識の側にはシカ柵を乗り越える脚立があるが(図6)、人が通れる穴も開いているので、ぼくはザックを下ろして向こう側へやり、這いつくばって穴を潜る。身体が硬くなっているので、這いつくばるのも一苦労だ。
図5. 8:22 タロベエ峰とはもう読めない
図6. 脚立の間の穴を潜る
この栂立尾根を歩くのは6度目かな?タロベエ峰なんて何とも昔話に出て来る童話的な名前だと考えながらシカ柵に沿って下る。また、シカ柵を脚立で越えなくはいけない。ザックやバックをシカ柵越しに向こう側は落とす。脚立が錆びているので、ぼくの体重で崩れ落ちないか怖い。片足だけに全体重を乗せないように注意しながら越える。そして、撮った写真が図7の脚立だ!娘だったら、サッサと登り降りできるだろう。鞍部からまた登りだ。
図7. 8:35 下って岩の近くにある脚立 
図7の左のシカ柵が六百沢ノ頭まで続く。スギの植林地の中の六百沢ノ頭に着く(図8)。ここは素通りだ。脚立があるが、シカ柵が破れているところを潜り(図9)
、シカ柵に沿って尾根を登り続けていると、左側のスギの中に大きな岩が見える(図10)。前にここを通った時もツキノワグマが岩穴に冬眠できそうな大きな穴が無いか近くに行って調べたいと思ったが、今回も思っただけだった。
図8. 9:32 六百沢の頭に到着だ! 
図9. 9:54 破れているシカ柵を潜る
図10. 10:32 大きな岩がある
栂立ノ頭のピークの前でまた、シカ柵を横切らなくてはならない。幸いここの柵も破れていて脚立に登ることはなかった(図11)。ピークの側に大岩がある(図12)。余裕があれば上に乗ってお茶でも飲みたいものだ。栂立ノ頭の標識の横で写真を撮り(図13)、出発だ。もう、本間ノ頭へ行くつもりは毛頭なくなった。ぼくの歩きが凄く遅いのだ。
過去のデーターを見た。2015年3月6日に金沢橋の袂から登って本間ノ頭に行き、登山道を歩いて御殿森ノ頭まで行き、途中から金沢林道に下りて松茸山登山口に戻っている。さらに、3月16日には六百沢を渡って栂立尾根の1043ピークから北に走る尾根に取り付いて鐘沢ノ頭にも行っているのだ。5年後にはこの体たらくだ!膝を庇い過ぎるのかな?
もう、今回は1043ピークでお昼を食べることを目標にしよう。それにしてもテン糞やタヌキ糞を一つも見ていない。
図11. また、シカ柵を潜たところ
図12.シカ柵を潜ったら左側に大きな岩
図13. 10:40 栂立ノ頭にある手作りの標識の横に立つ

2020年4月14日火曜日

3)仏果山からテン糞の内容物 The contents of marten's feces from Mt.Bukkasan

仏果山の山頂を発って、すぐテン糞24を拾い、その後、鎖場でテン糞25を拾った。もう糞を容れるビニールのチャック小袋が底をつき始めていた。
11:16 テン糞24
このテン糞24は写真を撮って拾ったのにも関わらず、家まで持ち帰ることはできなかった。どこかで紛失したのである。年に2、3度このような事が起きる。拾った糞をカメラや双眼鏡が入っているショルダーバックにいったん容れて、休憩した時にそれらの糞の入った小袋を今度は大きなザックのチャック袋に移し替える。この移し替える時に落としたか?あるいはカメラや双眼鏡の出し入れの時に落としてしまたのだろう。
なお、大きいチャック袋は、市販の菓子などが入っていたチャック袋を再利用すると良い。菓子などが入っていた袋は臭いが漏れてこない。

このルート3)で拾ってきたテン糞には6個中全てにキブシの種子が入っていた。タヌキのタメ糞にもキブシの種子がたくさん入っていた。キブシの果実は冬季は干乾びた状態であるが、それらをテンは狙って食べているようだ。テン糞29にシカorカモシカ毛が入っていたが、この個体は死肉を食べたようだ。タヌキ糞とテン糞の内容物に関しては大きな差がないが、タヌキでは腐葉砕片と砂泥が残差の大半を占める。
11:22 テン糞25
キブシ種子、腐葉砕片、
11:27 テン糞26
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ2~4cm6匹、砂泥
11:27 テン糞27これもカモ糞だった
植物繊維2~4mm少々
11:45 タヌキ糞
キブシ種子、腐葉砕片、昆虫翅・外翅・外骨格・肢、砂泥
テン糞28
キブシ種子、柔らかくて長いノウサギ保護毛と下毛・骨片・爪片
11:49 テン糞29
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ3cm、節足動物外皮・肢、シカorカモシカ毛2~5センチ本
12:57 テン糞30
キブシ種子、腐葉砕片、ムカデ3cm・節足動物外皮、砂泥
13:01 テン糞31
これは小袋が無いので拾って来なかった。